Chapter1
目が覚め、起きあがろうとするも、何かに押さえ付けられて動けなかった。
頭だけ下に向けると、ベットの上で体を縄でぐるぐる巻きにされていた。
(なんでさ)
思わず、同じ型月作品の正義の味方の口癖が飛び出てしまった。
意識が無くなる前の事を思い出そうとしても、
ピンク髪の、黄色と青のオッドアイの少女に助けられたところから記憶にない。
あの後に、気絶してしまったのだろうか?
体の傷は既に完治しているが、日中は夜間と比べ力を出しにくく、縄を引き千切ることはできそうになかった。
頭の動く範囲で周囲を確認してみるに、ここは保健室だろうか?
「うっ...!」
ズキンッ と頭痛がする。
昨日の戦闘時はあまり気にならなかったが、その反動か脳にダメージが残っているらしい。
廊下から、誰かが歩いてくる音が聞こえてくる。
俺を縛り上げたであろう、昨夜の少女だろうか?
ガラガラガラと扉が開く音が室内に響いた。
「目は覚めましたか?」
現れたのは、やはり昨日の少女だった。
少女はゆっくりとベッドに近寄ってくる。
外見から判断するに、中学生くらいだろうか?
「昨日の、ごめんなさい、助けて貰ってからの記憶が無いのですが、ここまで運んでくれたのは貴方であっていますかね?」
「えぇ、声を掛けたのですがその後すぐ気絶してしまったので、私の学校まで運ばせてもらいました。」
直死の魔眼を行使し過ぎた上に、あの傷だったからか、やはりあの後気絶してしまっていたらしい。
「ごめんなさい、本当にありがとうございました。ところで....」
「?」
頭を結ばれて身動きの取れない体に向ける。
「コレ。解いてくれないですか?っていうか、なんで俺は縛られているんです?」
「あぁ。幾つか私から質問したい事がありまして、勝手に投げ出されても困りますからね。」
少女はそう言いながらベットの横に椅子を持ってきて座る。
「質問...?」
「まず一つ、貴方は何者で、何処から来たんですか?」
(.....成程。ここキヴォトスには男なんてほとんど居ないんだったな。それにここアビドスは人が少ない過疎地域とのこと。そりゃ余所者が居たら警戒するか。)
「俺は遠野。遠野志貴です。何処から来たのかって質問に対しては、わからないとしか答えられないですね。目が覚めたらこのキヴォトスに居て、親切な人に助けられて昨日からアビドスに住まわせてもらってます。」
「....キヴォトスの外から来た人ってことですか?」
「多分、そういうことになりますね。」
「次の質問。なぜこのアビドスに来たんですか?親切な人とやらに助けられたとのことですけど、ここには碌に人は住んでいないし、一面砂漠に覆われていて住み心地がいいとは思えないですか。」
「助けてくれた人のちょっとした手伝いをさせて貰いまして。その報酬でこのアビドスに住処を用意して貰ったんです。」
「なぜ、と言われても相手が勝手に用意してくれたからとしか。まぁこの辺りは他の地区と違って人も少ないとのことですので、銃撃戦も比較的少ないだろうし、何よりこの辺りは安かった。とかじゃないですかね?」
「....そうですか。こちらに害が無いのならこの辺りに住むことは別に問題では無いです。ただ...」
「害があると判断した時は容赦なく対処しますので覚えておいてくださいね」
冷徹な目を向けながらそう告げられた。
「う...うん。元より何かするつもりは無かったんですけど、気を付けます。」
「ところで、貴方は何処かの学校に所属する気はないのですか?元の世界に戻る手段がないのであれば、ここで生きていくしかないでしょう。ならば高校くらいは出ておいた方がよろしいのでは?」
「あ〜。」
確かに。精神的には大人なので無意識に除外していたけれど、肉体年齢的には学校に通うという選択肢もあるわけで...いや、しかし
「ほら。ここらの学校って男子生徒が居ないでしょ?通っても気まずいだけだと思いますし。」
女子校に男子生徒1人ってのは、確かにひとりの男子として憧れるものはある。
けれど実際に通うとなると話は別だろう。
「あぁ...成程。」
少女は顎に手を当て何やら考え込んでいる。
それにしても、以前見た女子生徒達もそうだったが、この世界の子達って外見のレベル高いよなぁ。
やはり、この世界はゲームの世界という事になるのだろうか?
ゲームなんて社会人になってからは新しいものに殆ど触れていないし、この世界の事は何一つわからないな。転生者あるあるの知識チートなんて無いようなものだ。
「あの」
pixi◯やらTwitt◯rやらで色んなゲームのキャラのイラストを見てきたけれど、現状見覚えのある人物はいない。
「あの、聞いてますか?」
一度他の地区も見に行った方が良さそうだ。
黒服さんに聞いたのが、ゲヘナが自由と混沌を校風とする学園都市で、トリニティがお嬢様校、ミレニアムが科学系、それに百鬼夜行連合学園だったか?和風な建築物が多いらしく、是非行ってみたいな。
「おーい!!」
「うぉぉぉお?!」
み...耳がぁぁぁぁ
「ど...どうしたんですか?!後、耳元で大声出さないでください!」
「貴方が私を無視したからですよ。」
「あー....はい。ごめんなさい、少しばかり考え事をしてました。」
「それで、どうかしたんですか?」
「沢山の女生徒に囲まれるのが嫌なのであれば、このアビドスはどうですか?生徒は色々あって今は私と生徒会長の2人なので、ただ高校を卒業するだけであれば、問題ないかと」
......この子中学生じゃなくて高校生だったのか。危ねぇ、口滑らさなくて良かった。
「それは有難いですけど、いいんですか?自分で言うのもなんですが、身元もわからないような怪しい人間を入れても」
「貴方はヘイローの無い一般人、それに昨夜の戦いを少し見ていましたが、人より多少は動けるようですが、銃の扱いは素人。貴方が何者であれ、いつでも制圧出来るので問題ないです。」
「それに2人でこの学校の管理をするのは大変でしたので、所属させる代わりに、ちょっとしたお手伝いをお願いしたいんです。」
この世界の学校には教師に当たる人が居ないらしく、学生が地区の運営から何まで実施しているらしい、いくら過疎化してるアビドスといえど、それらを2人でやるというのは至難だろう。
それに、せっかく若い体になったのだから、学生として再び青春を謳歌するのも悪くはないだろう。
「わかりました。そういう事なら、微力ながら手伝わせてください。あーえっと...」
「そう言えば名乗っていませんでしたね、私の名前は小鳥遊ホシノです。これからよろしくお願いします」
「手続き等はこちらでやっておきます、怪我も特に無さそうなのでとりあえず今日は一旦帰っても良いですよ」
「それは助かるんですが....」
「?」
「とりあえず縄を解いてくれませんかね?」
「すみません忘れてました」
FGOにてついにORT戦クリアしましたぁぁぁ( ; ; )
全然石1000個には間に合いませんでしたが、漸くここまで来れました。
冠位戴冠戦クリアしていきますよぅ!
ユメ先輩をどうするかで時系列悩んでたんですが、とりあえずどうするか決めましたので、設定見直しながら進めていきます。
後プロローグ1と2を少し弄りました。
バッドエンドが見たいって人は居ますかね?需要があれば月姫のような、選択肢を今後入れてみようかなと。入れるならブルアカ原作始まってからだと思いますけど。眩病月とかいいですよね。
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要る
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要らない