アルピ交通事務局のアニポケネタ倉庫   作:アルピ交通事務局

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考えれば安いもんだ

 

「ピッピ、戦闘不能!マグマラシの勝ち!」

 

 俺がコガネジムに勝った翌日にヒリメオはコガネジムに挑む。

 読み通りと言うべきかヒリメオの手持ちで勝てている……2体目まではだ。

 

 ヒリメオが一番手に出したのは一番レベルが高いマグマラシ。

 対するアカネが出したのはプリン、開幕でメロメロを使ってきた……だがそれは想定内とマグマラシはスピードスターをメロメロにぶつけて間合いを開いてかえんほうしゃを浴びせ続けて勝利、次に出てきたピッピ……チャージビームを使ってきた。

 

 序盤の方はマグマラシが勝っていたがチャージビームは使えば特攻が高まる技で徐々にマグマラシが特殊攻撃のぶつかり合いで勝てなくなる。それに対してヒリメオはかえんぐるまと言う手段を用いて対抗して倒した。

 

「やるな……頼んだで、ミルタンク!」

 

「ミル!」

 

 フィールドにステルスロックとかひかりのかべとかは特に無い……ヒリメオは順調にアカネを追い詰めた。

 ただしここまでは殆どのトレーナーが行ける段階だ……最後に待ち構えているミルタンクに全員がやられる。

 

「マグマラシ、かえんほうしゃ!」

 

「マグ!」

 

「ミルタンク、ころがるや!」

 

 マグマラシは武器であるかえんほうしゃを使う、ミルタンクはそれに当たる直前にころがるを使う。

 かえんほうしゃそのものはミルタンクにぶつかるが回転することでかえんほうしゃを流している……回転する事でそもそもで触れなくする攻撃と防御を持ち、その状態で移動する。

 

 ゲームじゃ序盤に出てきていいポケモンじゃなかったりするせいで苦戦するポケモンだがこの世界ではこのころがるが必殺技の領域にまで昇華させている。

 

「マグゥ!?」

 

「大丈夫?」

 

「マグ」

 

「まだまだや!こっからギア上げてくで!」

 

 マグマラシのかえんほうしゃでアカネのミルタンクを止めることは出来なかった。マグマラシにころがる攻撃が当たるがまだ威力が低いので起き上がる。アカネは自分のミルタンクのころがるの威力を知っているからコレで終わらないと笑みを浮かべそれに呼応するかの様にミルタンクの回転数が上がる。

 

「……マグマラシ、まもる!」

 

「フハッ……そう来たか」

 

 予定ではヨルノズクの飛行能力でころがるを回避する……だがヒリメオが取った行動はマグマラシにまもるを使わせた。

 コレに関しては俺の入れ知恵じゃない……まもるって技の価値についてヒリメオは理解した上で使っている。

 

 コレはあくまでも俺の個人的な主観だがPPはMP的なのになっている。

 全ての魔法はMPが無ければ発動出来ないのと同じで全ての技はポケモンの中にある謎なエネルギーがないと発動出来ねえ……俺はそう認識している。

 

 このMPもといPPをガス欠させれば強力な技を使うことが出来なくなる。

 ただしポケモンによってそのPPは異なる……ほのおタイプのマグマラシがかえんほうしゃ使うのに必要なPPとアローラナッシーがかえんほうしゃを使うのに必要なPPは異なると認識している。

 

「止まった!?」

 

「マグマラシ、かえんほうしゃ……っ、戻って!」

 

 現実のポケモンバトルのまもるの使い道は相手のPP消費、定数ダメージを稼ぐ、時間経過で消えるもしくは起こる現象の時間稼ぎ……そんなもんする暇があるならば更に攻めるって考える奴は考える。

 

 この世界のポケモンバトルのまもるの使い道も同じ風に使えるだろうが、まもるを普通の力技で破れる。ジリジリと時間を稼ぐ長期戦を好むトレーナーは圧倒的に少ない……だからどうしても軽視する。だがヒリメオは使えると認識して実戦で使った。

 

 これから徐々に回転数を上げて威力が高まるころがるを止めるために。結果としては成功だがそこからの突破口が足りない。かえんほうしゃを浴びせたがミルタンクはケロッとしている。

 

「頼んだよ、ヨルノズク!」

 

「ホー!」

 

「色違いやないか!また珍しいのを」

 

 マグマラシで無理に挑むことをせずに即座にヨルノズクに切り替えた。

 色違いのヨルノズクと言うことで普通に驚く直ぐに気持ちを切り替える……

 

「明らかにミルタンクを意識しとるみたいやけどそう簡単にはいかんで!」

 

「ヨルノズク、どくどく!」

 

「ミルタンク、いやしのすずや!」

 

 ミルタンク対策のヨルノズクと見抜かれるがヒリメオは落ち着いてヨルノズクにどくどくを浴びせる。

 残り1体なアカネにとって最後のポケモンであるミルタンクがもうどく状態になるのは長期戦に持ち込まれればその時点で敗北が確定すると言っているも同然だ。ミルタンクになんの迷いもなくいやしのすずを使わせてもうどく状態をかき消した。

 

「ミルタンク、10まんボルト!」

 

「ヨルノズク、こうそくいどうで避けて!」

 

 空を飛んでいるヨルノズクに対してころがるは届かない。だから10まんボルトを使う。それに対してヨルノズクはこうそくいどうで回避すると同時に素早さを上げる……ヨルノズクはどくどくとこうそくいどう、ミルタンクはころがる、10まんボルト、いやしのすず……ここからチマチマと削っていけばいいなんて考えていたら甘えだ。

 

 それについては事前の情報で分かっている。

 ミルタンクに苦戦しているが一歩ずつ着実にダメージを与えて倒せると思ったところでミルクのみを使われて積み上げた物を消されるという絶望を味合わされる。回復系の技の恐ろしさを身を持って体感する。

 

「出させんのか出させないのか……」

 

 まだヨルノズクは攻撃技を使っていない。ミルタンクメタな技、サイコノイズが使える……ただし下手に見せれば試合の流れは変わる。まだミルタンクはダメージが蓄積されていない。この段階で使ったとしても普通のエスパー技……

 

「ヨルノズク、サイコノイズ」

 

「っ!?」

 

 だからこそ使う……まだまだミルタンクにはダメージを与えなきゃいけねえが、今のタイミングでサイコノイズをぶつける。

 ヨルノズクはジョウトじゃメジャーなポケモンでエスパー技を使ったとしてもなにもおかしくはないが、出したのはサイコノイズ……回復系の技が使えなくなる。

 

 サイコノイズの効果は割と早くに切れる。

 具体的に何秒後って言うのは分からねえが、それでも一時的に追加効果が発揮するタイプの中では早くに効果は切れる……だがこれでいい。

 

「タイミングを逃すと負けてまうな……ホンマに可愛い顔してゴッツい手を使うわ」

 

 ころがるは届かねえ、ぶつける為には10まんボルトを当てて落とすかヨルノズク自身が低空飛行をするか……第三の手を使うか。

 アカネには第三の手はあるにはあるがそれを使えば四つの技の枠を全て使う。ヒリメオの3体目のポケモンは未知でヨルノズクはサイコノイズを使う。

 

「ミルタンクに甘え過ぎだな」

 

 ミルタンクは強い、この認識は間違いじゃねえ……だが、それに依存している所がデカい。

 ミルタンクだけが明らかに3つ目のバッジを手に入れる為に挑むポケモンじゃねえ……が、こいつもまた試練だろう。2つ目のジムバッジまでは上手く行けたりラッキーパンチとか色々とあるが、そこから先は色々と試行錯誤工夫を凝らしてポケモンバトルをしなきゃならねえ。ミルタンクはそれを理解させる為の壁と考えればデカすぎる壁なものの充分に仕事をしている。

 

「戻って。ジュラルドン、お願い!」

 

「ジュ!」

 

「この辺じゃ見いひんポケモンやな……」

 

 ヨルノズクが爪痕を残せばジュラルドンが出てきた。ジュラルドンの知識はあるのでこの辺では見ないポケモンと言うがアカネはいい顔をしない。はがねとドラゴンの複合タイプのポケモン、ころがるも10まんボルトも通りが悪い。

 

「ミルタンク、ころがるや!」

 

「ジュラルドン、てっぺきで受け止めて」

 

 それでも第四の技は出さない……最大火力が高いころがるを使うがジュラルドンは真っ向から受け止めた。

 ジュラルドンって確かあの見た目で軽量級のポケモンレベルの軽さで素早さも低いを売りにしているポケモン相手ならば勝てるが……

 

「種族の差の暴力って奴か……」

 

 ブリジュラスって追加進化があるがジュラルドンの時点でも充分な力をジュラルドンは持っている。

 アカネはやろうと思えばジュラルドンは倒せるだろうが……それをすればヨルノズクとマグマラシに敗北する。だから自慢のころがるに賭けたが負けて……その後、ジュラルドンがキッチリとミルタンクを倒した。

 

「これから何を学べる?」

 

「エースが強くても万能でも無敵でも無敗でもない、だよね」

 

 ポケモンバトルを終えたのでポケモンセンターに向かってポケモン達を回復させる。

 ゲームみたいに一瞬で回復するわけじゃねえからどうしても回復待ちの時間が生まれるからヒリメオと今回のバトルで学べたところを聞いた。

 

「ポケモンバトルはシングルバトルとダブルバトルがあって基本的にはシングルバトルで眼の前に居る敵を全滅させるのが勝利条件だ……そこでエースとはなんなのかって話になる」

 

「強い=エースって考えはあるけど、私達がそれをどういう風に使うかで勝負は色々と切り替わるよね……使用ポケモン2体以上のポケモンバトルはチームスポーツで司令塔は私達トレーナーだから、ただ物凄いエースがガンガン攻めるだけじゃ限界があるから……」

 

「それに関しては永遠の謎だ」

 

 チームスポーツと言えばどうしても絶対的なエースって考えが過る。エースが居てくれれば試合運びとか色々と楽になる。

 ただしエースが居なくても強いトレーナーは普通に居る。ポケモンを正しく使い時には非情な判断を下せる……

 

「ただまぁ、トレーナーとして優秀な奴はあんまり見てねえな」

 

 ポケモン達と一緒に強くなるって考えを持っている事は構わねえが、トレーナーとして強くなっているって奴はあんまり見ねえ。

 無冠の五将の俺達を除けばシゲル、サカキぐらい……サトシ?アイツは色々と評価しづらいから最初から除外だ。原作知識にあるネームドキャラで尚且つ四天王やチャンピオンの称号が無いトレーナーでトレーナーとして強い奴はほぼいねえな。

 

「コガネシティと言えばここだよね」

 

 ヒリメオのガス抜きが始まる……コガネシティは何でもあるから好きなのをと言えばラジオ塔にやってきた。

 もっとこう色々とあるだろうと思ったが一応はこのラジオ塔がジョウトで流れているラジオのほぼ全てが撮影されたりしている。

 

「ハナミヤくんってラジオとか聞いてるの?」

 

「並列処理の為には聞いてるが……あんま面白いのがあるとは感じてねえな」

 

 ラジオを聴いて内容を覚えながら目の前に起きている出来事を処理する、頭の並列処理の特訓とかで適当に聞いているが推しているのは無い……ポケモントレーナーとして活動している以上は色々なところを歩くから見たい番組とか見れないから必然的に聴く機会は減る。キヨシは逆にそういうのが好きとは聞いている。

 

「おぉ、ハナミヤではないか。奇遇じゃの」

 

「ああ、どうも……ここまで来るんですね」

 

「ワシの活動範囲は無限大じゃよ……改めてはじめましてじゃの、ヒリメオくん」

 

「はじめまして!ヒリメオです」

 

 ラジオ塔に行くことなんて早々に無いから一応は新鮮だなと思っているとオーキド博士と遭遇した。

 オーキド博士は番組を持っているから特に驚くことはしないがマサラタウンを活動拠点にしてんのにジョウトまで足を運ぶとはご苦労なこった。

 

 テレビ電話越しでは何度かは会話をしているが実際に顔を合わせるのははじめてなヒリメオは元気良く挨拶をする。

 

「それで今日はなんの撮影しに来ているんですか?」

 

「ポケモン講座じゃよ」

 

「……ラジオで?」

 

 ヒリメオがなんの撮影に来たかを聞けばオーキド博士はポケモン講座と言うがラジオで撮影するもんじゃねえだろう。

 ポケモンと言えば形とかちゃんと目で見える様にした上で教えるもんだろう……。

 

「た、大変です!」

 

「どうしたんじゃ?」

 

「共演者のプラターヌ博士が乗っているリニアが遅れているそうで……このままじゃ生放送に間に合いません!」

 

「な、なにぃ!?」

 

 ラジオのスタッフが慌ててオーキド博士のもとに来たかと思えば共演者が間に合わないことを告げる。

 プラターヌ博士とはまた豪華な共演者…………

 

「ラジオの後に大学でポケモンに関する学会には間に合いそうなんですが、生放送は……」

 

「あ、じゃあハナミヤくんを出したらどうですか?」

 

「おい」

 

「ハナミヤくん、去年のセキエイ大会のチャンピオンだから上手く番組を作れると思うんです!」

 

 それとラジオを盛り上げるトーク力とかそういう能力は関係ねえよ。

 ヒリメオはプラターヌ博士が無理ならば俺でどうだと提案をする。それを聞いたラジオのスタッフが少し考える。

 

「彼は去年のセキエイ大会のチャンピオンか……インパクトはあるな」

 

「ハナミヤ、すまんが出てくれんかの?」

 

「…………オーキド博士、プラターヌ博士に連絡って取れますか?」

 

「ああ……じゃがラジオに出ることは不可能じゃ」

 

「少しだけ話を」

 

 ラジオのスタッフは俺の名前は使えると考え、オーキド博士が頼み込む。

 サカキに俺自身が広告塔になるとは言っているから別にそれ自体は不満はねえが……こういう時に使える物は使っておく。

 

『話は聞いているよ……すまない。まさか急にリニアが止めるだなんて』

 

「世の中、なんでもかんでも上手く行きませんよ……プラターヌ博士の代わりに出ますよ。ただ俺は博士ほどに知識は無いですよ」

 

『その辺はラジオのスタッフ達が上手く回してくれるよ』

 

「プラターヌ博士……乗りかかった船だから乗りますが……ちょっとご褒美が欲しいなとね」

 

『ご褒美?』

 

「ええ……カロス地方の初心者用のポケモンであるケロマツが欲しいんですよ。聞くところによれば最初のポケモンってポケモン協会から貰ってるそうじゃないですか。貴方の研究分野であるメガシンカに関するアレコレをくださいとか言ってないですよ、ケロマツが欲しいんですがなにせ生息地が不明ですからね」

 

『よし、分かった……学会の講義に最初の3体を用意しているからね。ケロマツを君にあげよう。ただし、僕がそこに出れない分はしっかりと働いてくれよ』

 

「ええ、わかりました」

 

 ラジオ出演に関しては完全に予想外であんまり巻き込まれたくないことだが、ここにケロマツが貰えると考えれば安いもんだ。

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