アルピ交通事務局のアニポケネタ倉庫   作:アルピ交通事務局

33 / 118
洞懐

 

「ガッ!」

 

 ZパワーリングとムシZを手に入れたのはいいが俺はむしタイプのポケモンを持っていない。

 むしタイプのポケモンをゲットするかと探した結果、デンジムシを見つけた。デンジムシをゲットしてポニ島に向かいクワガノンに進化させた。

 

「10まんボルトとむしのさざめきを既に覚えてるか」

 

 ポケモン図鑑を取り出しクワガノンのデータを確認する。

 デンジムシからクワガノンに即座に進化させたからなにか新しい技を覚えてねえかと思ったら10まんボルトとむしのさざめきを覚えていた。むしのさざめきをベースにしたZワザ、絶対捕食回転斬を使える。

 

 見た目や名前からどう考えても物理タイプの技じゃねえかと思うがむしのさざめきをベースにしたら特殊判定になる。

 むしのさざめきはむしタイプの特殊攻撃で一番強い技でクワガノンはむしタイプの中でも特殊攻撃に優れている。進化した途端に10まんボルトとむしのさざめきを覚えているのは充分な武器になる。

 

 Zパワーリングを正式に貰えたから後はZクリスタルを集めるだけ。欲しいのは全部だが優先度合いで言えばクサZ、デンキZ、コオリZだ。時点でホノオZ、ヒコウZ、ドラゴンZだ。

 全てのZクリスタルを持っているトレーナーはアローラにも何処にもいない……つか、ミュウZとか持ってても確実に使えねえからな。

 

「腹減ったな……マラサダ屋か……ここにするか」

 

 デンジムシをクワガノンにして色々と確認をしたら空腹を感じた。

 たまたまマラサダ屋が目が入る。ドーナツを昼メシにするのもどうかと思うがたまにはそういうのも悪くはない。

 マラサダ屋で飯を食うかと思いマラサダ屋に入れば……ルチアとスズナとサイトウとタロが居た。

 

「いい、欲張っちゃダメよ。いける!って思っても途中で無理になるから」

 

「ご安心ください。私は胃袋も鍛えています」

 

「でも……流石に残すのはいけませんよ?」

 

「ここは乙女の戦場!シュガーウォーズ!って感じかな?」

 

 4人で仲良くマラサダ屋にやってきている。

 キヨシ達はなにをしてるんだ?と思ったが、キヨシ達は男でスズナ達は女だ。集まれば異なる会話をするのは普通で……ここは甘いものに悩んでる女達だな。

 

「「「「あっ」」」」

 

「ああ、どうも……次、俺なので早くしてくださいね」

 

 4人が俺の存在に気付いた。

 順番的に言えば次は俺の番なので注文を早くしてくれと頼めば4人は悩んだ。悩んだ末にチョコ、きなこ、カスタード、あんこのマラサダを1人1個ずつ頼んだ。

 

 俺は普通にチョコとプレーンのマラサダを飲み物はカフェモカにした。

 

「そう言えば、君とこうしてまともに顔を合わせるのも久しぶりね」

 

「……そう言えばそうですね」

 

 マラサダ食ってさっさと出ていこうかと思ったら囲まれた。

 スズナがまともに顔を合わせて会話をするのは久しぶりだと言う……このガールズトークに参戦しないといけねえのめんどくせえな。

 

「まぁ、あまり接点が無いですから仕方ないですよ……4人とも、可愛らしい子と一緒に居るけど俺だけ特にそういうのは無いですから」

 

 キヨシ達とは一応はそれなりに交流をしている。

 アローラポケモンリーグ開催の為にってことでだが……まぁ、素の自分で接することが出来る相手だから楽だ。

 ただし俺がロケットコンツェルンと深く関わってるって知ったらどうするか?……いや、今回のこの計画そのものがロケットコンツェルンが企画したものだから気づいているか?

 

「もう!ポケモンバトルもいいけど恋愛もゼンリョクで行かなきゃ!」

 

「青春のトキメキは一瞬だけだよ?」

 

 俺にも彼女を作った方が良いとか言ってくるスズナとルチア。

 そういうのを気にしてる場合じゃないっつーか、俺と馬が合う人間って早々に居ねえぞ。

 

 キヨシ達でやっと心を開いているって感じの状況だからな……転生者云々の話が出来てて素面で接する事が出来るのがキヨシ達だけってのは難儀だな。

 

「俺は俺のペースですよ……それよりも、皆さんはどういう形であいつらと?」

 

 素朴な疑問なのでぶつける。スズナはギリ分かるがそれ以外の3人がどういう風に関わり合いを持ったのかが分からねえ。

 

「う〜ん、ズバリ!運命の出会い!って感じかな?」

 

「いや、そういう風に言われましても」

 

「今でこそキヨシは天然なところがあるけど、出会った時は何処か苦しそうでさ……ポケモンバトルだけじゃなくてコンテストにも挑もうとしてたの。でもそれはキヨシがコンテストに興味があってコーディネーターになりたいからじゃない。自分がなんでも出来るって自己顕示欲でもない。なにかに襲われてる感じだったんだ」

 

 ルチアがキヨシとの出会いについて教えてくれる。

 ミブチは自分が被害者と直ぐに割り切ったがキヨシの奴はどうして?や元の自分はどうしているんだ?とかを疑問に思っていた。

 

 この世界の生態系っつーか、力関係で一番上に君臨しているアルセウスに会いに行った。

 アルセウスならばなにか答えを知っているんじゃないのかと聞いたが答えらしい答えが返ってこなくてキヨシは割り切って前に進むことを決めた。

 

「ポケモンバトルは楽しいとかそういうのをキヨシはホントは思ってるのに、無理して抑えていた。慢心しない為にじゃなくて、その感情を持ったらダメだ!って……でも、最終的には割り切ることが出来て全力で生きるって決めてて」

 

「キヨシの何処が好きなのですか?」

 

「う〜ん……言葉で表すのは少し難しいかな。天然なところがあるけど、キヨシは意外と計算高いところがあったりするし、やるって言ったらホントにやるトレーナーで……でも心の何処かで一番になれないんじゃないかって怯えてる部分もあって。それでもやっぱり楽しんで1番になるって決めてるから一緒に頑張りたいかなって」

 

「とってもキュート!可愛らしいですね!」

 

 キヨシと一緒に居て楽しく一緒になって頑張りたい。

 ルチアはキヨシを異性として認識している事を認めて一緒になって頑張りたい!一緒に上を目指したい!と言えばタロが可愛らしいと褒める……そんなもんか?

 

「サイトウは?」

 

「私ですか?……私はガラル空手の遠征でムロタウンに来ていました。ムロタウンのジムリーダーのトウキさんは日々の遊びの中から修行等をしていました。日々精進している心は見事でしたが、遊び心を加える事について疑問を抱いていたら……ミブチと出会いました。最初はナヨナヨしたトレーナーかと思いましたが、実は気高いトレーナーと」

 

 ルチアが話し終えればスズナがサイトウに話題を振った。

 サイトウは遊びと真剣勝負は話は別だという思想を持っており遊びの修行というのを受け入れられなかった。ミブチに対してもナヨナヨしたトレーナーと認識していたが、別だったと気付いた。

 

「ミブチは実はとてもプライドが高いトレーナーです……自分の練習を信じてその成果をハッキリ出して武器にしている。ナヨナヨしている様に見えてかなりのストイックな性格で勝ち筋があるならばしっかりと勝ちを取りに行くほどです。一緒にいて私は気付けました。ガラル空手もポケモンバトルも楽しいからしていると。ただ言われたから生まれた時から身近にあったからなんとなくでやっているわけではないと。そこからミブチと一緒に見る様々な景色がとても心地良くて……好きと伝えましたよ」

 

「キャアア!クールな乙女って感じで最高!」

 

「クールがキュートに変わる瞬間、最高です!」

 

 出会いとかについて話を振っておいてなんだがよ、これ全員の馴れ初め話を聞かなきゃいけねえのか?

 特に俺になんか利益があるとか好印象になるとかそういうのは一切ねえのにか?……クソッ、せめてブラックコーヒーにしときゃよかった。

 

「スズナはどうなのですか?」

 

「私?……最初は驚いたよ。ハヤマったら、防寒具を用意してなかったんだよ!?」

 

「確かキッサキシティのジムリーダーでキッサキシティはシンオウで1番北にあるジムでしたか?」

 

 サイトウが終わればサイトウは話題をスズナに振った。

 スズナがハヤマとの出会いを思い出せばハヤマは防寒具無しでキッサキシティに向かおうとしていた事を思い出す。あんな豪雪地帯にある場所にただの服で行くとか普通にバカだろう。

 

「テンガン山からキッサキシティに続くまでの道ってあんまり舗装されてなくて、上に出た瞬間もう豪雪地帯な土地なのよ。それなのにハヤマったら防寒具無しでさ……ゴウカザルを持ってたからゴウカザルで暖を取ったりしながら行ってたんだけどエイチ湖方面に向かってたの」

 

「え、ハヤマって方向音痴なの?」

 

「ううん、キッサキシティがちょっと行きづらいルートなの。間違う人は間違うって感じ……ジムリーダーがこういうのもなんだけどなんでキッサキジムを選んだの?って聞いたらなんか行けるから来たってよく分からない事を言ってたし」

 

 まぁ、ゲームじゃキッサキシティに行くにはストーリーをしっかりと進めないといけねえ。

 この世界じゃそういうのをあんまり気にしなくていい。ゲーム通りにジム巡りしなくていいからジム戦に来たか。

 

「で、私こう見えてポケモンスクールの先生もしててさ……ハヤマもよくいるタイプのトレーナーかなって思ってたらなんか私以上にポケモン知っててさ。教える側の人間がこれじゃダメだからって3つ目のジムバッジのジム戦を終えたら一緒について行く事を決めたのよ。そこから色々と見たりしてて……ハヤマのことを応援したいな!って思っててハヤマもウインタースポーツが出来るし私が居るからキッサキシティで修行したいって言い出して……こう、ハッキリと口にしてないけど相思相愛な感じかな。なんていうかハヤマと気が合うし」

 

 そう言えばハヤマの方からの告白はしてねえんだったか?

 スズナはハヤマの事が好きでハヤマもスズナの事が好きな相思相愛な関係性……でも、どっちも好きと言ってねえ。コレがラブコメならばくだらねえ頭脳戦を繰り広げるんだろうが、どっちも性格的にしねえだろうな。考えるよりも動いてどうにかするタイプだから。

 

「それで、後は……タロだね」

 

 ハヤマと一緒にいるのが一番良いと気付いたスズナ。

 最後に待ち構えるのはタロ……ネブヤからそういう関係性だと申告されているが、ネブヤとの人間的な相性ってどうなのか?って話になったりした。ミブチ達も事前に知っているタロの情報からネブヤとタロじゃ色々と合わないかと思える。

 

 この前のレンタルポケモン大会でネブヤのポケモンを見たが、根布谷永吉らしい脳筋な育成をしていた。

 言っている事は一応は理解することが出来るが思考が筋肉に偏っている……それでも強いのは事実だがな。

 

「う〜ん……まぁ、ネブヤは見た目通りって感じの男の子だよ。ポケモンバトルのスタイルも脳筋な考えだし……でも、ああいうワイルドなのが親に似てて……でも、違うところもあるし真正面なバカって感じで……可愛いとは異なるけど気づいたら好きになってた?」

 

「因みにですが出会いは?」

 

「ブルーベリー学園の校外学習で偶然に会って、ブルーベリー学園に行けばテラスタルを会得出来るか聞かれたりして……テラスタルを使うのに相応しいトレーナーかどうか私が見極める為に旅を一緒に……因みにネブヤはテラスタルは使えますよ」

 

「あいつが一番似合わない技術を」

 

「そういうのよくないと思います……ああ見えて料理上手だったりするんですよ!」

 

 既にネブヤはテラスタルを使えるのか。

 本人的にはメガシンカかダイマックスのどっちかを好んでそうだが……サカキにも言ったがZワザとテラスタルは痒いところに手が届く技術なんだよ。ダイマックスは使用できる場所が限定されてるから論外。当たりハズレが酷いメガシンカが一番だろうな。

 

「誰が一番とかのガールズトークは怖そうなので、俺はここで失礼しますね」

 

「まだ胃袋はいける……他の味に挑戦できるわね」

 

 本来の目的である食事を終えたのでさっさとこの場から去る。

 5つのマラサダをペロリと平らげたスズナ達だがまだ食べることが出来ると言っている。10個を目指してカロリーとか糖質とか気にせずに食べよう!となる……胃袋が若くても10個もマラサダは無理だろう。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。