アルピ交通事務局のアニポケネタ倉庫   作:アルピ交通事務局

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不確定要素が多い不安な爆弾なんざいらねえよ

 

「貴様も負けるのだな」

 

「俺をなんだと思ってんだよ?」

 

 チャンピオンリーグを終えて向かったのはロケット団本部。

 サカキの奴が応援をしてくれていたみたいで、俺が負けたことに関して意外そうにしていた。

 

「ポケモンを貰った年に優勝するトレーナーは早々に居ないからな……特に一度に5人も現れるとは最早奇跡だろう」

 

「フハッ……いくらあんたでも俺等をキセキの世代とか言うんじゃねえぞ?」

 

 なにを狙っているかは知らねえが、俺達は無冠の五将だ。キセキの世代なんて言われたらむず痒いし認められねえ。

 ハッキリと口にはしてねえが俺の後輩にキセキの世代と同じ容姿をしている転生者が居ないかどうか警戒してたんだぞ。

 

 まぁ、次の年にポケモンを貰う奴等にはキセキの世代似の奴は一人も居なかったからいいんだが。

 コレで赤司征十郎似の男が居たのならば俺は完全にそいつの下位互換になっちまうから不名誉極まりないし殺意が湧いてくる。

 

「無冠の五将は受け入れれるがキセキの世代は認められねえよ」

 

「同族嫌悪か?」

 

「また別のもんだよ……とにかく地方リーグを優勝するぐらいは簡単に出来る」

 

「チャンピオンリーグは?」

 

「まだ届かない世界、と言うよりはキヨシ達が厄介だ」

 

 1回戦でキヨシvsネブヤ、俺vsミブチになって潰し合いが起きた。

 唯一潰し合いとしてぶつからなかったハヤマだったが、地方リーグを優勝した相手にも関わらず他を寄せ付けない強さで無双した。

 

 チャンピオンリーグに出ているトレーナーは強いが、それでも力の差はある。

 特に今回優勝した奴と俺達の間にはそれなりの差が生まれている。だが、それは決して埋められない差じゃない。

 

 無冠の五将の4人は自分のスタイルをしっかりと見つけ出している。

 防御力重視で揺るがないメンタルを持っている『鉄心』のキヨシ、3つの高度なテクニックで翻弄する『夜叉』のミブチ、相手に息着く間を与えない爆速のスピードバトルの『雷獣』のハヤマ、圧倒的な筋肉至上主義で鍛え上げたパワーが売りの『剛力』のネブヤ。

 

 その4人と比較しまだ俺のポケモンバトルが完成していない。

 他の4人と同じ事をしても勝てないのは全員理解している……俺が他の奴に負けねえと言えるのは頭の回転速度(キレ)、つまりは知性だ。

 

 トレーナーは指示を出す役割でポケモンバトルには相性や使用していい技の数が決まっている。

 そこから相手のトレーナーの癖から法則性等を見抜く……サトシみたいな突拍子もない事をすることが出来るトレーナーをも頭の中にインプットし、完璧に対応をする。

 

 セキエイ大会は強いと言える相手がホントに限られていた。

 ネブヤ達もフルバトルになるまでは余裕で勝ち抜くことが出来ていたと言っていたことから、地方リーグに出てくるトレーナーのレベル差が激しい。元から強いせいで強い相手と戦える機会が少ない。強い相手と戦うことでトレーナーとしてのスキルを伸ばさないといけない。

 

 特に俺の場合は膨大な戦闘経験を増やさないといけない。

 ただの戦闘経験じゃなくて強いトレーナーとの戦闘経験をだ……ったく、厄介この上ない。

 

「それで、成果はどうなんだ?」

 

「ああ。クリスタルのイワークは無事に生まれた……そしてオレンジ諸島を調べたがあのクリスタルのイワークはリージョンフォームだ」

 

 ゲットして献上したクリスタルのイワーク。

 オレンジ諸島のリージョンフォームの可能性があるからとオレンジ諸島にあるロケット団の拠点でメタモンを用いて繁殖を試みた。

 

 その成果の報告書を見るのだが、予想通りと言うべきかクリスタルのイワークは言うべきかイワーク(オレンジ諸島の姿)だった。

 他にもクリスタルのイワークの個体が居ないかどうかの確認をクリスタルのイワークを見つけた場所やクリスタルのイワーク本人に聞いたりしたが、クリスタルのイワークはあのクリスタルのイワークしかいない。つまりは絶滅危惧種だ。

 

「あのクリスタルのイワークを売りに出せば大金を得られる……だが」

 

「ああ、まずはクリスタルのイワークの知名度を上げることだ……言っとくが俺は使わねえぞ?あんな不確定要素を抱えている爆弾を仕掛け使えるかよ」

 

 進化後がリージョンフォームのポケモンはいるが進化前だけがリージョンフォームのポケモンなんて聞いたことがない。

 クリスタルのイワークはクリスタルのハガネールに進化する方法はあるだろうが、具体的にはどうやってなのか分からない。

 

 体が岩じゃなくて水晶で出来ているクリスタルのイワーク。

 種族値は勿論のこと、覚える技が異なるかもしれない。ゲットした際にデータを確認したが前例が無いポケモンのせいかデータが出てこないとか言う厄介なことになっていた。

 

 イワークは強いか弱いかで言えば弱い、耐久力が売りにしてもハガネールと言う完全上位互換が居る。

 ステルスロックやすなじごくで定数ダメージをチマチマと稼ぐ戦術はあるが、別にそれはイワークでやる必要があるのか?と言う物ばかりだ。

 

「今のところ分かっているクリスタルのイワークのデータか……」

 

 タイプはみず・はがねタイプ。

 特性はみずタイプの技を受ければ素早さが上がりほのおタイプの技を受ければこうかはばつぐんになるクリスタルボディ。

 原種のイワークが覚えたりゅうのいぶきとりゅうのはどうとドラゴンテールは覚えないが、アクアジェット、アクアテール、アクアブレイクを覚える。

 

 エンペルトと同じタイプでハガネールに進化しても同じならばエンペルトとは完全に違う使い方になる。

 アクアテールとアクアジェットを覚えるという事はハガネールに進化させて鈍足と見せかけてのアクアジェットで近付いてからのアクアテールやアイアンテールが出来る。重量級のポケモンと見せかけて素早さが売りのポケモンレベルの速度でのバトルか。

 

 水晶で出来ているからみず・はがね……こおり・はがねならば耐性の悪さとかが色々と噛み合って使い物にならねえ。

 コイツはレアなポケモンでコレクション要素としては欲しいだろうが、あくまでもコレクション要素……ハガネールの進化させる方法が今のところは皆目見当がつかない。

 

 既存のアイテムを一通り触れさせたり原種のハガネール同様にメタルコートを持たせたりと色々と試している。

 結果としては失敗に終わる……クリスタルのイワークはイワークと言うことであるのは変わりはないから、何かしらの手段を用いればクリスタルのハガネールになれるが……メタルコートを持たせても意味が無いなら分からねえな。

 

「フハッ……不確定不安要素が多いな。こんなん使いたくねえわ」

 

「そういうな。金のなるイワークなんだ」

 

「それで、どうすんだよ?」

 

 俺がロケットコンツェルンの広告塔になる話だから、ロケットコンツェルンの広告塔としてクリスタルのイワークを持てと言われたら嫌だからな。こんな爆弾要素を持っているポケモンなんざ育てたくねえ。

 

「ふっ、既に準備は出来ている……来年にワカバタウンでポケモントレーナーになる子供に渡す予定だ」

 

「根回しとか出来てんのかよ?」

 

「問題は無い。孤児だ」

 

「尻尾切り何時でも出来るってか……」

 

 クリスタルのイワークはワカバタウンでポケモントレーナーになる新人トレーナーに渡す予定。

 色々と厄介な事にならないのかを聞けば孤児だと言っている。身寄りのないガキを利用するから何時でもそんな奴は知りませんで通せるか。

 

「クリスタルのイワークは目立たたせなければ意味が無い。故にお前に命じよう。その子供と一緒にジョウトリーグを目指せ」

 

「……っち……才能が無かったら出るものも出れねえぞ?」

 

「そこをどうするのかがお前の仕事だ」

 

 クリスタルのイワークを目立たたせる為には全国中継のポケモンリーグに出ないといけない。

 俺が扱うのを拒む以上はその新人トレーナーをジョウトリーグに出場させるしかないが、地方リーグにすら出れない情けない存在の可能性もある。

 

 そこをどうにかするのが俺の仕事だと無茶を言ってくる。

 ポケモントレーナーをトレーナーとして鍛えるなんて……いや、待てよ。

 

「そういえば前に頼んでいた事は出来たのか?」

 

「ああ。ポケモントレーナーになってポケモンリーグに出るテレビゲームと見せかけての知育ゲームだろう?ストーリー構成を担当しているシナリオライターに話は書かせている」

 

「なら、データを色々と入れていく……ポケモントレーナー育成のゲームを作らねえと」

 

 前に考えて頼んでいたポケモントレーナー育成のゲームのシナリオが完成した事について報告を受ける。

 ポケモントレーナーを育成する為のゲームを作らないといけないが最後の決め手であるポケモンのデータを入れる。流石にプログラミングは出来ねえが、登場するポケモンのデータぐらいならば入れることが出来る。

 

 最初の3体はヒトカゲ、ポッチャマ、ツタージャにして序盤鳥はムックル……最初に350体ぐらいにして追加コンテンツで150体増える商法にする。わざはわざマシンのシステムで覚えるようにして、四つの技はZaみたいに一度覚えたら何時でも好きなようにカスタマイズすることが出来るようする。

 

 コレの受けがいいのならば、ゲームとして第二弾を売る。

 第二弾はメガシンカの実装でポカブ、ミズゴロウ、ハリマロンを御三家にしてメガシンカを売り文句にする。

 

「ったく……ポケモンの世界に来てポケモンの製作とか正気の沙汰じゃねえな」

 

 ポケモントレーナーとしての特訓を一旦置いて、知育ゲームとしてのポケモンのゲームのデータを入れる。

 色違いをいれるとややこしいから色違いは無し。使える技と種族値でどのポケモンにどの努力値が入るとかの計算ややこしいから努力値は努力特訓で入れれる様にする。努力特訓はミニゲームにすればいいだろう。

 

「ったく……残業明けのサラリーマンか」

 

 二週間かけてポケモンのデータを全て入れ終えた。

 日が昇るんじゃないかと思える頃合いに大きなあくびをしながらマサラタウンに帰った。

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