□月▽日 ミュウツーが出てきたら負けていた
トキワジムに挑みに行った。
ミュウツーが出てきたらどうするのかを考えていたらサカキが「時期的に君は新人トレーナーだね」と聞いてきた。
「はい、このトキワジムが一番最初のジムです」と正直に答えればルールを変更しないかの提案があった。
こっちの使用ポケモンは3体、向こう側は1体という圧倒的なまでにこちらに対して有利な試合を挑んでくる。
幾らジムリーダーと新人トレーナーの最初のジムと言えども手加減し過ぎじゃないかと言えば「今回は普段使いじゃないポケモンを運動させたくてね」と言いペルシアンが出てきた。
サカキのペルシアン、強いんだか弱いんだかよく分からない。しかし常日頃サカキの側に居るという事はある一定の実力を持っているという事なのは代わりはない。
今回はミュウツーが出てくるかもしれないから負けの確率がとても高いと考慮していた。
しかしペルシアンで1体だけならば攻略方法は幾らでもある……あんまりやりたくないやり方だが勝利のビジョンはハッキリと見えた。
こちら側の使用ポケモンが3体、サカキはペルシアン1体の試合が始まる。
俺が最初に出したのは……ラプラスだ。「一番レベルが高いラプラスを」とカレンは心配するが問題は無い。試合開始の宣言がされればペルシアンは【シャドーボール】を使ってきて直ぐに理解する。このペルシアン、ポケモンセンターに隣接しているバトルフィールドで戦ったポケモン達とは別格だと。
ジムリーダーが今回はコイツだけにしてくれないかと言ってきた理由も直ぐに納得がいく。
コイツは明らかにレベルが違う……なんか知らないがゲームならば弱いのに漫画とかアニメとかならば悪の組織の幹部以上の奴等は四天王やチャンピオンのポケモンとバトルが出来る、その辺を考慮すればサカキのペルシアンはジムリーダーのポケモンの枠に収まらない異次元の強さを持っているだろうな。
しかし、こっちがなにも作戦が無いと言うわけではない。
ミュウツーが出てきたら流石に詰みだったがペルシアンだけならばどうにかする方法がある。
ラプラスに【くろいきり】を吐いてもらう。ペルシアンがラプラスが何処だと探すがサカキが「落ち着け、陸上ではラプラスは素早く動けない」と言う……狙いには気付かれていないなと【うたう】を使う。
「大きなレベルの差があれば攻撃系の技は大したダメージにならない、それどころかダメージにすらならない時もある。だが【うたう】等の状態異常系は効くか効かないかの世界だ」と言う。
【くろいきり】の中でラプラスを見つけることが出来ず【うたう】を聞いてしまったのでペルシアンは【ねむり】状態に入る……ここからが時間との勝負だ。【ほろびのうた】を歌ってもらう。
「【ほろびのうた】だと!?」と驚くサカキ。「この状況で【ほろびのうた】って……鬼だわ」と引いているカレン。
まだまだ新米なので感覚は掴めていないが分かる、ラプラスクラスのポケモンが3体いてギリギリ、3割ぐらいの可能性でペルシアンに勝てるのを。ヒトカゲもマンキーも順調に育っているがラプラスと同じレベルかと聞かれればNOだ。
だから相手を確実に仕留める【ほろびのうた】を使う……コレ以外に勝つ方法は無い。サカキはペルシアンに早く目を覚ますように言うがペルシアンは目を覚まさない。【ほろびのうた】を聴いたのでラプラスを戻してマンキーを出す。
マンキーで殴りかからない。寝ている間に【ビルドアップ】を使う。
攻撃力を高めて殴るのではない、防御力をとことん高める。ペルシアンに攻撃するチャンスは確かにあったがペルシアンには攻撃しない。目を覚ませとサカキがしつこく言ってきてペルシアンは目を覚ました。マンキーに対して【きりさく】を使ってきたが……マンキーはギリギリ耐えた。寝ている間に【ビルドアップ】を積み届けた甲斐があったなと思うがペルシアンは手を休めずもう1度【きりさく】攻撃をしてこようとした……が、倒れた。
【ほろびのうた】の効果が発揮し、ペルシアンは問答無用の戦闘不能になった。
純粋な実力ではないとはいえ勝利は勝利だ。サカキがスゴく腹立たしそうにしているが「私の負けだ。このグリーンバッジを持っていけ」とグリーンバッジを雑に投げてきた。
とりあえずサカキの舐めプがあって良かった。ラプラスに【ほろびのうた】で1体倒す作戦を組み立てておいてよかった。
ペルシアンに対して八つ当たりはしないだろうが俺に対して何かしらの報復をしてきたらどうしようと思ったが流石にそこまで都合良くはいかないだろう。
なんだかんだとあったがミュウツーはでてこなかった。もしかしたらトキワジムに居ないのではないのかとカレンに千里眼を使ってもらえば、自分の霊能力を遥かに上回る超能力がこっちが覗き見をしているのに気付いた。アレは並大抵のポケモンが相手にしていいポケモンじゃない、ジム戦に出てこなくてよかったわと色々と言ってくる……ホントに舐めプをしてくれてよかった。
□月◇日 突入 トキワの森
オーキド博士に連絡をしジムバッジをゲットしたことを報告した。
送り出したトレーナーの中で一番最初にジムバッジをゲットしたと言っていたので少しだけガッツポーズをする。
ポケモントレーナーをはじめて1年目なので遅いとか早いとかの基準が分からない。
長年ポケモントレーナーを見てきたオーキド博士が早いと言うのならば早いのだろう。
「次は何処に行くんじゃ?」と聞いてくるので「ニビジムを目指します」と答える。
色々と危なかったものの難所であるトキワジムを突破したのでここからは通常通りのルートで行く。
今日はポケモンバトルをせずにトキワの森に入った。【むし】タイプのポケモンはキャタピー系統やビードル系統、めぼしいのはいない。カレンに千里眼を使ってもらいニビシティへの最短ルートを算出してもらう。
ゲームじゃあっさりとゴールに辿り着くがこの世界じゃ下手したら1週間単位でさ迷い続けることになる。ポケナビとかポケギアとかがあっても出口が分からないとかも普通にある……まぁ、現実でもスマホの地図でもゴールを目指せないとかは割とよくある話だ。
□月◎日 サムライとの対決
トキワの森を出るまで半分のところで一旦ストップ。ニビジムの情報に関しては既に手に入れているからそれに向けての特訓をする。
こっちにはラプラスが居る。マンキーも居る。だから余裕で勝てるだろうと考えていたら普通に負ける。
マンキーは既に【ほのおのパンチ】【かみなりパンチ】【れいとうパンチ】を覚えている。
【ビルドアップ】も覚えていて【からてチョップ】も覚えているので試合に組み込むことが出来るように特訓する。
ラプラスは【なみのり】とか【れいとうビーム】をぶつけるだけで大体どうにかなる……とにかく最初のジムがアレだったが、今度はしっかりと実力で勝たなければならない。あの勝ち方は美しくないとかそういうのでなく、あの勝ち方は限界が直ぐに見えてしまう。
次のジムはお前が鍵だぞとマンキーを鼓舞すれば特訓を開始する。
カレンが「【かくとう】ポケモン同士で戦った方が経験値がいいかもしれないわ」とコジョンドを出してくれた。
そこからは普通にポケモンバトル……と思っていると「お主、マサラタウンのトレーナーでござるか!」と聞いてくる鎧武者な格好をした短パン小僧が聞いてきたのでマサラタウンの人間だと答えた。
「見つけたでござるよ!4人目のマサラタウンのトレーナー!」と怒っているのか因縁をつけてくる。
なんで因縁をつけてくるのか、恨みなんて買った覚えは無いと言えば「マサラタウンのトレーナーに負け続けていて次こそ勝利すると決めたのでござる!」と言われた……それは八つ当たりじゃないだろうか?
ともかくトレーナー同士が目を合わせたのならばやることは1つだとモンスターボールを構える。
折角自分と一緒に特訓に励もうとしていたカレンは少しだけ「私の番なのに」と呟いていたがトレーナーである以上は仕方がない。
使用ポケモンは2体のシングルバトル、交代はありとのこと。サムライが1体目に出してきたのはトランセル、ならばこっちはマンキーだ。試合開始と同時にトランセルが【かたくなる】を使う。マンキーを相手に【かたくなる】かと思ったが、それはそれで正しい……ただ、トランセルはバタフリーに進化しないと使い物にならない。
案の定と言うべきか【かたくなる】しか使わない。
そっちがその気ならばと【ビルドアップ】をこちらは使い続ける。6回【ビルドアップ】を使ったので【ほのおのパンチ】で殴り倒す。
「そ、そんな!?拙者のトランセルの【かたくなる】はピカ1なのに」と戸惑いを隠せないサムライ。
「あのね【ビルドアップ】は攻撃力と防御力を高める技よ。それを限界まで使ったのだからそっちが限界まで【かたくなる】を使ったとしても同じ条件下だから効果は無いわよ」とカレンは呆れながら説明をする。
「そうでござったか……ならば最強の矛を見せるでござる!ゆけ、カイロス!」とサムライはカイロスを出してきた。
【ビルドアップ】を限界まで積み上げているので負けたらヒトカゲに交換する方向性で行くことにすればカイロスは突撃してきた。【はさむ】攻撃をしてくるのだなと分かったのでマンキーには軽々と避けてもらい【ほのおのパンチ】を入れてもらい一撃で戦闘不能になった。
【ビルドアップ】を何度も何度も積み上げた結果は強い。
この世界では攻撃以外の技をあまり使わない、攻撃系の技を無理矢理、防御に使ったりしている。有名どころで言えばサトシのカウンターシールドとかだろう。アニメ的な描写だと補助技は絵面が地味なのだろうが、その辺を無視して考えればとても重要な技になる。
俺の見立てが正しいのであればカイロスに対して大ダメージを与えられればいいなぐらいにはカイロスは強い。
だが、先ほどまで【ビルドアップ】を限界まで積んだおかげで攻撃力が通常の数倍になっている。そのおかげで弱点とはいえ【ほのおのパンチ】で一撃で倒すことが出来た……まだゲームのポケモンバトルとアニメのポケモンバトルが上手い具合に噛み合っていないが、それでも感覚を掴むことが出来るようになってきた。
「っく……せめてトランセルがサトシの様にバタフリーになってくれれば」と悔しそうに言うサムライ。
トランセルがバタフリーにならないと話にならないのが分かっているのならばさっさとトランセルをバタフリーに進化させろ。
バタフリーに進化すれば【ねんりき】を覚える。
【ねんりき】はマンキーに対してとても相性が悪く更にはバタフリーは空を飛んで行動することが出来る。マンキーの【ほのおのパンチ】も届かないところに飛んで回避することも出来た……サトシの奴はバタフリーに進化させたのか……基本的には原作通りか。
サムライが何処かに行ったのでこっちがポケモンバトルの特訓をする。
ヒトカゲがあまり鍛えられていないというところなのでマンキーでなくヒトカゲを、コジョンドが相手になってくれた。
【やきつくす】を【はじけるほのお】に昇華させるところが今後の課題点……と言うよりはニビジム→ハナダジム→クチバジム→タマムシジムの順番だからヒトカゲがジム戦で活躍するのはそこそこ後、だがその辺の野良トレーナーとの戦いでは使っている。
ホントにカントー地方はヒトカゲを苦戦させるようなジム並びになっているな。
ジョウト地方とかシンオウ地方とかはその辺考慮している感じがあったが……序盤に物理でも特殊でも突破出来ない壁はいけない。
ジョウト地方のジムはヒノアラシ選んだらホントにスイスイと快適、逆にチコリータを選べば地獄を見る……御三家扱いの差が酷い。
とりあえず、こんな風に毎日日記を書けるのもここまでだろう。
明日はトキワの森を出ていくことにのみ集中し、トキワの森を出たらニビシティで2,3日ポケモンバトルの特訓をしてからニビジムに挑みに行く……毎日日記には無理があるか