アルピ交通事務局のアニポケネタ倉庫   作:アルピ交通事務局

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利益にならねえから

 

 8つ目のジムがあるグレンジムを目指す前に寄り道をする。

 そこに行かないとゲット出来ねえ不憫なところがあるから仕方がねえが、逆を言えばそこに行けば確実に会える保証がある。コレはデカい。

 

「カレーライス、お待ち」

 

 目的のルートを算出し旅をしているが今のところはおかしな事は無い。

 立ち寄ったダークシティという街にはポケモンセンターが無いので洋食屋さんで飯を食う。

 

 今更ながらこの世界での肉や魚について気にはなる。

 ウデッポウとかの食べれる部位があるポケモンとかが存在していてSVからポケモンの一部の食料品として出ていた。

 

 ポケモンを食うことが出来ない!なんて言って菜食主義者になるつもりは無い。

 現代っ子に肉と魚を絶った精進料理のみで生きろってのは酷な話だ。

 

「おじさん、この町にはポケモンセンターは無いんですよね?」

 

「ああ……と言っても、その内出来る可能性があるがな」

 

「どういうことですか?」

 

「この町にはヤスジムとカズジムって言う非公認のジムが…………ああ、今日も始まった!」

 

 ポケモンセンターが無いし何処かの宿屋に泊まるべきかを考えて店主のおじさんに聞いた。ポケモンセンターは無いがその内に出来る可能性がある。どういう意味かを聞けば非公認のジムがあると言い……店主のおじさんがヘルメットを被った。

 

「よぉよぉ!どっかで見た汚い面かと思えばカスジムじゃねえか!」

 

「やぁやぁ!どっかで見た薄い面かと思えばヤスジムじゃねえか!」

 

「「今日こそは決着をつけるぞ!!」」

 

 青色の全身タイツの団体と緑色の全身タイツの団体がポケモンを出した。

 ゴローニャやラッタ等のカントーで主に見かけるポケモンで統一性は特に無い。

 

 ポケモンバトルが始まるのかと思えば、喧嘩が始まった。

 フハッ、ポケモンバトルを喧嘩の道具として使うトレーナーは見たことがあるが、ポケモンで喧嘩しているバカ共を見るのは初めてだな。

 

「あいつらはなんなんですか?」

 

「この町にあるヤスジムとカズジムで……今度公認ジムになれるかどうか監査するポケモン監査官が抜き打ちチェックが入ってチェックを突破したら公認ジムになれるってなって抗争が始まったんだ」

 

 ポケモンを使っての抗争をした時点でもう詰みだろう。

 ポケモンバトルを喧嘩と勘違いしているバカは今まで他のジムに挑んだ事は無いのか?

 

 どの業界も上の人間になれば純粋な強さだけを持っていればいいわけじゃない。

 品格を持ち合わせてないといけない。じゃなきゃ、悪いイメージしか付かなくて広告塔の役割にならないからな。

 

 まぁ、品格なんて求めても無駄だろうがな。

 体育会系のノリや上下関係、理不尽にも思える校則なんかを作る。俺がお前達と同じ歳には同じ目に遭っていたからで理不尽を押し付ける側になる。

 

 有名な芸能人が芸能人パワーを使って調子に乗った。スポーツ全国大会常連校が上下関係の理不尽な指導を行い、調子に乗った。

 芸を磨いてそれで飯を食っていく人間なんて、結構な割合でクソ野郎が多い。自分自身を売り物にしてるってのに、上下関係や芸能界パワーのせいで大分調子に乗ってクソ野郎が多い。

 

 だからこそ、色々と品格を求められる。

 皆が思っている綺麗な言葉のみを出しても炎上しちまうクソみてえな世の中だが、それでも高潔な姿を求める……上に楯突きゃ痛い目に遭う。

 

 理不尽を受ける側から理不尽を押し付ける側に。

 そうなった時は自分は既に最前線で戦っている状態じゃねえ。最前線で戦っている時に理不尽をどうにかするか利用するかしねえとな。

 

「ミックスフライ弁当10人前」

 

 関わる理由は特に無い。ああいう奴等を更生させたとしてそれ=偉いってわけじゃねえ。何処で歪んだかは知らねえが最初から真面目に頑張ってる奴が偉くて、勝手にグレたりした奴が普通に戻ったから偉いなんて俺は一切思わない。

 

 多少の悪ふざけならば人間誰しもするが、それでも越えちゃいけねえラインはある。

 そのラインだけは越えるな、越えた場合は今までなぁなぁで見逃していた部分を見逃さずに厳しい罰がある。だから周りや大人はしっかりとそれだけは越えさせない。

 

「ミックスフライ弁当10人前、全部ご飯大盛りで」

 

「あ、あんた達……昨日の代金を支払ってくれよ」

 

「なによ?ヤスジムに歯向かうってわけ?」

 

「痛い目に遭わなきゃ分からないらしいニャ!」

 

 カレーライスを食べ終えた頃には抗争は終わった。

 ポケモンを使った喧嘩だから周りへの被害が大きいなと他人事の様に居れば、ロケット団がミックスフライ弁当を注文していた。

 

 洋食屋の店主は昨日の代金を払ってもらってないことを言えば、ヤスジムの名を出す。

 ヤスジムの名を出されればなにをされるか分かったものじゃない。ニャースが痛い目と言った……ここで見捨てるのはありだ。

 

 別に助ける理由なんて無い。

 ポケモン監査官の目に留まったとしてもポケモンバトルを喧嘩だと勘違いしている2つのジムは公認のジムとして認められるなんて夢のまた夢だ。

 

 下手にあの3人に喧嘩を売って変なところで裏切られたり余計な事をされる方が厄介。

 ここは他人のフリをして見て見ぬふりをする……が、ここで気付く。

 

 ロケット団と俺以外にもう1人、お客がいる。

 足元まで隠れるコートを着ていてマスクとサングラスと帽子を被っている如何にも不審者ですよ感が溢れている男か女か分からない奴だ。

 

「いいんですか?あんな事をさせて?」

 

「っ……気付いていたの?」

 

「まぁ……」

 

 明らかにロケット団達を見ている謎の人物に声を掛ける。

 このままでいいのかを聞けば気付いていたと聞き覚えのある声、そうジョーイさんだ。

 ポケモン監査官として働いているジョーイさんで、既にヤスジムとカズジムの抜き打ちチェックが入っている。ロケット団をああいう風に動かしている時点でヤスジムもカズジムも既に0点……いや、待てよ?

 

「このままだったらどっちもジムリーダー以前にトレーナー失格ですね……この町にジムが出来たらポケモンセンターはフレンドリィショップとかが置かないといけないのに」

 

「あのままじゃどうあがいてもジムにはなれないわ……見たところ、貴方はトレーナーかしら?」

 

「ええ……コレでも後1つでセキエイ大会の出場条件を満たしますよ」

 

「そうなの…………彼等を懲らしめるのに協力してくれないか?」

 

「わかりました……でも、懲らしめて終わりですか?この町の人達はポケモンに対して嫌悪感を持っていますし、ヤスジムもカズジムも権威としてジムリーダーの資格が欲しいと思っています。正しい方向を教えて導いたりする人が居ないと……残念ですけど、俺は旅のトレーナーなので懲らしめる事しか出来ないんですよ」

 

「そうね……」

 

 怪しい格好をした人物の正体はポケモン監査官。

 ここで正しいポケモンバトルを教えなかった!と言う事を理由に色々と責められる事は危惧しない。無理なものは無理だ。

 

 それよりも面白い事を閃いた。

 それを実行することが出来ればこっちにいい感じの利益になる。

 

「この町の人達にポケモンバトルは楽しくて面白いものだと認識してもらわないといけない。これ以上の抗争を避ける為にも代表者がポケモンバトルをするなんてどうですか?」

 

「それはいいわね……じゃあ、上手く調整するわね」

 

 とりあえずこれでいい……問題はちゃんと動くかだ。

 サカキに直接電話出来る盗聴防止されている特殊な番号にポケギアで電話をかけた。

 

『どうした?』

 

「なに、支配下に置いた町が欲しくねえか?」

 

『支配下に置いた町……また面白い話を持ってきたな』

 

 このダークシティを支配下に置けるかもしれない。それに気付いて動いた。

 サカキが支配下に置いた町と聞けば面白い話を持ってきたなと少し上機嫌な声になる。

 

 俺はヤスジムとカズジムが公認ジムの抗争をしている。ポケモン監査官は既にヤスジムもカズジムも公認ジムとしては認められないと認定しているが更生の余地があると言うか更生させないといけない。

 

「ダークシティ自体はなにか変わった物があったりするわけじゃねえ。フレンドリィショップもポケモンセンターもポケモンに関する施設も無い……俺が2つのジムをボコる。俺は旅のトレーナーだから1から10まで全ては教えられないと伝え、ロケット団の人員を送り込む」

 

『成る程。一見、普通のポケモンセンターやフレンドリィショップに見えてもロケット団の傘下にあるか……その状況を作ることが出来たのならば使えそうな団員を送ってやろう』

 

「じゃあ、メンバーを調整してくれ……しょうもねえ小悪党は止めてくれよ」

 

 ダークシティを支配下に置く……ポケモンジムからスタートし、ポケモンセンター、フレンドリィショップと色々とポケモンに関する施設を作りそれら全てにロケット団の息がかかる。

 

 普通の人にとってはポケモンジムがある極々普通の町だが、ロケット団にとっては裏で色々と暗躍したり特殊な施設を作ることが出来るのにうってつけの場所だ。

 

 ちゃんとその状況を作ることが出来たのならば、使える人材は送り込む。

 サカキからしっかりと言質を取ったので早速実行に移る。

 

「ヤスジムの奴等、腕利きのトレーナーを雇ったそうだな……どうだ?俺を雇わないか?」

 

「なんだ小僧?……ガキがしゃしゃり出るな!」

 

「フハッ、そのガキより弱いヤスジムのジムリーダーは安いな。おっと、だからヤスジムか」

 

「なんだと!!!」

 

 ジョーイさんからの通達があった後にヤスジムに乗り込んだ。

 腕に自信があり、今度の1vs1のポケモンバトルの抗争に俺を出してくれと売り込む。

 

 ただしこんなクソガキになんて当然思われる。

 ヤスジムのジムリーダーのヤスはストライクを出した。そっちがそういう動きをしてくれるからこっちも動きやすいとサイホーンを出していわなだれで倒した。

 

「な、なんて強さだ!あんたが居たら百人力だ!!」

 

「……俺を使う気になったか?」

 

「ああ!」

 

 フハッ……自分のジムを決める戦いなのに自分が出ねえとはとことん落ちぶれているな。

 まだ弱い俺程度に負けている時点でジムリーダーに必要なスペックは足りていない……これでヤスジムの用心棒になった。

 

「ジバコイル、10まんボルト」

 

「「「ぎゃあああ!!やな感じぃいいい!!」」」

 

 カズジムにも腕利きの用心棒がいる。

 それがロケット団だからとジバコイルを使って闇討ちをした。

 

 下手になんか言えばややこしくなるのは目に見えているから話し合いを一切せずにボコる。ロケット団は星になって消えた。

 

「聞きましたか?カスジムの奴、また懲りずに用心棒を雇ったそうですよ!」

 

「へぇ、そうなのか」

 

「まぁ、旦那に掛かれば余裕でしょう」

 

 んなわけねえだろう。

 ヤスジムとカズジムの抗争が原作に無いかと思い出そうとすれば思い出せた。コイツは原作に関わる一件、そしてカズジムが新しい用心棒を雇った。

 

 この後に起きる展開は読めている……ホントにご都合主義が働きやがるぜ。

 ヤスジムとカズジムのトレーナーが代表してバトルをする……勝った方がダークシティのジムリーダーになれるとは一切言ってねえ。

 

「ハナミヤ!?……ヤスジムの用心棒ってお前だったのか!?」

 

「フハッ……それはこっちの台詞だ。お前がこういうことに参加するとはな」

 

 サトシ御一行と遭遇した。

 ヤスジムの用心棒が俺だったことに驚いた。俺としてもサトシがそういうことに手を貸している事が意外だったが、タケシとカスミが居る。一応はジムリーダーだからジムリーダーとしてポケモンバトルがなんなのかを教えないといけねえ云々の話か。

 

「さてと……試合になるみたいだが、ただ試合をしてもつまらねえだろう。オーキド博士から聞いたんだが、お前フシギダネ、ゼニガメ、ヒトカゲの3体をゲットしたそうだな?」

 

「ああ……そういえばお前はなにを最初に貰ったんだ?」

 

「そこは調べろよ……俺もちょうど手持ちにくさタイプ、みずタイプ、ほのおタイプの3体が居る。だからどうだ?ここは同じタイプ同士のポケモンの3本勝負ってのは?」

 

「面白そうだな!乗った!」

 

「ちょっとサトシ!あいつの方が強いのよ!?」

 

「いや、サトシだって成長しているんだ……とは言えハナミヤが強いのも事実だが」

 

「まずはくさタイプ同士だ!いけ、タマタマ!」

 

「タマッ!」

 

「フシギダネ、君に決めた!!」

 

「ダネ!」

 

 同じタイプ同士でのバトルをする事が成立すればまずは1体目だとくさタイプのポケモン同士の対決になった。俺はタマタマを、サトシはフシギダネを出した。

 

 フシギダネに対して完全上位互換のフシギバナで挑んでみたいという思いはあるが、それじゃあただの作業ゲーになっちまう。タマタマに経験値を積ませたいし、サトシが実際にどれだけなのかを確認したい。

 

「フシギダネ、つるのムチだ!」

 

「タマタマ、リフレクターだ!」

 

 安定のつるのムチ、バチンバチンと叩いてくるのでリフレクターを展開する。

 元から相性が悪い上にリフレクターなので全くと言ってダメージになっていない。

 

「分かってると思うがアドバイスは禁止だからな」

 

「ああ」

 

「分かってるわ」

 

 リフレクターを使ったから物理攻撃が効きにくい。

 つるのムチ以外の特殊攻撃で攻めろと言いたいだろうが、サトシに言ったらアドバイスになる。アドバイスは公式戦では禁止だ。

 

 タケシもカスミもそれはわかっているが、フシギダネが物凄く不利なのも分かっている。せめて他のタイプの技をと言いたいだろうが言うことが出来ずもどかしく思っている。

 

「くさタイプにくさタイプは通じないか。だったらたいあたりだ!」

 

「タマタマ、しねんのずつきだ」

 

 2人からのアドバイスが無くてもつるのムチだけじゃダメだと気付く。

 ノーマルタイプのたいあたりに技を変えるが、それこそミスだ。タマタマにしねんのずつきを指示すればフシギダネとぶつかり合い、フシギダネを弾き飛ばした。

 

「ダネ……」

 

「フシギダネ!?」

 

「嘘!?フシギダネが一撃で!」

 

「タマタマが使った技はしねんのずつきだ。どくタイプでもあるフシギダネとは相性が悪く、今はリフレクターも展開している。たいあたりとぶつかり合えばしねんのずつきが勝って当然……だが、一撃とはあのタマタマかなり育てられているな」

 

 フシギダネが一撃で倒されたことに驚きを隠せないカスミ。

 タケシはタマタマがフシギダネに勝つための条件が全て揃っていてピッタリと決まったことを見抜き、タマタマがよく育てられている事に気付く。

 

「2体目はみずタイプのポケモン!いけ、パルシェン!」

 

「シェン!」

 

「みずタイプならゼニガメ!君に決めた!」

 

「ゼニゼニ!!」

 

 1本目は終わったので2本目だとみずタイプ同士の対決が始まる。

 なんか知らねえがリフレクターの効果が切れている……続いてくれたら面白かったんだが、そう上手くはいかねえか。

 

「ゼニガメ、ロケットずつき!」

 

「あ、バカ!」

 

「ゼェニィ!!」

 

 同じタイプ同士だから相性が悪い。

 みずタイプの技で攻めたとしても意味は無いからとゼニガメにロケットずつきを指示しゼニガメはロケットずつきで突撃してくる。だが、パルシェンには効かない。

 

「ガ、ガメガァ!!」

 

「大丈夫か、ゼニガメ!?」

 

「パルシェン相手にあんな風に戦ったらそうなるわよ!」

 

 パルシェンは物理防御力がとても高い。

 相性の良いかくとうタイプで攻めるよりも特別相性が良いわけじゃないタイプの特殊攻撃で攻めた方がダメージは大きい。それほどまでの防御力を持っている。

 

「ロックブラストだ!」

 

 ロケットずつきで攻めたがあまりの硬さに自分自身にダメージが入ったゼニガメ。

 痛みに苦しんでるところにロックブラストを、スキルリンク個体なので5発撃てる。1発、2発とゼニガメは耐えれたが3発、4発目で耐えきれずにバランスを崩し5発目のロックブラストが命中すれば倒れた。

 

「ガメ……ガァ!」

 

「まだだ!相性が悪いだけで効果が無いわけじゃない!ゼニガメ、みずてっぽうだ!」

 

「1本つららばり!」

 

「シェン!」

 

「ガメ!?」

 

 相性は普通なので大きなダメージを受けたと同じぐらいで起き上がるゼニガメ。

 効果は薄いが決して効かないわけじゃないとみずでっぽうを使おうとするが、本来ならば5発のつららばりを1本に凝縮した1本つららばりを先に当てた。

 

「ガメェ……」

 

「あのつららばり、とんでもない威力だわ……」

 

「普通ならばあれほどまでの威力は出ない。なにか仕掛けがあるんだろう」

 

 1本つららばりを受けたゼニガメは戦闘不能になった。

 1本つららばりの威力は凄まじくそのことにカスミは気付きタケシも仕組みがあることに気付いた。だが具体的になにがどうなのかは分かっていない。

 

「おうおう!もう勝負がついちまったじゃねえか!」

 

「な、なに!?」

 

「だってそうだろ?旦那が3本勝負で先に2本を取ったんだ。だから、最後に勝とうが負けようが勝った数の上では旦那の方が上だろ?」

 

「ふ……ふざけるな!!!」

 

 俺が先に二本選手したことでヤスジムのヤスがこれで勝負が終わりだと言う。

 例え3本目が負けだとしても俺は既に2本勝っている。2本勝っているのならば俺の勝ちでヤスジムの勝ちだとなるが、見守っていたカズジムのカズやジムトレーナー達が怒りを表した。そしてモンスターボールに手をかけたその瞬間だった。

 

「そこまでよ!!」

 

 ポケモン監査官のジョーイさんが姿を見せた。

 ここで素直に負けを認めるのならばまだ考えようがあったが、力で解決をしようとした。

 

「ポケモンバトルは喧嘩の道具じゃないわ!ルールもなにもなく暴れている貴方達はトレーナーじゃない、暴徒よ!!」

 

「そうだ!」

 

「この2人がしたのはポケモンバトルで、お前等のはただの喧嘩だ!」

 

「周りにばかり迷惑かけて、なにがジムリーダーだ!」

 

 ヤスジムとカズジムの抗争が遂に終わるのだと試合を見に来ていたダークシティの町人達は今までやっていたのはポケモンバトルでもなんでもないと言い切った。

 ジョーイさんが貴方達はポケモンバトルというものがどういうものなのか?さっきの試合を見てもなにも思わなかったのならば1からやり直しよ!と言い、ダークシティに公認ジムが出来る話が白紙に戻った。

 

「ジョーイさん、俺やサトシ達は旅のトレーナーです。ジョーイさんもポケモン監査官として忙しいですし、こいつらにポケモントレーナーやポケモンバトルがなんなのかを教えれる人に心当たりがあるんですよ」

 

「あら、そうなの?」

 

「ええ。トキワジムのジムリーダーの知り合いなのですが……この町に近い将来、ホントの公認ジムを作る為にも派遣させて更生したり色々として大丈夫ですか?」

 

「ジムリーダーの知り合いならば安心して任せられるわね……よろしく頼むわ」

 

 フハッ……ちょろ過ぎるだろう。

 

 とりあえずはダークシティが今後上手くやっていけるようにした。

 近い将来、ポケモンセンターやフレンドリィショップ等のポケモンに関する施設が徐々に生まれていく……いいねぇ……

 

「ハナミヤ……3本目だ」

 

「あ?」

 

「確かにオレは先に2本取られて負けた……でも、ヒトカゲが負けたってわけじゃない。だから3本目を。お前もあんな感じの終わりじゃ」

 

「ああ物足りないな……だからさっさとセキエイ大会に出る条件を満たせよ」

 

 最後にヒトカゲでバトルをする事が出来なかったことで納得がいかないサトシ。

 全てが終わったからヒトカゲでバトルをと言うが俺はこんなところじゃなくてセキエイ大会でという……。

 

「ここでしないのかよ」

 

「サトシ……ハナミヤのほのおタイプがなんなのかは分からないけれどもヒトカゲでも厳しいわ」

 

「もっと鍛えてから挑んでこいってことだ」

 

 今直ぐにバトルをしたいが俺があしらえばカスミとタケシが納得させる。

 もっと鍛えてから挑んでこいって?んなわけねえだろ、バカが。フシギダネとゼニガメで現段階のサトシの力量は読めた。ウインディで挑んでも余裕で勝てる。

 

 これから先、サトシは色々と戦い勝ったり負けたりを繰り返すが勝てるんじゃなくて勝ってしまった試合が幾つも生まれる。そのせいで逆にサトシの成長を妨げる。

 

 ここで負けを教えてもなにも俺の利益にならねえからなんもしねえだけだよ。

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