アルピ交通事務局のアニポケネタ倉庫   作:アルピ交通事務局

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今の段階でボコっても面白くねえ

 クチバジムを制覇した。コレでバッジが4つで後半戦を迎えるが寄り道をする。

 その寄り道はポケモンのゲット。原作知識を利用してのポケモンのゲットだ。

 

 シェルダーを捕まえた主な理由は今から行うポケモンゲットに失敗した場合のプランBだ。俺は今から本来のプランAを果たす為に……サカキに連絡を取った。

 

『どうした?』

 

「サントアンヌ号で一気にポケモンを奪う作戦を聞いてな……サントアンヌ号の乗船券を1枚くれ」

 

『ポケモン強奪に協力するのか?』

 

「フハッ、めでてえ頭してんな」

 

『なに?』

 

 サントアンヌ号に用事があるからサントアンヌ号で事件を起こそうとしているロケット団からサントアンヌ号の乗船券を貰おうと交渉する。

 サカキはサントアンヌ号の事件に1枚買ってくれるのかと聞いてくるが、相変わらずめでてえ頭だ。

 

「結論から言えば、この作戦は大失敗に終わるぜ?」

 

『なにを根拠に言っている?』

 

「この作戦でポケモントレーナーからポケモンを奪う事を目的にしている。それだけ聞けば普通の作戦だが、サントアンヌ号に乗れる上流階級の人間のみに絞らず一般トレーナーをターゲットにし普通ならばサントアンヌ号に乗れないトレーナーを乗せている」

 

『それのなにが問題と言う?上流階級の人間の大半は愛でる為にポケモンをゲットしている。貴重なポケモンも欲しいがメインは力を持った強いポケモンだ。ならば、サントアンヌ号と言う逃げ場の無い場所でポケモンを奪うのが一番だろう』

 

「こっちの人員に四天王みたいにそこらの有象無象のトレーナーを無双ゲームの雑魚キャラみたいに倒せる奴が居ねえんだぞ?相手の力量云々が未確定で、こっちの戦力は限られている。更には数はこちらが確実に下回る……数の暴力と純粋な実力で負けるんだぞ?」

 

『では、どうしろと?』

 

「この作戦自体がもう完全に失敗だ。既に一般トレーナーにサントアンヌ号の乗船券を配っちまってる。愛でる為にポケモンをゲットしている連中をターゲットにしてポケモンを奪うのが一番だ」

 

『私が求めるのは強いポケモンだぞ?愛でるだけの戦力にならないポケモンならば不要だ。愛でるのはペルシアンだけで充分だ』

 

「フハッ……上流階級の人間でポケモンに愛情を注いでんだぜ?行方不明になったら金を出しても探すって奴等が多い。奪った後に組織としての利益が生み出せない使えないロケット団員に預ける。そいつらから奪い返しましたと言う美談を作り上流階級の人間に恩を売って使えないロケット団員は逮捕されたのを理由にクビにする」

 

『尻尾切りとマッチポンプか……その手があったか』

 

「第一、そういう奴等からポケモンを奪ったとしても言うことが聞かねえだろう」

 

 この世界のポケモンは人間と同じでしっかりと自我がある。

 伝説のポケモンの大抵は正義の心を持っているし、俺みたいなのはともかく他の奴等ならば悪いことは出来ないと育てられちまってる。

 

「ロケット団関係じゃねえポケモンハンターからポケモンを奪ったりはいいが、いい子ちゃんが育てたポケモンを奪っても大して効果はねえんだよ。んな事をするならトレーナーが育成していない群れの長を務めてたり種族として強いポケモンゲットした方がいいんだよ」

 

 下手な事をして足がついたりしたらその時点で厄介だ。

 まぁ、あくどい事をしている時点で下手な事もなにもねえがな。

 

『そこまでわかっているのならば、作戦そのものを考えてもらいたいがな』

 

「まぁ、そう言うな。一応は面白そうなのは考えている」

 

 出来るか出来ないかは別として、面白そうなのは考えている。

 とりあえずサントアンヌ号のチケットを寄越せと言えば送ってくれた。作戦そのものは実行するが……限られた戦力で不特定過ぎる相手との戦闘。ハッキリと言えば無謀だろう。

 

「……金のかけ具合に対するリターン少なすぎるな」

 

 貰ったサントアンヌ号のチケット、思った以上に高かった。

 このチケットをばらまいて一般トレーナーを誘き出す……そこからポケモンを奪うとかを考えたら採算性が取れない。

 

 ゲームじゃサントアンヌ号は狭いあっさりとしたダンジョンだったがこの世界では最高級の豪華客船に相応しい内装、無料で飲めるノンアルコールシャンパン1つとっても高級品と言える物だ。それにほんの少ししか乗船出来ないとは言え乗れるチケットは高い。

 

 周辺を一周する屋形船とかのクルージングとは訳が違う。

 サントアンヌ号を見れば服からして高級品だと分かる金持ちと一般的なトレーナーに分かれている。

 

「あ!ハナミヤ!」

 

「なんだ、お前か。なんかつまんねえ顔をしてるが……ま、こんな場所はお前に似合わねえわな」

 

 そんな中でサトシ一行と出会った

 

「なんだと!」

 

「落ち着きなさいよ……あんたがそんな顔をしてんのは勝負が中途半端に終わったからでしょ?」

 

 軽く煽れば乗ってくるサトシ。

 つまらなさそうな顔をしている理由をカスミが説明をすれば、そうだと納得をした。

 

「なんだ不完全燃焼気味か。だったら勝負するか?」

 

「ああ……物足りないって感じてたところだ」

 

「じゃあ、行って来い。ケーシィ」

 

「ケェ!」

 

「さっきは中途半端だったけど次は決めるぞ!バタフリー、君に決めた!」

 

「フリャア!」

 

 軽く煽った末にサトシとのポケモンバトルにありつけた。

 カントーを旅していた頃のサトシは自分自身が未熟なトレーナーだと認識していない。ジョウトリーグではトレーナーとしてあの頃は未熟と認めていたからトレーナーとしてはまだ弱い。

 

「あのポケモンは」

 

「おい、それはルール違反だ」

 

 ケーシィを見たことがないのかポケモン図鑑を取り出そうとするサトシ。

 対人戦に於いては基本的にはポケモン図鑑の使用や第三者からのアドバイスは禁止だ。

 じゃなきゃ、タケシやカスミの様にサトシよりも優れているトレーナーから色々と情報を聞き出せちまう。

 

「ケーシィ、チャージビームだ」

 

「でんきタイプの技、でんきタイプか!」

 

 勝負が開始すればケーシィにチャージビームを使わせる。

 でんきタイプの技だからでんきタイプなのかとサトシは納得している。タケシとカスミはケーシィがエスパータイプのポケモンが知っているが言うことはトレーナーとしてのマナー違反なので言わない。

 

「バタフリー、たいあたりだ!」

 

「フリィ!」

 

 バタフリーはたいあたりで突撃してくる。

 やっぱ空を飛んで移動出来る分、攻撃を当てづらい。ケーシィのチャージビームを軽々と避けた……が、狙いはそこじゃない。

 

「ケーシィ、チャージビームだ」

 

「バタフリー、避けろ!」

 

 バタフリーのたいあたりを受けたケーシィだが倒れない。

 再びチャージビームを放つがバタフリーは軽々と避けた……だがケーシィは赤色のオーラを纏った。

 

「ケーシィ、でんげきはだ」

 

「シィ!」

 

「フリャアアア!?……フリャ……」

 

「なっ!?バタフリー!」

 

 チャージビームは命中しなかったがチャージビームの追加効果である特殊攻撃力上昇は出来た。ある程度は高まったから確実に当てることが出来るでんげきはをぶつければ、元々高い特殊攻撃力と高まった特殊攻撃力が合わさってバタフリーは一撃で倒れた。

 

「シィ……!」

 

 勝ったぞとこっちを見てくるケーシィ。

 眩い光に身を包んだ……進化レベル自体は同じだから割とあっさりと進化するもんだな。

 

「ユン!」

 

「あのポケモンは」

 

『ユンゲラー ねんりきポケモン ケーシィが進化したポケモン。銀のスプーンをじっと 見つめサイコパワーを増幅し放つ』

 

「ユンゲラーか……って、でんきタイプじゃないのか!?」

 

「ケーシィもユンゲラーもエスパータイプのポケモンだ……」

 

「バタフリーはむしタイプだから相性が良いのに勘違いして……攻撃は当てれたし勝てたのよ?」

 

 ユンゲラーがエスパータイプのポケモンだと気付けばタケシとカスミは呆れた。

 タケシはエスパータイプである事を知らなかったことに。カスミはバタフリーで勝てた可能性が大きいのにサトシの采配ミスで負けたことに。

 

「フハッ、遅いとは言えジム巡りが順調って聞いてたがこんなもんか」

 

「なんだと!」

 

「悔しいならもっと実力付けてきな」

 

「待て!まだ勝負は」

 

「テメエがポケモン図鑑出した時点で終わりだ」

 

 公式戦の試合中はポケモン図鑑を一切使用してはいけない。

 実況や解説がポケモンに関する情報をポロッと零すことがあってそこから学ぶ事もあるが、今回は居ない。2人が空気読んでなにも言わなかったがユンゲラーに対してポケモン図鑑を出した。その時点で勝負は終わりだ。

 

「バタフリーにたいあたり、ねぇ……」

 

 勝負が終わったので目当ての場所に移動する。

 移動の最中、さっきの試合を振り返る。バタフリーにたいあたりを指示した。ケーシィは他の地方でも見かける比較的にメジャーなポケモンだ。それに対する知識が無くてバタフリーにとりあえずでたいあたりを指示した。

 

 バタフリーならば色々と技を覚えさせれるだろうがしていねえ。

 まだまだ新人トレーナーでカントーのジムバッジはお情けや真っ向からの勝負で勝って会得した物じゃない。サトシがまともになるのはジョウト以降……今の段階でボコっても大して面白くねえ。

 

「金を産むだって!」

 

「っちょ、兄さん声が大きいよ」

 

「……なにしてるんですかコジロウさん?」

 

 目当ての場所にたどり着けば目当てのイベントが起きた。

 ポケモンの中で最も雑魚と言われているコイキングが金の卵を生むと言って売ろうとする悪徳商法の通称コイキング売りの親父だ。

 

「金の卵を生むコイキングなんて居るわけないし、仮に居たとしてもわざわざ売りますか?」

 

「あ……確かにそうだな……」

 

「おい、ガキが商売の邪魔すんな!」

 

「おっさん、サントアンヌ号に出店してるって事は商売上手なんだな」

 

「ああ、そうだ!」

 

「腕に自信があるんだな」

 

「当たり前よ!」

 

「こんなところで、粗悪品どころか詐欺の商品を売ったらこの先、その手の業界に入れないんじゃねえか?」

 

「うっ!!」

 

 定期的に出てくるコイキング売りの親父。

 売っているのはコイキングだけじゃないがどれもこれも粗悪品と言うのも烏滸がましいクソみたいな商品であり全くと言って役立たない。

 その割には何かしらのイベントには出店している。コジロウがバカだから引っかかるってのもあるが単純にセールストークが上手い……だが、売っている商品が詐欺その物ならば話は別だ。

 

「こんなところで一大級の詐欺商品を売っている。こりゃこの業界が出禁だな」

 

「……な、なにが目的だ?」

 

「フハッ……10円でそのコイキング買い取ってやるよ」

 

「10,10円だと!?」

 

「どうせ詐欺しないと使い道がねえんだろ?こんなところで詐欺を成立させて足跡を残せばその時点でおしまいだ。だから特別にコイキングをコイキングとして買ってやる」

 

「グ、グヌヌヌ……わかった。売ってやる!」

 

 コイキング売りの親父からコイキングを買い取った。

 コイキング売りの親父は悔しそうな顔をしている。

 

「コジロウさん、少しはポケモンの知識を学びましょうよ。金を産むポケモンなんて居ませんって」

 

「やっぱそう都合良くはいかないか……って、なんで俺の名前を知ってるんだ?」

 

「俺がロケット団の人間で貴方がこの仕事の実行隊長だからです」

 

「ああ、同じロケット団員だったのか……にしても見ない顔だな」

 

「コジロウさん達とは違う部署の人間ですよ。ロケット団の表の顔のロケットコンツェルンの仕事とロケット団の仕事の曖昧な部分を色々と……貴方達の事をロケット団と知っている人達の前では他人のフリでお願いしますね。ロケット団の人間だと分かれば動きづらいので」

 

「ああ、分かった……にしても、そいつどうすんだ?さっきは上手い話に流されたけど、コイキングって最弱のポケモンだろ?」

 

「勿論育てますよ。このまま逃がしたら10円の損です……っと、失礼します。ああいう詐欺は意外と多いから気をつけてくださいね」

 

 コジロウにロケット団として接するなと線引きをしておく。

 コレがムサシならばロケット団なのにロケット団であることを隠しているなんて情けないとか言いそうだがコジロウならば理解してくれる。

 

「ココココ」

 

「……読みは的中だな」

 

 コジロウ達から離れてゴムボードが近い船上にやって来た。

 コイキングを出してポケモン図鑑でデータを確認した。コイキングはたいあたりとじたばたとはねるしか覚えていない。りゅうのいかりやハイドロポンプを覚えた都合の良い個体じゃねえ。

 

 コイキングなんてその辺の水場で頑張れば簡単にゲット出来るポケモンだ。

 クチバシティの釣り場でも釣れるポケモンだ……ただ知っての通り攻撃技がたいあたりとじたばたしか覚えない。一応はハイドロポンプとりゅうのいかりを覚えている個体は存在しているが、それはホントに極々稀だ。

 

 たいあたりしか使えなくて最弱のポケモンだが、ギャラドスに進化すれば一級品のポケモンになる。ただし問題としてコイキングからギャラドスまでの過程が果てしなく長い。

 コイキングがギャラドスになるが、ギャラドスになるまで何年もかかったり未だにギャラドスに進化していないと言う例が幾つもあり人によってはコイキングはギャラドスにならないんじゃないのか?とか言う奴も居るぐらいだ。

 

 ゲームでもコイキングからギャラドスは手間が掛かる。

 レベル20で進化だからそこまで行けばギャラドスになって後は楽になる。だが、この世界じゃ何時ぐらいに進化するか分からねえ。

 そしてギャラドスは手懐けるのに一苦労するポケモンだ。ギャラドスを使いこなしているトレーナーの大半はコイキングから頑張ったかギャラドスとの間に何かしらのエピソードがある。

 

 俺が購入したコイキング売りの親父が売っているコイキングだが……割とあっさりとギャラドスに進化する。コイキングをギャラドスに育成する手間が省ける。

 このサントアンヌ号のイベントが無ければギャラドスは諦めた。この計画が失敗した時のプランBとしてシェルダーをゲットした。

 

「ギャグだな」

 

 コイキングのデータ等を確認していればロケット団が暴れた。

 予想通りサントアンヌ号に乗船した一般トレーナーの方が強く、ポケモン達の連携に負けた。そしてふっ飛ばされた。明らかに人間が飛べる高さじゃないしその衝撃で普通は死ぬだろうと思えるふっとび方だがコレでケロッと生きている。

 

 こういうギャグなところがあるからこの世界は侮れねえ。

 サントアンヌ号は原作通り沈もうとしているので即座に避難し、救護の船に助けてもらった。

 

 そしてコイキングだが実際にはどれくらいのものなのか?と試しているところでギャラドスに進化した。最初は暴れようとしたがエレキッドのでんげきはで戦闘不能になり、どっちが上なのかを教えた。

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