マイナス一誠とシトリーさん   作:超人類DX

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やべーかなり久しぶりで忘れてたぜ。




ストーカー被害を受けてる子が居ても、彼等は知らん顔でゲームするしヘラヘラ笑ってる。




マイペースなマイナス達

 堕天使のアザゼルが悪平等であると知った――というかカミングアウトしてから、ちょくちょくやって来る事が多くなった。

 

 

「俺オカルト研究部の顧問として一応教師やる事になったからさ」

 

 

 曰く、自分の趣味に生きたいから好きにやりたく、その為には天然でマイナス化したイッセー、ソーナ、イリナ達を調べたいらしい。

 それを聞いた本人達は嫌そうな顔をしたが、アザゼルは全く気にしない。

 

 

「あ、そういやリアスの次のゲームの対戦相手のディオドラ・アストロだけど、どうもアーシアに求愛して兵藤誠八と小競り合いをしてるらしいぜ?」

 

「ふーん」

 

「そう」

 

「だから何?」

 

「よくわからん……」

 

 

 こうして情報もくれるのだが、どれもこれもイッセー達にしてみたらどうだって良い情報でしかなく、アーシアがディオドラに求愛されてストーカーまでされていると聞いた所で別にどうでもよかった。

 

 

「でよ、そのディオドラも中々エグい奴でな? どうも奴の眷属はアーシアみたいな教会を追い出された元シスター達で構成されてるとかなんとか。

アジュカの奴はそれを知ってるのかねぇ? 知ってる上で放置してたら笑えね?」

 

「いやだから知らんし、兄貴様がなんとかするんじゃねーの?」

 

「まあ確かにアレなら何とかするかもしれないな」

 

 

 どうせ誠八がどうにかする。

 ディオドラだろうがアーシアだろうが蚤よりも関心が無いマイナス達は、今ゲームをしてる方が大切なのだ。

 

 

「まあ、ディオドラの話は関係ないだろうが、小猫と朱乃についてはそうもいかないんじゃないのか? ……っしゃあ! またまた天使カードゲッツ!!」

 

「え……あの二人がなんすか? ……げ、借金でマイナス五千万……」

 

 

 カチャカチャとコントローラを操作しつつ、夏休みの最後から妙に寄ってくる小猫と朱乃についての話になったとたん、イッセー達の表情がうんざりしたものに変わる。

 

 

「いやな? 俺がお前達の様子をちょくちょく見に行ってるって言ったら凄い理不尽に怒られてよ? お前達ってあの二人に懐かれたのか?」

 

「懐かれたんじゃなくて、頼んでもないのに勝手に向こうが寄ってくるのよ」

 

「その都度兵藤君がイッセーを目の敵にするから、寧ろ困ってるくらいよ」

 

「あ、あの二人が来たら大体私の扱いが悪くなるか……」

 

 

 揃って二人に対して寧ろ迷惑だと言い切るものだから、1人独走状態でゲームをプレイしてるアザゼルはちょっと苦笑いだ。

 

 

「あの二人も色々と大変だからなぁ。特に朱乃は父親のバラキエルと疎遠で、嫌悪すらしてるし」

 

「それは前にチョロっと聞きましたよ。自分がハーフ堕天使である事に嫌悪してるとかなんとか」

 

「正直、だから何なの? としか言えないわよ」

 

「それこそ兵藤君に慰めて貰えば良いじゃないと言っても聞かないし」

 

「なるほどな」

 

 

 全くもって鬱陶しいというスタンスを全員がしている。

 本人達からしてみたら厄介ごとばかり運んでくる貧乏神にしか思えないのだから仕方ないし、アザゼルも悪平等的なせいか特に説得しようとは思わない。

 

 しかし噂をすればなんとやらで、教室のドアが突然開けられたかと思えば、噂の二人が本当に入ってきてしまった。

 

 

「こんにちは」

 

「えーっと、暇なので来ました」

 

『……………』

 

「おー、噂をすればなんとやらだなオイ」

 

 

 普通に我が物顔で入ってきた朱乃と小猫に、思わず嫌な顔する四人に対してアザゼルは画面に視線を向けたまま二人に対して軽く手を挙げて挨拶をする。

 

 

 

「えーっとさ、何をしに来たのかな? いや、言わなくて良いややっぱり。

聞いても大体碌でもないことなんだろうから」

 

「次のレーティングゲームの相手であるディオドラ・アスタロトが、アーシア先輩にストーカーをしてまして、セーヤ先輩が守ろうとしてるんです実は」

 

「………また頼んでもないのに勝手に話始めたわよ」

 

「それで、ゲームまで暇なのでこうして来たわけでして……」

 

「でしたらディオドラ・アスタロトに負けないために特訓でもしたらどうなのですか? わざわざ私達の所に来ても何にもなりませんよ?」

 

 

 

 抱えてる過去が過去なせいか、最近はすっかりマイナス組に嵌まってしまってる朱乃と小猫に、ソーナが自分の事を完全に棚に上げて少し呆れながら言うも、二人は帰ろうとはしないし、そればかりか勝手に空いてる椅子に座り出す始末。

 

 

「こ、これだけ言っても帰らんぞあの二人……」

 

「相当お前らが気に入ったんだろうな」

 

「勘弁してくださいよ……。もし兄貴様に知られたらまぁた何か言われるのは俺なんですから」

 

 

 揃って勝手にイッセー達が持ち寄ったお菓子とジュースを飲み食いし始め、流石にイラッとしてきたイッセーが心底うんざりした顔で、アザゼルに連れ出してくれと頼む。

 

 

「顧問なら連れ帰ってくれません?」

 

「えー? しょうがねーな。

おい二人とも部室に戻れよ、部活中だろまだ」

 

「なんでアナタの言うことを聞かなければならないのですか? 嫌です」

 

「同じく。しかもアザゼルだし」

 

「………嫌だってさ」

 

 

 さっさと断る二人を前にアザゼルがヘラヘラ笑いながらイッセーに無理だったと言う。

 役に立たねぇ……と内心毒づくイッセーも最早ゲームをする気にはならず、そのままゲームの電源を切ると、勝手に飲み食いをしてる二人からお菓子とジュースを取り上げた。

 

 

「これ、俺たちで金を出し合って買ったものなんで勝手に食べるのとかやめて貰えます? そして帰ってくれます?」

 

「二度と来るなこの雌共」

 

「兵藤君に文句をまた言われるのもしんどいですから」

 

「構ってくれなくなるんだ……お前達まで来ると」

 

 

「「………」」

 

 

 Get out.と言われてしまう朱乃と小猫だが、どうしても席から立つつもりは無いらしいし、しかもまたしても勝手に語りだした。

 

 

 

「最近セーヤ先輩から避けられてまして」

 

「なのでちょっと向こうでの居心地が悪くて……」

 

「えぇ? 話も聞かずにまた勝手に語りだしてますけどこの人達……」

 

「しかも完全に自業自得だし」

 

 

 遠回しに『なので受け入れて欲しい』と宣う二人に、イッセー達はここまで来ると逆に感心してくる気分になる。

 

 

「はぁ……もう良いや、居てくれても構いませんけど、この先どうなろうが知りませんからね?」

 

 

 その結果、追い出すのも怠くなったので居るだけなら勝手にしろってことにして放置する事にした。

 

 そして後日、ディオドラ・アスタロトとのゲームの日になんやかんやとごちゃごちゃあったり、誠八が活躍して拐われたアーシアが救出されたとか何とかがあったらしいが……。

 

 

「あー……誰も来ないのがこんなに気が楽なんて思わなかったぜ」

 

「あの会長……どうやら冥界で何か事件があったみたいなのですが」

 

「あらそう? 別に私達には関係ないし放っておけば良いわよ。

どうせ偉い人達が後片付けとかするでしょうから」

 

 

 イッセー達は変わらず学園の教室でダラダラやっていたようだ。

 

「禍の団とディオドラ・アスタロトが繋がってたという話が……」

 

「ふーん?」

 

「ふーんって……良いんですか会長?」

 

「良いも何も私達に何が出来るの? 余計な徒労や怪我をするのがオチだし、巻き込まれてるでしょうリアス達が何とでもするんじゃないのかしら?」

 

 

 ほぼ順応し始めた匙以外の眷属が何かしないのかとソーナに問うが、本人は教室の椅子を並べて横になるイッセーに膝枕をしながら頭を撫でてあげる方が余程重要らしく、本当に他人事だった。

 

 

「ぐ、ぐぬぬ!」

 

「お、落ち着けイリナ、じゃんけんに負けたのだから仕方ないだろ?」

 

「あ、あの時パーを出していたら私の勝ちだったのにぃ……!!」

 

「良いなぁ兵藤の奴…」

 

 

 そのすぐ後ろからイリナがこれでもかと怨めしそうにしてるし、その横では匙が指を咥えながら羨ましそうにしている。

 そんな割りとカオスな空間にも拘わらず、ソーナとイッセーはとても幸せそうで、とてもマイペースだった。

 

 

「ぁ……♪ ふふ、もうイッセーったら、流石にうつ伏になられると恥ずかしいわ……」

 

「センパイの匂いがして眠くなる……」

 

「お、おい!? そ、それって会長の股に顔を……!」

 

「か、代わりなさいソーナ! 私がそれを……!!」

 

『あ、あわわ……!』

 

 

 それどころか、段々イチャイチャの度合いが凄い事になり、見てるもの全員が顔を真っ赤にしてしまうくらいにアレだったとか。

 

 

終わり

 

 

 

 

 

 

オマケ・秘密の夜

 

 

 互いのマイナスに惹かれ、互いの見た目が醜かろうが愛すると誓い合えた。

 ソーナはそんなイッセーが大好きだし、イッセーはそんなソーナが大好きだ。

 

 

「ふぅ、イリナがやっと暴れ疲れてゼノヴィアと眠ったわ」

 

「大変っすねぇセンパイも」

 

 

 同じ気持ちを持つ者にイリナが居るけど、これだけはソーナは譲るつもりもない。

 今だってイッセーをめぐった決闘をし、何とか疲れさせて眠らせる事に成功したぐらいだ。

 

 

「きゃ……!」

 

 

 そしたイッセーもまたソーナに対する気持ちは強烈で強大だ。

 お風呂でも入ろうかしら……と呟きながら水を一杯飲んでから立ち上がろうとしたソーナを後ろから抱き付く。

 

 

「ぁ……んっ……! イッセー……! 汗かいちゃってるから恥ずかしいわ……!」

 

「大丈夫だよセンパイ……。

なんだろ、今見てたらこうしたくなっちゃったんだ」

 

 

 後ろから抱きつき、もぞもぞとソーナの服の中に手を入れてまさぐり始めたイッセーに、ソーナから嬌声が洩れる。

 

 

「こっち見てよセンパイ……」

 

「も、もう……! 今日のイッセーはちょっと強引よ?」

 

 

 身体を暫くまさぐられてから解放され、頬を上気させたソーナが頬を膨らませながらイッセーと向かい合う。

 それがまた可愛らしくて……我慢ができなくて、イッセーは手を絡ませながら眼鏡を外し、何度もキスをする。

 

 何度も何度も……くぐもった声だけが部屋の中を支配する。

 

 

「………は……ぁ……イッセー……」

 

 

 ソーナは嬉しかった。

 大好きな男の子が求めてくれるという今が、愛しくて愛しくて下腹部に熱が帯びるのはきっと自分も求めているからなのだと……。

 

 

「ソーナ……」

 

「今、二人は寝てるわ……。

だから私をアナタのモノにして?」

 

 

 種族は違うけど、生物としての本能は同じ。

 ならば抗う理由なんてありはしないし、自分を求めるのは愛する人だ。

 ソーナはただ幸せに……そしてこの日やっとイッセーを手に入れた。

 

 

「あはは、これで間違いなく私はアナタのモノでアナタは私のモノ……。

ふふ、もしこれで子供ができたら皆どんな顔をするのかしらね?」

 

「苦い顔か、俺を殺そうとするかのどっちかだろうなぁ。

あ、命の危険を感じたらまたセンパイが欲しくなっちゃった」

「きゃん♪ もう、イッセーは弱い癖にケダモノなんだからぁ……♪」

 

 

 親に反対されようが手放すつもりは無い大好きな繋がりを……。

 

 

契り・終わり




補足

これが原点ですからねぇ。

ここから露骨にイチャイチャばっかりしてるかもしれない。
これから起こる事件は皆お兄様が解決してくれるしな!


その2
ひんぬーじゃないし、寧ろ貧乳は自覚してる。

しかし間違いなく勝利してるのがこのソーたん。
シリーズ原点のメインヒロインは強かった。



その3
プラトニック過ぎてなんかもう凄かったらしい……内容は伏せるけど。
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