ようこそ骨の実力至上主義の教室へ   作:ok.ko

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あまり俺を喜ばせるなよ…調子に乗るぞ


衝撃…?

テストが終わって1週間が経った頃。サンズは綾小路と仲良く登校していた。

 

「…そんで、堀北と櫛田…だっけか?そいつが仲良くすることはできなかったんだな。」

「ああ、俺はめちゃくちゃ頑張りまくったのにな。酷いとは思わないか?」

「ハハ、アンタの誤魔化し方がヘタクソだったんじゃないか?」

「んぐ…そ、そんなことはないぞ。堀北の性格に問題があると俺は思う。」

「ま、そうだな。一匹狼に憧れてる厨二病にしか聞こえないし、見えないもんな。」

「…ふっ…」

綾小路が笑えるようになっている。表情変化が豊かになってきた。

「アンタ、最近よく笑うよな。」

「え?そ、そうか?」

「ああ。最初会ったときは、無愛想な表情をしてたぜ。無表情だったしな。」

(…俺も、変われたってことか…)

「なあ、前回のテスト、難しかったか?」

「ああ。俺には難しかったな。特に最後の問題は、高校生に出すレベルの問題じゃなかったぞ。」

「…そうなのか…」

 

綾小路の話を聞いて、サンズはこの世界の【高校生】ってやつの基本的知識を調べておこう、と思った。

 

そして、サンズは最も気になっていることを聞いた。

「なあ、ポイントはどうなってる?」

「え、ああ、変動してないな。もしかしたら、学校側に何かトラブルが起きたのかもしれないな。」

「…多分違うだろうけどな…」

「……え?」

綾小路が聞き返すが、時間がないことを確認して、急いで教室に向かうことにする。

「ま、後でその話、ゆっくり聞かせてくれ。んじゃな。」

「あ、ああ、またな。」

 

「サンズ君、おはようございます。」

「よお、白石。おはようさん」

いつもの挨拶だ。

「プライベートポイントはどうなってる?」

「昨日から9万4000ポイント増えていますね。これは…何なんでしょうか?」

白石は考え事をし始めた。

「よお、サンズ。おはよう」

それに加えて今日は吉田も来た。サンズは吉田の近くまで行くと、小声で話しかけた。

「よお、おはようさん。それで、アンタは白石との仲を深めることができたのか?」

 

サンズの問いに対して、吉田は、うっ、と言葉を詰まらせた。

 

「…前よりは…仲良くなれたと思う…」

 

サンズが1週間前に食堂に連れて行ってから、サンズは吉田が白石によく話しかけている姿を目にしている。

だが、あんまり仲良くなれてはいないようだ。

 

「前よりは仲良くなれたんだよ…けど!今話しかけたりするのは、ちょっとハードルが高いと言うか…」

 

ただのヘタレだった

 

「おいおい、ウジウジしてちゃあしたいことも叶わないんじゃあないか?アンタが白石と仲良くなるまでにオイラ白骨化しちまうぜ?」

 

「だー!分かった分かった!もっと白石と仲良くなれるようにする!これでいいか!?」

「へへ。オイラ、白石と仲良くしろ、なんて一言も言ってないぜ。どうしたんだよ、一人で騒いで」

「ぬあー!うぜえ!」

「ま、頑張りな。コツコツとな」

「…おう。頑張るわ!」

 

互いに笑顔になりながら(サンズはずっとニヤニヤしているが)会話を終えた。

 

席に戻り本を読んでいると、しばらくして真島センセイが入ってきた。

クラスメイト達は早く支給額の真相を問いただしたいと目で訴えているが、真嶋センセイは特に気にする様子もなくいつも通り朝礼を進めていった。そして、最後に。

 

「さて、お前達が聞きたいことについて話そう。もちろん、本日支給されたポイントについてだ」

 

…やはり、か。

 

「まずはこれを見てもらおう。お前達なら、すぐに理解できるはずだ」

 

 真嶋が手に持っていた筒から、白い厚手の紙を広げて黒板に貼り付けた。

 

 磁石止めされた紙に書かれた内容を見て、クラスメイト達が次々と目を見開く。

…一部の生徒は驚いていなかったが

 

 Aクラス 940

 

 Bクラス 650

 

 Cクラス 490

 

 Dクラス  0

 

サンズたちが今日支給された額は10万プライベートポイントではなく、9万4000プライベートポイントだった。

この時点でサンズ達はこれが何なのか理解した。そこから桁数を2つ減らした数字が書かれているのだ。

 

他のクラスも紙の数字の100倍のポイントを支給されたであろうことが考えられる。

…加えて、サンズは後で綾小路に金を貸してやろうかな…と考えていた。Dクラスのポイントは0だった…

(…そういや、前に綾小路が…)

『俺達のクラスは学級崩壊が起こっててな。授業中にゲームしたり、喋ったり、まあ、とんでもないことになってるみたいなんだ。』

『…そいつはとんでもないことになってるな…』

 

(…かわいそうに…)

Dクラスには同情しなかったが、綾小路と堀北妹には、同情してしまうサンズだった。

 

そして…テストの点数も公表された。

サンズはもちろん坂柳と同率で1位だった。ちなみに白石は10位。西川は13位、吉田は16位だった。全員十分テストの点数は良いのだが。

「サンズ君、やっぱり頭いいんですね…」

「お前、ちょっとは可愛げを持たせろよ!」

「サンズ君は元からかわいいでしょ…いや、そんなことなかったかも〜」

「…まあ、たまたまだな。」

白石達に思いっきりとぼけるサンズ。

そのサンズをじっと見つめていたのは、サンズの一つ前の席である森下藍と、サンズと同じ満点での1位を獲得した、坂柳有栖であった。

 

説明を終え、クラスを出ていく真島センセイ。

次の瞬間、阿鼻叫喚の悲鳴が遠くのクラスから聞こえてきた…方向からして恐らくDクラスだろう。

 

葛城は半ば混乱しているが、ある程度落ち着きを取り戻したクラスメイトを見て、壇上に登った。

「皆、少し俺の話しを聞いてもらってもいいか?」

葛城の話を皆が聞いている。

まとめると、

クラスの方向性を、つまり、今後いかにAクラスがクラスポイントを高い水準で維持し、他クラスを引き離すことができるか。

月に支給される額の増減にだけクラスポイントは関与しているわけではなく、クラスの昇級、降級にも密接に関係しているという。現時点での1位はAクラス、最下位がDクラスとなっている。

BクラスとCクラスが2位、3位とそれに挟まる形で、要するに今朝発表されたクラスポイントの順位のとおりということだ。

Aクラスとして、堅実に立ち回ろうということらしい。

だが、これに異を唱えたものが現れた。

坂柳だ。

「…つまらない考えですね…」

「…何?」

坂柳の考えとしては、Aクラスであるその立ち位置を利用して、他のクラスをもっと突き放す、攻撃的に立ち回ろう、ということらしい。葛城の保守的な性格に対して、坂柳の好戦的な性格がぶつかる。坂柳派と葛城派が口論を続け、次第にヒートアップしていく。坂柳の理想の展開であり、葛城に取って嫌な展開になっていく。

今、このクラスは2つに分裂した…かのように思えた。

サンズは我関せずと言わんばかりに、ノートにまた量子力学の式を書き殴っていた。内容としては

iħ ∂/∂t Ψ(r1,r2,…,rN,t)

=

[Σ(i=1→N) ( -ħ²/(2mi) ∇i² + V(ri) )

+ Σ(i<j) e²/(4π ε0 |ri-rj|)

]

Ψ(r1,r2,…,rN,t)

 

=

Σ(i=1→N) 1/(2mi) ( -iħ∇i - qi A(ri,t) )²

+ Σ(i=1→N) qi φ(ri,t)

+ Σ(i<j) Vij

 

[ γ^μ ( iħ ∂_μ - q A_μ ) - mc ] ψ = 0

 

ψ(x) = ∫ d^3p / ( (2πħ)^(3/2) )

Σ_s [ a_s(p) u_s(p) e^{-ip·x/ħ}

+ b_s†(p) v_s(p) e^{+ip·x/ħ} ]

 

⟨xf,tf | xi,ti⟩ =

∫ D[x(t)]

exp{ (i/ħ) ∫(ti→tf)

[ (1/2)m ẋ² - V(x) ] dt }

Z = ∫ Dφ

exp{ (i/ħ) ∫ d^4x

[ (1/2)(∂_μ φ)(∂^μ φ)

- (1/2)m² φ²

- λ/4! φ^4 ] }

ℒ_QED =

-1/4 F_{μν}F^{μν}

+ ψ̄ ( iħγ^μ D_μ - mc ) ψ

D_μ = ∂_μ + (iq/ħ) A_μ

F_{μν} = ∂_μ A_ν - ∂_ν A_μ

a_p , a_q† ] = δ(p-q)

{ b_p , b_q† } = δ(p-q)

ρ = exp( -β Ĥ ) / Tr[ exp( -β Ĥ ) ]

⟨O⟩ = Tr( ρ O )

∮ A·dl = n h / q

…誰がどう見てもは?となるような式を目を輝かせて書き殴っていた…

「よし…」

珍しく、サンズがつぶやいた。その瞬間、ヒートアップしていた生徒達がサンズの方を向く。サンズの席の周りには、いつもの白石、西川、吉田が集まっていた。

興味深くサンズを除き込んでいる。

坂柳は、怒りを堪えながら質問する。

「…サンズ君、何をされているのですか?」

…夢中になっていて聞こえていない。

「…サンズ君…」

 

 

「…うるさいぞ、ガスター…」

 

小声で何か言っているようだ…聞き取れないほどの声だったが、坂柳はそれでも話しかけた。

 

「サンズ君…返事をしてください…」

吉田がサンズの肩をゆする。

ようやくサンズが気づいた。

「…なんだよ…ん?今どういう状況だ?」

 

サンズは葛城が壇上に登った時点で興味をなくしてしまい、量子力学を始めていたのだ。そのため、ヒートアップしていた議論など、1ミリたりとも聞いていなかった。

「…つまりですね…」

坂柳と葛城がこれまでの事を説明した。

その結果…

「あ、オイラ無所属で。」

坂柳の描いたシナリオをぶっ壊してくるサンズの一言がクラスに飛び交った。




サンズはこういうの入らなさそうじゃないですか?
アドバイスお願いします。

サンズの能力(ガスターブラスターとかじゃないよ!)

  • 身体能力が綾小路と高円寺より余裕で上
  • 頭脳が綾小路と高円寺よりも上
  • 身体能力、頭脳共に綾小路と同等
  • 僅かに劣る
  • どちらも最高レベル
  • 作者の好きにやれ
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