モンテリファミリーの次女に求婚される男の話   作:桜紅月音

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半年間投稿できなかった間に鳴潮の小説が増えていて嬉しい限り。


ゲームは容量の関係で一時的に休止状態ですけど、この作品は書きます。
多分、10話あたりで完結させる予定にはしてます。


ダーニャちゃん可愛いですよね。



想い

何故、彼女はあんな風に言ったのだろうか。

 

 

「私が琴吹様の事好きだからです」

 

 

と彼女ははっきりと言った。

いざ、憧れであり、好きな人にそう言われると嬉しいという感情となんでという気持ちが複雑に混ざり合った。

 

「うーん…」

 

「何を迷っているのです」

 

「あっ…ってなんだカルロッタか…」

 

「随分と失礼ですわね」

 

とあるカフェの席で悩んでいる僕の前に現れたのは、今回の事件をややこしくしている要因の1人。カルロッタだった。スカートをヒラっと捲りながら反対の席に座る。

スカートの中?残念、そこは見えなかったよ。

 

そして、カルロッタは知らない間に頼んでいたのか、彼女の前にも紅茶がやってきた。僕と同じ味の紅茶だった。

 

「で、カルロッタは何用で?」

 

「ただ、琴吹に会いにきただけですわ」

 

彼女はそう言い、カップに入った紅茶を一口嗜む。

そんな彼女は様になっていた。

 

「そうかい」

 

僕は、ぶっきらぼうにそう彼女に返した。

その態度が良くなかったのか、彼女はさっきまでの様子を一変させた。

 

「琴吹、あなたに聞きたい事があるのです」

 

「…何…?」

 

「…フィービーさんに告白されたようですわね…」

 

彼女にそう言われた時、僕の口の中に入っていた紅茶が口から噴き出して、彼女の服にかかった。

 

「琴吹、汚いですわよ!あーもう、私の服にまでかかったではありませんか」

 

「ご、ごめん…!」

 

「謝ってすむ問題ではないのですっ!もうー!この衣装高かったのですが…」

 

カルロッタはそう言いながら、ポケットに入れていたであろうハンカチを取り出し、一生懸命になってシミを落とそうと頑張っていた。

 

「本当にごめんっ!」

 

謝って済む問題ではないのは分かっているが、今自分に出来るのは謝る事しか出来ないのだ。

 

「…そこまで謝られるとこちらが申し訳なくなってくるのですが…」

 

ハンカチである程度拭き終えた彼女は、不機嫌ながら足を組みそう言ってきた。

 

「…本当にごめん…」

 

「もういいですわ。この通りですので」

 

彼女は服を見せてきたのだが、そこには既に紅茶の跡は目立ってはいなかった。

 

「すぐに拭いたのが良かったですわ」

 

「それは何よりで…」

 

「それでフィービーさんに告白されたのを聞きたかったのですが、先程の反応を見ると…正解だったようですね」

 

「…うん…その通りです…」

 

誤魔化す事はせず、ありのまま話す。

 

「…それで、琴吹はなんと返したのですか…」

 

「…何も言ってない…」

 

「…えっ…?」

 

僕の言葉に、彼女は困惑の表情を浮かべていた。

無理もないか。

 

「なんでですか?私が言うのもなんですが、好きな人からの告白は受け取るものなのではないですか?」

 

カルロッタはまっすぐな目でそう聞いてきた。

 

「…なんでって聞かれても…」

 

僕は、カルロッタに言うのを躊躇ってしまった。

 

「…言ってください。お互いの為になりませんから」

 

カルロッタは、僕の肩を掴んでそう告げてきた。

 

「…確かに、フィービーは好きな人だよ。それに違いはない」

 

「なら_」

 

「だけど…あの人は憧れなんだ…あの人にふさわしい人になって、隣に立ちたい…それに…自分から告白したかったんだ…だから…告白された時は何も言えなかったんだ…」

 

僕はカルロッタにそう言った。

これは、本心だった。好きは好きでも憧れの方が強かった。

 

「はぁ…そこまで想っていたのですが…」

 

「あれっ!?呆れられてる…僕…」

 

思っていた反応と違い、今度は僕は困惑してしまった。

 

「いえ、そこまで想われているフィービーさんにちょっと嫉妬してしまっただけです。そうですね」

 

カルロッタはそう前置きを置いた。そんな彼女は悪い笑みを浮かべていた。

 

「琴吹」

 

「は、はいっ!なんでしょう」

 

この時のカルロッタは恐ろしい。何を考えているか分からないからだ。

死ぬことはないって思っていても…

 

「私とデートしませんか?」

 

「えっ?」

 

「琴吹の為に、とっておきの物を用意しましたの。来ないって言ったら…分かりますよね?」

 

カルロッタはそう言いながら、自分のスカートに手をかけていた。

理由なんてわかり切っていた。

 

「ひぃ…!分かったら行くから、銃を取り出そうとしないでー!」

 

「賢明な判断ですっ!それじゃあ、明日お願いしますわね」

 

カルロッタはそう言って、笑顔で立ち去っていった。

 

「…怖かった…でも、カルロッタとデートか…それは、普通に楽しみだなぁ」

 

 

 

 




ヒロインはカルロッタかはたまたフィービーか

ヒィービーならタグ詐欺がさく裂する事になりますが…
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