アルピ交通事務局のアニポケネタ倉庫   作:アルピ交通事務局

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それが出来てはじめて出来たと言える

 

「キキョウジムに申し込みに来ました!」

 

「チャレンジャーだね」

 

 ポケモンの育成もある程度は済んだのでキキョウジムに挑みに来た。

 色々と話し合いの末にヒリメオからの俺の順番でジム戦を挑むことが決まった。

 

 ジム戦に挑みに来たことを伝えれば審判がジムリーダーにジム戦を申し込みに来たことを伝える。

 ジムリーダーであるハヤトはジム戦に挑まれたならば引き受けるとルールを説明した後に何時もの様にポケモン図鑑とモンスターボールをセットする装置にセットする。

 

 ヒリメオが終われば翌日に俺も挑むので俺もポケモンのセットをする。

 

「これは驚いたな……去年のリーグ優勝者が相手だなんて」

 

「いえいえ、まだまだですよ」

 

 俺のデータからポケモンリーグを優勝したトレーナーだと直ぐに割り当てる。

 リーグ優勝者が相手だからジムリーダーのハヤトも本気のポケモンバトルが挑めるなと目に見えて喜んでる。

 

 だが、まずはやらないといけない事がある。ヒリメオとのジム戦だ。

 

「これよりキキョウジムジム戦を行います!使用ポケモンは3体のシングルバトル!交代はチャレンジャーのみ可能です!」

 

「いけ、ポッポ!」

 

「ポッ!」

 

「いくよ、ヒノアラシ!」

 

「ヒノッ!」

 

 ハヤトの1体目はポッポ。対するヒリメオはヒノアラシを出した。

 タイプ相性の上ではヒリメオのイワークやピカチュウが相性がいいが選ばずにヒノアラシをぶつけた。

 

 ポケモンバトルはタイプ相性が大事だ。

 だが、全てのポケモンが全てのタイプの技を覚えれるわけじゃない。ヒノアラシは育てていけばころがるを覚えるが、まだ覚えていない。相性が等倍のポケモンで相手を倒す。それが出来てはじめてポケモンバトルが出来たと言える。

 

「試合開始!」

 

「ヒノアラシ、かえんぐるま!」

 

「ポッポ、かぜおこしだ!」

 

 試合が開始すればヒノアラシはかえんぐるま、ポッポはかぜおこしを使う。

 ヒノアラシは丸くなって炎を纏い回転しながら突撃する。ポッポはかぜおこしを使ってヒノアラシを吹き飛ばそうとするが回転とかえんぐるまの炎がそれを阻止した。ひのこならかき消されていたからかえんぐるまの指示は成功だな。

 

 ヒノアラシのかえんぐるまは激突した。ポッポは突き飛ばされたが起き上がる。

 今のでしっかりとしたダメージは入っている。ヒリメオがここが一番最初のジムなのを考慮すれば、もう1度強い一撃を受ければ終わりだ。問題はそのもう一度だろう。

 

「ポッポ、空を飛べ!」

 

 ヒノアラシには出来なくてポッポには出来ること、それは空を飛ぶことだ。

 ヒノアラシのかえんぐるまが脅威的と感じ取ったのでポッポはかえんぐるまが当たらない様に空を飛んだ……想定通りだな。

 

「ハナミヤくん、スゴいや。ホントにそうなった……ヒノアラシ、狙いを定めて!」

 

「来るか。かぜおこしで押し返すぞ」

 

 空を飛んでいるポッポに対して狙いを定めるヒノアラシ。

 かぜおこしで押し返すことを決めるが、それも全て想定内だ。

 

「じんつうりき」

 

「なに!?」

 

 ヒノアラシはひのこでもやきつくすでもなくじんつうりきを使った。

 頭から光線が放たれた。ポッポはかぜおこしを使ったが光線に対しては効果は無く、ヒノアラシのじんつうりきが当たった。

 

 じんつうりきが当たれば苦しむポッポ。

 後一発大きなのを当てれば勝てる。だから、じんつうりきを当てる作戦に動いたが見事に成功した。

 

「ポッ……」

 

「ポッポ、戦闘不能!ヒノアラシの勝ち!」

 

「やった!勝ったぁ!」

 

 特に苦戦らしい苦戦をすることをせずにポッポをヒノアラシで倒した。

 まずは1体目だがまだ喜んでいられない。後、2体も居る……幸いにもヒノアラシはノーダメージだから、ここからヒノアラシが何処まで頑張れるか……いや、違うか。

 

「よく育てられてるな……だったらコイツはどうだ!いけ!ホーホー!」

 

「ホォ!」

 

「戻って」

 

 ハヤトの2体目はホーホー。これまたメジャーなひこうタイプのポケモンだ。

 ヒノアラシは無傷でまだ技の枠が2つ残っている。使用した技の2つもかえんぐるまとじんつうりきと強い技だ。このままヒノアラシで続行するかと思ったがヒノアラシをここで戻す。

 

「いけ、ピカチュウ!」

 

「ピカ……」

 

「……随分と元気が無いピカチュウだね」

 

「コレが素なんです」

 

 この前新しく仲間に加わったピカチュウだが、思っていた以上にテンションが低い。

 ミブチのルンパッパと同じでオン・オフの切り替えが上手いが素の状態のテンションが物凄く低い個体だ。

 

 ただ優秀な事に既に幾つか技を覚えている。

 レベルを上げていけば勝手に覚える技でなく鍛えなければ覚えられない技や配布限定の技を覚えている。テンションが低いが優秀なピカチュウだ。

 

「ホーホー、ねんりきだ!」

 

「ピカチュウ、でんきショック!」

 

 先に動いたのはホーホーでなくピカチュウだ。

 序盤鳥の中でも色々と不足していて物足りないだけあってか、ホーホーは足が遅い。空を飛べる利点があるだろうが、ピカチュウはでんきタイプで特殊攻撃は当然覚えている。

 

 ねんりきの念波を放とうとすればそれより先にピカチュウのでんきショックを受けた。

 ピカチュウのでんきショックが効いたのかねんりきは不発に終わった……このままいけば勝てるが、こんなものか?……いや、違うな。

 

「ピカチュウ、でんじは!」

 

 ヒリメオはピカチュウにでんじはを指示した。

 まだ圧倒的にヒリメオが有利な中でのでんじは、勝負を一気に決めに行く……と言う話じゃない。ピカチュウがでんじはを浴びさせればホーホーはまひ状態になった。

 

「戻って。お願い!イワーク!」

 

「イワァアアア!」

 

「これがイワーク!?……噂に聞くリージョンフォームか!」

 

 ピカチュウで後もう1回でんきショックを浴びせればホーホーは倒せていた。

 それなのにも関わらずヒリメオはクリスタルのイワークに入れ替えた。クリスタルのイワークは珍しいとハヤトも驚いており、知識としては一応知っているリージョンフォームかと反応を示す。

 

「イワーク、アイススピナー!」

 

「なに!?」

 

 本来はイワークは覚えないアイススピナー。

 色々と調べていく内にクリスタルのイワークもアイススピナーを覚えることが可能だと判明した。

 

 予想外の技に驚くハヤト。

 ジムリーダーだからある程度はポケモンに関する知識は豊富だろうが、流石にクリスタルのイワークに関しては知識は0だ。

 アイススピナーで回転しながらフィールドを削っていきホーホーにぶつかった……が、ホーホーは倒れなかった。

 

「結局はイワークか」

 

 圧倒的な防御力が売りであり攻撃力がどうしても足りないイワーク。

 アイススピナーは確かにぶつかったがクリスタルのイワークも原種同様にパワーが足りない。アイススピナーの威力は確かに強いにも関わらずだ……ハガネールの進化させなきゃ実戦じゃ使えねえか。

 

「イワーク、こごえるかぜ!」

 

「そのイワークは水晶で出来ているのか……だから本来は覚えない技を……興味深いな。だが、負けてやるわけにはいかない!ホーホー、空を飛べ!」

 

「ホォ!」

 

 イワークがこごえるかぜを使えばホーホーは空を飛んだ。

 ただイワークは図体がデカい。細長いポケモンだ。どういう風に攻めてくるかと思ったがヒリメオは動いた。

 

「イワーク、ステルスロック!」

 

 イワークはステルスロックを使った。ステルスロックを使ったことでフィールドに尖った岩の破片が撒かれる。

 ハヤトはここで表情筋を僅かに動かした。自分のポケモンがひこうタイプで統一されている事を知られている。トレーナーならば知っている事は極々普通の事だ。だからステルスロックを撒かれたのは痛い。

 

 勿論、ハヤトはひこうタイプのポケモンのエキスパートだ。

 この場を逆転する手段の1つはしっかりと持っている。そしてそれが撒き餌なのも理解している。

 

 きりばらいは覚えているだろうが、それを使うのに一手必要だ。

 イワークはこごえるかぜをぶつけたからホーホーの素早さはただでさえまひ状態なのに更に下がっている。そしてイワークはアイススピナーを覚えている。

 

 きりばらいを選んで3体目のポケモンに全てを託すのはありだ。

 既にホーホー使い物にならない状態になっているから、ホーホーを捨て駒にする。極々普通の行いだ。

 

「イワーク、アイススピナー!」

 

「っ!きりばらい!」

 

「フハッ、それが発生した時点で詰んでたか」

 

 まひ状態なホーホーを前にステルスロックを使う。

 きりばらいをすべきかと悩み読み合いを起こしたが、既にクリスタルのイワークはホーホーの素早さを軽く上回っている。きりばらいをするか他の技に頼るかの思考をしている間に再びアイススピナーで潰しに行く。

 

 読み合いを発生させたかと思えば読み合いをしようとしているところを力技で倒す。

 気付いた頃には罠にハマっていて、身動きが取ることが出来ない。ホーホーは特になにかをすることなく戦闘不能になった。

 

「ホーホー、戦闘不能!イワークの勝ち!」

 

「よし……後1体」

 

 ホーホーが特に活躍らしい活躍をすることが出来ずに戦闘不能になった。

 ハヤトが手加減をしまくっているとはいえ、圧倒的な大差をつけることが出来ている。相手がひこうタイプのポケモンの使い手で色々と情報を集めたりして教えたが、それをどういうふうに活かすかを考えたのはヒリメオだ。

 

「情報からして新人トレーナーなのに……強いな」

 

「ハナミヤくんが鍛えてくれましたから!」

 

「だったらコイツでその成果を見せてくれ!いけ、ピジョン!」

 

「ピジョ……ジョ!?」

 

 ハヤトの3体目はピジョン。

 ポッポ、ホーホー、ピジョン……1つ目のジムバッジを渡すのには充分なレベルのポケモンだな。

 

 ピジョンが出てくればイワークが撒いたステルスロックがピジョンを襲う。

 ピジョンは体力を大きく削られたがそれでもまだまだ戦えるとアピールをする。

 

「イワーク、戻って。お願い、ピカチュウ!」

 

「ピカ!」

 

 残りがピジョン1体だけだから、精神的にゆとりがある……それもあるが、ピカチュウにはあの技がある。

 ハヤトは出てきたなとピカチュウをピジョンと一緒に睨んだ……ここから考えられることは幾つかありヒリメオはそれを既に考えており、攻略法も考えている。

 

「ピカチュウ、でんきショック!」

 

「ピジョン、はがねのつばさだ!」

 

 ピカチュウがでんきショックを放てばピジョンははがねのつばさを地面に突き刺して突撃する。

 はがねのつばさを発動しているピジョンにでんきショックが当たるがはがねのつばさが電気を地面に流している。

 

 ひこうタイプのポケモンがでんきタイプの攻撃を対処するのに使うよくある手だ。

 これに関しては教えている……ただ、俺のポケモン達は実戦で使うことが皆無だから早々に使わない。

 

「ピカチュウ、でんこうせっか!」

 

 はがねのつばさを地面に突き刺す都合上、ピジョンは低空飛行をしないといけねえ。

 そこが絶好の狙いどきだと硬質化していないピジョンの胴体めがけてでんこうせっかを叩き込む。

 

「ピジョン、空を飛べ!」

 

「それを待ってたよ!ピカチュウ、そらをとぶ」

 

「なっ、なにぃ!?」

 

 ピジョンが唯一ピカチュウに負けないと言える武器、それは空を飛ぶことが出来ることだ。

 空を飛んで上手くヒットアンドアウェイ辺りを狙いに行くつもりなんだろうがアテが外れたな。ヒリメオのピカチュウはそらをとぶを使える稀少な個体。風船を何処からともなく生み出してピカチュウはフワフワと飛んでいきピジョンの上を取った。

 

「ピジョンに飛び乗って!」

 

「ピカ!」

 

 でんこうせっか、でんきショック、でんじは、そらをとぶ。

 既に4つの技を使っているので新しい技は使えないがピカチュウはピジョンの背中に飛び乗った。

 

「っ!」

 

「でんきショック!」

 

 ピカチュウはピジョンにダイレクトにでんきショックを浴びせた。

 ピジョンはフラフラとバランスを崩して地面に落下、ピカチュウは落下の直前に飛び降りて巻き込まれない様にした。

 

「ピジョ……」

 

「ピジョン、戦闘不能!ピカチュウの勝ち!よって勝者、チャレンジャー!」

 

 背中からのでんきショックとステルスロックのダメージ。

 この2つが合わさったことでピジョンが限界を迎えて戦闘不能になった。審判が旗を上げればピジョンが戦闘不能になったのだと判定をくだしてヒリメオの勝利が決まった。

 

「やった!やったぁ!!ジムリーダーに勝てた!」

 

「見事だよ。ポケモン達の能力や技をしっかりと理解して育成されている……彼が教えたんだね」

 

「はい!ハナミヤくんが色々と教えてくれました!特にはがねのつばさで攻撃を受け流したらでんこうせっかで攻めろって」

 

「そうか……今日はおしまいだが、明日はホントに楽しみだよ」

 

 勝てたのでピョンピョンと飛んで喜ぶヒリメオ。

 考え抜かれたポケモンバトルで手も足も出なくてこちらの攻撃を全て読まれていると感じていたハヤトが聞けば俺のおかげだと答え、俺を見る……明日は本気のジム戦か。

 

「ヒリメオ、見とけよ……上の連中の強さを」

 

 あくまでも手加減をしていたからヒリメオは勝てた。

 俺は既にカントーでジムバッジを8個集めている。ジョウト地方のバッジは1個目だがヒリメオの時と異なってバッジ8個以上のトレーナーに合わせてのポケモンバトルを挑んでくる。それが本気か全力かは分からねえが激闘なのは確かだろう。

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