アルピ交通事務局のアニポケネタ倉庫   作:アルピ交通事務局

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案外、バカに出来ねえな

 

「サトシ選手、3回戦も見事勝ち抜きました!」

 

「どうも!どうも!イェーイ!」

 

 3回戦はサトシの方が先にやってきた。

 氷のバトルフィールドで、キングラーが調子がいいので立て続けにキングラーで挑んでいる。はじめてのキングラー使用で成果を上げれているのはいいが、明らかに練度が足りない。

 

 1回戦、2回戦、3回戦と見たがサトシはポケモンを普通に育てている。

 ゼニガメにはみずでっぽう、ピカチュウには10まんボルト、ピジョンはつばさでうつ……育てられている事は分かるが、皆がイメージする事が出来る強さだ。ゼニガメにサブウェポンでれいとうビームを、ピカチュウになみのりを、ピジョンにはがねのつばさを覚えさせていない。

 

 ポケモンにこうなって欲しい等の明確なビジョンを持たずにただ純粋に戦闘経験等を積んでいる。

 普通ならば技の種類を増やすところを重視しているがサトシは色々な技でなく同じ技を使い方を弄ったりしている……そのポケモンにその技が覚えられたなんて!と言う知識がサトシは皆無で、メジャーな技の知識しか無い。だからこそ、技の種類よりも使い方のレパートリーが増える。

 

 とは言え、そろそろボロが出ている。

 1回戦はキングラーで華麗に相手のポケモンを倒した。2回戦は苦戦したがゼニガメが華麗に決めてくれた。3回戦はキングラーが倒されたりしてピカチュウが巻き返した。

 

 サトシ自身の強さの評価はそこそこだ。

 物凄く強いトレーナーとは言えないしかと言っても弱いトレーナーじゃない。ある程度の強さを持っていてその時のポケモンでなくサトシのコンディションで大幅に変わる。強者に喰らいつく事も出来るが安定した実力を持っていないからそこそこだ。

 

 上に行けば弱いトレーナーは自然と無くなっていくものだ。

 サトシの様に安定した強さを持っていないトレーナーは最初はベストだったが徐々にボロボロと崩れていく。

 4回戦からはサトシは追い詰められる試合をする。

 

『さぁ、激闘が続くポケモンリーグ・セキエイ大会!ここ水のフィールドでは激しい水飛沫が舞い上がっております!ただいまより3回戦に挑むトレーナー!アキラ選手とハナミヤ選手!果たしてどちらに軍配が上がるのか!』

 

「これよ3回戦を行います!使用ポケモン3体のシングルバトル、交代は両者可能!メガシンカ、Zワザ、テラスタルは何れか1度のみ!」

 

 俺の3回戦は水のバトルフィールドだ。

 赤コーナーに対戦相手のアキラ、緑コーナーに俺……気のせいかやたらと緑コーナーになっている気がする。

 

 ルーレットが回転をすればゆっくりと減速し、緑に止まった。

 俺から先にポケモンを出す事になったので俺はモンスターボールを取り出した。

 

「いけ、カメックス」

 

「ガメ!!」

 

 カメックスが群れの長を務めるカメールの島でゲットしたカメックス。

 言うことを聞かないかと思ったがポケモンバトル自体には興味を抱いているのであっさりと言うことを聞いた。

 

「いけ、サンドパン!」

 

「サァン!」

 

「試合開始!」

 

「カメックス、なみのりだ!」

 

 水のバトルフィールドなので水を上手く利用する。

 カメックスはバトルフィールドの水と自分が作り出した水を組み合わせ巨大な津波を巻き起こす。サンドパンはどういう風に動くのか?

 

「サンドパン、ころがるで津波を突破しろ!」

 

 サンドパンは浮島の上でころがるを使い転がる。

 円形の浮島をぐるりぐるりと回って回転速度を上げてカメックスが巻き起こしたなみのりの津波の中に突撃し、波の中を突破しカメックスの目の前までやってきた。

 

「サンドパン、きりさく!」

 

「サン!」

 

「ダメージがねえだと?」

 

 力技でカメックスのなみのりを突破した。

 原種のサンドパンはじめんタイプでみずタイプのカメックスのなみのりとは相性が最悪だ。

 

 なみのりは特殊攻撃、ころがるで回転数を上げたりしても物理攻撃じゃないので弾くことが出来ない。

 ころがるの回転数を無理矢理上げてから津波の中に突撃して無理矢理突破した。普通はそれだけで苦しい筈なのに特に苦しそうにせずにスムーズにきりさく攻撃をした。

 

「カメックス、泳いで一番遠い浮島にいけ!」

 

「ガメ!」

 

 至近距離に詰められたら戦いづらい。

 このバトルフィールドを活かすに越したことはないとカメックスにフィールドの水に飛び込み泳いで一番遠い浮島に向かった。

 なみのりを使ったらころがるで対応をされた……一応はハイドロカノンを覚えさせているがなみのりでこれだと期待出来ねえ。

 

「サンドパン、追いかけろ!」

 

「なに!?」

 

『なんとぉ!サンドパン、フィールドを泳いでいる!』

 

 サンドパンが苦手とする水をスイスイと泳いでいる。

 触れるだけでも嫌な水を……コイツ、アレか!サンドの弱点を克服させたと言っていたアキラか!

 

 くそっ、1000話以上も原作があるせいで誰がどうとかそういうのが直ぐに出てこねえ。

 なみのりに対して全くと言ってダメージを受けてねえし……まぁ、攻略は出来るか。

 

「カメックス、れいとうビームだ」

 

「ガメ!」

 

「サァン!?」

 

 フハッ、予想通りすぎる展開だな。

 サンドパンに向かってカメックスはれいとうビームを当てた。苦手な水を克服したが他にも苦手なタイプはある。こおりタイプもその内の1つ、サンドパンは一番遠い浮島に居るカメックスを泳ぐことで最短ルートで近づいている。だが、それでも時間があるとれいとうビームをぶつければサンドパンは凍った。

 

 正確に言えばサンドパンは氷の重りを背負った。

 体についていた水滴なんかがカチンコチンに凍った。サンドパン自身はこおり状態にならなかったものの、サンドパンは体についていた水滴が凍りつき氷の重りを背負い、更には克服していない冷気に苦しそうにする。

 

「サンドパン、一旦別の浮島に上がれ!」

 

「カメックス、からをやぶる」

 

 みずタイプ対策はしていたがコレは予想外だとカメックスを追いかけるのを一旦中止にする。

 サンドパンに浮島に上がったから更に一手使うことが出来るとカメックスにからをやぶるを使わせる。

 

 なみのり、れいとうビーム、からをやぶる、これでカメックスは技の枠を3つ使った。

 からをやぶるをここで使えたのは大きい……

 

「カメックス、フィールドに軽めのれいとうビームだ」

 

「ガメ!」

 

『おっと、ハナミヤ選手!カメックスのれいとうビームでフィールドを凍らせた、コレはいったい』

 

「さぁ、道が出来たぜ?」

 

 軽めのれいとうビームでフィールドに氷を張らせる。

 サンドパンが立っている浮島からカメックスが居る浮島までのルートが生まれている。

 

「コレはチャンスだ!サンドパン、10まんばりき!」

 

「カメックス、氷を踏みつけろ!」

 

 カメックスにまで繋がる道のりが生まれたとサンドパンに10まんばりきを指示した。

 サンドパンは突進してくるのでカメックスは全体重を片足に掛けて氷の上を踏みつければバキンと割れた。軽めのれいとうビームなので重たいポケモンが乗ったりすれば軽々と壊れる。亀裂はサンドパンの方まで走り10まんばりきなんて言う足に力を入れる技なんて使ってるんだから当然足場は軽々と壊れた。

 

「カメックス、今度は本気でれいとうビームをぶつけな」

 

「サンドパン、避けろ!」

 

「サッ、サァ!?」

 

「ガメェ!」

 

 何時凍ってもおかしくない、と言うよりはついさっきまで表面上は凍りついていた水の中に入った。

 急激な気温の変化は勿論のこと周りには氷があるので泳いでの移動も思ったよりも上手く行かず、カメックスはれいとうビームをサンドパンにぶつけれサンドパンはカチンコチンに凍りつき氷がパリンと割れれば戦闘不能になった。

 

「サンドパン、戦闘不能!カメックスの勝ち!」

 

「ガメ!」

 

「っく……なら今度はコイツはどうだ!いけ、バタフリー!」

 

「フリャア!」

 

『サンドパンを倒されたアキラ選手、2体目として出てきたのはバタフリー!飛行能力を持ったポケモンで、水のバトルフィールドの影響は受けない!』

 

 水のバトルフィールドの利点を活かした泳げるポケモン、とは違うフィールドの影響下をあまり受けないポケモンを出した。

 これで3体目がみずタイプのポケモンだったら、サンドパンはマジで戦術として使えない。意外性のインパクトがあっただけになるな。

 

「カメックス、アクアジェット」

 

 4つ目の技は既に決めている。

 からをやぶるでパワーは充分に上げることが出来たからとカメックスにアクアジェットで突撃をする。バタフリーは驚くが回避することは出来ずアクアジェットが命中しバタフリーは水のバトルフィールドに浮いていた。

 

「なっ……」

 

「バタフリー、戦闘不能!カメックスの勝ち!」

 

『なんと!一撃!一撃だ!ハナミヤ選手のカメックス、たった一撃でアキラ選手のバタフリーを!コレはかなりの力、レベルの差があると見受けられます!』

 

 バタフリーのレベルが低いって言うよりはカメックスが強すぎた。

 からをやぶるを使ってからのアクアジェット、シンプルなコンボだが強力なコンボ……元からパワーなんかが物足りないポケモンなので耐えきれない。アクアジェットを見事に受けて戦闘不能になった。なんだと!?と戸惑いを隠せていない。

 

「フハッ、情けないね!苦手を無理に克服したサンドパンは驚いたが、苦手を克服しても苦手には変わりはない……得意を活かした奴は居ねえのかよ?」

 

「だったらコイツはどうだ!いけ、ニョロボン!」

 

「ニョロ!」

 

「コイツならアクアジェットもなみのりもれいとうビームも効果は薄い!」

 

「戻れ」

 

「なっ!?」

 

 アキラの3番手はニョロボン、このバトルフィールドならば有利なポケモンだ。

 既になみのり、れいとうビーム、からをやぶる、アクアジェットを使ってるカメックスに対して有利にバトルを進める事が出来ると自信満々に語るが、俺がそれに気付かないと思ったか?んなわけねえだろう、バカが。

 

 この世界の奴はポケモン交代をあんまり考えてねえ。

 有利な盤面ならば多少は無理して頑張ろうとするが、それこそドツボに嵌る。

 

「いけ、エレブー!」

 

「レブゥ!」

 

『ハナミヤ選手の2体目はエレブー、やはり水のバトルフィールドなのでみずタイプのポケモンが出てくる事を予測して相性のいいでんきタイプを投入していましたか』

 

 水のバトルフィールドだからみずタイプのポケモンが出る傾向が高い。

 フシギバナでもよかったが、エレブーがいい……ジバコイル?あいつは悪くはないが、接近されたらおしまいの典型的なポケモンだ。

 

「エレブー、10まんボルトだ!」

 

「ニョロボン、しんくうは!」

 

 エレブーが10まんボルトを出そうとすればニョロボンが先にしんくうはをぶつけた。

 エレブーは10まんボルトを出せなかった……当てることが出来れば倒せていたが、しんくうはが邪魔をしてきやがる。

 

「ニョロボン、ハイドロポンプ!」

 

「れいとうパンチをバトルフィールドに、氷の壁を作れ!」

 

 攻めに転じてきたのでれいとうパンチを水のバトルフィールドに当てる。

 カチンコチンに凍りつき氷の壁が生まれてニョロボンのハイドロポンプを防いだ。

 

「だったら泳いで近づけ!」

 

「フハッ、終わりだよ!」

 

 ハイドロポンプが氷の壁で防がれたのならば接近戦に持ち込む。

 定石だがそれはあまりにも読みやすい行動だったと俺はZパワーリングにデンキZを装填した!

 

「審判!ベースは10まんボルトだ!いくぞ、エレブー!」

 

「っ、しま」

 

「コイツは不可避だ!!スパーキングギガボルト!!」

 

「レェブゥ!!!」

 

 接近戦に持ち込もうとこちらに近づいてくるニョロボン。

 その一手があればこの技を、Zワザを使う時が来る。エレブーにZパワーを装填すればスパーキングギガボルトを放ちニョロボンを倒した。

 

「ニョロ……」

 

「ニョロボン、戦闘不能!エレブーの勝ち!よって勝者、ハナミヤ選手!」

 

『試合終了!ハナミヤ選手、ここまでポケモンを1体も倒されていない!強い!強いぞ!』

 

 ニョロボンが戦闘不能になりエレブーの勝ちで俺の勝ちと判定がされた。

 実況者が俺がまだ1体もポケモンを倒されていない事について言ってくる……確かに言われてみればまだ1体も倒されていない。サトシ達ですら既に1体やられていたりでストレート勝ちをしていない……どうやらアローラで思っていた以上に鍛えることが出来たみたいだ。

 

「よくやった」

 

「レブ」

 

「こいつも案外、バカに出来ねえな」

 

 メガシンカやテラスタルと違って使いにくいと思っていたZワザだったが毎試合で活躍をしている。

 1人につき1つしかZクリスタルを持っていないんじゃなくて複数のZクリスタルを持っていて試合に応じて使い分ける事が出来る。

 ゲームならば事前に持たせていたZクリスタルじゃないとZワザは使えないが、この世界では大分異なる。相手に応じてZクリスタルをセットする事が出来る。運営側も事前にセットしてくださいと通達はしていないからコイツは武器になるな。

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