◇月●日〜◇月▢日 鈍った体を叩き直す
マサラタウンに帰ってきた。数カ月程度の冒険だったが実に充実した旅をすることが出来たと実感する。
旅は人を良くも悪くも変えるものだなと認識し家に帰る
「「ただいま」」
「おかえりなさい、2人とも」
特に深い言葉は交わさずただいまの一言で終わらせる。
その日は父さんと母さんに冒険でなにをしたか等を語り終わったので翌日にオーキド博士の研究所に向かう。
この時の手持ちはリザードン、エレキブル、ラプラス、プテラ、ハクリュー、ラティオスだった。
「お前さんが1番とはの」
とオーキド博士に言われた。
一番最初に帰ってくるとは思いもしなかったみたいだが、俺だって毎日コツコツと積み上げてきた物があるんだ。
マサラタウンの住民の期待具合で言えば俺はビリ……フシギダネを選んだ奴よりも下なのは些か納得がいかないがとりあえずは帰ってきた。ジムバッジを8個集めた。
ポケモンリーグ・セキエイ大会が開催されるまで約3ヶ月ある。
確かサトシ達が帰ってきて色々とあった際には2ヶ月と言われたので一月早い。シゲルはバッジを10個ゲットしていて遅い、サトシはシンプルに道を間違えているから遅い……じゃあ、俺が正しいのかと聞けばそうでもない、平均的な速度で速いやつはもっと速いしポケモン検定試験を受けてそれだけでセキエイ大会に出るつもりらしい。
フリーザーに続いてラティオスもゲットする事が出来た。
フリーザーと違って逆鱗に触れなければ暴れることは無いのでオーキド博士はとても嬉しそうに、興味深そうにしていた。
オーキド博士クラスのポケモン界の権威でも最果ての孤島や南の孤島に行きたいと言っても行くことが出来ないらしい……むげんのチケットがゲットする事が出来たのは奇跡だな。
「お前達、よくやってくれた。セキエイ大会に出場する事が出来るのはお前達のおかげだ……試合に出ていない者も居るが、この3ヶ月が勝負……と言いたいところだが一度休息を挟む。コレはホントに休息、なにもしないという事をする。移動する日は移動する日、特訓する日はしっかりと特訓する日としているから長期間の休みに慣れないかもしれないが……特訓はせずに遊ぶんだ」
少しの間、ポケモン達に休みを与える。
しかし俺は休まない、テニスラケットを持っていき素振りや壁当ては少ししていたがテニスの筋トレはしっかりと出来ていない。
ポケモン達には一度休憩を挟んでいる間に鈍っている俺の肉体を回復させる……まぁ、10kg以上のリュックを背負っていたから何処かの筋肉が酷く衰えたとかは無い。
ものは試しにとストップウォッチを持ってマサラタウンを一周した。
マサラタウンを出ていく前に測ったタイムと大して変わっていない……肉体的な成長はそろそろあるし、タイムが1秒ほど伸びていた。やはり重点的に鍛えていないから何処かで鈍っている。カレンは「どうしてそう100か0かみたいな感じなのよ……」と呆れられているがON/OFFがしっかりとしていると思ってほしいものだ。
翌日にマサラタウンを走る。カレンも走る。カレンは健康的な汗をかきたいから。
カイドウと遭遇し「帰ってきたってことは」となりジムバッジを8個ゲットしたことを伝えれば頑張ってくださいと言ってくる。
大会までまだまだ時間があるから焦らずにしていると言えばカイドウが「コイキングがギャラドスに進化したんで見てもらってもいいですか?」となったので見ることになった。
後もう少しでなにかが掴めそう、そんなところで旅立ったがカイドウは無事にコイキングをギャラドスに進化させることが出来た。
ギャラドスを見せてもらう。ゴォオオ!とギャラドスが吠えてるが「おい、テヅカさんの顔を忘れたのか?」とカイドウが睨むとギャラドスが反応しこちらを見てきて頭を下げる。ギャラドスと言えば暴れん坊なのにしっかりとしている。手なづけているのはいい証拠だ。
コレを見せられると……と考えていたら雪が降ってきた。
「雪?」と雪が降った事に驚くカイドウだが「まずいわ……物凄く怒ってるわ」とカレンが青褪めた。原因がなんなのかは言うまでもない、マスターボールでゲットしてその後放置したフリーザーが怒っている……なにに対して怒っているのかは分からないが怒っている。
「アレってフリーザーってやつじゃ」と驚くカイドウ。
ここでは危険だと走っていけばカイドウとカレンがついてきて……俺のポケモン達が居るところに辿り着いた。
「リザードン!」と俺は叫べばリザードンがやってきた。
フリーザーに追われておりフリーザーは【れいとうビーム】で攻撃してくるので【かえんほうしゃ】で対抗する。
【こおり】タイプの【れいとうビーム】を相手に【かえんほうしゃ】で互角とは明らかにレベルが違う……が、これでいい。
俺にはサトシの様にポケモンを惚れさせる魅力は無い。仲良くなるイベントが都合良く発生する事も無い。
だからやれることは1つ、力を示すことだ。俺の持っているポケモンで1番強いのはリザードン、お前を使ってフリーザーを倒す。
フリーザーは【れいとうビーム】で攻撃する。カレンやカイドウは襲ってこない、リザードンに対して攻撃をしている。
俺にも攻撃してこないという事はそういう事なんだなと認識し、試合は始まる。リザードンは【かえんほうしゃ】をフリーザーにぶつけた。フリーザーは余裕で耐えた。何事も無かったかの様に【れいとうビーム】を使ってくる。
リザードンは【ひこう】タイプでもあるから【れいとうビーム】は等倍だ。
フリーザークラスの【れいとうビーム】を受ければ大ダメージになるので回避するか攻撃をして相殺するしかない。幸いにも【かえんほうしゃ】で【れいとうビーム】を相殺することが出来るのは分かった。
リザードンに【げんしのちから】を使ってもらう。
フリーザーは【ダブルウィング】を使って【げんしのちから】の岩を粉砕していく……が、成功した。【げんしのちから】の能力値上昇が発生した。今度は空中戦だ……相手の背後を以下に上手く取るのかが勝負だと空中で背中を奪い合い……奪うことに成功した。
「コレをする為に【げんしのちから】を……速度を上げるなら【ニトロチャージ】の方が」とカイドウは言う。その疑問に対して「【げんしのちから】は特殊攻撃力も上がるの……クニミツはフリーザーに対してダメージを与えるのを【かえんほうしゃ】一点に絞って他の技でパワーアップするつもりよ」とカレンが俺の狙いについて答えた。
背中を奪うことに成功した……ならばここだと【かえんほうしゃ】を当てる。
しかしそれでも倒れない、だが背中は完璧に取っているからじっくりとと思えば【こうそくいどう】を使って速度を上げてきた。
今度はこちらが背後を取られる番、フリーザーは【れいとうビーム】を撃ってくるので回転しながら【かえんほうしゃ】を放ち炎のカーテンの様な物を纏い【れいとうビーム】を防ぎ、フリーザーに向き合って【げんしのちから】を使うが今度は回避する。
【こうそくいどう】を使っての素早さ上昇が厄介……【ニトロチャージ】を使ってもいいがフリーザーは【みず】タイプの技を覚える。
ゲットした際にデータを確認していない、オーキド博士に即座に送りつけたからなにを覚えているか覚えていない……が、【みず】タイプの技を覚えている可能性が高い。【みずのはどう】か【バブルこうせん】のどちらか、下手に近づく技は使えない。
ならば弾幕系の攻撃はどうだろう?
カウンターシールドと呼ばれる乱れて放つ【かえんほうしゃ】を使えばフリーザーは【こうそくいどう】で近づいて来て【ダブルウィング】で攻撃してくるがそれを掴んだ。今だと至近距離で【げんしのちから】を使う。フリーザーはまだまだ体力を残しているので【かえんほうしゃ】を当てても確実に起き上がりここで同じ盤面が生まれるとは限らない。【げんしのちから】を当てれば再び能力が上昇する。
フリーザーは動く。【バブルこうせん】を使ってきた。
【みず】タイプの技を覚えていたか……だが、リザードンは空を飛ぶことが出来るポケモンで【バブルこうせん】を使っている時は空中で動きが止まる。【げんしのちから】で能力値がまた上がったのでフリーザーの背後に回り込もうとするがフリーザーは【バブルこうせん】をやめて【ダブルウィング】で攻撃する。フリーザーのお家芸の【れいとうビーム】じゃないのにかなりのダメージが入っている。
だがここで倒れてしまったら意味が無い。もう一度【げんしのちから】を使えば回避してくる。伝説のポケモンの基礎性能が高い。
だが、まだ倒れてはいけない。フリーザーは【バブルこうせん】を使うがリザードンに当ててこない。コレはと思っていると【バブルこうせん】の弾幕の様な物が展開される。コレは【かえんほうしゃ】を当てても意味は無い【エアスラッシュ】だとパンパンと【バブルこうせん】の弾幕を破壊したり翼を扇いだ時の風圧で泡の軌道を捻じ曲げているとフリーザーが【れいとうビーム】を撃ってきた。
コレは無理だとフリーザーの【れいとうビーム】が命中してしまう。
フリーザーの十八番で大丈夫かと聞けばリザードンは少しだけゼェゼェと言っている。【れいとうビーム】が当たっただけでコレとは厄介だがまだなんとかなる。
【かえんほうしゃ】を放つ、フリーザーは【バブルこうせん】で掻き消そうとするが【かえんほうしゃ】の方が強い。
フリーザーのスペック的に互角じゃないのかと思えばリザードンは赤色のオーラを纏っている。【もうか】……予想以上に体力が無い。だが【かえんほうしゃ】を当てることに成功し今度は【げんしのちから】ただし1つだけ巨大な岩を自分の目の前に置いて他の岩を飛ばす【げんしのちから】だ。フリーザーが【げんしのちから】を突破したと見せかけて【れいとうビーム】を撃とうとするので最後の一発を残していたと岩をぶつける。それでもまだ立ち上がる。
「あんだけやってるのにまだ倒れないのかよ……」とカイドウは引いている。
「カイドウ、コレが伝説と言われるポケモン達だ。こいつらは毒にも薬にもなる……そしてトレーナーならば力を示せ!リザードン【かえんほうしゃ】だ!」
【もうか】でパワーが上がっている【かえんほうしゃ】を使う。
フリーザーが直撃して蹌踉めいた……ゼェゼェとフリーザー側が息を乱し出した。【バブルこうせん】を放ち【れいとうビーム】で凍らせる。【バブルこうせん】の壁が出来てフリーザーが見えない。【もうか】に追い込まれている以上、大抵の技はくらったら負けてしまう。
正面から来ることは無い、来そうなのはと視線をキョロキョロする。
俺ならばそうするのだとフリーザーは読んで【ダブルウィング】で【バブルこうせん】を破壊し真正面から突撃してきた。
真正面から堂々と来たが……ミスを犯したな。凍った【バブルこうせん】の破壊で速度が落ちている。コレならばいけると突撃してくるフリーザーの翼を掴み【かえんほうしゃ】を使おうとすれば【れいとうビーム】で対抗し爆発が起きてリザードンもフリーザーも墜落し地面に落ちた。
コレはどちらも戦闘不能になったか、と思えばどちらも起き上がった……そしてフリーザーが倒れた。
「【ニトロチャージ】で素早さだけをパワーアップさせず【げんしのちから】で全ての能力を上げた……だからなんとかフリーザーの攻撃を耐えることが出来たのね」とカレンが納得した。
リザードンは雄叫びの咆哮を上げた。
フリーザーは自分が負けたのかと固まっており俺はフリーザーのもとに向かった。
「一緒に上に行くぞ。お前の力は必要だ」
とフリーザーに力を貸してくれと言えばフリーザーは頷いた。
純粋なポケモンバトルに敗れたので負けを認めて俺をトレーナーとして認めてもらった。
休ませる予定だったがフリーザーをどうにかしないといけなかったのもあるので今日だけはとなった。
フリーザーはしっかりと俺のポケモンになった。休んでいるポケモン達の元に向かいポケモン達にちゃんと仲間になったと挨拶をさせた。
翌日は休んだ。なにがなんでもと休ませた。
リザードンもフリーザーも休んで他のポケモン達も休み俺はランニングしテニスクラブに向かいセキエイ大会に出ることを報告すれば驚かれた。無理だと思っていたのかと少しだけショックだったが応援する。それはそうとしてテニスは?と聞けば久々にテニスをした。カレンも健康的な普通のテニスをする。カレンが習ってるのはガチの優勝を目指すのでなく楽しむテニスである。
◇月⦿日〜◇月Ω日
テニスクラブに通い鈍っていた体を戻しているとアトベから連絡が入った。
アトベもシンオウリーグ・スズラン大会の参加条件を満たしたらしい。
それはめでたい事だ、しかしアトベが出るのはスズラン大会、俺が出るのはセキエイ大会だ。チャンピオンリーグまで出会うことは無いと言えば「お前、アローラに行ってZリングの回収をすんだろ?」と聞いてくる。当然アローラに行ってZリングとクリスタルは回収する。お前も同じだろうと言えば「アローラでテニスの大会がある。オレとダブルスで出るぞ」と言ってくる。
シングルスじゃないのか?と聞けば「テニスプレイヤーとトレーナーの二刀流の1年目だ、無茶だけは出来ねえ」と言う。
まぁ、お前がダブルスを求めるのならばダブルスで参加しよう。ランキングに関わるダブルスらしい……一緒にポケモンバトルの特訓はどうかと合同練習を提案するが「それは互いに1回マジでぶつかりあってからだ」と言われた。テニスの方も来年はシングルスに出るらしい。
アローラ地方に行くことを伝えるかと思っているとサトシとシゲルが帰ってきたと聞いた。
オーキド博士にアローラ地方で修行するのとテニスの大会に出るのを明日伝えよう。