「いねえな」
クチバシティに辿り着いた。
ポケモンセンターでポケモンを回復させ、とある場所にやってきた。それは未来でサクラギ博士がサクラギ研究所を構える建物だ。
なんでここに来たかと言われれば、ゲンガーをゲットする為だ。
ここにはサトシがゲットするゲンガーが住み着いている……またサトシのポケモンを盗むのかって?この世界じゃゲットは基本的には早い者勝ちだ。
キョダイマックス個体じゃねえがチャンピオンのポケモンとバトル出来る高いポテンシャルを秘めている。だから、ゲットしておいて損はねえと考えて動いたが未来でサクラギ博士の研究所になる場所にゲンガーは居なかった。
何年か前にゲンガーをサクラギ研究所になる建物に捨てたっぽい描写だ。
それまではゲンガーは住み着いていない……この世界、まだ色々と怪しいところがあるんだよな。
ポケモン取扱免許は11歳になる年の4月1日に自動的に貰える。
そして街のポケモン研究所から最初の3体の内1体を貰ってポケモンリーグなりなんなり目指す。
オーキド博士、ウツギ博士、オダマキ博士、ナナカマド博士、アララギ博士、プラターヌ博士、ククイ博士……とまぁ、御三家をくれるポケモン博士はゲームに登場するが、それ以外にもポケモンに関する研究をしていて博士号を持っているポケモン博士は居る。
マコモ博士、ソニア博士、バーネット博士、ウィロー博士。
一応はポケモン博士だ……ゲームでポケモンをくれるポケモン博士はその地方をあくまでも代表するポケモン博士でポケモン研究者は沢山居る。
大抵の大きめな街だったらポケモン研究者のポケモン研究所が置いてある。
ポケモン研究者が自らのポケモン研究所を構えた場合、新人トレーナーにポケモンを渡す仕事を義務付けられている。今の俺もそうだがポケモンのメンテナンス云々を完璧に出来る人間じゃねえから。要するに餅は餅屋に任せろだ。
その町出身の新人トレーナーにポケモンを渡し、その新人トレーナーのポケモンを管理する。ポケモン研究者側にリターンが無いんじゃねえかと思うが、ポケモン研究者は言うまでもなく生物学者だ。経済学や哲学なんかの学者じゃねえ。
ゲームでオーキド博士は自分はもうジジイだからを理由にポケモン図鑑完成を諦めた。ポケモン研究者の中には若いのも居るが1000種類全てのポケモンの研究は不可能だ。
オダマキ博士はポケモンの生態系
ナナカマド博士はポケモンの進化
アララギ博士はポケモンに関する伝承
プラターヌ博士はポケモンのメガシンカ
ククイ博士はポケモンの技
全員ポケモンに関する何かしらの研究をしている。
そして他にもポケモン研究をしている研究者が多く存在している。ただジャンルで言えば生物学者だ。どうしても研究に使いたいポケモンが欲しい、オダマキ博士の様に現地に行ってフィールドワークを主体にしているならともかくそうじゃねえなら移動するだけでも研究に費やすしゲットや育成も手間が掛かる。
だからトレーナーにポケモンをゲットしてもらう。
ポケモンリーグを出るのを目的にしているトレーナーにポケモンを多くゲットしてくれとオーキド博士が言うのはそこにある。
ポケモンの世話等の管理をする代わりに研究をさせてもらう、そういう関係性がある。
ただし中には例外がある。フタバタウンやトウカシティみたいに研究所が無いから研究所が近くにあるところに向かってポケモンを貰う。ヒカリとハルカがその一例、そして実家がポケモン関係の仕事をしているから研究所じゃなくて実家に預ける。それがハルカとシンジだ。
基本的にはその地を代表するポケモン博士じゃなくて街のポケモン研究所……と言ったが1つ、怪しいところがある。
この世界はサザエさん方式なのか?
サトシの物語を終えてピカチュウと出会って1年発言をした。
今までの濃密な冒険がたった1年だったとか言うおかしい描写をしている。設定が固まってねえ初期の頃は1週間が経過したとか2カ月期間があるとかあるが、ホウエンからその辺を上手く有耶無耶にしている。
ゲンガーはサクラギ博士がサクラギ研究所になる建物を土地ごと買い取った。
ゲンガーはサクラギ研究所がサクラギ研究所になる数年前に住み着いている……それで今、サクラギ研究所になるところにやって来てゲンガーが居ないかの確認をして何処にもゲンガーは居なかった。
何処にもゲンガーが居ねえってことはまだ前のゲンガーの持ち主が捨ててない。
数年前発言とサトシがゲンガーを捕まえたタイミングは最終無印。そこに行くまでカントー、ジョウト、ホウエン、シンオウ、イッシュ、カロス、アローラで冒険をしている。
カントーを旅している間じゃない、ジョウトやイッシュを旅している頃にゲンガーは捨てられる。そう考えれば納得出来るが数年前って設定ってところから……この世界はサザエさん方式じゃねえ可能性が高えな。
名探偵コナンやクレヨンしんちゃんみたいにその時代の物に合わせて色々と道具や犯罪が進歩している物ならばいいが昭和の何時頃か分からねえサザエさんやちびまる子ちゃんみたいなサザエさん方式はごめんだ。ギリ、ドラえもんが受け入れれる。ドラえもんと関わってひみつ道具で遊ぶぐらいだ。
「ここにゲンガーが居ないってなら無いで諦めるか」
サトシのゲンガーはポテンシャルこそ高いものの既に俺はエーフィとケーシィを持っている。だから無理に焦ってゲットする必要は無い。本気で欲しいって思うならば最悪ポケモンタワーに住み着いている個体……いや、ダメだな。あいつらは悪ふざけは好きだが言うことを聞いてくれねえ。
エーフィと将来的になるフーディンはシャドーボールを覚えて高火力で使える。
それなら無理にゴースト系統のポケモンに拘る必要性は無い。
「…………」
ゲンガーが居ないと分かれば次に移動をする。
まだ持っていないみずタイプのポケモンのゲット。クチバシティは港町だから当然、海がある。海の中にはみずタイプのポケモンが沢山居る。
釣り糸を垂らしてただ待つ。
こんな事をしていたらサトシ達がクチバシティに来る可能性があって追い抜かされる?それでいい。俺が欲しいポケモンの中にはサトシ達の原作での出来事が関係している。特にアレに関してはサトシ達が居なかったら遭遇そのものが出来ない。
「っ!……ゲンガーは無理だったがコイツはいけたか」
「シェン!」
釣り糸を垂らして数十分放置していればポケモンが釣れた。
目当てのポケモン、とあるポケモンのゲットに失敗した時のプランBとしてゲットしようと考えていたシェルダーだ。
海辺のポケモンでクチバシティでなら釣ることが出来るからと釣りをして成功だった。
早速モンスターボールを投げた……が、ゲット出来なかった。
「今までがおかしかっただけか。いけ、エレキッド」
「レキッド!」
今まではあっさりとポケモンをゲットすることが出来ていたが、本来は一発ゲットは早々に無い。ポケモンをゲットする時の基本的な行い、ポケモンバトルだ。
この世界のポケモンゲットは少し過酷だが良いところもある。相手を戦闘不能にしてからモンスターボールを当ててもいい事だ。
新しい世代になるにつれて伝説のポケモンのゲットの難易度は下がった。
だが、古い世代だとやたらとポケモンのゲットは難易度が高く捕獲要員なポケモンも居るぐらいだ。みねうちで徹底的に体力を削り状態異常にしてゲットするがみねうち要員が居ない場合とかは自力で上手く体力調整をしないといけねえしわるあがきとかを使ったらもう詰みに近い。
だが、この世界では違う。
相手を文字通り戦闘不能の状態にしてからモンスターボールを当てても問題は無い……ただし、その代わり徘徊系じゃないポケモンも逃げる事が出来るが。
「エレキッド、かみなりパンチ!」
「レキッド!」
まずはシェルダーにかみなりパンチを叩き込む。
弱点のでんきタイプの技で苦しそうにしているが普通に耐えた。シェルダーは進化前のポケモンの中でもトップレベルの物理耐久を持っている。
エレキッドにはわざとかみなりパンチで攻撃してもらう……シェルダーがどれくらいなのかを確かめる為にだ。
流石にレベル70クラスのポケモンは求めねえ。
だが、レベル1な生まれたてのポケモンをゲットして扱う気にもならねえ。シェルダーは最低限のレベルを達しているかどうか。エレキッドのかみなりパンチの一撃で倒れなかったから問題は無し。
「シェン!」
「レキ!?」
「慌てるな!速えだけでパワーはねえ」
シェルダーはエレキッドに向かってこおりのつぶてを放った。
反撃されるのは想定内だが一瞬で当ててきたのはエレキッドにとっては予想外でパニクるがこんなんで慌てるな。
「エレキッド、でんじはだ」
「レ!」
「シェン!?」
「からのでんげきはだ」
でんじはを浴びせてシェルダーをまひ状態にした。
そこから流れるようにでんげきはを放てばシェルダーは戦闘不能になった。ここがチャンスだとさっき使ったモンスターボールを拾い再びシェルダーに投げる。
モンスターボールはシェルダーに命中し、シェルダーは中に入った。
さっきは出てきたが今度は違うとシェルダーは見事にゲットされた。俺は直ぐにポケモン図鑑を取り出した。
シェルダー♂ 特性 スキルリンク
たいあたり みずでっぽう こおりのつぶて からではさむ からにこもる
「当たりだな」
スキルリンクじゃなくてシェルアーマー個体だったら逃がす予定だった。
ゲンガーをゲット出来なかったのは痛いものの、目的のポケモンをゲットする事が出来なかった場合のプランBとしてシェルダーのゲットに成功した。
目当てのポケモンのゲットに成功したならば釣り糸を垂らす理由は無い。
早速ポケモンセンターに戻りシェルダーを回復させ、この先一緒にやってくかの確認をした。そして問題は無かった。
「エレキッドとニドキングにこおりタイプの力の使い方を教えてやれ」
シェルダーを求めた理由、勿論パルシェンが強いのもあるがコイツは特になにか特別な特訓をしなくても勝手にこおりタイプのメインウェポンであるれいとうビームを覚える。
図鑑で確認した際に教えてもないこおりのつぶてを覚えている。レベルを上げればオーロラビームやれいとうビームも覚えれる。
なにか特別な特訓をしなくても既にこおりタイプの力を使える。
エレキッドとニドキングもこおりタイプの技を使えるには使えるが、使い方が分からない。名前の通り氷だから冷気を操ればいいが何をどうすればいいのか分からねえ。
幸いにもヒトカゲがいるからほのおタイプの技は教えれた。
ほのおタイプの技の会得のおかげで熱を操るコツは掴んでいる。燃やすのでなく冷ますコツを教える……そして更にシェルダーはみずタイプでもある。
「ニドキング、お前は試合を動かすキーマンだ……万能性を売りにするから本来のどくとじめん以外の技を多く覚えろ」
「ニド」
ニドキングには全距離で戦えて豊富なタイプの技を使えるを売り文句にする育成をしている。こおりタイプとみずタイプの伝授をシェルダーが出来る。でんきタイプの伝授をエレキッドは出来る。ほのおタイプの伝授はヒトカゲが出来る。自身がどくタイプとじめんタイプだからその2つのタイプの力を使うコツは既になんとなくで理解している。
『いやはや、やっとお前さんも7体目以降をゲットしたか』
「すみません……少数精鋭でなんとかやっていこうと思いまして」
シェルダーをゲットしたことで俺のゲットしたポケモンが7体になった。
まだ進化が残っているヒトカゲ、フシギソウ、ケーシィ、次のジムで使うニドキングは外せず技のコツを教えねえといけねえからシェルダーとエレキッドも外せない。
そうなると自動的にエーフィを送らなきゃならねえ。オーキド博士の研究所にエーフィが送られた。イーブイ自体が稀少でエーフィを研究する機会がやって来たとオーキド博士は喜んでいた。
「オーキド博士」
『なんじゃ?』
「今までセキエイ大会に出れたトレーナーはどれくらいのペースですか?」
『それは人によってコロコロと変わるからなんとも言えんが、お前さんは充分に早い方じゃよ。このままのペースで行くことが出来ればの』
「意味深ですね」
『そろそろポケモンバトルの楽しさでなく厳しさが見えてくる頃じゃからの。セキエイ大会を目指し、序盤は上手く行ったが途中で苦戦して出場すら出来なかった者達は多い。ジムリーダーもそろそろ接待のバトルでなくちゃんとしたポケモンバトルを挑んでくるじゃろう』
「そうですか」
『なに、無理に焦るな……先を急ぎたい気持ちは分かるがゆっくりにしか動かんものもある』
「ありがとうございます……では」
『うむ。次なるゲットを期待しておるぞ』
オーキド博士との通話を切った。
俺が先を急いでいる人間に見えたからゆっくりにしか動かないものがある。待つという行いをしなきゃいけねえことを教えてくれるがそんな事は知ってる。
オーキド博士め、曖昧な答えを出しやがって。大体1ヶ月前とか2ヶ月前に戻ってくるってデータを教えろっての。
「修行にだけ時間は割けるか」
ジムがある街に向かっての移動→道中に技や動きの修行→ジムが無い街のポケモンセンターに隣接しているバトルフィールドでバトル→ジムがある街に辿り着いてジム戦をする。
旅をしながらでのポケモン育成は完全にこうだ。
だが、それで勝てるとは思えない。何処かの段階で丸々修行に時間を費やす事をしねえといけねえ。
記憶の中じゃサトシとシゲルがマサラタウンに帰省した時には残り2ヶ月だ。
セキエイ高原への移動や何もしない休日を考えれば1ヶ月の間はポケモンの育成に集中する事が出来る。
旅の道中の育成に手を抜くつもりはねえが、どうしても修行のみの日を多く作れねえ。丸一日修行に時間を費やすことが出来るか出来ないかで大きく変わる。それを一ヶ月も手に入れる事が出来るのは便利だな。