アルピ交通事務局のアニポケネタ倉庫   作:アルピ交通事務局

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無冠の五将

 

「アローラ!君がハナミヤだな」

 

「アローラ……で、合ってますか?」

 

「うむ!ここでの挨拶はアローラから始まりアローラで終わルンパッパ!」

 

 オーキド博士とロケットコンツェルンが上手くセッティングしてくれてアローラ地方にやって来た。

 出迎えてくれたのはアローラを代表するポケモン博士のククイ博士とオーキド博士(アローラの姿)ことナリヤ・オーキド、通称オーキド校長だ。

 

 俺を見つければ気軽に挨拶をしてくる。なんか爽やかなのが鬱陶しいが……まぁ、構わねえか。

 オーキド校長がホントにルンパッパじゃねえのかと思わせる高度な顔芸をしているが、どういう原理かと聞かれてもギャグでしかない。

 

「外から見た感じですけど、自然豊かなところですね」

 

「ユキナリが研究所を構えるマサラタウンに負けず劣らずじゃろう?」

 

 アローラに来たので率直な感想を述べる。

 マサラタウンに負けず劣らずって言っているが、マサラタウンはただの田舎だ。

 

 実際に住んでるから分かる。ホントに田舎だ。

 自然豊かと言う意味合いでの場所じゃなくて田舎で色々と生活が不便だ……まぁ、幸いにもポケモンを鍛えるのに時間を費やす事が出来るから暇を持て余す事は無いだろうが。

 

「それで、他のトレーナーは?」

 

「ああ、ハナミヤが最初でな……飛行機の順番的に言えばジョウト、ホウエン、シンオウ、イッシュで来る感じだ」

 

 俺以外にもトレーナーがやって来る。

 他のトレーナーの前でも猫を被っておかなきゃいけねえのは厄介だが、下手に腹の中を見せればなにを言われるか分かったもんじゃねえし本来の目的であるZワザの会得が出来ねえ。

 

 ここでロケットコンツェルンが完全に手を引いたとしてもエーテル財団が身内だらけのアローラポケモンリーグを開く。

 俺はただ単にその情報を利用して色々と先取りをしているだけ……クラウンシティで予知能力手に入れた何処かの誰かと同じだな。

 

「しかし、カントーからはハナミヤだけなのは少し物足りなイーブイ!イシツブテ!」

 

「……」

 

 今、結構シリアスな会話をしているよな?カントーから来たのが俺だけだって事に不満を抱いている事をポロッと零してるよな?

 いや、構わねえんだぞ。まだポケモンリーグに出場する権利は手に入れても実績は手に入れていない。ポケモンリーグに出る事が出来るトレーナーだけなら探せば毎年1つの地方で数百人は居るからな。

 

 だが、頼むから韻を踏んだポケモン変顔はやめろ。笑えないけれども気が緩む。

 

「他の地方から来るトレーナーについて詳しく知らないんですが、複数居るのですか?」

 

「ああ。元々、各地方の博士達に話を通して博士達が送り出したトレーナーに話を持ちかけたら来てくれる事になったんだがそいつらが一緒に旅をしている人も……なんとジムリーダーだ!」

 

「へぇ……そうなんですね」

 

 一緒に旅をしているから来たいと言う理由は分かるがジムリーダーなのは少し予想外だな。

 とは言え、ジムリーダーが来てくれるのはありがたい。ポケモンバトルの醍醐味とか挑戦者は勝つことが全てだがジムリーダーは負けて踏み台になり道を示さないといけねえ。

 

 その辺についてハッキリと言ってくれる。

 別に教えなくてもいいことだし、挑戦者である以上は負けることは悔しい。負けたけどいい試合だったよりも負けを作った自分や相手を憎む。対戦相手に対するリスペクト?アホか。今から倒す相手に敬意なんて要らねえし、試合を成立している時点で敬意は払っている。やっていいんだったらポケモン無視してトレーナーに攻撃を当ててるわ。

 

「まぁ……素面でいけねえか」

 

 あくまでもアローラポケモンリーグを設立させる為の起爆剤として動く。

 何時もの俺じゃ悪い印象があるから上手く猫を被っておくかと考えていればジョウト便の飛行機が来た。

 

「キラリ!南国トロピカルパラダイス!……って、感じかな?」

 

「おぉ、あそこか!」

 

 ジョウト便の飛行機が来て乗客が降りてきた。

 オーキド校長とククイ博士は呼び出したトレーナーが何処に居るのかを探していれば、無駄に目立つ美少女が居た。

 

 アローラと言う南国のバカンス地に来たからエンジョイしている馬鹿かと思えばオーキド校長が反応をする。

 おい、待て。まさかあいつかよ?と思いよく見てみれば正体に気付く……そう、ポケモンコンテストで1番強くチャンピオンと同格のミクリの姪っ子、ルチアだ。

 

 今さっき離陸したのはジョウト便だ。

 確かにジョウト地方にもポケモンコンテストはある。ポケモンコンテストはあるが、ルチアはどれかと言えばホウエン地方の住人だ。もっと言えばルチアはウツギ博士からポケモンを貰っていないだろう?

 

「トロピカルか……やっぱり銃の扱い方とかセスナの操縦方法を覚えるのか?」

 

「え?……なんで?そこはこう、マサラダとか」

 

「アローラって特殊訓練観光地じゃないのか?」

 

「そんなんじゃないよ!例えるならばそう!一夏の思い出!私は世界を知った!って、感じかな?」

 

「一夏の思い出って、もう夏は過ぎてるぞ?」

 

「もーっ、そういうことじゃないんだよ!!」

 

 ……っち……薄々そんな感じはしていた。可能性を0とは言えないがそれらしき者が居ないからあんまり考えていなかった。

 考えていなかったわけだが考えなかったわけじゃない。それらしいのが見かけないと思ったから考えるのを途中で止めたんだ。

 

「アローラ!君がキヨシで、そっちがルチアだな?俺はククイ、ポケモン博士だ」

 

「はじめまして、キヨシです。ククイ博士と……オーキド博士(アローラの姿)でしたっけ?」

 

「そうそう!アローラでリージョンフォームになったオーキドってちがーう!ナリヤ・オーキド、通称オーキド校長じゃ」

 

「あ、そうなんですか……でも、リージョンフォームの研究をしてるからリージョンフォームと同じなんですね」

 

「キヨシ、それどういう意味?」

 

 別に居ないとは考えなかった。自分と同じ存在、転生者を。

 

 俺が黒子のバスケの花宮真を幼くした感じだ。そしてウツギ博士が推薦したトレーナーは黒子のバスケの木吉鉄平を幼くした感じだ。

 なんでルチアと一緒に居るのかについては気にならないと言えば嘘になるが優先順位としてはあのキヨシが瓜二つなだけか、それとも俺と同じ立ち位置の人間なのか。

 

「他は居ないんですか?」

 

「ああ、ウツギ博士達に話を通したカントーから来た彼ならば」

 

「……っ!」

 

「はじめまして、ハナミヤです」

 

 他がまだ来ていないかについて聞けばククイ博士が俺を紹介する。

 俺の存在に気付いたキヨシは目に見える動揺をしている。俺はあえてはじめて会う人だと接した。

 

 キヨシはどっちだ?と悩んでいる……この反応からしてキヨシも俺と同じタイプか。

 つか、今年ウツギ博士がポケモンを渡す新人トレーナーって、ライコウ雷の伝説に出てたあの3人じゃねえのかよ?

 

「あ、ああ、はじめまして……」

 

「どうした?そんなに人の顔をジロジロと見て」

 

「いや、個性的な眉毛だなって」

 

「誰の眉毛がオタマロだ!……っ!」

 

「なるほど……」

 

 っち……転生者じゃないフリをして何処かぎこちない感じにさせてやろうかと思ったがハメられた。

 人の眉毛がオタマロみたいだという渾身のボケに対してツッコミを入れちまってコイツは転生者だなと見抜かれた……。

 

「色々と言いたいことはあるが、残りの3組もだ。1回1回同じ事をしてたらめんどくせえ」

 

 まだホウエン組、シンオウ組、イッシュ組の3組が残っている。

 キヨシの登場で可能性じゃなくて確定に切り替わった。まだ3組が残っているから全部が全部……と言いてえが、ここからの流れがなんとなくで読めちまう。

 

「ここがアローラ地方ですか」

 

「ええ、自然豊かでいいところだわ」

 

「アローラ!君がミブチだね!俺はククイ、ポケモン博士だ!そっちの子がガラル空手のサイトウか!よろしくな!」

 

「…………」

 

「お〜……そう来たか。となると残りの2組もなんとなく分かるな。な、ハナミヤ?」

 

 ガラル地方のジムリーダーのサイトウと黒子のバスケの実渕玲央を幼くした感じの男が現れた。

 嫌な予感というか流れが的中しやがった。キヨシはやっぱりそう来るかと頷けば俺を巻き込んだ。

 

「あら、アタシ達が最後なの?」

 

「いや、まだシンオウ組とイッシュ組が残ってる……飛行機が遅れてるわけじゃないし誰が遅刻とかそういうのはないから大丈夫だ」

 

「そう。でも、最後なんてのは少し気まずいから良かったわ……アタシはミブチ。ミシロタウンのミブチよ」

 

「ワカバタウンのキヨシだ」

 

「マサラタウンのハナミヤだ……言いたいことは色々とあるだろうが全員が到着して自由な時間が生まれてからだ」

 

 ミブチが俺達の存在に気付いた。

 一瞬だけ驚いた顔をしているが直ぐに冷静になった……自分と同じで転生者なのか?と言う疑問を抱いた。もう既にキヨシにバレてるから後で色々と話をするで話を終わらせる。1回1回の説明はめんどくせえ。

 

「ガラル地方のガラル空手の継承者のサイトウです!」

 

「ポケモンコーディネーターのルチアだよ!」

 

 サイトウとルチアも挨拶をする。

 この流れからして残りの2人もなんとなくで読める……マジでその流れか……いや、待てよ?

 

「キヨシ、ワカバタウンに無駄にデカい紫髪の男は居たか?」

 

「急にどうしたんだ?……見た覚えはないぞ?」

 

「アタシも緑色の髪の毛のメガネの少年は見てないわよ」

 

 俺達がここに自然と集まっているなら他も普通にありえる。

 法則性から考えて俺達の一個下にヤベえのが居る可能性が高い。特別にマサラタウンの人間と仲良くしているわけじゃねえから、俺は赤色の頭高親殺系の男子とは顔を合わせなかったが、万が一の可能性がある。

 

「うぉーっ!ここがアローラか!なんかスッゲえ楽しそうなところだな!」

 

「そうね!パンフレットにもゼンリョクな地方って気合いが入った言葉が書かれてるわ!」

 

「アローラ!君がハヤマだな」

 

「ども、ハヤマです。こっちはキッサキジムのジムリーダーのスズナだよ」

 

「私の分まで色々とチケットの手配とかをしてくれてありがとうございます!」

 

「いやいや、ジムリーダーが実際にアローラに足を運んでくれるんだ。嬉しい事この上ないよ」

 

 …………喧しいのが来たな。

 

 予想通りと言うべきか4人目、シンオウ地方からやって来た男はハヤマ。

 キッサキジムのジムリーダーのスズナと一緒にやって来ていてアローラが楽しそうなところだと喧しく騒いでいる。

 

 スズナがチケットの手配に感謝したらククイ博士はジムリーダーが実際に来てくれる事は光栄だと言う。

 来るって言ってたジムリーダーはよりによってスズナか……喧しいな。

 

「うぉ!?……え、嘘?マジで!?」

 

「色々と言いたいことはあるけど、まだイッシュのトレーナーが来てないわ。この流れだとオチは読めてるけども、1回1回説明するのはめんどうだから後よ、後」

 

 既に来ている他の地方のトレーナー達との顔合わせとなればハヤマは驚いた。

 ミブチはハヤマが色々と聞いてくるだろうが、まだイッシュから来るトレーナーが来ていない。この流れからオチは読めている。読めているからこそ説明するのを後回しにした。

 

 ハヤマはミブチの反応を見て自分と同じ存在だと分かればニンマリと笑みを浮かべた。

 自分と同じ存在が居る、強い相手だろうと面白い物を見つけた子供の様な反応……一応は俺達はガキか。中身の年齢についても覚えてない。妙に達観している謎の悟りを開いているおっさんでもなければ中途半端なガキでもない。

 

「あぁ、腹減ったな」

 

「問題です!アローラの名物な食べ物と言えば?」

 

「……ロコモコか?」

 

「ブブーッ!パンケーキでーす!」

 

「パンケーキって……おやつが名物になっても主食になることはないだろう?第一、食った気がしねえよ」

 

「スイーツじゃないパンケーキもあるの」

 

 イッシュの便が着陸し、イッシュからの観光客が降りてきた。

 この流れから誰が現れるかのオチは大体は読めている。俺もキヨシもミブチもハヤマもやっぱりと言うリアクションを取っている。

 

「アローラ!君がネブヤだな」

 

「うっす!アララギ博士に頼まれて来ました!こっちがタロだ」

 

「タロです、よろしくお願いします」

 

 ククイ博士が挨拶をすると頭を下げるネブヤ……と、タロ。

 

 キヨシとルチア、ミブチとサイトウ、ハヤマとスズナ、ネブヤとタロ。

 他の地方からは見事に男女のペアで来ている……別にそこはいいんだが、なにをどうしたらそういう組み合わせになんだよ?特にネブヤとタロのコンビ。ハヤマとスズナは人間性が合いそうだから分かるけども、そこは合わなさそうだろう。

 

「ん……うぉ!?……マジか!」

 

「ええ、マジみたいよ……ククイ博士、全員が揃ったみたいだから行きましょう?」

 

 ネブヤが俺達の存在に気付いた。

 ミブチがマジであると言い、ククイ博士に全員が揃ったから俺達が泊まる宿に行くこととなった。

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