『そうかそうか。5つ目のジムバッジも無事にゲットしたか』
「ええ……早い方でしょうか?」
『ぶっちぎりがシゲルじゃからなんとも言えんの。しかし、ポケモンの育成と実戦等を色々と実際に行なってリズムは生まれた。ゲットに集中するのもありじゃよ』
「そうですね……ポケモンゲットもしたいのでユンゲラーとギャラドスを送りますね」
『うむ。期待しておるぞ』
5つ目のジムバッジをゲットしたのでその報告と手持ちの入れ替えだ。
現在の手持ちはフシギソウ、エレキッド、リザード、ユンゲラー、ギャラドス、ニドキングだ。まだ持っていないタイプなんかもあるからと2体のポケモンをオーキド博士の研究所に送り通信を切った。
「まぁ、博士の言う通りか」
ポケモンを実際に育てたり旅をして色々な土地に行ったりと、この世界のポケモントレーナーならばしている極々普通の事についての生活リズムや感覚が掴めた。
最初に色々と出来るようになろうじゃなくて、1つの物事のコツを掴んだりリズムを作ったりするのが大事だ。最初からなんでもかんでも手を出したら結局は中途半端で終わる。
ポケモントレーナーとしての旅のリズムを覚えた。
だからそろそろポケモンを増やす……サトシみたいにポケモンを探してゲットする行為をしないなんてバカな真似はしない。人間性が合うからだけでゲットする真似もしねえ。
「ここ、か……まぁ、あるわな」
ポケモンを探す事を決めてやってきたのは無人発電所だ。
無人発電所と言えばイワヤマトンネル方面じゃねえのか?と思うが、この世界では無人の発電所は幾つもある。
この世界はアニメの世界でアニメオリジナルの街は普通にある。
それだけじゃなくてゲームに登場しない野生のポケモンの住処なダンジョンがあり、要所要所でポケモンセンターやひっそりと隠れた飲食店がある。そういうところに何処から電気やガスを通してるのか?って話になればイワヤマトンネル付近にある無人発電所以外にも発電所は必要となる。
現実の世界でも各地に色々と発電所がある。
国の電気を1つの発電所で賄っていない。国のガスを1つのガス会社が賄っていない。国の水道水を1つの川で賄っていない。
ポケモンセンターとかは自家発電しているが、それでもポケモンセンター等のポケモンに関する施設が無い辺境な田舎町は普通にある。
そういうところの為に発電施設は当然用意されている。イワヤマトンネル付近の無人発電所はただ単にカントー地方で一番大きな無人発電所だって話だ。
「ピカ!」
「読み通りだな」
無人の発電所だからでんきタイプのポケモンが住み着いている。
貴重なライフラインの施設なんだから無人はおかしいだろうと思ったがこの世界じゃコレは普通だ。図鑑には主に森なんかに生息していると記載されているピカチュウがいた。
ピカチュウはゲットするつもりは無い。
サトシと絡みたくねえし、ライチュウは弱くはねえが強くもねえ。ライチュウの上位互換のポケモンが多い。
でんきタイプ自体が全体を通して少ない。
何処の地方でも見かけるピカチュウ、ビリリダマ、コイル……やたらと偏りが多くて強いのが少ねえのがでんきタイプの難点だ。
「リリリ!」
「フハッ、見つけたぜ!」
無人発電所を歩いていればレアコイルを見つけた。
既に俺はエレキッドをゲットしているが、エレキッドは元々ゲットする予定は無かった。欲しいか欲しくないかで言えば使える戦力だから欲しいが、エレキッドは少し扱いづらい。
無難にコイル系統にするかと決めていた。
レアコイルがここにいたからニドキングが入ったモンスターボールを取り出した。
「いけ、ニドキング」
「ニド!」
「あのレアコイルに向かってドリルライナーだ!」
レアコイルになってるってことはそれなりに育っている。
モンスターボールを投げて一発でゲットすることが出来る可能性は低いから弱らせるとレアコイルに向かってニドキングはドリルライナーで突っ込んだ。
ドリルライナーをくらったレアコイル。
戦闘不能になったか?と思ったが起き上がる。この世界じゃ一撃で戦闘不能はかなりの力の差が無いと相性が良くても起きねえから特性のがんじょうで生き残ったのかどうかが分からねえ。
「リリリ!」
「ニドキング、受けてやれ」
ドリルライナーで攻撃をした事でレアコイルはニドキングや俺を敵として認識した。
ほうでんをニドキングに浴びせる……ニドキングはじめんタイプ、どんだけ強力なでんきタイプの技でも効果は0だ。
「リィ!」
「ニド!?」
でんきタイプのほうでんを受けてもダメージが0のニドキングに対してレアコイルは使う技を変えた。はがねタイプの技かと思ったが、水色のエネルギー弾を放った。
『めざめるパワー。ノーマルタイプの技として扱われるが、ポケモンによってタイプが異なる』
「ニドキングが苦しんでる……戻れ。いけ、リザード」
「グォウ!」
「さっきのもう1回ぶつけてこいよ!」
水色のエネルギー弾を放ってきたレアコイル。
見たことが無い技でポケモン図鑑がめざめるパワーだと教えてくれた。めざめるパワーを受けたニドキングが苦しんでるってことは弱点を突いている。
コレは少し調べる必要があるなとニドキングからリザードに入れ替えた。
ターゲットを完全にこっちに絞っていて軽く挑発すればリザードに向かってめざめるパワーを放ち、リザードは少し苦しそうにした。
「っち。リザード、りゅうのいかりだ」
リザードが苦しそうにした事からめざめるパワーのタイプがわかった。
リザードにりゅうのいかりを指示してりゅうのいかりで撃墜すればモンスターボールを取り出してレアコイルに投げた。
レアコイル 特性 がんじょう
でんきショック でんげきは ほうでん マグネットボム きんぞくおん スパーク でんじは エレキボール ちょうおんぱ めざめるパワー
「流石にこおりタイプってほど都合の良い話は無い……みずタイプだけマシか」
めざめるパワーを受けたリザードが苦しんだ。ニドキングが苦しんだ事からじめんタイプに相性の良いみずタイプのめざめるパワーだ。こおりタイプじゃねえのが少し残念だが仕方ねえと受け入れる。
でんきタイプのポケモンはどうしてもじめんタイプと言う大きな弱点がある。
効果0だから火力やレベル差によるゴリ押しは不可能だ。だから、他のタイプの技を覚える必要性がある。
みずタイプ、くさタイプ、こおりタイプの3つの内のどれかを覚えればそれでいい。
だが、厄介な事にコイルはこの3つのタイプの技を1つも覚えない。エレキッドならばれいとうパンチやくさわけを覚えるがコイル系統は覚えない。
めざめるパワーが唯一の救済策だ。
そしてみずとじめんの複合タイプやでんきタイプと相性が悪いくさタイプがいるからこおりタイプの技を優先して覚えたほうが良い。めざめるパワー氷は割と大事だ。
ただこの世界は見た瞬間にめざめるパワーがなにタイプか分からねえ。
アルセウスみたいに相手の弱点として扱われるものでもないから厳選するのが恐ろしく難しい。
じゃあ、なんでレアコイルがめざめるパワーを覚えていたか?の話だがおそらくは環境だろう。無人発電所にはレアコイル以外にも色々とポケモンは生息していてでんきタイプのポケモンだ。でんきタイプにはでんきタイプの技の通りが悪い。だからなにかしらのサブウェポンを覚えないといけないとレアコイルは考えた。その結果のめざめるパワーだろう。
レアコイルをゲット出来たので無人発電所に居る理由は無い。
他の場所に移動だと移動し、ポケモン探しを再開し
「ガォゥ!」
「エレキッド、かみなりパンチだ!」
ガーディを見つけた。
エレキッドにかみなりパンチで殴ってもらえば戦闘開始、エレキッドに向かって吠えればエレキッドから青色のオーラが出る。特性がいかくのガーディ、当たりだな。
エレキッドのかみなりパンチを受けたからガーディは戦闘態勢に入る。
「エレキッド、10まんボルトだ」
「レキッド!!」
「キャゥン!?」
「よし……いけ、モンスターボール」
この前覚えた10まんボルトを浴びせればガーディは倒れた。
モンスターボールを取り出してガーディに向かって投げればガーディはゲット出来た。
レアコイルの時と違ってなにか特別な技を覚えているかと期待したが特にこれと言った変わった技は覚えていない。育てていれば勝手に覚える技を覚えていた。
「次だ」
ガーディのデータの確認を終えたので次を探す。
まだ戦力が心許ないからと探せばワンリキーを見つけた。
「10まんボルト」
「リキャ!?」
ワンリキーに向かって10まんボルトを浴びせる。
見た目通り物理は強いポケモンなのであっさりとゲットする事が出来た。
ポケモン図鑑を取り出しデータを確認する。特性がこんじょうの個体だった
「レキッド!……レブゥ!!」
「来たか」
ガーディを倒したりワンリキーを倒したりして経験値を稼いでいたエレキッドがエレブーに進化をした。進化レベルが30だから他よりも少し遅かったが進化した。
「俺はコレでいい」
サトシ達はなにかしらの人間ドラマの末にポケモンをゲットしている。
俺からすればクソめんどくせえ。別にそのポケモンの人間性を否定しているわけじゃねえ。そんなのがめんどくせえしウザいだけだ。
コイツには◯◯だからで思い入れがあるとかそういう感情を優先する。
別にそれは構わねえが、そういうイベントしかサトシ達はしていない。俺がゲットしたポケモン達にはゲットするまでの過程に人間ドラマがある奴はあるが、そうじゃないのもいる。
普通に修行して普通にレベルアップして普通に進化する。
なにか特別なイベントが起きてそこで感情が深くなったなんてクソダルい。そういう友情ごっこは嫌いだね。
エレキッドは普通に特訓し、普通にレベルアップし、普通に進化した。
コレでいい。いちいち人間ドラマを挟まねえといけない奴等なんざ俺にとっては不要だ。
「育成に時間を費やさねえとな……」
ポケモンを一気に3体ゲットした。
ゲームでは4体ぐらいでストーリー攻略が出来るがこの世界では最低でも6体ゲットしておかなくちゃいけねえ。
レアコイルはエレキッド、ガーディはリザードがいる。タイプが重複している以上は戦闘スタイルを変えないといけない。
レアコイルは特殊攻撃主体のでんきタイプとして戦わせればいい。
ガーディは物理攻撃主体のほのおタイプとして戦わせればいい。
ワンリキーは今まで居なかったかくとうタイプのポケモンでニドキングと似ているが違う戦闘スタイルが可能だ。
まだ何体かゲットしたいと思っているポケモンは居る。
そいつらは厳選が出来ないポケモンだが、ゲットする価値はある。そいつらはゲットする予定だ。
重複しているタイプのポケモンを上手く使い分ける。
多分だがサトシはそれが出来ていない……と言うかタイプによっては技の数が少なすぎるから、戦闘スタイルがどうしても被っちまう。
ポケモンリーグは準々決勝とかの上に上がらないとフルバトルは無い。
同じ事が出来るポケモンを2体用意しても片方が使えなくなった時の予備扱いになる。予備を育成するゆとりは無い。
ジョウト以降も冒険はするつもりだ。
だが、サトシの様にその地方のポケモンをポンポンと捕まえるかと聞かれれば捕まえない。レアコイルとエレブーが居るからデンリュウやライボルトをゲットしても大した旨味がねえ。結局は予備の予備で終わる。そんなのは無駄だ。
持っていないタイプで戦力として優秀だからゲットする、それだけでいく。
「バナバーナ!」
「リッキ!」
「ディーン!」
ポケモンの育成に少し時間を使えばフシギソウはフシギバナに、ワンリキーはカイリキーに、ユンゲラーはフーディンに進化した。
カイリキーとフーディンはゴーリキーとユンゲラーにつながりのヒモを使えば進化した。ニョロトノやハガネールみたい道具持たせての通信進化はセルフ通信システムがあるらしい……便利なこった。