「…へへへ…よう、忙しそうでなによりだな。」
何回繰り返したのか分からないセリフだ。分かっている。こいつの虐殺を止められないことを。オイラが絶対に殺されることも。そして…この世界が終わることも…
戦いが始まる。もう一度も攻撃を当てることも出来ない。パターンも何もかもが知られている……
……ハハ………また殺される寸前か…切られた跡がある。もはや感覚はない。
…パピルスが…見える…これも…何回目だ…?
「パピルス…お前も…グリルビーズに行くか?」
…目の前に見える光。消えかかっている体。色を失っていく世界…
…こんなときでも毎回考える…死にたくないって…
なぁ…誰か…オイラを…俺を…助けてくれよ…この…地獄から…ああ…意識が…薄れて…
(…………は?)
次にオイラが目を覚ましたときに写っていたのは…
ピンク色の花が咲いた木…地下では本でしか見たことのない「サクラ」だった。
「…いやいやいや…おかしいだろ…」
…おい、ちょっと待て。思わず声に出してしまったが、どういうことだ?まずい、情報量が多すぎる。
まず、ここはどこなんだ?地上なのか?サクラがあるってことは地上なのか?周りにニンゲン達がいるが、あのクソニンゲンのように悪意があるわけではないみたいだ…次にオイラの横にある一つの看板…
「ようこそ高度育成高等学校へ」
…オイラはケツイした。
(一旦考えるのやめるか。多分ガスターとかそのあたりがやってくれたんだろう。考えるのめんどくさいしな)
とりあえず、門に入る…
周りを見渡すと、クラス分け、というのが行われているらしい。そこでオイラの名前があるか見てみる。貼り紙を見つけて名前を探す。サンズサンズ……
1-A 県骨サンズ
…この世界においてもそのまんまの名前だった。もはや考える気力もわかない…
歩いて教室へ…いや、その前にオイラの見た目チェックだな…周りが驚いていないということは、おそらくニンゲンに近い、あるいはニンゲンの見た目になっているはずだ…トイレで確認してみようか…
「…おいおい、冗談だろ?」
…オイラの体は見慣れたスケルトンではなく、知らないニンゲンの体になっていた…
白髪でいつものパーカーではなく、知らない服を身に着けている。瞳は少し青く、肌は少し青白さを感じさせる。身長は178程度だろうか…なんだ…これ…
トイレに人がいなくて助かった…トイレから出る。と同時に、違和感…いや、なんだ?この不快感は……
「…これか。」
一人小さく呟くと、お目当ての物の方へ行く。…どうやら、この場所は物騒なようだな。監視カメラがありえないほどに仕掛けてある。ガスターの昔の研究所…コアよりも多いんじゃないのか…
「…それはそれとして…Aクラスに行くとするか…」
やることも特にないしな…とりあえずAクラスに向かってみることにした。
「ここか…」
Aクラスに到着したオイラは、その扉を引いた…
扉を引き、クラスに入る。どうやらオイラ以外はほぼ全員揃っているようだ…周りからの視線を感じる…少しやりづらいな…
オイラの席は…後ろの窓際…か。これは良い。サボりやすそうだ…と思ったら、また真後ろに監視カメラ…はぁ…憂鬱な日々になりそうだ…
ただ…まあ…あのサイアクな日々よりは…よっぽどマシ…か…
隣の席…は…ニンゲンがいるな。一応挨拶しておくk
「始めまして、私は白石飛鳥と申します。あなたのお名前は?」
先を越されてしまったか…ま、オイラも自己紹介しておくか。
「あ〜…オイラはサンズ。見ての通り…」
…しまった。いつもの
「見ての通りただのスケルトンさ。」が使えない…今はニンゲンの体ということを忘れていた…
「…?見ての通り?見ての通りとは何でしょうか?」
…白石が催促してきた…うまく…うまくはぐらかせ…
「…見ての通り、ただの一般人さ。これからコツコツ関係を積み重ねていこうぜ?」
よし。完璧な自己紹介だろ…骨のジョークまで入れてしまう。完璧だな。
「そうですか。サンズさん、これからよろしくお願いしますね。」
…笑顔で挨拶してきやがった…オイラのジョークを…ふと、オイラの手を見る。手袋はつけたままだった…あ、閃いた
「おう。よろしくな」
と言いつつオイラは白石…だったはず…に握手を求める。
少し戸惑いながら、白石も
「はい、よろしくお願いします」
と握手をしてきた…好機!
プスーという音がオイラの手袋から鳴った…
「…ハハ、引っかかったな、手袋にブーブークッションを仕掛けておいたんだ。」
軽くウィンクすると、キョトンとしていた白石の顔が光り輝いているのを感じた…
あ、やべ。いらんことしたな…
「はい!サンズさん、よろしくお願いします!」
…先ほどよりも元気に挨拶してきた…ちょっと面倒くさいな…
軽く笑って白石を流す…何か質問されてるようだが、適当に流しておく…
先生が入ってきたな…白石も一旦話を中断した。
ーーー(説明よく覚えてないので切ります)ーーーーーー
真島センセイの説明が終わると、何か頭がオイラと一緒…要するに髪がない奴…オイラは今は違うが、な奴が教壇に立った。
なんでも、今から自己紹介しないか?と言うことらしい。何やら1名葛城に熱狂的な奴がいるが…ま、参加しておくか…
オイラの隣の白石まで終わった…あ、次オイラの番か…
「あ〜…オイラはサンズ。好きなことはジョークとか実験とかだ。気軽に話しかけてきてほしい。これから3年もあるんだ。コツコツ信頼を作って行こうぜ?」
…拍手された。特に女子からの反応がいいな…なんだ?女子のほうがジョークは好きなのか?
…全員終わったみたいだ…
その後、自己紹介後にクラスで連絡先を交換しようとなったため、橋本、坂柳、白石、鬼頭などなどの連中の奴らと連絡先を交換できた。特に女子が多い…気のせいか…?
入学式でありがたい理事長達の言葉を聞き、オイラは一人で寮に行く…と思っていたんだが…
周りからチラチラとした視線を感じる…何なんだ…オイラがモンスターってことを分かってるのか…?いや、そんなわけがない…よな?
気にしても仕方ないので無視して歩き出し、寮の中へと入る…鍵をもらった。そのまま上の階に向かう…隣にはもう誰かいるのか?…と思ったら、もう既に隣の部屋に入ろうとしていた…
あ〜…お隣さんだし、挨拶しておくか…
「よう。お隣さんだよな?」
茶髪の、無表情のニンゲンに声をかける…雰囲気は、どことなくあの『クソニンゲン』に似ていた…
「…!そ、そうだ。始めまして。俺は綾小路清隆だ。」
…なんか、嬉しそうだな。クソニンゲンみたいだと思って済まなかった…
「そうか。オイラはサンズ。隣同士、仲良くしようぜ?んじゃな。」
そういって綾小路と分かれた。
「あ、あと連絡先交換しないか?困ったときに頼りになりそうだしな」
「ぜ、是非お願いします!」
…何というか、無表情なのに賑やかなニンゲンだ…
部屋の中に入り、ベッドに倒れ込む。
あ〜…疲れたな…ここまで疲れたのはクソニンゲンとの戦闘のとき、連続で「近道」を使用したときくらいだ…
考えるの疲れたな…もう寝ることにしよう…いや、まだ早いな…近道の練習でもしておくか…
そうして、高度育成高等学校での1日目は、終わりを告げた…
オイラはここから、平和な日常を歩むこととなる…のかもな?
サンズは気づいていないだけで、ありえんほどの美少年になっています。
好評だったら続くかも。多分続かない。
サンズの能力(ガスターブラスターとかじゃないよ!)
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身体能力が綾小路と高円寺より余裕で上
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頭脳が綾小路と高円寺よりも上
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身体能力、頭脳共に綾小路と同等
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僅かに劣る
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どちらも最高レベル
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作者の好きにやれ