アルピ交通事務局のアニポケネタ倉庫   作:アルピ交通事務局

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まぁ、気は楽だ

 

「ふむふむ……ホーホホー……そういうことか……よし、ハナミヤくん!修行の時間だよ!」

 

 コガネシティはもう少しというところでヒリメオはコガネジムの情報を集める。

 

 この行動に関しては俺がやらせているんじゃなくてヒリメオが勝手にしている事だ。相手の情報を集めて考えて戦わなきゃならねえと言われなくても分かっている。こういうことを自主的に出来るか出来ないかで後で大きな差が生まれる。

 

 特にサトシはそれがよく出ている。あいつはカントーは勢いだけで突破した人間でオーキド博士から上を目指す以上は勢いだけじゃダメと苦言されている。失敗したから反省してこれから先に活かす……それだけ聞けば何処にでもある話だがサトシはここから先に踏み出す一歩がコケってる。

 

 ポケモンの長所等を理解した上でバトルをしなければならない。それは極々普通の見解だろうが……サトシは自分の方向しか見ていない。自分がゲットしたいからゲットしたポケモン達は強いぜ!となるのはお気楽だが極普通の思考でそのポケモンを鍛えようで伸ばそうとする。自分の個性を伸ばして武器にする。それはいいことだ。

 

 だが、あいつはそこで止まってしまう。自分の個性を伸ばして自分の武器を持つ。

 んなもんはポケモンバトルをして本気で上を目指そうとしているトレーナー達ならば当たり前の様にやっている。と言うかチームスポーツ系は大体何かしらの一芸を武器にしている奴が居る。

 

 自分がゲットしたポケモン達の長所を引き伸ばした……ここまではポケモン達とどうにか出来る。だが周りも似たようなことはやっている。そしたら必然と情報を集める……相手が売り文句にしている武器を持ったポケモン達の情報を。その情報と今のポケモン達の情報を照らし合わせる。そしてトレーナーとしてどうすれば勝てるのかを考える。

 

 ポケモンに限った話じゃない。チームスポーツ全般がそれを当たり前の様にやっている。

 

「修行するのはいい機会だ……だが、なんでそう至ったのか説明は出来るか?」

 

「うん……私達が目指しているコガネジムがあるコガネシティはジョウト地方でも一番大きな街でジョウト地方を旅している人なら大抵は立ち寄る。その中には当然ジョウトリーグを目指しているトレーナーも居てコガネジムに挑む……私達もその内の1人で、コガネジムの情報を集めたらある意見が出てきたよ」

 

 修行をするという事については文句は言わない。ただしなんで修行をしなければならないのかについて理由を求めた。

 サトシ達の様な主人公属性を陥れたり嘲笑うにはそれを可能とする地道な基礎の修行は必要だ。俺とヒリメオは一緒に旅をしている、2人馬力になったから必然的に対人戦が出来るようになり様々な事を模索する事が出来るようになった。だから普通よりも多く経験値を稼ぐことが出来ているが、その上で更に多くの修行をしなければならないとヒリメオはなんで至ったのか?

 

「ジムリーダーのアカネのミルタンクが恐ろしく強いって……最初は他のジムよりも弱いって感じたけれどもミルタンク1体に逆転を許した。数の上でも優勢だったにも関わらず軽々と逆転されて負けたってトレーナーの声が多かった」

 

「それだけか?」

 

「ううん、これなら今までのジム戦みたいに事前のリサーチだけでどうにかなる。ミルタンクについて調べたらミルタンクは今のところ進化後も進化前も発見されていないノーマルタイプのポケモン。コレはあくまでも私の個人の主観だけど進化しないポケモンは進化をするポケモンと比べて根本的なパワーが違う。進化をするポケモンは進化する事で大幅に能力が上がるけど進化が無いポケモンはそれが無い代わりに元のパワーが違うもしくはスゴい何かを持っている」

 

「フハッ……考えているな」

 

「持っているポケモン達は進化は可能なポケモン達だから純粋な力比べになれば負けちゃう。だったら何かしらの作戦を立ててと言いたいところだけどミルタンクはノーマルタイプのポケモンで特性はきもったま。ハナミヤくんは持っていないから私に教える事が出来ないけれど、ノーマルタイプは基本的には色々な事が出来るポケモン。ノーマルタイプの技以外で攻めることが出来る上にきもったまのおかげでゴーストタイプによる守りは難しい……それでえ〜っと……防御主体を捨てて攻めに変えようにもノーマルタイプだからかくとうタイプじゃないと難しくてミルタンクに負けたトレーナー達が負けた際に受けた攻撃がころがるだから……厳しいよね」

 

「ころがるは攻撃、防御、移動の3つを兼ね備えた技で条件を満たせばZワザクラスの火力が出る……フィールドのギミック云々無しで徐々に威力が上がるころがるは止めるに止められねえ」

 

「そう!それ!それが言いたかったんだよ!」

 

 分かってるならば言えよ……だがまぁ、抑えなきゃいけねえ要点はしっかりと抑える事が出来ている。

 コガネジム戦で警戒しないといけないのはアカネのミルタンクだ。ミルタンク以外は特になんの前準備もしていない今のヒリメオでも倒せる。

 

 だが、皆がミルタンクで止まる。ミルタンクは進化しないポケモンだからか基本的なスペックが高い。最終進化系にまで育て上げたポケモンをぶつけなければそれで止まる。最終進化系のポケモンをぶつけてやっと互角に渡り合える。

 

 じゃあ何かしらの戦術を考えて戦うにもノーマルタイプだ。ゴーストタイプとかくとうタイプがいいのだろうが、ミルタンクの特性はきもったまでゴーストタイプを殴れる。ノーマルタイプ特有の大抵のタイプの技を覚えれるからかくとうタイプで攻めてもカウンターを喰らう。

 

「作戦も大事だけど、基本的なところを向上しなきゃ勝てないと思う」

 

「……コガネジムに挑むポケモンだけを鍛えるか?」

 

「ううん、全員を鍛える……皆で上に上がらないと」

 

 作戦を考えるのはヒリメオがやるが、その作戦のもととなるのはポケモン達……ヒリメオはヒリメオとして成長をする。ポケモン達はポケモン達として成長をする。いい傾向だ。

 

「まずはコガネジムに挑むメンバーを選べ、そいつらにコガネジムにだけ勝てる戦術じゃなくて今後も使える戦術を構成しろ……ノーマルタイプのポケモンは居ないが技の先生になれるポケモンは居る。だが、あくまでも技の先生だ」

 

 技の先生として俺のポケモンは居る。ヒリメオのポケモンが新しい技を覚えたいのならば教えてやる。だが、教えれるのは技だけだ。そこから先の盤面を作る能力に関してはヒリメオた自力で身に着けねえといけねえ。

 

 ポケモントレーナーは指示をする側の人間であり実際にポケモンと殴り合うわけじゃねえ。

 ポケモン達が会得した様々な技や戦闘スタイルを頭に叩き込み必要な時を見極めて使わせる……悪くねえな。

 

「今の段階でもアカネのミルタンク以外は倒せるからアカネのミルタンク……に至るまでの道のりはどうする?」

 

「ミルタンク以外は弱いけど、だけどメロメロって言う変則的な技を使ってくる……これのせいでパニックを起こして技の枠を使ったり一か八かを強制させられる。メロメロはボールに入れるか倒さないと終わらないけど特殊攻撃をぶつければメロメロ状態になるハートのエネルギーは破壊出来る……試合の序盤はマグマラシの特殊攻撃を主体に一定の距離を保った中距離戦を主体にする……その為に必要なのはウインディ」

 

「正解だ……だがそれで出来るのはミルタンクに辿り着くことまでだ。やきつくすをかえんほうしゃに進化させたとしてそこからはどうする?」

 

「ミルタンクの技を絞らせる……Zワザ以上の威力を出せるころがるは確実に出てくる。コレを出させないのが理想だけど、向こうはミルタンクのころがるを必殺の武器に持ってきている。だから使うのを阻止するっていうのがそもそもで出来ないよ」

 

「だが真正面から破れる力は無い……Zワザは?」

 

「今はハナミヤくんのZパワーリングを借りればどうにかなるけど、Zワザばかりに依存出来ないよ……ヨルノズクのそらをとぶで空を飛び続けてころがるを回避する感じで」

 

 ミルタンクに至るまでの道のりはマグマラシが切り開く。ミルタンクに至ってからの戦術はヨルノズクに……ころがるは恐ろしい技だがヨルノズクの武器である飛行能力を用いればミルタンクは攻撃が届かない。

 

「確かにそれはいいことだ……だがヨルノズクも万能じゃないしあくまでもころがるをどうにかしただけで倒したわけじゃねえ。ミルタンクの方が基本スペックが高い上で育成している。最初に言ったようにノーマルタイプ特有の大抵のタイプの技を使えるからそれを使ってくるだろう」

 

「ころがるそのものを封殺しているから……状態異常にする」

 

「ミルタンクはいやしのすずを覚えるぞ」

 

「大事なのはその手を使わせることだよ……いやしのすずは状態異常になってからはじめて効果を発揮する技。1回でも使わせればそこで終わり……ころがるといやしのすず、それと何かしらの中距離以上の攻撃……あ、でもメロメロもあるんだった」

 

「考えろ考えろ……どんなに本番に強くてもどんなに練習を重ねてもイメージ通りに出来ない。どうしても何かしらのズレは生まれる。そのズレから生じる物は厄介だ。だから可能性を事前に考えろ」

 

 ミルタンクに中距離以上の攻撃、ころがる、いやしのすずと考えていたがここで詰まった。

 

 ヨルノズクに対してころがるは当てれないがメロメロは当てる事が出来る可能性がある。メロメロ状態になったらボールに戻さねえとミルタンクにどうぞ嬲り殺しにしてくださいって言ってるみたいなもんだ。

 

 ころがるとメロメロだけでヨルノズクが倒せる可能性が出てきた。そうなるととポケモン図鑑を確認する。

 

「ヨルノズクはしんぴのまもりを覚えないか……うーん」

 

「なに寝惚けた事、言ってんだ。しんぴのまもりはメロメロは防げねえ」

 

「え、そうなの?」

 

「メロメロは状態異常じゃねえ、初歩だ初歩……そらをとぶ、状態異常にする技、他にどうすんだ」

 

 まだ2つの技の枠が残っているし最後の1体の枠が空いている。

 

 まだまだ色々と出来ることはあるのだと指摘すればヒリメオは考える。

 

「マグマラシとヨルノズクを見せる以上はころがるは絶対に出てくる……状態異常にする技を使う前にメロメロが使われたら終わりだから…………え〜っと…………え〜っと……」

 

「……ころがるは確定、こっちが状態異常に出来ればいやしのすずは確定……ヨルノズクを落とすには中距離以上の攻撃かメロメロを使ってくる。ヨルノズクだけで最低でも3つの技を引き出す事が出来る。ここで重要なのはどうやっていやしのすずを出させるか、状態異常にさせる技の精度を上げるとしても向こうも攻めてくるのを計算に入れろ」

 

「うーーんと………………………ヨルノズクはミルタンクを倒すんじゃなくて技を絞らせて動きを抑えるのを任せる」

 

「ここまで順調に行けば3つの技が使われる。上手く行けば4つ目の技も潰せるかもしれないがそれは楽観視だ。3つの技を使わせたとしてころがるが成功すればマグマラシとヨルノズクは太刀打ち出来ない。いや、そもそもでそういう勝負を受けちゃいけねえ」

 

 理論上、いわタイプの最高火力を出せる技がころがるだ。

 

 タイプ不一致と言えどもその威力は絶大でアカネのミルタンクと言うトラウマを多くのキッズに刻みつけたもんだ。だからころがるを受け切るとかころがる以上の攻撃で相殺とかそれを考えた時点で終わりだ。

 

「カイロスのパワーじゃダメかな……」

 

「ころがるの回転数が上がっていない段階ならお前のカイロスのパワーなら太刀打ち出来る……だがそれは力比べで序盤は勝てるって話でバトルに勝てるって話じゃねえ。ころがるがヤバいって話がデカくて見落としがちだが、ミルタンクは最後の砦として相手のポケモンを潰している。どうにかしようとする相手の攻撃を受けても立っているから体力と防御力も高い」

 

 パワー勝負するなって言ってるのにパワー勝負を考える……仮に今の段階まで順調に行ったとしても、向こうはころがるを重視する。

 ジムリーダーのアカネがエースであるミルタンクのころがるに関して絶対の自信があるのは俺の情報収集でも分かってる。

 

「ピカチュウはパワーが足りない、この前ゲットしたワルビル、イワンコ、ヒトツキはまだまだ分かってないことが多いから出しにくい、イワークとジュラルドン……ジュラルドンだね」

 

「……あいつ♂な事は頭に入れとけよ」

 

 マグマラシ、ヨルノズク、ジュラルドンと色々と悩んだ末に決めた

 

 ジュラルドンのタイプや能力を売りにすればなんとかなる……実際に勝てる可能性は秘めているが、まだこの段階でも負ける可能性は幾つか秘めている。ヒリメオがゲットしたジュラルドンは♂でミルタンクは♀しかいないポケモンだからメロメロが当てられたらその時点で色々と博打に出なきゃいけねえ。

 

 使ってくるポケモンを絞ってくれているからまだなんとか張り合えているが、何処かの段階で一か八かを選ばなきゃならねえ。

 

「ハナミヤくん、楽しそうだね」

 

「フハッ……俺の周りがイロモノすぎてお前と居る時間が一番気楽なんだよ」

 

「……ぇ……」

 

 涼しい顔して心理戦をしかけてくるキヨシ、テクニック重視のミブチ、スピード重視のハヤマ、パワー重視のネブヤ。

 

 シゲルとサトシは論外としてもあの4人がトレーナーとしても人間としても色々な意味でイロモノすぎる……こういう風に賢いバカと会話をしていた方が気楽だ。

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