「なんか……スゴく実ってるね」
「ありゃ、ぼんぐりだ」
ヒワダタウンにやってきたがヒワダジムのジムリーダーのツクシが不在だった。ヒワダタウンと言えばもう1つ名物がある。
それは通常のモンスターボールよりも遥かに高性能なガンテツ印のボールだ。
「ぼんぐり?」
「モンスターボールの素材になるもんだ」
「え!?モンスターボールってきのみから出来てるの!?」
物凄く実っているぼんぐりをヒリメオは気にする。
食べれるきのみなのかと聞けばモンスターボールの素材と答えた。ヒリメオはモンスターボールを取り出してぼんぐりの実と見比べるのだが……なにがどうなってこうなるの?と最もらしい疑問を抱いた。
「植物が金属になるなんて意外……カネノナルキってものの例えはあるけどホントにあるんだ」
「ああ……」
「わざわざここに来たって事はやっぱり、モンスターボールを作ってもらいに来たの?」
「まぁ、通常とは違う効果を持っているからな」
ぼんぐりの実をゲットしに来た理由は言うまでもなくガンテツボールを手に入れることだ。
ガンテツボールは他よりも効果がしっかりとしている……だから、1個ぐらいゲットしておいて損は無い。
「なんや、ぼんぐりの木をジッと見て……もしかしてお祖父ちゃんにモンスターボールの製造を依頼しに来たん?」
「えっと……君は?」
「うちはチエ。兄ちゃんら、お祖父ちゃんが作ったモンスターボール欲しいんやろ?」
「お祖父ちゃんって事はガンテツさんの事か?」
「せや……お祖父ちゃん今物凄くやる気を失っとんねん。受注依頼されてたガンテツボールの依頼を全部キャンセルするぐらいに。ごめんやけど無理や」
「え、なんで?」
ガンテツさんの孫娘がガンテツさんにモンスターボールの製造を依頼しようとしたが無理だと断られた。
ガンテツボールの人気が高すぎるから順番を待たないといけないとかでなく、単純にガンテツさんのやる気が無くなった。
ガンテツと言えばガンテツ印の特殊なモンスターボールでモンスターボール関係では色々な事を知っている。
普通のモンスターボールよりも高性能なガンテツボールを知ったのならば欲しいと思って求めるトレーナーはそれなりにいる。それなのに急にガンテツさんがやる気を無くして今まで受けていた発注をキャンセルしたと言い出した。
「コレが原因や!」
「コレって……見た感じモンスターボールだけど普通のモンスターボールじゃないよね?中にポケモンは……入ってないし……」
「ヘビーボールだな。重たいポケモンをゲットする際に通常よりも遥かにゲットしやすくなる……ガンテツ印のモンスターボールを代表するモンスターボールの1つだが…………これがなんだ?」
チエが見せたボールはヘビーボールだった。
ヒリメオは見たことがないボールだけどもとコンコンとボールを触る。握り心地とかが悪いとかそういう事は特になくモンスターボールの親戚かなにかと疑問を抱いているので俺が答える。
「これ、お祖父ちゃんが作ったヘビーボールやないねん!」
「モンスターボールは工場で作られる物だから、このヘビーボールも工場で作れるんじゃ」
「これだから素人は!お祖父ちゃんが作るガンテツ印のモンスターボールはただのモンスターボールやないんや!この辺一体に実っているぼんぐりやヤドンの井戸の井戸水を使って作る極上品や!ウチは孫娘やからタダで教えて貰ってるけど、本来やったら一子相伝の秘密の技術でお祖父ちゃんは人間国宝なんや!」
「……なるほどね……ガンテツさん印以外のヘビーボールか」
ガンテツさんが黒色のぼんぐりをベースに作り上げるゲットする対象が重たければゲットしやすいヘビーボール。
見た目も俺の知っているヘビーボールで、触れたのははじめてだがモンスターボールを触っているという感覚が入る。
「え、じゃあガンテツさんのボールを量産に成功したってこと!……ハナミヤくん、科学の力ってスゴいね!」
「……ヒリメオ、それでグレてる状態だぞ」
「あ」
「お祖父ちゃんが自分のモンスターボールは1個1個手作りせな作ることが出来へん代物やから、機械で量産なんてありえへん!って……今、量産されたお祖父ちゃんのボールをお祖父ちゃん調べるのに必死やねん」
ガンテツ印のモンスターボールが量産された。
ヒリメオは科学技術の進歩!と喜んではいるが、ガンテツさんがそれで絶賛グレている。
孫娘のチエ曰く自分が作ったガンテツボールと機械が作ったガンテツボールは異なる物だと必死になって調べている。
「でもさ…………極端な話」
「ヒリメオ」
「いやでも」
「事実だがそれは言うな」
ガンテツボールと偽ガンテツボールについて色々と頑張っているガンテツさん。
だがヒリメオは条件次第でポケモンが捕まえやすくなるモンスターボールはスゴいが、どんなポケモンでも無条件でゲットする事が出来るマスターボールの存在を知っている。と言うか使う機会が無いだけで俺が持っている。
「おお、チエか。ぼんぐりの方はどうやった?」
「一通り集めたで……後、お祖父ちゃんにモンスターボールを作ってほしいってトレーナーさん連れてきたわ」
「そうか……チエから聞いとる思うんやけど、今ワシはボールの生産をストップしとるんや。すまんな」
「ガンテツさん、ガンテツさんのそっくりのボールについてなにかわかったんですか?」
ガンテツさんの家に向かえばチエが取ってきたぼんぐりをガンテツさんに渡す。
モンスターボールの受注依頼だと分かったら今は出来ないと断りを入れるのだがヒリメオはそっくりのモンスターボールについて聞いてみた。
「それがさっぱりやわ……見た目も感触もワシのボールにそっくり」
そもそもで変なボールがある方がおかしくねえか?
「やっぱり……完全なまでにワシのボールを再現したんやな……嘆かわしいわ……」
「ハナミヤくん」
「…………ガンテツさん、もしかしたら効果が違うかもしれませんよ?」
完全なまでにガンテツボールが再現されてしまったと落ち込むガンテツさん。
ヒリメオがなんとか出来ないかと聞くのでふとガンテツボールのとある事を思い出す。
それはなにをとち狂ったのか、ガンテツボールが本来の効果を全くと言って発揮しないとかいうクソ仕様だ。
ヘビーボールは……一応は判定があるが有利になるポケモンがカビゴンだけ。ムーンボールはやけどなおしを使わないと進化することが出来ないポケモン……やけどなおしで進化するポケモンなんざ何処にも居ねえよ。
「せ、せやで!まだ性能を試しとらん!お祖父ちゃん、このラブラブボールで試してみようや!」
「私、このボールでポケモンを捕まえてみせます!」
「その前に……データだ」
ガンテツボールと通常のモンスターボールを比較したデータをガンテツさんは持っていた。
なにがどうとかは大体は流し見すれば頭に入る。ガンテツさんのガンテツボールはちゃんとしっかりとしている……が、曖昧なのが幾つかある。レベルボールだ。
この世界でのレベルボールの仕様は出しているポケモンとの間にあるレベル差で判定が変わる。
この世界ではシミュレーションなんかでレベル差はあれども、実際に数字としてレベルは存在していない。
ガンテツボールの詳しい詳細については製作者のガンテツさんすら知らない。
ったく、自分が作ってるもんなんだからなにがどうとか理解しとけよ……ルアーボールに関してはネットボールとかあるし論外、リピートボールは分岐進化があるポケモンに必要だから一定の需要がある。ダークボールはガンテツボールじゃ再現出来ねえ。
「えっと……ラブラブボールは異性のポケモンだったら捕まえやすいんだね」
「ああ……なにをゲットするつもりだ?」
ガンテツボールの秘密を暴くべく、ラブラブボールについて調べることになった。
異性のポケモンだったら捕まえやすいと説明をするがヒリメオはなにを捕まえるつもりだ?
まだまだポケモンをゲットしないといけないのは確かだがなんのアテもなく呆然とゲットをしよう!って話ならば俺は普通に怒る。
なんの考えもなしにポケモンをゲットしたりしている奴はバカだ。人間性が合うからゲットじゃなくて何をどうしたいからゲットだろう。
「エスパータイプのポケモンをゲットしようかなって……マグマラシのじんつうりきはサブウェポンでメインウェポンはやきつくすだから」
「フハッ、少しは考えてるじゃねえか」
エスパータイプのポケモンをゲットしよう!そう考えている。アローラライチュウを狙っているがあくまでもでんきタイプでエスパータイプとしてあんま見てねえ。
まだ持っていないポケモンだからゲットしておいて損は無いのだとヒリメオはポケモン図鑑を片手に捜索をし……発見した。
「キッ!」
「キリンリキか……」
第九世代で追加進化をもらったポケモンだが性能についてはなんとも言えねえ。
滅茶苦茶強い!ってわけでもなければ物凄く弱い!ってわけでもない。なにか秘密がある戦闘スタイルでもない……だがまぁ、エスパータイプを持っていないヒリメオにとってこの上なくいいポケモンだろう。
「まずはモンスターボール!」
何時もならば弱らせたりするがヒリメオは開幕のモンスターボールを決める。
それでゲットすることが出来るポケモンも居るには居るが、今回は普通に失敗した。だが、ヒリメオは落ち込まない。失敗するのが前提でモンスターボールを投げたから。
キリンリキは自分をゲットしようとしたと反応をする。
逃げるのか?と思ったがこちらの方をジッと見つめてくるのでヒリメオはボールからポケモンを出す。
「カィカィ!」
出てきたのはカイロス。
エスパータイプに相性のいいむしタイプのチョイスはいい。カイロスを出せば戦うつもりがあるのだとキリンリキはサイケこうせんを撃ってくる。カイロスは真っ向から受け止めた。
「ヒリメオ、ダメージは与えるなよ」
「うん、ゲットしやすくなっちゃうからね……カイロスを出したのはこのボールの効果を発揮するため!いけ、ラブラブボール!」
カイロスでキリンリキに戦えば勝てるが、それは意味が無い。
今回の目的はポケモンゲットじゃなくてガンテツボールのチェックだ。ガンテツさんが作ったのとは違う機械で作られたラブラブボールをヒリメオは投げた。キリンリキに当たり今度はゲットされた…………………
「え〜っと…………えっ!?」
「どうした?」
「このキリンリキ……♂だよ!」
ヒリメオがゲットしたオヤブン個体のカイロスは♂だ。
ラブラブボールは性別が異なるポケモンに対して効力を発揮する。それなのにキリンリキは♂だった。
ヒリメオはラブラブボールからキリンリキを出した。
「キリンリキ……もしかしてオカマなの?」
「お前、なんでそうなんだよ?」
ラブラブボールの判定があったのだが異性じゃないキリンリキ。
体は♂でも心は♀、ポケモンにトランスジェンダーなんて出したらフェミニストが発狂するぞ。
キリンリキはなんのこと?と首を傾げている。
俺もなんでそうなんだよと呆れながらも1つの結論が出る……偶然にもゲット出来たとかじゃなくてラブラブボールの効果はしっかりと発揮した。
「ラブラブボールは同性に通じる……フハッ、荊の道なんざ歩みたかねえ」
ラブラブ(意味深)ボールなのが分かった。
荊の道を歩ませるある意味クソボール……一応は同性に効果は発揮しているから価値はある。
ガンテツさんが作ったボールと機械によって作られた偽のガンテツボールは違う物だと判明した。
コレは解析に回す必要があるとラブラブボールの事を報告した。
「それ見たことか!ワシのボールを機械でポンって作れるはずがあらへんわ!!」
自分のボールが機械の力で簡単に作られるだなんてと落ち込んでいたガンテツさんはもう居ない。
偽のガンテツボールが不良品だと分かれば元気を取り戻した……この様子だと他にもガンテツボールの不良品がありそうだからとガンテツボールのチェックを、これ以上はややこしくなりそうだからとロケットコンツェルンの技術開発部署に回した。
極端な話、マスターボールさえあれば全てが終わる。
だが、マスターボールの生産ルートは極秘……何処ぞの牛丼屋の汁やフライドチキン屋のフライドチキンの香辛料と同じで黄金配合の極秘であり、マスターボールが当たり前に流通されれば色々と大変な事になるが……人間の欲望ってのは恐ろしい。
ポケモンバトルの相性
ハナミヤ→ミブチに強く、キヨシとネブヤに弱い、ハヤマは普通
ミブチ→ネブヤとハヤマに強く、ハナミヤに弱い。キヨシは普通
ネブヤ→ハナミヤとハヤマに強く、キヨシとミブチに弱い
ハヤマ→キヨシに強く、ミブチとネブヤに弱い、ハナミヤは普通
キヨシ→ハナミヤとネブヤに強く、ハヤマに弱い、ミブチは普通
ハナミヤがネブヤに弱い理由
盤面を形成していく上で起こる単純なパワー勝負で勝つことが出来ないから
ハナミヤがキヨシに弱い理由
どっちも盤面を整えるのが上手くて追い詰められた時の駆け引きがキヨシの方が上手いから
ミブチがハナミヤに弱い理由
磨いた技術を活かすチャンスを作らせない、もしくは不発にするから
ネブヤがキヨシに弱い理由
パワー勝負が可能ではあるがそこからの揺さぶりの駆け引きに弱いから(ただし真っ向からぶつかってきたら基本的に勝てる)
ネブヤがミブチに弱い理由
パワー勝負に持ち込めば勝てるが、パワー勝負以外の勝負を挑んでくるから
ハヤマがネブヤに弱い理由
自分のポケモンバトルをしている際にそのポケモンバトルではどうしても越えられない壁(ネブヤの場合はパワー勝負)があるから
ハヤマがミブチに弱い理由
自分のポケモンバトルをしている際にそのポケモンバトルではどうしても越えられない壁(ミブチの場合は技術勝負)があるから
キヨシがハヤマに弱い理由
スピード重視のポケモンバトルで盤面を荒らしていくので長丁場のポケモンバトルでの駆け引きが発生しないから
ハナミヤとハヤマのバトル相性普通の理由
即興じゃない何度も反復練習を積み重ねたスピード重視のバトルなので無駄が無くて読みやすい。ただし対応出来るかは話は別で対応出来たらハヤマの負け、対応出来なかったらハナミヤの負けで勝ったり負けたりを繰り返す
ミブチとキヨシのバトル相性普通の理由
互いに粗がないポケモンバトルでそうなってくると土壇場での駆け引きになるが、駆け引きでの読み合いとかはキヨシが制するけれども駆け引きでの実際にぶつかり合う技術勝負になればミブチが制するので勝ったり負けたり
サトシ
実はハナミヤにとって相性がスゴい悪い相手だが、ハナミヤに勝つのに必要なものが色々と足りないのでトレーナーとしての完成度の違いでハナミヤは勝っている。足りない要素を埋めれば無冠の五将を相手に勝てる可能性がある。