アルピ交通事務局のアニポケネタ倉庫   作:アルピ交通事務局

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距離の概念

 

 ヒトカゲを無事にゲットする事が出来たが計算通りには行かなかった。

 だが、それだけだと思いハナダジムに挑んだらポケモンが居ない、ポケモンバトルの腕を磨くよりも女としての美容を磨くと言われてすんなりとジムバッジを渡された。

 

 ジムリーダーがそれでいいのかよ?と思ったが、そもそもでハナダジムのジムリーダーとしてカスミが就任してまともに機能するのはサトシがホウエンを旅しだしてからだ。それまではジムリーダーが居ないも同然で、くっそしょうもねえ理由でジムバッジを渡す。プール掃除しただけでブルーバッジを渡すとかなんの為のジムだって話だ。

 

「ヒトカゲ、やきつくす」

 

「カゲ!」

 

 次のジムはクチバジムだ。

 クチバジムの使用ポケモンは1体、出てくるのはライチュウだ。

 手持ち的にニドキングが仕事をしてくれるから、その辺は問題は無い。

 

「充分に強えな」

 

 他のポケモンの育成をする。

 ハナダジムはみずタイプのジムだから出番が無いと育成を集中しなかったヒトカゲ。

 覚えている技はひっかく、ひのこ、なきごえ、りゅうのいかり、やきつくす。まぁ、こんなもんじゃねえか?って思えるぐらいの技構成だ。

 

 あのクロスが俺の知っているクロスならばガオガエンを持っている。

 ヒトカゲをどういう方向に育てたかったかは知らねえが、自分が戦力として使えると判断したからほのおタイプのガオガエンが居る。

 

 同じタイプのポケモンが居る以上は使い分けをしないといけねえ。

 ガオガエンとヒトカゲの最終進化形であるリザードンは同じほのおタイプだが出来る事や戦闘スタイルが大分異なる。

 

 既に最終進化形にまで進化していて1つの形で納まっているガオガエン、それに対してまだまだ発展途上なヒトカゲ……最初から強いポケモンが欲しいって考えは分かるが、鍛えれば強くなる。種族全体で強いポケモンになるのを分からないバカがクロスだ。

 

「この世界のポケモンバトルも大体は読めたな」

 

 この世界のポケモンバトルはゲームのポケモンバトルとは違う。

 なにを改めて言っているんだと思うが、かなり違う。ポケモンには物理攻撃と特殊攻撃がある。大抵のトレーナーは物理攻撃と特殊攻撃の両方を覚えさせて戦闘をする。

 

 ゲーム的には特殊攻撃の技構成で充分と言うかそうじゃねえと戦力にならねえポケモンやガブリアスの様に特殊攻撃よりも物理攻撃の方が売りのポケモンに対してもりゅうせいぐんなんかを覚えさせている。

 

 近距離戦、中距離戦、遠距離戦……ゲームのポケモンバトルには距離の概念が無い。

 技を選べば勝手に処理してくれるがこの世界のポケモンバトルだと距離感ってのがある。ニドキングみたいに全距離で戦えるポケモンは全距離での戦い方を育成する。逆にカイリキーみたいなポケモンは近距離戦のみを主体にして戦う。

 

 リザードンみたいに翼を会得して空を飛べるようになったポケモンはその機動力を活かして中距離、遠距離の特殊攻撃主体の戦い方が出来る。

 高い機動力を持っていない中距離以上の攻撃主体のポケモンは機動力が無いから技を発動する前に近付いて殴るって事がされる。それを想定して近距離戦の物理技を覚えさせる。

 

 結果として大抵のポケモンは近距離、中距離、遠距離の全距離で戦えるようになるか近距離戦主体のどっちかに偏りが多く中距離、遠距離からの攻撃主体のポケモンは少ねえ。

 コレはワールドトリガーの戦闘に近いな。攻撃手は近距離戦に強い。射手と銃手は中距離戦に強い。狙撃手は遠距離戦に強い。そこは変わりはないから射程を伸ばそう、近付かれたら殴れるようにしよう、そういう風に考えて他のポジションを会得するか、そのポジションでの立ち回りを完璧にするかだ。

 

 ポケモンには種族としての個性がある。

 相撲みたいにデカくて重くてパワーがあればそれだけで大体は勝てるってわけじゃねえ。全距離で戦える奴も用意すれば中距離、遠距離戦主体のポケモンも必要になる。

 

 ゲームならばその辺をあまり意識する必要が無かったが、この世界ではそれも意識しねえといけねえ。その辺りを意識していない結果がサトシのドダイトスだ。ナエトルからハヤシガメに進化したはいいものの体重増加でナエトルだった頃の戦闘スタイルが使えない。なんとかしてナエトルだった頃の戦闘スタイルを取り戻そうとしたがシンジのドダイトスがそのスタイルでなくハヤシガメとしてのスタイル、ドダイトスとしてのスタイルを教えた。

 

 3つの地方を旅していたのに、ポケモンリーグに出たって言うのにハヤシガメみたいなタイプは初めてだからどういう風に育成すればいいのかが分からない。その上でシンジからアドバイスを貰ったがそのアドバイスも特に活かせずドダイトスは負け続けていた。

 

 アニメの都合上でじしんが使えない。かと言ってストーンエッジなんかを覚えさせるわけでもなく、何故かリーフストームだ。バカとしか言えねえわ。

 

「いけ、モンスターボール」

 

 技の特訓をしていればケーシィを見つけたのでモンスターボールを投げる。

 特訓しねえとテレポートしか覚えねえから見つけたら即座にモンスターボールを投げる。モンスターボールに当たったケーシィはモンスターボールの中に入りモンスターボールは揺れカチリと音が鳴った。ケーシィを無事にゲットする事が出来た。

 

 ケーシィ♂ 特性 せいしんりょく

 

 テレポート

 

「せいしんりょく個体か……まぁ、いい」

 

 ゲットしたケーシィはせいしんりょく個体だった。

 マジックガード個体を期待していたが早々に上手く行くわけはない。シンクロ個体じゃないだけまだいいかと割り切り、モンスターボールから出してやっていくつもりがあるかの確認をし、それが終わったのでニドキングからねんりきを伝授させる。

 

 ニドラン♂がねんりきを覚えるポケモンでケーシィを見つけたらゲットして教えれるようにしようとは考えていた。ケーシィはテレポートしか使えないが他の技を覚えないわけじゃねえ。ねんりきはタマゴ技として覚える。だから専用の特訓をすれば覚える。

 

 元々エスパータイプのポケモンで、進化をすればその時点でねんりきを覚えるポケモンだ。だから思ったよりもあっさりとねんりきを会得する事に成功した。

 

「フシギソウ、エレキッド、ヒトカゲ、イーブイ、ニドキング、ケーシィ……バランス悪いな」

 

 まだまだ他にもゲットしたいポケモンが何体か居る。

 今のところ原作知識を利用して捕まえたいポケモンは3体、1体はカメール。そこはグレンタウンがあるグレン島付近を探せばゲットする事が出来るから慌てる必要は無い。

 慌てないといけねえのは2体、内1体は諦めれるし別のところから代用出来るがもう1体はそこを逃すとヒトカゲ同様にゲットするチャンスが無い。

 

「そろそろお前をどうするか決めねえとな」

 

「ブイ?」

 

 イーブイの進化先をまだ決めてねえ。

 今から向かうクチバシティのジョーイさんがかみなりのいしを持っているから、交渉が上手く行けばかみなりのいしでサンダースに進化する事が出来る。

 

 サトシのピカチュウがライチュウに負けて、お前もライチュウに進化しないかイベント?んなのどうでもいいんだよ。どうせ進化する事そのものを拒む個体だし、サトシ自身も進化をして欲しいと促して育成するタイプのトレーナーじゃねえんだから。

 

 サンダースが欲しいならばジョーイさんに交渉すればいい。

 だが、既にエレキッドをゲットしている。今はまだ行かないが何時かはイッシュのデコロラ諸島にロトムが住み着いている島に向かってロトムをゲットするつもりだ。

 エレキッドとイーブイのゲットは予想外だった。元々はコイルをゲットしようと考えていた。コイル、エレキッド、ロトムが居るからサンダースは不要。

 

 残りの狙っているポケモンの内1体、カメールとは別のポケモンがみずタイプだからシャワーズも無し。ブースターは出来れば最終手段だ。

 そうなるとエーフィ、ブラッキー、ニンフィア、グレイシア、リーフィアになる。

 

 リーフィアもブースターと同じで妥協案として選ぶ。

 そうなるとエーフィ、ブラッキー、ニンフィア、グレイシアの4つになる…………

 

「イーブイ、進化するつもりはあるんだよな?」

 

「ブイ!」

 

 進化する思いがあるかの確認をすれば勿論!とイーブイは返事をする。

 俺がイーブイを進化させる!と言って進化アイテムを用意してもイーブイはそれを拒まない。むしろそれを受け入れる。決定権は完全にこっちにあり、イーブイはなにに進化されても文句は言わない。

 

 だからこそ、問題が1つある。

 エーフィ、ニンフィア、ブラッキーにイーブイは進化する事が出来るのか?……他の5体は進化の石を使えば進化する。だが、この3体はなつき度を上げねえと進化せず、具体的になにをどういう風に条件を満たせば基準を越えるか分からねえ。

 

 ただ……サトシのピカチュウはピチューからピカチュウに進化する事が出来た。

 なに当たり前の事を言ってんだよと思うかもしれねえが、ここが意外と重要だ。サトシのピカチュウは元々は野生のピチューだった。そして野生のままピカチュウに進化した。

 

 ピチューがピカチュウに進化する条件はなつき度だ。

 他にもなつき度を条件に進化するポケモンが野生として出てくる。卵が先か鶏が先かのクソややこしい話になるがスボミーやピィみたいに後から進化前のポケモンが出てきたパターンも一応はある。そのせいかロゼリアのタマゴやピッピのタマゴも一応は存在している。

 

 色々とあるが結局のところ、俺がなに言いたいかって聞かれれば1つ。

 なつき度による進化条件を満たせるのか?俺は俺自身が真面目で良い奴な人間じゃねえのは理解している。勿論、ポケモンに対して自分なりのやり方でコミュニケーションは取っている。ブラッシング等の手入れは業者任せだが、一般的に市販されているポケモンフーズにそいつが好む味のきのみの粉末をかけたりなんかはしている。

 

 だが、そういう事をしている=進化に繋がるとは限らねえ。

 ポケスペのゴールドのトゲピーが中々にトゲチックに進化しなかった。その理由は心の何処かで壁があったから。ここぞという盤面でゴールドはトゲピーを使わない、その事でトゲピーが完全に心を開ききっていない。

 

 表面上は仲良くすることは出来ているが心の何処かで壁がある。

 俺はポケモンに対して使えない奴だとハッキリと言うタイプの人間だ。現実の人間ならばそれはハッキリと言う。慈善事業の仲良し小好しでポケモンバトルしてんじゃねえんだからな。

 ただオーキド博士みたいなある程度は目上の人間には真面目に接する。そうじゃねえ奴に対しては素の状態で接している。

 

 他人の不幸を素直に自分のことの様に喜べる、俺はそういう人格だ。

 見ず知らずの他人の不幸を素直に自分のことの様に悲しめるわけねえだろう。むしろそれが出来る奴の方が俺からすればどうかしていておかしい奴だ。狂ってるね。

 

「イーブイ、お前が進化の中にはアイテムによる進化がある。ストンタウンって街に向かえば進化に必要な石は確実に手に入る」

 

「ブイ?」

 

「だが、それ以外にも進化をする方法はある……お前は俺をどういう風に見てんだ?」

 

 進化の話をイーブイにすれば嬉しそうにしているが、なにに進化するとは言わない。

 なんの話をしているの?とイーブイは疑問を抱いているので進化の石に頼らない進化について……イーブイは俺をどういう風に見てのかを聞いた。

 

 イーブイは俺をどういう風に見ているか答える為に考える。

 考えた結果、足元にやってきたと思えば高くジャンプして俺の頭に乗ったかと思えば俺の右肩に乗った。やってることがサトシのピカチュウバージョンって

 

「重い!」

 

「ブイ!?」

 

「お前、自分が7kgあんの忘れてんじゃねえよ。コミカルに乗っても俺にかかる負荷はデカいんだよ!」

 

 サトシのピカチュウの様に肩に乗ろうとするがシンプルに重い。

 肩に7kgの重りを乗せたらそりゃ重てえんだ……サトシがピカチュウを肩に乗せ続けてるから肩の筋肉がエグいぐらい発達してるとかそういうのをどっかで見たな。俺の記憶が無いせいで何処で見たかは分からねえが……っち、何故か知識だけあるのはやっぱりムカつくな。

 

「テメエがエーフィ、ブラッキー、ニンフィアになるにはメンタル面をどうにかしねえといけない」

 

 サトシのピカチュウがピチューからピカチュウになった際にガルーラに対して心を開いていた。稀にだがクロバットやミミロップの様ななつき度で進化するポケモンもいる。

 そっから考えられるのは心を自分以外の誰かに開いたりしねえといけねえ……一部の悪の組織のボスはクロバットを引き連れている。本質が悪のポケモンが居る以上は悪人でも心を開くことが出来る。

 

「お前は俺に対して心を開いてるか?」

 

「ブイ……」

 

 俺に対して心を開いているか開いていないか、そこが問題だ。

 心を開いていないのならば一生エーフィ、ブラッキー、ニンフィアは無理だ。サトシみたいな性格の俺が成り代わるなんて無理なんだからな。俺自身が折れるところがないんだから、なつき度による進化は無理と判断する。そうなりゃイーブイはグレイシアルートだ。ストンタウンでこおりのいしも取れることについてはしっかりと情報は手に入れている。そこに行けばグレイシアに出来る。

 

「俺は俺としてお前に接している。勿論やろうと思えばお前にとって都合の良いトレーナーにはなれる。表面上の良い関係性を築き上げるぐらいはどうにでもなる……だが、それじゃダメだ……」

 

 この俺を認めろ、この俺を好きになれなんていうつもりは無い。

 俺自身も自らで変わって誠実な人間になんてなりたくねえ。

 

「ブイ、ブイブーイ!」

 

「フハッ……じゃあ、証拠でも見せてもらおうじゃねえか」

 

 イーブイは俺のことを嫌っていない。トレーナーとして認めているという。

 だったら、既に目に見える成果が現れている。今のところは特に目に見える成果は残せてねえ。

 

「お前を含めたポケモン達にしている進化する意思確認、それは進化後のお前等を運用していくつもりだからだ。そうじゃねえならその時点で逃がしている……3つの進化が無理なら無理で素直に認めて別プランは考えてるがそれそのものを拒むって言うなら分かってんだろうな?」

 

「ブイ……ブゥ……」

 

 途中で僕は君との思い出を大事にしたいから進化したくありませんの後出しはされたくない。それをしてきたのならば俺は迷いなく逃がす。例えイーブイと言う激レアなポケモンだとしてもだ。

 

 その辺はしっかりと割り切っているのを改めて言えばイーブイは深呼吸をした。

 イーブイをなにに進化させるか決めてねえ。重点的に育てたら勝手にフェアリータイプの技を覚えたらその時点でブラッキーとエーフィの道を閉ざされる。

 

 だからここに来ての新しい技やイーブイとして生きるなんては無い……

 

「……ブイ!」

 

「来た!って、ちょっと待て!」

 

 イーブイは深呼吸をし目を閉じた。

 俺の言っていることを自分なりに理解して自分なりの答えを探し……見つけ出した。それがなんなのかは分からねえがイーブイは眩い光に身を包んだ。

 

 進化の石は一切与えてねえ。ここが進化の石と同じ成分がある場所でもない。

 ニンフィアに進化する条件の1つは満たしたがもう1つは満たしてねえ。この後にどうなるのかもう分かるが、どうにもする事が出来ず……イーブイはエーフィに進化した。

 

「エフィ!」

 

 進化したよ!とエーフィは擦り寄ってくる。

 さっきケーシィをゲットしたばっかだからどっちかと言えばエーフィは除外項目だったんだが……まぁ、いい。

 エーフィとフーディンは使い分けは一応は出来る。第9世代の対戦環境が露骨にエスパータイプに弱い環境だっただけで、2体とも強いポケモンだ。

 

 ポケモン図鑑を取り出してエーフィのデータを確認する。

 教えてもないが、エーフィに進化したことでねんりきを覚えていた……コレでもう特殊のエスパーの枠は要らない。ランクルスやサーナイトみたいなのは遭遇してもゲットしない。ラティオスやメタグロスみたいにもう1つのタイプが優秀でそっちをメインに扱うエスパータイプをゲットするぐらいか。

 

「エーフィになれたって事はメガシンカが可能だな」

 

「フシ?」

 

「カゲ?」

 

 石さえ持っていれば誰でも使えるメガシンカだがこの世界では心を通わせないといけない。ロケット団員がメガシンカ出来ていたから可能性は0じゃない。ただ心を上手く通わせなくてもメガシンカそのものは可能だが、その場合はメガシンカの強烈なパワーに引きずり回される。

 

 コルニのメガルカリオがそうだったし、石を使わない強制メガシンカでポケモン達は暴走していた。サトシゲッコウガもメンタル面の不調で雑魚になっていた。メンタル次第でパワーの制御が出来ない。

 

「全く、口を開けば心だ絆だなんだとウザいぜ」

 

 それで勝てる奴はもっとウザいからなるべく潰してえ。

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