最後のグレンジムがあるグレンタウンに向かって旅を続ける。
ここから色々と調整が難しくタイミングを逃せば欲しいポケモンをゲットする事が出来ねえ。原作のイベントが起きないとゲット出来ないポケモンは厄介だ。
「実際30種類以上居るのかねぇ……」
サファリゾーンにやって来た。なにをするのかは言うまでもなくポケモンのゲットだ。
30個のサファリボールを渡されたがサファリゾーンに30種類のポケモンが居る気がしねえ。同じ種族の重複は公式戦では禁止で進化前と進化後を入れる場合は進化前のポケモンにかわらずのいしを持たせる規定があるぐらいだ。
「っと、居たか」
サファリゾーンではサファリボールしか使ったらいけない。
目当てのポケモンが居たとサファリボールを投げれば見事命中した。俺は早速、ポケモン図鑑を取り出した。
サイホーン♀ 特性 いしあたま
「一発目から当たりは上々、後はもう1体か」
性別は気にしないが特性は気にする。
♀のいしあたま個体のサイホーンをゲットする事が出来たので、残すところは後1体だとサファリゾーンを歩き回り見つけたのでサファリボールを投げた。
タマタマ♂ 特性 ようりょくそ
「……ケンタロスか」
サファリゾーンで欲しかったのはタマタマとサイホーンだけだ。
だが、ふとケンタロスが群れで走っているのを見かけた。そういえばまともにノーマルタイプを育成していない。ノーマルタイプだから軽視されがちだが使いこなせばこの上なく便利だ。
ガルーラが居ればと思ったが、ガルーラを運用するにはガルーラナイトが必要だ。
メガガルーラがあると見せかけての心理戦等を仕掛けてのきもったまガルーラのねこだましやふいうちが生きる。
この世界では全員が全員メガストーンを手に入れる事が出来るわけじゃない。
メガピジョットやメガタブンネみたいに当たりじゃないメガシンカポケモンが居ても、メガストーンを持っているからを理由にメガシンカ枠を使う。
まだ人工的にメガストーンの開発に成功した一例は効かない。
Zクリスタルと同様に自然が偶然に偶然を重ねて生み出すもの……ケンタロスとガルーラを見かけたがメガストーンが無いし、ケンタロスをゲットしてもノーマルタイプとして運用しないのでサファリボールでのゲットを諦める。
「あ、ちょうどいいところに居たわね!」
「どうしました?」
サイホーンとタマタマのゲットで残りのポケモンをどうする考えつつの育成に励んでいればムサシコジロウニャースの3人と遭遇する。
思わずサトシが居るんじゃないのかと警戒をしてしまうが、なんか訳ありな様子だった。
「罠が上手く作動するかの確認をしてほしいニャ!」
「俺達だと仕掛けたって事が分かってるから上手く作動するかどうか分からないんだよ」
「罠って……落とし穴とかなら嫌ですよ?」
「違うわよ。落とし穴なら何百回も掘ってるから今さら素人のあんたにチェックなんてしてもらわなくていいわ……あたし達が確認してもらいたいのは別の罠よ」
罠が上手く作動するかどうかの確認をしてくれと言ってくるが落とし穴には落ちたくない。ハッキリと断ればムサシはそんな罠ならば素人に確かめてもらう必要は無いと別の罠があると洋館に案内をしてもらった。
「え……なんですか?」
なんだ?マジでなんだ?
対サトシのピカチュウ用の罠とかを一切無い、誰かが侵入してきた時対策のブービートラップを仕掛けている。
3人が事前に罠が上手く作動するかどうかの確認の為にと言っていたから罠がどういう風にあるのかの確認をついしてしまい、罠を発見してしまう。
「誰か招待したんですか?」
「違うわよ。向こうからやってくるのよ」
「……?」
「ムサシ、時期的にやっぱりまだ早いんじゃないか?」
「バカ言ってんじゃないわよ。相手はその道何百年のプロ、あたし達と同じ事を考えてる悪党が入念に準備して準備して準備してもそれでも掻い潜ってきた歴戦の猛者よ?」
誰が来るのか全くと言って分かんねえがとんでもないのが相手らしい。
サントアンヌ号の時といい相手との力量の差を見極めて行動をしないといけないのに、格上ばっか挑んでも意味ねえだろう。
「あの、誰が?流石に四天王とかなら相手が悪すぎますよ」
「四天王?なに言ってるんだおミャーは」
「じゃあ、誰が相手なんですか?」
「決まってるじゃない……サンタよ」
「……はぃ?」
「だーかーら、サンタよサンタ。クリスマスにプレゼントを配ってくれるサンタクロースよ」
「いやあの、サンタクロースは商売的な意味合いで存在しているのであって実在は」
「なに言ってんだよ。サンタクロースは実在するぞ?」
ムサシ達が狙っている相手、それはサンタクロースだった。
こいつらなに言ってんだ?サンタは元ネタはあれども実在していない存在、確かにクリスマスみたいな日にプレゼントを配る幸福を呼び寄せる存在とかは割と色々な地域で見られるけども、サンタは実在しない。実在しててもアロハ姿でサーフィンをしている。
「……っ!?」
「ん、どうした?」
「……サンタって、実在してるんですね」
マジかよ……。
サンタはそれっぽいのは居ても存在しない存在だと認識していたら、なんかアニポケのサンタが出てくる話が頭に流れてきた。
しかも1個だけじゃない。ピカチュウ達が頑張ってサンタのオドシシの病気を治す薬を取りに行く話もある。
「それで、サンタ対策の罠ですか」
「そう!サンタと言えば子供達に無数のプレゼントを配る事が出来る!サンタを捕獲しプレゼントを独占するんだ!」
「作戦名、サンタ狩りニャ!」
それどっかの卓球ギャグ漫画でなかったか?
サンタ狩りをするんだ!と言っているが、割とバカバカしい。
罠がどうのこうのの付き合いをしたら即座に去った。
「デリ!デリバー!」
「あん、ロケット団のデリバードか?」
「デリ!」
ロケット団を無視して行けばロケット団の荷物を運んでくれるデリバードと遭遇する。
ポケモンを盗んだりする行為をしていないからサカキがなんか言ってきた?……いや、それは無いな。バトラーの存在を教えればスカウトしに行ってバトラーとバトラーの彼女のダイアンは話に乗った。
バトラーがポケモンのクローンに関して研究している。ロケット団はクローンに関する資料等を持っている。互いに利益になる……残念なところと言えばジラーチがタマゴから永遠に戻らないこと。ジラーチのタマゴはマサトと遭遇しないと孵らない。仮に孵っても7日後に眠るなんの為に目を覚ましたかどうか分からないポケモンだ。
ジラーチの願いを叶える力についてバトラーは研究をしている。
その結果、過程をすっ飛ばして無から有を生み出すのでなくジラーチが蓄えている願い事を叶えるパワーで何かに干渉をしていると判明した。
単純にお菓子が食べたいと願えば何処かからお菓子を転送する、アイテムが欲しいと願えば既に持っている人から盗むパターンもあればまだ見つかっていないところからとるパターンもある。
冬木の聖杯戦争の聖杯と同じで願いを叶える膨大なエネルギーを蓄えてはいるが、具体的に言えばそのエネルギーをどういう風に使うか?バトラーはそのエネルギーでグラードンを人工的に作り上げようとしているみてえだが潔く普通にグラードンが居る場所を教えてくれと言えねえのかね。
「で、どうした?」
「デリ!」
ロケット団の運送業者ことデリバードがなにかを言っている。
自分のポケモンじゃないから意思疎通なんて出来ないとデリバードはついてきてくれと言うのでついていけば鼻を真っ赤にしたオドシシが居た。
色違い?かと思ったが鼻だけが真っ赤なオドシシで、他に目立つところはない。
なんだ?と思っていればジュルジュルと鼻が真っ赤なオドシシが鼻水を垂らした……
「病気なのか?」
「デリ!」
「コレは完全に病気としての病気だから状態異常を治すタイプの薬じゃ無理だぞ?」
病気かどうかを聞けば病気だと頷いた。
ここで見捨てることは可能だが一応は言っておくかと、手持ちにある薬では真っ赤な鼻のオドシシは治せない事を伝える。それを聞いたデリバードは大丈夫!と頷き落石注意な崖があるところに連れて行く。
「デリ!リバード!」
「見たことが無いきのみだな……アレを食えば治るなら、お前が取りに行けばいいだろう。お前、飛べるだろ?」
断崖絶壁の途中にボコッと凸っている場所があった。
そこに見たことがないきのみがある。それを見せたってことはそれを食えば治るということだ。なにをどうすればいいのか分かってるならば俺に頼らずに自力で行けよ。お前、飛べるの知ってるからな。
デリバードは空を飛んできのみを取りに行こうとする……が、突風が吹いた。
よく見れば上の方にあるきのみが実っている場所が風で靡いている……デリバードみたいな一応は空を飛べるポケモンじゃここはキツいってことか。
「サカキに俺に対して良い印象を与えるようにしろよ。いけ、タマタマ」
「タマッ!」
「タマタマ、テレポート」
乗りかかった船だし断れば後でなにするか分かったもんじゃねえ。
仕方がねえなとタマタマを出してテレポートを使いきのみがある場所にテレポート、きのみを確保したらテレポートで再び戻ってくる……アポートが出来たらこの手間が要らねえからな。
「これでいいんだろ?」
「リバ!」
きのみを手に入れたので真っ赤な鼻のオドシシのもとに戻る。
オドシシにきのみを食べさせれば真っ赤な鼻が元の色に戻りオドシシは元気になり……空を走った。
「は!?」
オドシシって空を飛べるポケモンだったか!?いや、ちげえだろう。
特別に珍しいわけでもなんでもねえし、赤い鼻以外は特に目立つ部分は無かったオドシシだったが空を走っている……真っ赤な鼻のオドシシ……真っ赤なお鼻のトナカイ
「フハッ、マジかよ……ま、これでいいか」
あのオドシシのトレーナーが誰なのか分かったが気にしないでおく。
あっさりとするべきことをし終えたのでデリバードと分かれてポケモンセンターに辿り着いた。今日は色々とありすぎたとポケモンの回復や食事を終えたら直ぐに眠った。
「病気のオドシシを助けてくれてありがとう」
「…………眠いっつーか、寝てるタイミングで来んじゃねえ!」
ベッドに入って眠りについた筈なのに何故かサンタクロースと会合をしていた。
真っ赤な鼻のオドシシの正体はやっぱりというかサンタクロースのオドシシ、サンタクロースのソリを引くオドシシだった。
「おっさん、クリスマスにはまだ早いし俺はいい子じゃねえし眠いからさっさと用件済ませろ。お礼を言いに来ただけなら帰れ……今眠くてそこそこ不機嫌なんだよ」
「なんじゃ、子どもにとってあこがれの対象のサンタクロースが来たのにその反応は」
バカか。子どもにとって大事なのはサンタクロースじゃなくてサンタクロースから貰えるプレゼントだ。サンタクロースから貰えるプレゼントが無ければただの不法侵入のロリコン及びショタコンのジジイなんだよ。
「オドシシを助けてくれたお礼をしに来たんじゃよ。君には特別にプレゼントをもう1つあげよう」
「……もう1つって事は1個は確定なのか?」
「そりゃ勿論、子供達にプレゼントは平等に配るからの」
この世界、11歳になる年にポケモン貰って旅立つから何歳が成人とか決まりわかんねえぞ。子供達にプレゼントは平等にと言っている……2個プレゼントを貰えると言われてもな……
「……特別にくれる方のプレゼント枠には出会いが欲しい」
「出会いじゃと?」
「話とか人間性が合う相手とかポケモントレーナーやってるから色恋沙汰が無い」
色恋沙汰に関しては最悪無しでもいい。だが、話や人間性が合う相手がいない。
こっちは自分を構成するエピソード記憶のみが抜けているくせに自我を持っている。ただそれだけでも厄介なのにこの世界がアニメとして存在していた世界線の人間だと認識し余計な知識を多く持っている。
素の状態で居るの大抵は1人の時だったりするし、腹割って話せる話相手の1人ぐらい欲しいもんだ。
サトシ一行は論外、ムサコジニャは悪党になりきれない三流で論外、じゃあ話相手になれる奴が居るかって話だ
「成る程、出会いか。だったらこのお守りを渡そう」
サンタクロースってEU方面の住人なのに神道の加護が入ったお守りってどうなんだ。
出会いが欲しいと望めばサンタクロースは良縁祈願のお守りをくれた。サンタクロースからくれたから効果はホントにあるだろうが……
「本来の物はマスターボールで頼むわ」
「ああ……それはクリスマスに送ろう。では!」
サンタクロースは窓から出ていきソリに乗ってオドシシに引っ張られていった。
ホントに夜中に来るのはやめてくれ……くそっ、シンプルに眠くて中途半端に起こされたから眠気と寝ようとする力が釣り合わねえ。