アルピ交通事務局のアニポケネタ倉庫   作:アルピ交通事務局

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コレで前半戦

 

「これよりエンジュジムジム戦を行います!使用ポケモンは3体のシングルバトル!交代はチャレンジャーのみ可能です!」

 

「本気のポケモンバトル、じゃないのは少々残念だがこれはこれで楽しみだ」

 

 ヒリメオについて聞いたが特になにか俺が変わるわけじゃない。

 俺はその手の存在を認知しているしその手の存在をバカにしたりするのに快楽を得ている、そういう人間なだけだ。俺自身が感化されて変化とかそういうのは基本的には無い。

 

 エンジュジムのジム戦を行う……

 

「いけ、ムウマ!」

 

「ムゥ!」

 

「いけ、ケロマツ」

 

「ケロ!」

 

 今回登録したポケモンに合わせてマツバはポケモンを変えている。

 今まで巡った3つのジムは基本的にはジムバッジを8個集めてリーグを終えた人の為のバトルで、今回は違う。1体だけが1周した人向けで残り2体はジムバッジを8個集めてリーグを目指しているトレーナー向け、要するにレベルが低いポケモンだ。

 

「ここらじゃ見ないポケモンだね」

 

「おかげさまでこういう場所は初めてですよ」

 

「試合開始!」

 

「ムウマ、姿を隠せ!」

 

「ムゥ!」

 

「……っち……それありかよ」

 

「コレがゴーストポケモン最大の利点さ」

 

 試合開始の宣言がされればムウマが姿を消した。

 ゴーストタイプのポケモンの一部が出来る姿を隠す、スイクンの水を汚水を清水に変えたりする能力と同じでポケモンの技でも特性でも何でもない生物としての能力。

 

 実戦で使う奴は普通に居る。ゴーストタイプのエキスパートならば使ってくるのは当然だろう。

 ただまぁ、分かっていたが……見えないってのは大分キツいな。ヒリメオがこの前捕まえたヒトツキはこの能力を持ってねえから対策とか出来ねえ……みやぶるをぶつければ誰にでも見れる様になるがケロマツは使えないからな。

 

「ケロマツ、かげぶんしん」

 

 ただ透明になっているだけじゃなくてムウマは空中を浮いたりすることが出来る。

 ただし透明になっている間は攻撃は出来ない。そして透明になっているが攻撃が当たらないってわけじゃねえ。運良く攻撃が当たったりする時もあるしフィールド全体に効果が及ぶタイプの技を使えば攻撃は当たる。ただしムウマは浮いているから立体的に探さなきゃならねえ。

 

「ムウマ、のろいだ!」

 

「ケロマツ、みずのはどう!」

 

 見つからないから相手を揺さぶる。その為のかげぶんしんだったがマツバは搦手を使う。

 ムウマにのろいを使わせた……流石に透明になりながらののろいは不可能なので実体を見せたのでケロマツにみずのはどうをぶつけさせるがムウマは倒れない。

 

 ジムリーダーのポケモンとしてレベルが高いのもあるだろうが根本的な力の差がある。

 ムウマ相手には下手に特殊攻撃じゃなくて物理攻撃で攻めなきゃならねえが、ムウマの戦闘スタイルの都合上か近距離戦に持ち込むのが難しい。ゲッコウガになれば圧倒的な速さでのつじぎりが可能だが無いものを強請ってもしゃあねえ。ただまぁ

 

「後一発か」

 

 のろいを使ってみずのはどうを受けても倒れないムウマだが、戦闘不能寸前にまで追い込まれている。

 自分自身の身を削ってののろいに加えてケロマツのみずのはどうだから当然と言えば当然で適当な技を一発ぶち込めばそれでいいだけだ。

 

「姿を隠せ!」

 

「コイツが厄介だな……」

 

 再び姿を隠したムウマ。

 のろいのダメージで色々とする害悪戦法はやる奴はやるが、こいつはジムリーダー。ゴーストタイプのエキスパートでゴーストタイプのポケモンのお手本みたいなバトルをしなきゃならねえしそういうのが性に合わないだろう。

 

 使った技はのろいのみ……特殊攻撃勝負に持ち込まれたらケロマツは勝てない。

 進化する可能性は無し。んなもんに頼ってたら逆に弱くなる……

 

「ケロマツ、かげぶんしん」

 

「ケロッ」

 

「さっきと同じ展開」

 

「いや、違う……そろそろ来る頃だ」

 

 再びケロマツにかげぶんしんを使わせればケロマツは分身を生み出す。

 さっきと同じ展開だとヒリメオは感じるがマツバはさっきとは違う要素が1つあると気付いていて……無数の分身の中にいるケロマツの1体からどんよりとしたオーラが出現して苦しそうな表情をする。

 

「ムウマ、いたみわけだ!」

 

「ケロマツ、したでなめる!」

 

 のろいの効果ダメージが発生すればかげぶんしんの中に潜んでいる本体が見つかる。

 マツバはそれを狙っての攻めに転じたがそれは読めているとケロマツにしたでなめるを使わせた。

 

「っ!?読まれていた!」

 

「これぐらいなら読めますよ」

 

 使っている技はのろいだけで体力が少ない。

 ゴーストタイプのエキスパートだから全てのポケモンにシャドーボールが標準装備だと考えればいいが、透明解除からのシャドーボールを作って撃つのには少しのタイムラグが発生する。透明解除からの相手に接触して体力を一緒にするいたみわけの方が先に使えるし何よりも体力が回復出来る。

 

「シャドーボール辺りで倒しても確実に次のポケモンに負けますよね……にしても、平然ととんでもない手を使ってきますね」

 

 相手を倒すことが不可能ないたみわけや時間がかかるのろい。

 どっちも対人戦では見かける技だがこの世界じゃ使うトレーナーはあんまり見ない。現実とアニポケのポケモンバトルが違うが、それを上手くフィットさせる様に戦術を組み立てている。

 

「ゴーストタイプはこのトリッキーさが売りなのさ……大抵は王道的なポケモンバトルを学んだりして感覚やコツの様な物を掴んでいる中でこの搦手。戦いにくいトレーナーは多いだろう」

 

 この世界じゃあんまり変化技は使わない。基本的には攻撃技重視だ。

 ゴーストタイプのメインウェポンはシャドーボール……だがゴーストタイプは豊富な技を覚える。ただの技でなく変化技だ。

 ポケモンバトルのコツや呼吸等の感覚を掴んだ頃合いにこういう変則的な戦い方をしてくるトレーナー……この手の変則的なバトルが出来るトレーナーはこの世界じゃ稀少で、当たったら大抵は苦戦して何時ものバトルが出来ずに負けるケースが多いからな。

 

「とは言え流石は無冠の五将……何事もなく上回ったか」

 

「ムウマ、戦闘不能!ケロマツの勝ち!」

 

 ムウマのいたみわけよりもケロマツのしたでなめるの方が先に入った。

 次に来る動きを考えることが出来ないトレーナーならあのタイミングでやられていたが逆にカウンターされたとマツバは素直に受け入れる。

 

「ならばコイツはどうだ!いけ、ガラガラ!」

 

「ガラッ!」

 

「フハッ……そう来るか」

 

「Zワザを使っているからやはり知っているか……ガラガラ、フレアドライブだ!」

 

「ケロマツ、みずのはどう!」

 

 アローラガラガラが出てきやがった。ムウマとゲンガー系統しか居ないから当然そういうのが出てきても驚かねえ。

 ガラガラはじめんタイプのポケモンじゃないんですか?的な質問を一切しない事を特に疑問に思わず、誰も説明は求めないのでそのまま続行で迷いなくフレアドライブを使ってくる。ケロマツはみずのはどうをぶつけるが焼け石に水……火力が違う。

 

「ケロォ!!」

 

 フレアドライブが命中したがケロマツは必死になって起き上がる。

 青色のオーラを身に纏う……特性のげきりゅうが発動した。普通なら喜ぶべきところだがそう喜べねえ。

 

 今のケロマツはのろいを受けている状態……げきりゅうが発動をしたということは追い詰められた。アローラガラガラはフレアドライブの反動を受けてねえからいしあたま個体。げきりゅう前にフレアドライブに対してぶつけたみずのはどうはあっさりと蒸発した。威力は下がったがってところだ。

 

「ガラガラ、はらだいこ!」

 

「っ!」

 

「君が知能を活かしたプレイでこの盤面で色々と焦るのは分かる。ならば、こっちはそれまでの間に好きにさせてもらおうじゃないか」

 

「よこどりだ!」

 

「ケロッ……ケェ……ロ……」

 

 くそ、やられたな……Zワザって方法もある中でマツバの奴がはらだいこで揺さぶってきた。

 咄嗟によこどりを出してパワーアップの部分だけは奪ったがそれを生かす前にケロマツののろいダメージが入って倒れた。

 

「ケロマツ、戦闘不能!ガラガラの勝ち!」

 

「っち……こういう時が弱えな俺は」

 

 ガラガラのはらだいこのパワーを奪った上で体力を減らせたからよかった……に見えるがケロマツはげきりゅう発動状態だ。はらだいこをよこどりするんじゃなくてそのまんま攻撃しておけばケロマツでガラガラと相討ちする可能性が高かった。

 

 はらだいこって成功すればぶっ壊れた性能をしている技で揺さぶられた。

 ケロマツにみずのはどうを使うのか第四の技を使うのかZワザを使うのかと色々と揺さぶられて土壇場でパニクった……普通の奴よりはマシだがこういう土壇場での駆け引きや勝負に関しては俺は弱い。

 

「戻れ……体力自体は大幅に削れている。今度はお前の出番だ」

 

「クォン」

 

「なっ!?……ラティオスだって!?」

 

 ケロマツが戦闘不能になり2体目のポケモン、ラティオスを出した。

 ケロマツからのラティオスはインパクトが違う。驚く要素しかない……ラティオスはここが実戦かとこっちをチラリと見てくる。

 

「テメエの出番だ」

 

 必要だから呼び出した……今まで隠していただけのポケモンはあるのを証明する。

 幸いにもいい盤面だ……

 

「ラティオス、りゅうのはどう!」

 

「ガラガラ、シャドーボーン、っ……なんてパワーだ!」

 

 ガラガラは足が遅く、ラティオスは速い。

 先に動いたのはラティオスでりゅうのはどうをぶつける。それは分かったとガラガラに対抗する技を使わせようとするがその前にりゅうのはどうが当たりガラガラは倒れた。

 

 パワー勝負が売りのポケモンがパワー勝負に持ち込めない、もしくはパワー勝負で負ける……今回はパワー勝負に負けたか。

 コレでラティオスは圧倒的なパワーを持っているという印象を与えた……まだまだ成長段階で倒そうと思えば倒せるがそれでも流石の伝説だ。

 

「ふぅ……コイツはパワー自慢なんだがな。だがここまでだ……3体目だけは別だ」

 

「でしょうね」

 

 今回登録した3体のポケモン、内2体はジム用の低レベルのポケモンで1体だけは本気のポケモンが混ざっている。

 今までの2体は勝たせてもらったとかそういうポケモンだが3体目は違う。

 

「いけ、ゲンガー!」

 

「ゲンガ!」

 

 ここがジョウト地方だってのにやっぱりゲンガーが出てきたか。

 今までの2体も決してレベルが低いわけじゃねえが、ゲンガーのレベルは別……最終進化系にまで進化をしていて強い。

 

「ゲンガー、シャドーボール!」

 

「ラティオス、りゅうのはどうだ!」

 

 ゲンガーはシャドーボールを使う。ムウマと同じで透明になる能力を持っているが、それを使っても意味が無い相手だから使わない。

 普通にシャドーボールを放つのでりゅうのはどうで対抗するが……りゅうのはどうでシャドーボールの勢いを少し抑えた上でシャドーボールがラティオスに当たった。

 

「そのラティオス、まだまだ成長段階か……成長段階でそのレベルとは末恐ろしい」

 

「ゲンガーがラティオスに対抗出来たって線は?」

 

「それもあるだろうが、コイツは徹底的に鍛えている。そして伝説のポケモンならばもっとパワーが出る筈だ」

 

 ラティオスのりゅうのはどうとゲンガーのシャドーボールがぶつかり合った結果に違和感を抱く。

 種族値的に言えば同じパワーで使っている技の威力やタイプ一致補正なんかを踏まえてもラティオスのりゅうのはどうを押し切れるのはおかしいと、まだまだ成長段階にいるラティオス、末恐ろしいラティオスだと。感じ取った

 

 まだまだ成長段階……逆に物凄く強えラティオスってどんなもんなのかを見てみたいね。

 

「ラティオス、ラスターパージ!」

 

「ラティオス専用の技か!だが、エスパータイプなのは知っている!シャドーボール!」

 

 違う手を使うかとラスターパージをぶつける。これは初見だがどういうのかは頭に入っているとシャドーボールをぶつけられる。

 エスパータイプの技とゴーストタイプの技がぶつかればゴーストタイプの技が勝つのは普通でラティオスにシャドーボールが当たった。

 

「威力が落ちているとは言えシャドーボールを2発を受けてもか」

 

「まだシャドーボールしか使ってきてないのがな……ラティオス、おきみやげ!」

 

「なっ!?」

 

「こういうのがチームバトルだ」

 

 ゲンガーのシャドーボールを2発も受けても倒れないラティオスを見て少し脅威を感じているマツバ。

 まだ3つの手を残しているからこっちから切り込みに行かなきゃならねえがラティオスじゃ相性が悪い。唯一希望があるのならばりゅうせいぐんだが、まだりゅうせいぐんに関しては覚えていない。だったらここは後に繋げるバトルにする。

 

「ラティオスは今の段階で強い。ゲンガーはパワー勝負で互角だがそこ以外を突かれたら負ける可能性を秘めている……上手く戦えばラティオスで勝つ事は可能だ。だからこそラティオスをここで切り捨てて、3体目に繋ぐ」

 

「……普通ならばここで勝負に出るんだが……稀にポケモンを貰った年にリーグを優勝するトレーナーは居る。そういうトレーナーは何度か見たことがある。なんだったら君と同じ無冠の五将のキヨシくんと戦ったことがある……あの時のキヨシくんは余裕が無かったがそれでも今までのトレーナーと違うと感じた」

 

「その時のキヨシは精神的に追い詰められてたんですよ……それと1つ教えておきますね。今回のジム戦でムウマとガラガラは本気じゃないジム戦でのポケモン、そしてゲンガーは本気のジム戦用のポケモン。じゃあ、俺はと言えば……ケロマツとラティオスがその2体に対抗するポケモンで、3体目がゲンガー用のポケモン!いけ、フーディン!」

 

「ディン!!」

 

「っ!」

 

「フーディンに対抗するには同じフーディンか、ゲンガーを引っ張ってくるしかない……ミラータイプは使えない」

 

 フーディンの弱点はゴーストタイプ、ゴーストタイプのジムでフーディンを出すのは少し厳しい。

 特に足が速いゲンガーに対して出したのならば結構な確率で負ける……同じ条件であるならばだ。

 

「フーディン、サイコキネシス!」

 

「ゲンガー、ミラータイプ!」

 

「だったらシャドーボールだ!」

 

 フーディンはサイコキネシスを放ちゲンガーを弾こうとするがゲンガーがミラータイプでフーディンと同じエスパータイプになった。

 それについては対応は出来るとシャドーボールを放つ。

 

「ゲンガー、シャドーパンチ」

 

 シャドーボールを放ち終えればフーディンにシャドーパンチが飛んできた……フーディンは苦しそうにするが倒れない。

 ゲンガーは特殊アタッカー、物理攻撃も色々と覚えるが基本的に特殊アタッカー……おきみやげでパワーが下げられれば変化球の技を使えるがマツバのゲンガーは3体目の立ち位置だ。盤面を荒らしたりする変化球な技術は覚えていても使うことが出来ても純粋に相手を倒せなきゃ意味がねえ。

 

「ゲンガ……」

 

「ゲンガー、戦闘不能!フーディンの勝ち!よって勝者、チャレンジャー!」

 

 コレでジョウトの前半戦は終わった。

 セキエイ大会優勝して周りよりは強くなった感覚はあったが、こういう搦手やコガネジムみたいな自分のポケモンバトルを持っている奴が居るからまだまだ油断は出来ねえな。

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