アルピ交通事務局のアニポケネタ倉庫   作:アルピ交通事務局

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偏って当然だ

 ロケット団となったがあのダサい衣装は着ない。

 つーか、あの衣装って居るのか?悪の組織ですよアピールは基本的には要らねえだろう。

 

「ピカ!」

 

 トキワジムを制したから後は原作知識を利用しゲームに出てくるジムを巡る。

 次に目指すのはニビジムがあるニビシティ。オーキド博士に聞いたがサトシはまだニビシティに入ったという話は聞いていないからトキワの森の何処かに居るだろう。

 

「……」

 

 トキワの森を歩いているとピカチュウと遭遇する。

 サトシのピカチュウは進化を拒むし俺との相性が悪いだろうから最初のポケモンとあいては省いた。だが、ピカチュウそのものが悪じゃない。貴重なでんきタイプでライチュウに進化すれば強い。なんだったらXとYの2つのメガシンカどころかリージョンフォーム持ちだ。

 

 コイツはゲットする価値があるか?とポケモン図鑑を開いた。

 下手にピカチュウ被りをしてサトシと仲良くなって変なところでフラグを建築するのは厄介だ。俺はサトシとは違うんだ。

 

 この図鑑に載っている他のでんきタイプは普通に優秀だ。

 フシギダネを持っているしピカチュウを今ここで急いで無理してゲットする必要は無い。

 

「お主、マサラタウンのトレーナーでござるか!!」

 

「なんだお前?」

 

「答えるでござる!お主はマサラタウンのトレーナーでござるか!」

 

「だとしたらって、危ねえじゃねえか!!」

 

「話に聞いていた通り4人目が居たでござるな!」

 

 虫取り少年の衣装の上に甲冑を纏っているなんとも言えない奴。

 コイツは知っている。サムライと言うトレーナーで文字通りサトシが一番最初に対戦したポケモントレーナーだ。

 

「拙者の名はサムライ!見ての通りポケモントレーナーでござる!ニビジムがあるニビシティを目指す為にここを通ったマサラタウンの3人のトレーナー、2人は強く完敗で1人は中々の猛者でござった。そして4人目が居るので勝負を!!」

 

 言いたいこととやってる行動が合ってねえだろう。

 

 色々とツッコミを入れたかったが、目当ては分かる。ポケモントレーナーとしてポケモンバトルを申し込まれている。まだまだ弱い俺はポケモンを育成しねえといけねえから実戦は多くこなさないといけねえ。

 

「使用ポケモン2体のシングルバトル!お互い交代はありでござる!」

 

「俺が既にバッジを持っているから俺が先に出す。いけ、フシギダネ」

 

「ダネ!」

 

 今回のバトルのルールを決めれば互いにモンスターボールを出した。

 俺がバッジを持っているからを理由に先にフシギダネを出した。サムライはそれを見て手持ちを変えることはせずに1体目のポケモンを出した。

 

「いくでござる!カイロス!」

 

「カィカィ!」

 

 サムライの1体目のポケモンはカイロス。

 トンチキなポケモンが出てくるんじゃねえかと思ったがそんな事は特に無かった。

 

「まずは先手必勝!カイロス、とっしんでござる!」

 

「フシギダネ、避けろ」

 

 カイロスはとっしんで攻撃をしてくる。

 思っていたより素早さはないものの、真正面から受ければ大ダメージになる。普通の進化をしないポケモンだから基礎的な力が高い……タイプ相性は良いと言えねえから戦術次第か。

 

「中々に機敏な動き!ならばはさむ攻撃でござる!」

 

「フシギダネ、つるのムチではさみを2つ纏めて縛りつけろ」

 

 機敏な動きだと使う技を変えた。

 はさむ攻撃で攻撃をしようとすればフシギダネはつるのムチを2本出した。はさみの片方でなく両方をぐるぐると縛り付ければカイロスは苦しそうな顔を浮かび上げる。

 

 カイロスはその見た目通りはさみが自慢のポケモンだ。

 

 挟む力はとても強いが、はさみを開く力は弱い。ぐるぐるに巻き付けられたはさみをどうにかしようと動くがカイロスはなにも出来ない。いや、サムライが指示を出さない。カイロスははさみを使えなくされただけで動くこと自体は可能だがはさむ攻撃が使えずどうすればいいのかが分かっていない。

 

「やどりぎのタネだ」

 

 そこから更に追い打ちをかける。

 やどりぎのタネを指示すればフシギダネは背中の種からやどりぎのタネを発射しカイロスに植え付ければ発芽してカイロスから体力を奪いフシギダネのものにする。

 

「っ!カイロス、はさみ以外は動くでござる!頭を思いっきり振り回してフシギダネを引っ張り上げろ!」

 

「フシギダネ、つるのムチを解除しろ」

 

 はさみ以外は普通に動かせることに気付いたサムライはカイロスにはさみに絡まっているつるのムチを利用して投げ飛ばせという。それは読めているとつるのムチを解除すればカイロスは頭を思いっきり振り回した。つるのムチが既に外れているカイロスは地面に強くはさみを打ち付けて大きな隙を生んだ。

 

「フシギダネ、ヘドロこうげきだ」

 

 ここらで決まりだなとフシギダネにヘドロこうげきを使わせる。

 ヘドロこうげきをまともに受けたカイロスは倒れた。やどりぎのタネに思った以上に体力を奪われていたみてえだ。

 

「っく、戻れ!……流石はマサラタウンのトレーナー。ピカチュウを連れていたサトシ殿は微妙でござったが他の2人は優秀でござった。一筋縄ではいかん……だからこそ越える価値がある!!行くでござる!トランセル!」

 

「イヤン」

 

 2体目に出してきたのはトランセル。

 

 既にサトシに出会ってるんだからなにかしらの形でパワーアップをしているかと思ったが、そんな事はなかったか。

 

「フシギダネ、やどりぎのタネ」

 

「トランセル、かたくなる!」

 

 トランセルが出来ることは限られている。

 

 たいあたり、いとをはく、エレキネット、かたくなる、てっぺき、むしくいだけだ。

 

 てっぺきを覚えればかたくなるは不要になるが、わざわざ覚えさせる必要は無い。蛹なポケモンだからトランセルは鈍足でいとをはくは使えるがコレはあくまでもデバフ技だ。移動して攻撃するタイプのたいあたりかむしくいのどっちかがトランセルの武器になる。エレキネットは覚えさせていたら多少はやる奴だ。

 

 むしタイプのポケモンは進化が速い。

 

 あっという間に最終進化系になるポケモンが多く、むしタイプは最終進化していないからまだ使えない、最終進化をしたら戦力として使うことが出来る系が多い。

 特にトランセルなんてバタフリーに進化してからが本番ってところだ。

 

「イヤン、イヤンセル」

 

 トランセルはやどりぎのタネに対してかたくなるを使ったが意味は無かった。

 やどりぎのタネが植え付けられて種が芽を出してトランセルの体力を奪っていく。体力を奪われたトランセルは苦しい声を出す。

 

「諦めるな!拙者達は誓ったであろう!次のマサラタウンのトレーナーには負けぬと!」

 

 フハッ、ただの精神論か。くだらねえ。

 

 サムライは今度こそ負けないとトランセルに激励を掛ける。

 負けてたまるかと熱くなっており……それに呼応するかの様にトランセルは眩い光に身を包み、バタフリーに進化した。

 

「っち……」

 

 バタフリーに進化したことに対しては舌打ちをしない。

 

 この世界じゃバトルの途中で進化するなんてことは極々普通にある。問題はそこじゃなくてトランセルからバタフリーに進化したせいでくっつけていたやどりぎのタネが外れた。やどりぎのタネはこうそくスピンとかじゃねえと振り払えねえんじゃねえのかと思ったが進化により姿を変えた際にタネが体から取れた。この感じだとかえんぐるまやフレアドライブもやどりぎのタネを落とせるか?

 

「進化をしたらこちらのもの!バタフリー、ねむりごな!」

 

「フリー!」

 

「フシギダネ、たいあたりだ」

 

「ダネ!」

 

「フリャア!?」

 

「なっ、効いていないでござるか!?」

 

 攻撃技を使うかと思ったが使ってこずにねむりごなを使った。

 

 進化して新しい技を覚えているだろうからねむりごなを選んだがよりによって、くさタイプのフシギダネにねむりごなを出した。それが無意味なのは知っているから俺はフシギダネにたいあたりを指示し、ねむりごなが舞っている場所に向かって突撃して攻撃に成功した。

 

「バカな!ねむりごなが効かぬでござるか!?」

 

「フシギダネ、たいあたりだ」

 

 ねむりごなは確かにフシギダネに当たっているしフシギダネは呼吸して吸っている。

 それなのにも関わらずフシギダネは眠気がやって来ずに特に何事も無かったかの様にたいあたりを使い、バタフリーを倒した。

 

「フハッ、バカみたいな見た目じゃなくて文字通りのバカだったみたいだな」

 

「な、なんだと!?」

 

「フシギダネはくさとどくの複合タイプのポケモンなんだよ。くさタイプには粉系の技は通じねえ。どくタイプはどく状態に出来ねえ。フシギダネにはねむりごなもしびれごなもどくのこなも通じねえんだよ」

 

「そ、そうでござったのか!?」

 

 試合が終わったのでサムライがあまりにも哀れなものだから笑ってやった。

 

 フシギダネに粉系の技は通じねえ。フシギダネがくさタイプとどくタイプのポケモンである事に驚いてんじゃなくてくさタイプが粉系の技を全くと言って効かない、そういう特性とかじゃなくて種族全体を通して通じねえってのを知らない。

 

「……コイツは……ん?」

 

「ダネ!」

 

 サムライの情けねえ姿に対して1つの疑問を抱けばフシギダネが眩い光に身を包んだ。

 

 最初のポケモンで自然と一番鍛えているからかもうやってきたのかとフシギダネはフシギソウに進化をした。

 

「ソウ!」

 

「進化したか……性格の激変は無しか」

 

 フシギダネはフシギソウに進化をすれば嬉しそうな顔をしてこっちを見てくる。

 

 サトシのヒトカゲがリザードになった瞬間に性格が大幅に変わって言うことを聞かなくなった一例はある。サトシのトレーナーレベルが低いからで済まされていたが、進化をして力や体格が大幅に変化したことで強くなったと思い気が大きくなり性格面が変わる。

 

 フシギソウにそれがあるのかが気にはなったが、そんな事は特に無い。

 フシギダネからフシギソウに進化したぞと喜んでおり、こっちになにかを言ってほしいアピールをしている。

 

「よくやった……目に見える成果を出したな」

 

 本音を言えばまだフシギバナになってねえんだから浮かれるなだが、飴と鞭は正しく使わないといけねえ。フシギソウになりトレーナーに褒められる、それだけでフシギソウは喜び満足をする。

 

「っく……3人から考えて4人目はフシギダネを選んだトレーナーかと思い勝てると思ったが、まさかこれほどとは」

 

「……その3人と俺の中で一番強かったのは?」

 

「ヒトカゲを使っていたトレーナーでござる。手も足も出なかった」

 

 そりゃむしタイプのポケモンだからヒトカゲとは相性が最悪だろう。

 

「しかし、ねむりごなやしびれごながくさタイプに通じぬとは……」

 

「……ニビシティはどっちに行けばいい?」

 

「ああ、それならあっちの方角でござるよ」

 

 フシギソウをボールに戻し、ニビシティがどっちにあるのかを聞いた。

 サムライはニビシティがある方向を教えてくれた。ポケモンバトルは終えたし向かうのはニビシティだと歩く。

 

「……知識そのものがねえのか……」

 

 途中で仕様が変更になったとはいえ、くさタイプのポケモンに粉系の技は通じない。

 ゲームを真面目にやっていれば自然と身に付く知識だがサムライはそれを知らなかった。説明されたらそうだったのかと理解をしたが、説明されなかったらなにも分からなかった。

 

 アニメのポケモンでサトシが定期的にタイプ相性を忘れたりする。

 図鑑には細かなデータが載ってはいるが生で見たことがねえってポケモンに対してポケモン図鑑を開く。見つけた数を増やしたいからじゃなくて純粋にそのポケモンに対する知識がねえからだ。

 

 ウソッキーを見た目でくさタイプと考えるトレーナーはそれなりにいる。

 図鑑にはいわタイプと記載されていてみずやくさタイプの攻撃に弱い。ウソッキーを知っていればくさタイプに相性が良い攻撃はしねえ。

 

 俺の持っているポケモンに関する知識はゲームをやっていたら大抵は身に付く知識だ。

 1000体以上居るポケモンの知識はある。何処に行けば確実にゲットする事が出来るや載っている説明文の内容は全くと言って覚えてねえが、ポケモンの名前を言われれば、どんなポケモンなのか大まかな説明をすることは可能だ。

 

 そしてこの世界の住人はそれが出来ない奴が多い。

 

 実際に持っていないからどんなポケモンなのか知らない。

 自分の旅した場所で1回も出てこなかったから知らない。

 あまりにも珍しすぎるから話題に全く上がらないから知らない。

 

 何故かZAまでの知識が俺にはあるが、ポケモンはどれだけ居るかが分からない。まだ見たことがないポケモンが世界の何処かに生まれているかもしれねえ。

 だから、持っている知識は自分が持っているポケモンに関する知識に無駄に偏る。

 

 公式が認知してねえだけで公式大会で使える未発見のポケモンがいるかもしれねえ。

 

 ホビーアニメの世界独特のインフレとデフレが激しく、稀少な物は下手したら世界で1つだけの可能性があり、稀少すぎてそれに関する情報を全くと言って掴めていない。

 

 カードゲームのホビーアニメならば強力な効果を持った公式が認知してねえ世界に1枚しかない激レアカードなんかと勝負し、そんな効果があったのか!と強力な効果に驚く描写がそれなりにある。だが、現実ならどんな効果なのかのチェックは出来るし大量に刷られている。そして公式が認知していない変なカードはそもそもで公式大会じゃ使えねえ。

 

 俺の中にあるポケモンのゲームを真面目にやっていれば自然と身に付く1000種類以上のポケモンの大まかな情報、その情報は他の奴は全くと言って持っていない。

 

 ポケモントレーナーになりたいからポケモンに対する様々な勉強をしていたタイプのトレーナーは別だが、そうじゃねえトレーナーはポケモンに対する知識が乏しく、よくある実戦で知識を身に着けるでフォローしている。

 

 1000種類以上居るだけじゃなくて見ることが早々に無いポケモンの知識なんて持っていても意味はねえが、メジャーなポケモンですら知識が無い奴も居る。

 118種類ある元素記号を特徴と共に暗記してる奴はあんま見ねえが、シンオウまでのポケモンならば大体は頭に入っていると言う人間は見る。

 493体のポケモンの知識が入るのに、何故それの3分の1以下の元素記号を覚えられねえのかって疑問はあるがそれに関しては至ってシンプルだ。

 

 ストーリー 

 

 視覚的要素

 

 感情的なつながり

 

 主にこの3つが無いからだ。

 

 その元素記号に対するなにかしらの出来事が無いから覚えられない。

 その元素記号の見た目が特徴が無いから覚えられない。

 その元素記号に対して何かしらの感情を向けられないから覚えられない。

 

 だが、ポケモンは逆だ 

 

 そのポケモンに対してなにかしらのエピソードがある。

 そのポケモンは特徴的な見た目をしている。

 そのポケモンに対してなにかしらの感情を向けれる。

 

 だからポケモンに対する知識はすんなりと入る。

 

 実際に触れ合う機会が無ければ分からない事は世の中には沢山ある。

 そして触れ合う機会が無いから知識を会得するチャンスが訪れない。実戦で学ぶタイプはそのチャンスが訪れなければ学べねえ。

 

 この世界の住人は知識が乏しいか知識に偏りがある奴が多い。

 

 フハッ……ホビーアニメでよくあるインフレとデフレが激しいせいで知識ってところに大きな差が生まれちまってる。周りの環境も実戦で学んだ方が良い空気を醸し出している。ポケモン図鑑っていう1つの答えを正しく載っているものを読めば大体は分かるってのにな。

 

「……知識を持ってるが、下手に披露しても自慢するつもりも起きねえな」

 

 さっきはサムライがどうしてねむりごなが通じないかを分かっていなかったのを説明したがわざわざする必要性は無かった。

 ポケモンの個体数のインフレとデフレのせいで情報が色々とあやふやになっている。その中で俺は比較的に正確な情報を持っている。その情報を下手に周りに言い触らす必要は無い。原作知識もある意味そうだな。

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