アルピ交通事務局のアニポケネタ倉庫   作:アルピ交通事務局

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全て終わった

 ▼月*日 全て終わった

 

 チャンピオンリーグが閉幕した。

 俺に勝ったアトベは嘘のようにボロ負けした、アトベに勝った奴も負けた。そのまた次の奴も負けて負の連鎖が続いている感じがして少し怖かった。

 

「人は失わないと気付けないものが多いわ」とカレンがアドバイスをくれた。いきなりに唐突にアドバイスを送ってきたがなにが言いたいのか何となくで分かる。今までの俺は順風満帆に近いところがあり、それが俺にとっての当たり前になっている。余程の天才で無い限りは基本的には順風満帆な人生を送れない、壁にぶち当たる時はしっかりとぶち当たっている。

 

 そんな時が俺にもやってきた。今まで勝ち続けていて上位に居る筈の存在が大きな世界に出てちっぽけな存在になっているのが嫌でも分かった……これに関しては……悔しい、ただそう思えた。それと同時に俺はポケモンバトルが大好きなんだなと言う思いが理解した。

 

 ホントに勝たないといけない大事な場面で俺は敗北した、これは貴重な経験だが味わっていいのは数回ぐらいだろう。上澄みも上澄みな連中はそれらでも尚、勝利している。

 失ったもの、失敗したという事実を改めて認識する。そして問題は次にどういう風に動けばいいのかの確認だ。

 

 アトベとの試合で絶望的なまでに力の差があるのだと言うわけではないのは分かった。

 基礎的な特訓に怠けているわけでもないし、なにか特別な事をしなくても普段通りにして普段通りに快勝した俺カッケえなんて慢心も無かったと思う。

 

 ただ単にどっちが転んでもおかしくはない試合だった、ホントにそう思えるぐらいに惜しい試合だったとは思える……だからこそ、なにが必要なのかが分かりづらい。

 やはりリザードンが最も輝く事が出来るメガシンカ、メガリザードンXでもメガリザードンYでもいいから会得すること。Zワザが悪いのでなく強特性+種族値100プラスのメガシンカがぶっ壊れている。

 

 負けたという事実を受け入れた。負けてなにが足りないのかも見えてきた。なにをすればいいのかも大体は見えている。早速修行!と言いたいところだが今からはオフシーズンである。

 

 正確に言えばジムリーダーとかの休みの季節だ。

 サトシが挑んでいるオレンジリーグの様な独立したリーグは挑戦者は何時でも来い!と言う姿勢だが、普通のポケモンリーグは休みの季節。その間にポケリンガとかポケスロンとかポケモンコンテストとかのスケジュールを終わらせたりする。

 

 俺の場合は、テニスである。

 見た目が手塚国光だからはじめたテニスだが今ではのめり込める程に楽しい、面白いと感じる事が出来ている。だからトレーナーとテニスプレイヤーの二刀流は止められない。

 

 テニスプレイヤーとしてランキングを上げる大会にそろそろ出るか。

 

 ▼月※日 勝ち方までもがかっこいい

 

 チャンピオンリーグを終えて帰ったがお祭りムードではなかった。

 まぁ、それはそうだろう。応援したのにあっさりと1回戦で負けたのだからなにも言えなくて当然だ。

 

「その……スゴかったっす」とカイドウは言ってくれる。具体的になにがスゴかったのか?と聞けば言葉に表す事が出来ない感じだった。でも、カイドウはスゴいと思っている……だが、勝つことが出来なかった。

 

 カッコよく勝つ、それがトップになる者にとっての条件だろう。

 相手の持っている力を全て引き出させて真正面から倒す、相手がこの技の構えに入ってそれを防げなかった時点で詰み、それが素人の目で見てもコレは勝ったなと認識する事が出来る、それが頂点やそれに近しい位置に立っている者のバトルだろう。

 

 自分が未熟なトレーナーなのは改めて思い知らされた……そしてマサラタウンの住人は予想以上に掌返しが酷いなと……1回戦で負けた人間の末路かと受け入れた。

 

 なにもしていなのは性に合わない、黙々と壁打ちをし続けている。

 ただの運動ならばそれでいいだろうが、今の俺は燃え尽きかけている。負けたものの全力は出せたから悔いは無い、コレは良くない傾向だ。

 

 負けて悔しい思いをしたから、屈辱的な思いをしたから這い上がる。

 そういうドン底の中から立ち上がろうとする力、そういう力はホントにバカには出来ない。世間一般で言う天才って奴等はそういうドン底の中から一気に這い上がってきた常人離れした存在だ。

 

 アレだろうか?めだかボックスとかでも言っていたが、恵まれた環境等では天才は生まれない。劣悪な環境でこそはじめて才能が開花するとか天才になれるとかそういうの。

 絶世の美少女の彼女が居る、テニヌが出来る、ポケモンに関する知識がある。

 

 そういう基本的なのを押さえているから殻を破る特別ななにかがないのかと思ったが、特別ななにかを求めているのは良くない事だ。特別ななにかは文字通り一品物、人によって合ったり合わなかったりだ。対する地道な基礎練は大抵の人にしっかりと成果がついてくる。唐突に5を手に入れようと欲張る事よりも、目の前にある目標を一歩ずつ攻略する事を考えないといけない。

 

 ▼月⦿日

 

 とりあえず、メガストーンを探すことにした。

 アローラ地方で更にZクリスタルを探すというのもありだがやはり、メガストーンも大事だ。というわけでカレンにメガストーンが何処にあるのか、ボラロイドカメラで念写をしてもらえば……一応はそれっぽい場所が写った。

 

 水晶、かどうかは分からないがなにかの結晶の中にメガストーンとキーストーンっぽいのが入っている。問題はこれがどの地方なのか、より鮮明に分かりやすく!と2枚目の写真を念写してもらえば驚いた。

 

 水晶で出来たクリスタルのイワークが写っていた。

 こんなイワークは居たのか!?と原作知識を引っ張り出してみればクリスタルのイワークはオレンジ諸島に生息しているらしい。コレは純粋にゲットしたいなと原作知識を引っ張り出し、クリスタルのイワークが具体的にどの辺に居るのかの探索に入ることにした。

 

 テニスのランキングを上げるのは数日あれば可能なので、クリスタルのイワークの捕獲及びメガストーンとキーストーンのゲットに向かおう。

 

 ▼月☒日〜▼月▓日 クリスタルイワークを探せ

 

 オレンジ諸島に上陸、オレンジリーグという独立リーグがあるがそれは今回は完全に無視だ。ポンカン島にクリスタルのイワークが居るのでラプラスに乗って進む進む。道中何かしらの特別なイベントは無い。

 

 クリスタルのイワーク、実に興味深いと思いながらもクリスタルのイワークが生息しているであろう地下の洞窟を探検しているとアトベとマリーと遭遇する。

 何故にここに居る!?と驚けば「大人の事情で忘れ去られようとした存在を手に入れに来た……どうやら他にも居るみてえだな」とアトベはユキムラとシライシが居ることに気付く。

 

 あくまでも学校とかそういうのがあるのでまだポケモンを貰って正式に旅立っていないが既にポケモン取扱免許自体は持っている。ポケモン取扱を許されているので目的を聞けば「目当ては一緒だよ」「クリスタルとかカッコええやん」とクリスタルイワーク目当てなのが分かった。

 

 とりあえず争奪戦は後にする。

 お互い同じ目的を持っていて協力関係になれるのならばなる、無理に争奪戦をした場合は互いに互いの足を引っ張り合う。足を引っ張りあうのは避けなければならない。

「いい子ちゃんだらけでつまらないわ」とマリーが不機嫌にしているが、クリスタルのイワークを見つけることを最優先にしないといけない。

 

 結論から言って、クリスタルのイワークは水の中に居た。

 ラプラスの『10まんボルト』で攻撃するのだがうんともすんとも言わない。一応はダメージが入っているみたいだが効果は薄い。レアなだけでなくそれ相応のレベルを持っているとは流石と言える。

 

「水晶で出来てんだ!電気なんて流しても大して効かねえ……炎だ!」

 

 と、ギャロップを出して【かえんほうしゃ】を浴びせるアトベ。クリスタルのイワークは苦しそうな顔を浮かべて水辺に逃げ込もうとしたのだがそうはさせるかとシライシがモンスターボールを投げるが回避される。本家同様に素早さはそこそこあるからどうするかとなっていれば「皆にはこれが1番よ!」とテニスラケットを渡してきて、一番最初にユキムラがサーブを打った。

 

 二度目は逃さないと今度はキッチリとユキムラの打ったモンスターボールに入った。

 クリスタルのイワークをゲットしたぞ!と喜んでいると「クリスタルのイワークをゲットしたのか!?」とサトシ一行が現れた。

 

 クリスタルのイワーク争奪戦は既に終わったことを告げればクリスタルのイワークを見せてほしいと頼まれた。なんでも硝子細工職人の人がスランプに陥っておりクリスタルのイワークを見ればインスピレーションを得ることが出来るんじゃないのかとボトルメールでクリスタルのイワークを探してくださいというメールを拾い探しに来た。

 

 寄越せとかゲットさせろとかそういうのでないのならば力は貸せる。

 クリスタルのイワークが入ったモンスターボールを回収しようとすればロケット団が現れてモンスターボールを奪う。シライシにその辺に落ちていた石を渡して「波動球や!」で気球を破壊した。「なにするのよ包帯野郎!」とムサシが言うので無視だ無視。

 

 ただでさえ今の段階のサトシに苦戦するのにサトシを軽く一蹴することが出来るレベルのトレーナーが居るのだから勝てるわけがないと瞬殺しやな感じで飛ばした。

 これで一件落着だとクリスタルのイワークをガラス職人の青年に見せれば色々とインスピレーションを得たのか硝子細工を作ってくれる。

 

「ありがとう!これは君達に」とガラスのコップを貰った。

 いいことはするものだと思ったのだが「これ10万ぐらいするわよ?」とカレンがサラッと言って俺とシライシとユキムラは顔を青くする。アトベは値段が分かっていたから驚きはしない。10万円もするコップなんて下手に触れるか……何かのイベントを終えた後に飲む勝利の美酒の時の為に使おう。

 

「で、誰にする?」

 

 クリスタルのイワークの一件を終えたように見えてまだ終わっていない。クリスタルのイワークが誰のものなのかを決めていない。一応は探ってみたのだが他にクリスタルのイワークは居なかった。誰がクリスタルのイワークをゲットするか、一応はボールを当てたのはユキムラ、クリスタルのイワークを足止めしダメージを与えたのはアトベ、クリスタルのイワークを発見したのは俺、クリスタルのイワークをゲットしたボールはシライシの物だ。

 

 全員が自分の物だと言いたいが、言わない。だが、思っている。何時もの様にテニヌで決着をつけたいが生憎な事にテニヌコートは無いのでマリーが麻雀牌を取り出した。

「すまん、俺それのルール知らない」「昔、爺ちゃんから巻き上げたのバレて以来やっとらんねん」と俺とシライシは断った。今時の奴は麻雀のルールは知らないんだよ。点数計算とかそういうのがクソややこしいとは聞いたことがあるが。

 

 マリーは聞こえるレベルでハッキリと「っち、使えないわね」と言った。「マリーの趣味はボードゲームだからな」とアトネが教えてくれる……好きなボードゲームが麻雀ってオヤジ臭いな。

 

 色々と話し合いをしたがカレンとマリーが監視のもとで目を閉じてじゃんけんをする。

 目を閉じない場合だと超高速の後出しをしまくるので目を閉じてのじゃんけん……才気煥発の極みはタイマンでしか使えない。4人居る場合の何億通りもあるので最適解が出せない。

 

 己の直感を信じて「「「「ジャンケンポン!!」」」」と互いに手を出して一回で決着が着いた。ユキムラ以外がチョキを出してユキムラがグーを出した。

 まさか1回で決着がつくとは思っていなかった……が、ここでふと思う。コイツ、実戦で使えるのか?と。クリスタルのイワークと言う稀少性にやられていたが、コイツはイワークだ。ぶっちゃけ害悪戦法とかじゃないと使いづらいがクリスタルのイワークなのでそれが出来ない可能性もある。クリスタルのイワークをクリスタルのハガネールに進化させないといけない……どうやって?となり、クリスタルのイワークについてオーキド博士に任せようとオーキド博士に送ればスゴく驚いていた。

 

 ユキムラのポケモンなのが口惜しい。

 

 

 ▼月★日〜◯月▽日

 

 せっかくオレンジ諸島に来たのでなにかポケモンを1体ゲットしないと気がすまない。

 

 オレンジ諸島のリージョンフォームのクリスタルのイワークをゲットする事が出来なかったのはホントに痛いが冒険をしていればこういう時もあるのだと受け入れる。

 

 ストライクの群れを発見する、そういえば【むし】タイプのポケモンをゲットしていない。【むし】タイプの技を覚えているポケモンもいないし【むし】タイプをゲットするかと考えた。最終的にハッサムにするのならば【はがね】タイプメインになる……よし、コイツをゲットするか!と思っていると群れ同士が争っている。正確に言えば群れのリーダーを決める為に2体のストライクが争っていた。

 

「頂点を決める争いなんて、良いものが見れたわね」とカレンは嬉しそうにし、特になにか余計なことをせず戦いを見守る。やはりと言うか野生のポケモン同士の戦いでも使用する技を4つに守っているんだな……意外だが群れとはこういうことが出来る知性があるから群れとして成立している。長ならば尚更だろう。

 

「見た感じ、下剋上ね」とカレンは群れのリーダーの座を争うには争っているのだが、群れのリーダーに対して1体のストライクが勝負を挑んだと気付く。

 群れのリーダーのストライクは息が大きく乱れている。激戦にしても体力の減り方がおかしい。「寄る年波にはポケモンも勝てないのね」とシンプルな年齢から来るスタミナ切れだと気付く……カレンの洞察力が凄まじすぎる。

 

 最終的には年老いたストライクが負けた。勝ったストライクが高らかに叫べば他のストライク達が頷いてオボンのみを勝った方のストライクに食べさせ、倒れている年老いたストライクにはなにも渡さず去った。それを見て俺は無言でその年老いたストライクをゲットした。

 

 近くのポケモンセンターに向かいジョーイさんに治療を頼んだ。

 その結果、ストライクが大暴れをした。群れの長として下剋上をされて防衛出来ずに敗北をした以上は戦士として死ぬだけだと受け入れている。それを見てますますストライクを気に入った。

 

 年老いてスタミナ不足と言う壁にぶつかったものの、それが無ければ若いストライク達と対等以上に戦うことが出来ていた。ストライクを気に入ったので口説く。

 

「今度は俺に力を貸してくれないか?」と。

 ストライクは群れの長としては終わったかもしれないが、まだまだ現役な若い奴等と真っ向勝負で戦える高いスペックを持ち合わせている。俺はこのストライクを気に入っている。

 

 ストライクがポケモンバトルを挑んできたのでリザードンを出す。

【かえんほうしゃ】を【つるぎのまい】で捌くとか中々に強い、このストライクのスタミナが切れる前に倒すと【ブラストバーン】を使い、倒した。

 流石の熟練のストライクも【ブラストバーン】は対応出来なかった。ストライクは戦闘不能になったが何処か憑き物が落ちた顔をしており、出すつもりが無かったラプラス、エレキブル、フーディン、ニンフィアが出た。

 

 これからよろしく頼むと挨拶をしていればストライクは少し恥ずかしそうにする。

 

 クリスタルのイワークが出てきたのでメガストーンを忘れていたので回収しに行って手に入れた。Xだった

「なんだか年長者みたいね」と言うが実際のところその通りで、年長者としての品格も備えているのか他のポケモン達からも認められた。

 

 ポケモン図鑑でデータを見るが中々に強い技も覚えている。

 コイツはゲットしていて正解だったなと改めて思い、オレンジ諸島に来て正解だった。

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