磯野家の奇妙な冒険~ある日、家族全員スタンド使いになってしまった~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第2章 泥棒がやって来た!
第9話 スリルとサスペンスに満ち溢れた町


「これで一件落着ね」

 

 サザエは公園内に存在した巨岩を前に、大きく息を吐いた。

 

 目の前の巨岩は大きく形を変えている。

 元々は鏡石として町の住民に親しまれていたなんてことない公園の巨岩だったのに。

 

 今は中島の顔になっていた。

 

 ……中島はこのまま放置すると、朝日と同時に灰になり、消滅してしまう。

 それを避けるために、カツオは姉に頼んだのだ。

 

 

 中島がこのままじゃ消滅してしまうから、クレイジーダイヤモンドの力で岩と融合をさせてやってくれ、と。

 

 

 中島が吸血鬼から、岩と融合して中島岩になれば太陽光線も怖くない!

 中島は親友なんだから、これは当然の成り行きだった。

 

 

 カツオの頼みを受けてサザエはクレイジーダイヤモンドを発動させて。

 

 ドラドラドラドラァァッ!

 

 ……と、中島のボディを巨岩と一緒に粉々にして、同時に修復を掛けて融合させたのだ。

 クレイジーダイヤモンドはモノを修復するスタンド。

 だけど、スタンドパワーで何かを破壊しつつ同時に修復を発動させた場合、こういう芸当が可能になる。

 

 そうして吸血鬼中島から、中島岩になった中島は

 

(磯野、ありがとう)

 

 そうカツオに言ったように思えた。

 その表情が言っているように感じた。

 

 これでもう、太陽光線に怯えなくていい。

 公園で楽しく遊ぶ子供たちに囲まれて、幸せに生きていける、と。

 

「カツオ、中島君と毎日会ってあげるのよ? 中島君はもうここから永遠に動けないんだからね?」

 

「分かってるよ姉さん」

 

 そしてカツオは一仕事を終えた姉と一緒に帰宅する。

 

 その中でサザエはカツオに語った。

 

 どうも、タラちゃんがデス13で街中の人間の夢に侵入し、夢の中で弓と矢を使用して、街中の人間をスタンド使いにしたらしい。

 

 デス13の使用者は、手持ちの道具で持ち込みたいものを手にしてスタンド能力を発動させると、それを夢に持ち込むことが出来るそうだ。

 原作には無い情報だ。

 

 しかし

 

(だからクラスの皆が朝起きたらスタンド使いになっていたのか)

 

 カツオは納得する。

 

 タラちゃんは「これでこの町も杜王町みたいにスタンド使いがうろつくスリルとサスペンスに満ち溢れた町ですー」と全く反省の色が無かったので。

 サザエはタラちゃんを納屋に閉じ込めたそうだ。

 

「少し反省させないといけないわよね」

 

 サザエの表情は親の責任の色があった。

 スタンドの力を使って、町の人間を無差別にスタンド使いにするなんて許されないことだ。

 親として放置は出来ない。

 

 こうしてこの町は、スタンド使いが普通に歩いている町になった。

 

 そしてその影響は、次の日曜日。

 早速、磯野家に災厄として降り掛かってくることとなった。

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