アルピ交通事務局のアニポケネタ倉庫   作:アルピ交通事務局

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甲子園の魔物的なのに

 

 ▲月◆日 やっぱ初代はゲームバランスがおかしいと思うんだ

 

 

 準々決勝に全員が駒を進めている。後3回勝てば優勝出来るがそろそろ何処かでぶつかり合う。

 サトシはシゲルとぶつかる。俺はジョーイさんとぶつかる。シンジならばきっと勝てるだろうから準決勝の相手はシンジだと思う。

 

 最初にAブロックから戦ったので準々決勝はBブロックだ。

 対戦相手のジョーイさんの手持ちは初代的に強いポケモン達で構成されている……【みず】【でんき】【じめん】【エスパー】【こおり】【どく】と割とタイプが偏っている。初代ポケモンはなんと言うか……『エスパー』一強と言うかフーディンがぶっ壊れて強い。

 ほんとにもう【サイコキネシス】の連打で大体はどうにかなる……明らかにゲームバランスがおかしい。

 

 

 ただまぁ、タイプに偏りがあったことはそれはそれで楽だ。

 なにが出てきても問題は無い、シゲルの様に全てのタイプをバランス良く育てている奴に対してのバランスの取れたパーティは用意してある。それを少し崩す……フーディン、コノヨザル、ゲンガー、ラプラス、ナッシー、ニンフィアで行く。

 結構偏っているパーティ編成だがコレで無理ならば無理だろう……色々と悩んだがコレに賭けるしかない……今まではジムバッジ8個を集めてきた相手で同格か格下だったが今回は違う、圧倒的なまでに格上だ。

 

 

「強張りすぎよ」とカレンに言われた……そんなに表情が動いていたのだろうか?

 自分で言うのもなんだが手塚国光な容姿だから表情筋全然動いていないが何故にと思えば「オーラを感じれば不調かどうかぐらい簡単に見抜けるわ」と言われた……霊能力者は凄まじいな……とは言えカレンにそこまで言われるという事は思った以上に俺は精神的に追い詰められているみたいだ。トレーナーとして駆け出しなので格上に当たり続ける事は極々普通の事なのだが、場所が場所だ。

 

 とりあえず深呼吸……息を全て吐き出す。

 ゆっくりと呼吸するのでなく、全ての息を吐くことで気持ちを落ち着かせる。空手の世界にそういう技術があるからな。我ながら追い詰められていると思い両頬を叩いているとサトシ御一行(シゲルも含めて)がやって来た。

 Bブロック側に居るのは俺だけだ、Aブロックのサトシとシゲルは明日に激突する……なにをしに来たのだろうか?と思っていると「絶対に負けるんじゃないぞ!」と応援をしてくれる……が、俺は言った。

 

「他人の心配してる暇があるなら自分を少しでも理解しておけ」

 

 と。

 せっかく応援をしているのになによその態度!とカスミは怒っていたが、俺は無視した。

 シゲルが「そうだね……ここまで来た以上は優勝しか目標は無い。友達を心配するのもいいけど……明日の試合はとっても大事な試合なんだ」と俺が言いたいことを伝えたいことを心で理解した。

 

 俺はこの行いについて後悔はしない、サトシとシゲルは理解しているのか?

 今、眼の前に居る奴が明日に戦う相手だ。戦って勝った者だけが明後日以降の試合に繋げることが出来る。

 サトシもシゲルも俺も、こういう1回でも負けたらその時点で終わりな世界は初だろう。勝っても負けても最後はいい試合でしたねの握手、スポーツマンシップに則る友情の握手はいいものだ……だが、負ければそこで終わる。

 

 まだ次があると言えば聞こえはいいが、負けの偏差値を高めたらいけない。勝ちの偏差値を高めないといけない。

 準々決勝にまで残っているトレーナーは余程の事が無い限りは誰が優勝してもおかしくはない状況だ、そんな中で優勝する、それが出来るか出来ないかは大分異なる。自分のポケモン達で自分の考えた行動で勝利に導くことが出来る、大事な場面で勝つという学歴ならぬ勝ちの偏差値がある。自分のポケモン達を勝たせる方法を知っている、理解している……と余計な事を考えたのでセキエイスタジアムに向かう。

 

「これより準々決勝Bブロック第1試合を始めます!使用ポケモンは6体のフルバトル!時間無制限!」

 

 審判が試合開始の宣言をすれば電光掲示板のルーレットが回りだした。

 先か後か、どっちでも構わないと思っていると先行だった……先ずはお前だとコノヨザルを出した。

 開幕で出番が来たぜ!とコノヨザルが燃えていると出てきたのはスターミー……コレは少しまずいなと思いながらも試合が開始。

 

「スターミー【でんじは】」と使ってくるので「コノヨザル【ちょうはつ】」と使う。

 やっぱり別格だなと感じた……今までのトレーナーの殆どが最初に攻撃技を使ったりしているがジョーイさんは迷いなく【でんじは】を使ってきた。フルバトルで時間無制限で全滅をさせる、ならば【でんじは】の様な変化技は必須だろう。

 

 スターミーの【でんじは】を【ちょうはつ】で封じ込める。

 コレで少しの間は変化技は使えない……ので、コノヨザルをボールに戻しナッシーを出す。コノヨザルにはまだまだ活躍してもらいたいし、ここは流れを壊すのが大事だ。ジョーイさんが引くかと思ったが引かなかった。

 当然の様にスターミーに【れいとうビーム】を覚えさせていたので【リーフストーム】をぶつけてからの【だいばくはつ】を使った。

 

 

「こんな序盤にそんな戦術をするの!?」とジョーイさんに驚かれた。

 確かにまだ1体目で無理矢理1:1の等価交換は驚愕の手だろう、だからこそする価値がある。

 

 予想外の一手にジョーイさんは驚いていて、ペースを崩したか?と思ったらフリーザーが出てきた。

 2体目にフリーザー……コレは成功したな。フリーザーで潰れてしまったペースを取り戻そうとする、流れを一気に取り戻そうとする。ジョーイさんの手持ちで特に厄介なのはフリーザーだ……頼んだぞとニンフィアを出した。

 

「フリーザー【れいとうビーム】よ!」と【れいとうビーム】で攻撃するので「ニンフィア【どばどばオーラ】だ!」と【どばどばオーラ】をぶつけるが相殺は出来ない。流石は伝説のポケモン、基礎的な火力が圧倒的に違う……だが俺もフリーザーは持っている。

 このセキエイ大会を勝ち抜く為にポケモンを鍛え上げるには強いポケモンと戦えばいい。俺の持っているポケモンでその時に1番強かったのはフリーザーだ。

 

【どばどばオーラ】での相殺は出来なかった……だが1番の目的である【ひかりのかべ】を展開した。

 コレで役目は終わりだとモンスターボールを取り出しニンフィアを戻せばコノヨザルを出した。今度こそコノヨザルの出番だ。

 

 フリーザーは【れいとうビーム】を使ってくる。

 コノヨザルに【ほのおのパンチ】を【れいとうビーム】にぶつける、基礎的なパワーはフリーザーの方が断然上で【れいとうビーム】の威力を軽減させるのがやっとだ。でも今は【ひかりのかべ】状態で……見た目がゴリゴリのインファイターなのにコノヨザルは特防の方が高かったりする。

 

【こおり】状態になってしまえばその時点で詰んでしまう。

ナッシーの【だいばくはつ】を使った。ゲンガーの【みちづれ】もあるが……これからの事を考えれば純粋な実力で伝説のポケモンを倒せるようになっておかないといけない。少なくともシライシにもユキムラにもマスターボールが届いている、当然あの2人も伝説のポケモンを探すだろう……伝説のバーゲンセール?……いや、ガルットモンスターよりマシだろう。

 

 フリーザーは近付いてこない。【れいとうビーム】しか使ってこない。

 他にも色々と技を覚えているが……コノヨザルを相手に近距離戦をしない、そんなところだろう。伊達に対戦相手はジョーイさんじゃない、オーキド博士の様なポケモン研究者を除けばポケモンに関する知識は豊富で第九世代のポケモンであるコノヨザルの情報も当然知っているだろう。下手にコノヨザルに近付いたり近付かれたりすれば【ふんどのこぶし】が飛んでくる。

 

 コノヨザルはわざと【ほのおのパンチ】で【れいとうビーム】の威力を軽減させながらダメージを受けた。

 全ては【ふんどのこぶし】の威力を上げる為に……【ふんどのこぶし】が今回のパーティの最大打点だ、相手のポケモンで【ゴースト】タイプの【ふんどのこぶし】をどうにかする事が出来るポケモンは居るにはいるが【ドレインパンチ】でどうにか出来る。【ゴースト】タイプなので【じばく】系の技も通じない。

 

 少しずつ少しずつフリーザーの【れいとうビーム】を受ける。

【どばどばオーラ】によって貼られた【ひかりのかべ】の守りによって【れいとうビーム】を難なく耐え……【どばどばオーラ】の追加効果が切れたので直ぐにコノヨザルを戻した。

 

「ここで戻す……もう1度同じ戦法?」と再びニンフィアが出てくるとジョーイさんは予想し予想通りニンフィアを出す。【れいとうビーム】で攻めてくるので【どばどばオーラ】をぶつけて【ひかりのかべ】を作りニンフィアをボールに戻しゲンガーを出した。

 

「ゲンガー【どくどく】だ」と【どくどく】を使わせればフリーザーは【もうどく】を浴びた

 フリーザーは【しんぴのまもり】を覚えない……【もうどく】状態になればなにかしらのアクションを起こしてくる。

 この場で引かせるのも良し、このままゲンガーの【10まんボルト】でボコボコにするのもありだと思っていたら【いやしのすず】を使ってきた。コイツXDのオーレ地方個体か!?と驚いていると【れいとうビーム】を使ってきてゲンガーは凍った。ゲンガーは【こおり】状態を自力でどうにかする技を覚えさせていない、戻したとしてもと思考に迷いが生まれ……【ブレイブバード】でゲンガーを攻撃し、ゲンガーは倒された。

 

 やっぱりフリーザーは強い……だが、まだ立て直せる。

 頼んだぞとラプラスを出した、それを見ればジョーイさんはフリーザーを戻した……相性が悪い、俺のポケモンならば伝説のポケモン云々をひっくり返すことが出来るのだと思われての撤退、3体目に出てきたのはケンタロスだった。

 やっぱりガチガチだなと思いながらもどうするかを考える……コノヨザルに戻すべきか?と悩んでいるとケンタロスが【ギガインパクト】を使ってくるのでラプラスに【れいとうビーム】を地面に放つ。

 

 ケンタロスのパワーに関してはサトシのケンタロスを見ていたから知っている。

 初代においてケンタロスは最強ポケモンの一角なのは分かっている……だが、攻略法はちゃんと知っている。

【れいとうビーム】は地面にぶつかれば凍らせ……氷のカーブを作り出した。四足歩行の強靭な足腰で突撃してくるケンタロスだが、氷のカーブ道に触れればケンタロスの軌道はズレた。

 

「嘘!?」と驚いているが、こういう突撃技に関してはそこそこ対策を練っている。

 ケンタロスは【ギガインパクト】を外した。外したが【ギガインパクト】を使った……反動で動けなくなっているケンタロスを前に【ハイドロポンプ】を指示しケンタロスにぶつける……が、ケンタロスは倒れない。

 

【ギガインパクト】で一撃で倒そうと思えば予想外の一手でコケた。

【ハイドロポンプ】と言う強力な技をぶつけられたがまだ立て直せる……が、その前にラプラスをボールに戻す。

 

 少しずつ感じる……有野課長の様にとは言わないがパターンに入りかけているんじゃないのか?と。

 ニンフィアを出す。「【どばどばオーラ】が使えてニンフィアなら全ての相棒わざが使える、今度は【わるわるゾーン】なら【レイジングブル】よ!」とニンフィアでやろうとしていることを先読みしたが甘い。

 

「ニンフィア【ハイパーボイス】」……フリーザーに使っても大したダメージにならない。

 だがケンタロスなら、既に一度【ハイドロポンプ】を受けているケンタロスならば【ハイパーボイス】は通用する筈だ。

【レイジングブル】で壁を破壊しに来るのだろうが【ハイパーボイス】がケンタロスに先に当たった……が、ニンフィアにも【レイジングブル】が当たった。

 

 ニンフィアは起き上がる。ケンタロスも起き上がる。ケンタロスは倒れた。

 コレでケンタロスが戦闘不能になった……スターミー、ケンタロス……まだ残り4体で内1体はフリーザーなのが割と心に来る。

 

 

 ジョーイさんが4体目に出したのはマルマインだ。

【でんき】タイプは想定している……【でんき】タイプは【じめん】タイプをぶつけない限りは基本的には強い。受けも攻めも強い。

 ただまぁ、マルマインなので良かったと思っているとジョーイさんがマルマインをボールに戻し……モンスターボールに光が集まり【ノーマル】テラスのマルマインが出てきて、まさか!と思っていると「【こうそくいどう】で近付いて【だいばくはつ】よ!」とゼロ距離ぶっぱをした。

 

 この事に関しては文句を言えない……が、非常に厄介だ。

 

「作戦の要はニンフィアでしょ?」とジョーイさんに見抜かれた。フーディンやゲンガーでも【ひかりのかべ】は貼れるがあえてニンフィアにしている。何故ならば【ひかりのかべ】を展開する前に1回は攻撃を受ける。ニンフィアは特殊耐久はとても硬い。その上で【どばどばオーラ】……壁を展開して上手い具合に耐久戦を仕掛けるがその壁を貼るポケモンを破壊した。

 

 ニンフィア、ゲンガー、ナッシーの3体が戦闘不能になった。

 5分間のインターバルを挟むのでスポーツドリンクを飲む……相手も俺も残りの手持ちは3体、俺の場合はコノヨザルとラプラスが知られている。ジョーイさんの場合はフリーザーだけだ……残り2体のポケモン……手持ちの傾向からして【エスパー】タイプが来そうだ。そうなった場合はどうするか?……鬼門がやはりフリーザー……ガラガラを入れれば良かったとは言わない。

 

 

 試合が再開し、ジョーイさんから始まる。

 ジョーイさんの5体目はフーディンだった……ここに来てのフーディンは厄介だなと思いなにを出すのか考えた末にコノヨザルを出した。フーディンに無双されたら困る、だから出来るだけ早くにフーディンを倒す。フーディンは【リフレクター】を展開する。そんな物は通じるかと【ふんどのこぶし】で殴り飛ばした……が、フーディンは再び立ち上がり今度は【ひかりのかべ】を使うので【かわらわり】を使い壁を破壊し【ふんどのこぶし】を入れた。

 

「コレで貴方のコノヨザルは全てを出したわ……フーディンに【ちょうはつ】を使わなかった。焦ってるのね」

 

 とジョーイさんに言われて直ぐに気付く。

 コノヨザルには【ちょうはつ】があるのに使わずに【ふんどのこぶし】に集中した……フーディンのただただ【サイコキネシス】をぶつけるだけの無双ゲーの恐ろしさを知っているから【ふんどのこぶし】で先に倒さないといけないと焦らせた。その結果、2枚の壁を展開させそれを壊すのに技を1つ無駄に消費した。本来ならばそこには【ドレインパンチ】が入るのに……【ドレインパンチ】【ふんどのこぶし】【ちょうはつ】となにかの技がなんだかんだでベストだ……ジョーイさんはフーディンを戻し6体目に出したのはフシギバナだ。ここに来てのフシギバナ……幸いにもテラスタルを使っているからメガシンカすることは無い。メガシンカに必要なメガストーンを持っているが怖くない……ここは仕方がないとコノヨザルを戻す。

 

 フシギバナはああ見えて色々と多彩なポケモンだ。残っているポケモンでどうにかしないといけない、頼んだぞとラプラスを出した。

 ラプラスは既に【ハイドロポンプ】と【れいとうビーム】を使っている。幸いにも向こう石を持っていてもメガシンカ出来る権利を放棄したから……ここでメガフシギバナが来ていたらそこで詰んでいた。

 

「ラプラス【れいとうビーム】……フシギバナを中心に囲むように!」

 

 ラプラスに【れいとうビーム】を使わせる。フシギバナを中心に氷の地面が生まれる。

 ラプラスはそれに乗る……足が遅いラプラスがフシギバナに対して速度で優勢を取るにはこの氷の床が必要になる。フシギバナは【にほんばれ】を使う。俺は【れいとうビーム】を指示して当てる……予想以上にフシギバナが硬いなと思っていると【ソーラービーム】が飛んできた。

 

 やっぱり来たかと思ったが、それに対する対策は出来ている。

 ラプラスは氷の地面を滑ってフシギバナの【ソーラービーム】を回避する……フシギバナを中心に氷の地面を作り上げたからこれでヒット・アンド・アウェイがいける……「仕方がないわね……コレはなるべく温存をしていたかったけれど使わせてもらうわ」とジョーイさんは覚悟を決め【ソーラービーム】を指示。【ソーラービーム】は回避する事が出来るから問題は無い!と思っていると【ソーラービーム】が打ち上がった……花火の様に拡散した。ちょっと待て、確かにサトシのフシギダネが【ソーラービーム】を花火みたいに使っていたがと思っていると【ソーラービーム】の流星群が降り注ぐ。ラプラスや氷の地面を滑って回避するが行く先に【ソーラービーム】が命中し回避しきる事が出来ずに【ソーラービーム】の雨に当たり戦闘不能になった。

 

 

【ソーラービーム】にそんな使い方があったとは……俺もまだまだということか。

 ラプラスを戻し次はお前だとフーディンを出す……フーディンでフシギバナを倒し、フリーザー相手にどういう風に立ち回るかどうか、そこで色々と変わる。ジョーイさんはフシギバナに【つるのムチ】を指示した。ここに来ての【つるのムチ】と思っていると10本ぐらいの蔓が出た。しかも1本ごとに動きが違う。コレはマズイがまだいける。フーディンに【テレポート】を使ってもらいフシギバナの頭上を取った。

 

「【サイケこうせん】だ!」と【サイケこうせん】指示する。

 ここで【サイコキネシス】は使わない、【サイコキネシス】でフシギバナを捕らえて動くのに一手がかかるしフシギバナは【ソーラービーム】が使える。なにかをされる前に先に潰すと【サイケこうせん】を当て……フシギバナを戦闘不能にした。

 

 

「やっとか」と俺は呟いた。まだ安心出来ない。ここから逆転されるはこの世界ではよくあることだ。

 何度目の登場か?いや、気にしている場合じゃないなとフリーザーが出てきた……先ずは【ひかりのかべ】を使う。フリーザーは【れいとうビーム】を使ってくる。【こおり】状態にならない、受けるダメージも少ない……問題はここからだ。

 

 フリーザーには【いやしのすず】があるから【どく】で体力を0にする系は難しい。

 攻撃技の【れいとうビーム】は後5発ぐらいが限界、受けたダメージと言えば【ブレイブバード】の自傷ダメージ。

 フリーザーが使った技は【れいとうビーム】【いやしのすず】【ブレイブバード】……ここで耐久戦を仕掛ければ【れいとうビーム】はPP切れを起こす。フリーザーはダメージとは別のパワー切れを起こして疲れて息を乱している。

 

 耐久戦……いや、違う。まだ1つだけ手は残っている。

 フーディンに最後の技の枠……【でんじは】を使わせればフリーザーは【まひ】状態になった。「無駄よ!【いやしのすず】で回復が出来るわ!」と言うジョーイさん。だがそれでいいと【サイケこうせん】を指示、フリーザーは【いやしのすず】で状態異常を回復するが【サイケこうせん】が当たる。もう1回だと【でんじは】を当てる。それを見てジョーイさんはコレは!と気付く。

 

【どく】や【やけど】でダメージを与えるのが難しいのならば【まひ】にして遅くする。

 フリーザーが倒されればその時点でアウトなのだから【いやしのすず】を使う……特に【ひかりのかべ】を展開したフーディンが相手ならば【れいとうビーム】で一発で倒せない。【いやしのすず】は体力でなく状態異常を回復する、ならば【まひ】を回復している間に【サイケこうせん】でダメージを………この作戦の根底を覆す技は1つあるぞと思っていると……来た。

 

「フリーザー【ねむる】よ!」

 

 フリーザーは【ねむり】状態に入った。

 俺はモンスターボールを既に構えており即座にコノヨザルと入れ替え……【ふんどのこぶし】を1発当てる。

 最大にまで高まっているであろう【ふんどのこぶし】を受けてもピンピンとしている。寝ることで今まで蓄えてきたダメージを全てリセットした……もう1発【ふんどのこぶし】を当てる……いや、違う。コレに賭ける。

 

 ベースは【ほのおのパンチ】……きっとフリーザーが出てくるだろうと予想していた。

 だからセットしていた、ZクリスタルにホノオZを……コノヨザルで使う【ダイナミックフルフレイム】眠っているフリーザーは回避出来ない。【ダイナミックフルフレイム】が命中してもフリーザーは倒れない。コレでもまだなのかと思いながらも【ふんどのこぶし】を指示する。

 

 フリーザーは【ブレイブバード】を使ってくる。

【ブレイブバード】と【ふんどのこぶし】……今まで蓄えてきたパワーが【ふんどのこぶし】に乗せられ【ブレイブバード】を破った。

 

 

「フリーザー、戦闘不能!コノヨザルの勝ち!よって勝者、テヅカ選手!」

 

 

 フリーザーと言う難敵を倒した。

 伝説のポケモンを倒したことでセキエイスタジアムの歓声が鳴り響き……俺はモンスターボールにコノヨザルを戻して一礼し、去っていった。

 

 他の試合があるが見に行かない、俺はセキエイスタジアムを後にする。

 セントラルのポケモンセンターに向かいモンスターボールをジョーイさんに渡す。

 カレンが「お疲れ様」と言ってくるので膝を貸してくれと頼む。カレンを相手にフルバトルの練習は何度かしているが実際のフルバトルは初……こういう舞台でのバトルはホントに精神的に来るが、楽しかった。

 

 カレンに膝枕をしてもらいながらモニターのフルバトルを見る。

 シンジも苦戦しているが1歩また1歩と相手を追い詰めていき決着がついた……準決勝の相手はシンジ……とりあえずは明日のAブロックの準々決勝が気になる。

 

 シゲルがやって来た。「今回ばかりは危ういと思っていたけれど……流石だね」と言ってくる。

 俺が勝利したことを喜んでくれる、ただシゲルはあまり明るくない……明るくなろうとしていない。自分から追い詰めている感じがしている。

 

「明日の試合、今までにないぐらいに集中しているわね」とカレンが聞く。

「色々とあったけど……僕とサトシは本気でぶつかり合う時が来た。僕が歩いた道とサトシが歩いた道は違う。でも、今重なり合う時が来たんだ……サトシは何時も僕に喰らいつこうと必死だ……僕は勝つんだ」とサトシに対するライバル心を見せた。

 

 俺もこういう事を言い合える関係性が欲しい……いや、アトベ達とそういう関係性か。

 サトシとシゲルの試合が気にならない……と言えば嘘になる。ポケモン達の回復を終えれば選手村に戻った。

 まぁ、色々とあるだろうが……疲れた……甲子園の魔物的なのに捕まってる感覚がするが……後少しだ。

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