デジモンポリスメン   作:namco

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バイオレクイエムをプレイしていて遅くなりました。
トロフィーコンプしました。




前回のあらすじ
・パラレルモンと対峙したロックマン。苦戦しているところをマグナモンが助けに入る。
パラレルモンが逃亡した後、双方の情報のすり合わせのために顔を合わせることとなった。


異なる二つの電脳世界(デジタルワールド)

 パラレルモンの遭遇から少しばかりの時間が過ぎ、熱斗とロックマンは、父である祐一郎の仕事部屋でメンテナンスを受けながら先程の戦闘の事やマグナモンの事を思い出していた。

 

「さっきの白い奴、かなり強かったよな。」

 

 祐一郎のパソコン内でメンテナンスを受けているロックマンに話し掛ける。

 

『うん。フォルテのデータを吸収しただけあってかなりの強さだった。それに加えてバトルチップも使ってくるなんて・・・。』

 

「奴はは、自らを「デジモン」と言っていたな。デジモンとは何なのか。そして、ロックマンを助けてくれたあのマグナモンと言うナビらしき存在も・・・全ては彼のパートナーとやらにかかっているな。」

 

 祐一郎も、先程起こった出来事について分かっていることを整理しつつも、不足している情報を持っているマグナモンのパートナーについても考える。

 

「ここに来るみたいな事言ってたけど、一般人がここに来れるのは一階の受付あたりだろ?どうやって来るんだ?」

 

『こうやって来る。』

 

「え?」

 

 熱斗の疑問の言葉に反応するかのように部屋に声が響く。

 

 

 

―――ジジ・・・ジ・・・ジジジ・・・!

 

 

 

 祐一郎の部屋にノイズが走り、ノイズが走っている空間に歪みが発生する。

 

「な、何だ?」

 

 祐一郎が異変に気付き、歪んでいる空間を注視する。

 やがて歪みが大きくなると黒い穴が出現し、人一人が潜れるほどの大きさになると広がりは止まり、その黒い穴から一人の男が出てくる。

 

「あぁ〜、やっとこれたぜ。」

 

 男―――ユーリは大きく背伸びをし、背骨からポキポキと音を鳴らしながらその後脱力する。

 

「だ、誰だ?」

 

 祐一郎が突如現れたユーリに対して警戒心を抱きながら名を聞く。

 

「驚かせて済まなかったな。初めまして。俺はユーリ。マグナモンのパートナー・・・そっちで言うオペレーターだ。」

 

『ユーリ・・・さっきマグナモンが言ってた・・・。』

 

「あ、どうも・・・。」

 

「で、早速なんだが、お互いの知ってる事とかを擦り合わせしたいんだが、構わないか?」

 

「・・・ああ、わかった。案内するよ。」

 

 戸惑いながらも祐一郎はユーリと挨拶を交わし、状況を整理すべく、互いに向き合うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――ウラインターネット 某所

 

 

 

 エスケープのバトルチップを使って戦場から逃げる事に成功したパラレルモンは、先程の戦闘で負った傷を癒すために人気(ひとけ)のない場所へと身を隠していた。

 この世界にマグナモンとそのテイマーが追ってきた事に驚きはしたが、自分が最強になるという野望の為に戦う決意を固めた。

 まずは傷を癒し、戦力の増強の為にこの世界各地に存在するチップデータを集めねばと行動方針を固め、情報を集めることにするのであった。

 

「・・・?」

 

 一瞬、自分の胸の内側がざわつくのを感じ、一度手を胸に当てて深く思考する。

 自分の胸の内側に感じた違和感を探ろうとするが、すぐに消えた為に気にすることをやめて、インターネット内を再び徘徊するのであった。

 

 

 

―――・・・ザザ・・・ジジ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――科学省

 

 

 

「・・・つまり貴方は先程の謎の存在、パラレルモンを追って来たという事ですか。」

 

 ユーリから受けた説明を要約して簡潔にまとめた祐一郎はそう聞き返した。

 

「簡単に言えばそう言う事だ。俺達は、パラレルモンを討伐する為にこの世界に来たんだ。」

 

「こことは違う世界から来たって、まるで・・・」

 

『うん。ジャンゴくんみたいだね。』

 

 熱斗とメンテナンスを終えたロックマンが過去に経験した出来事を思い出して言う。

 

「何だ?異世界からの存在と邂逅済みだったのか?」

 

「まあね。向こうはヴァンパイアとかと戦う奴だったけど。」

 

「話を戻すぜ。パラレルモンは一言で言うなら災害を体現したかのようなデジモンだ。奴がこの世界で本格的に暴れる前に早く討伐したい。巻き込んで悪いが、力を貸して欲しい。無論、報酬はキッチリ払う。だから頼む。力を貸してくれ。」

 

 ユーリは祐一郎に向けて頭を下げ、協力を懇願する。その様子を見た祐一郎は少し思考したあと、ユーリに向かって言う。

 

「・・・顔を上げてくれ。」

 

 祐一郎に促され、ユーリは顔を上げる。

 

「わかった。協力しよう。」

 

「っ!ありがとう!」

 

「ただし、条件がある。」

 

「さっきも言ったが、報酬はきっちり払うが?」

 

「そうではない。私の出す条件は、デジモンのデータを取らせて欲しいんだ。」

 

「デジモンの?」

 

「ああ。デジモンという未知の存在。しかもデジタルデータで構成され、しかも独自の生態系や文化、そして人間と共に共生関係を築いているという事に強い興味を持ったんだ。そのデータを取れば、我々人間とネットナビの関係もさらに踏み出せるのではないかと思ってね。科学省の人間として興味が尽きない。だから・・・。」

 

「データ収集と引き換えに協力か・・・ソイツは一人では答えは出せねえな。ちょっと待ってくれ。あいつに相談して―――。」

 

『あら、それなら構わないわよ。』

 

 この時ユーリのスマホから第三者の声が響き渡る。ユーリはスマホを取り出すと、ユーリは画面に映ったミレイと話をする。

 

「ちょっと悪い・・・ミレイ、いいのか?」

 

『ええ。その人ならデジモンのデータを悪用することはないだろうし、協力を得たいなら、この条件は飲むべきよ?絶対に外に流出させないっていう約束を取り付けさせた上でね。』

 

「俺達が動く為にも背に腹は代えられない、か。わかった。そう話す。」

 

『それと、あなたの仲間の件だけれど、そっちの世界に送るのにもう少し時間がかかるわ。だから・・・言っても無駄でしょうけど、今は大人しくして、派手に動かないでね。』

 

「・・・わかった。なるべく気を付ける。」

 

『それじゃ、また後で。』

 

 その会話を最後にミレイとの通信は切れた。

 

「と、言う訳だ。デジモンの情報を絶対に外に出さない、悪用しない事を約束してくれるなら渡す。それで構わないか?」

 

「ああ。それで構わないよ。」

 

「交渉成立だな。」

 

 そう言ってユーリと祐一郎は握手を交わし、パラレルモンの討伐に力を合わせることが決まったのだった。

 

「早速だが、パラレルモンの情報が欲しいんだ。データを取って、パラレルモンの今後の対策を練りたいんだ。」

 

「わかった。俺のスマホをアンタのパソコンに接続してデータをそっちにダウンロードする。さっきも言ったが、くれぐれもこの情報は・・・。」

 

「わかってる。他言無用だろ?」

 

「ならば良し。」

 

 そう言ってユーリと祐一郎は早速パソコンの前に立って作業しようとするが、そこで熱斗がユーリに声をかける。

 

「えっと・・・ユーリさん、でしたっけ?」

 

「どうした?」

 

「お願いします!俺とロックマンと、戦って欲しいんです!」

 

「熱斗?」

 

『熱斗くん?』

 

「ほう?そりゃまたどうして?」

 

 熱斗の頼みに三者は三様の反応を見せる。

 

「俺達、さっきの戦いで危うくやられかけて、ユーリさんとマグナモンが来てくれなかったら、きっとパラレルモンにロックマンをデリートされていました。」

 

 先程起こった出来事を思い返しながら熱斗は言い、悔しさを思い出しながら拳を強く握り締める。

 

「今度パラレルモンと戦うことになった時の為に、俺達はもっと強くなる必要があるんです。俺達が何度も戦ってその度に苦しめられてきたフォルテのデータを持っているなら尚更です。ユーリさんがここに来た理由もわかっています。俺も、俺の友達やこの世界を、パラレルモンの脅威から守りたいんだ。だからお願いします!パラレルモンを倒す為に、デジモンの事を知る為に、俺達と戦ってください!」

 

 熱斗はユーリに向かって頭を下げて懇願(こんがん)する。その熱意を見たユーリはしばらく見つめた後、熱斗に向かって言う。

 

「顔を上げてくれ。」

 

 ユーリに促され、熱斗は顔を上げる。

 

「お前の熱意はわかった。いいぜ。戦ってやる。」 

 

「っ!ありがとう!」

 

「ユーリさん、いいのか?私としては熱斗をこれ以上危険な目に合わせたくはないんだが・・・。」

 

「ユーリで構わねえよ。コイツの目は、ちょっとやそっとじゃブレねえって目をしてる。ここで断っても何かしらの形でパラレルモンの事を追うだろうよ。なら、最初から巻き込んだ方が心配事はしなくて済む。だが―――。」

 

 視線を裕一郎から外して熱斗に目を向ける。

 

「首を突っ込むからには、この先何があろうとすべて自己責任になるぜ。相棒がデリートされるような事になっても誰にも八つ当たり出来ない。それでもいいのか?」

 

「ああ!」

 

「よし。試験も兼ねて戦ってやる。光博士。おあつらえ向きのバトルフィールドはあるか?」

 

「ああ。ココとは違う部屋になるが。」

 

「案内してくれ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――科学省 某実験室

 

 

 

「準備が出来た。何時でも出来るぞ。」

 

 祐一郎が案内したのは、ネットナビのバトルマシーンが置かれている実験室であった。

 ネットナビに関する実験を行う為の部屋を借りて、ユーリと熱斗は戦うことになったのだ。

 

「両者、プラグインしてくれ。」

 

「プラグイン!ロックマンEXE、トランスミッション!」

 

「なら俺も!プラグイン!ブイモン、トランスミッション!」

 

 熱斗はPETからロックマンを転送し、ユーリはスマホをマシーンに向けてブイモンを転送する。

 

『気合い入れるぜ、ロックマン!』

 

「うん!」

 

 バトルマシーンの中に転送されたロックマンは、バスターを構えながら対戦相手であるマグナモンを待つ。

 ほどなくして現れたのは―――。

 

「さっきぶりだな。改めてよろしくな!」

 

 青い体をした小さな龍だった。

 

『・・・へ?』

 

「・・・え?」

 

「ん?どうした?」

 

 ブイモンの姿を見て固まった二人に、ブイモンは声をかける。

 

「あ、えっと・・・マグナモン、じゃないよね?」

 

「・・・?あ、そっか。この姿で会うのは初めてだったな。俺はブイモン。マグナモンは俺が進化した姿だから、俺とマグナモンは同一人物さ。」

 

「進化?」

 

『どういう事?』

 

 ブイモンからの説明にロックマンは頭を傾げ、熱斗は頭を悩ませる。

 

『まあ待て。今からデジモンにおいて一番の特徴を見せてやる。ブイモン。アーマー進化行くぞ。』

 

「オッケーユーリ!派手にいこうぜ!!」

 

 ユーリはスマホを操作して、画面に表示された黄金のデジメンタルに触れてブイモンに重ねる。

 

『デジメンタルアップ!!』

 

「ブイモン、アーマー進化ーーー!!」

 

 ユーリのスマホから転送されたデジメンタルのデータを受け取ったブイモンは、光りに包まれながらその姿を大きく変化させる。

 進化が完了すると、黄金の鎧を輝かせながら電脳の地に降り立ち、その名を告げる。

 

「奇跡の輝き!マグナモン!!」

 

 地を踏み締め、拳を強く握りながら目の前の相手を仮面越しに捉え、ファイティングポーズを構える。

 

「これが、デジモンの進化・・・!」

 

『こんなふうに変わるんだな・・・。』

 

 ロックマンは目の前で起こった出来事に開いた口が塞がらず、熱斗も同様の反応を示す。

 

『双方、準備は出来たな。では、始めてくれ。』

 

『行くぜロックマン!バトルオペレーション、セット!』

 

「イン!」

 

『俺達の力、見せてやろうぜ!』

 

「行くぞ!」

 

 その掛け声が合図となり、戦闘が開始された。

 

『バトルチップ、ドールサンダー!スロットイン!』

 

「ドールサンダー!」

 

  熱斗がバトルチップを転送すると、ロックマンの腕がカカシの頭に変化し、その口から強烈な電撃が放たれる。

 

「ふっ!」

 

 放たれた電撃がマグナモン目掛けて飛んでいくが、マグナモンは向かってくる電撃をはたき落とすように振るって、電撃を霧散させる。

 

『だったら!バトルチップ、マシンガン!スロットイン!』

 

 今度は砲門が二つ取り付けられたマシンガンに腕が変化し、マグナモンに向けて弾丸をバラ撒く。

 

「ライトオーラバリア!」

 

 マグナモンは腕を前に突き出して迫ってくる弾丸を光のオーラで防ぐ。

 

「硬い・・・!」

 

『なんて防御力だ・・・。』

 

「今度はコチラから行くぞ・・・プラズマシュート!!」

 

 マグナモンはオーラを消して、掌にボール状のプラズマ弾を生成し、それをロックマンに向けて投げ付ける。

 

『避けろロックマン!』

 

「くっ!」

 

 ロックマンは咄嗟に避け、先程まで立っていた自分の場所にプラズマ弾が着弾し、バチバチと電気を撒き散らしながら爆発を起こす。

 

「熱斗くん!次のチップを!」

 

『バトルチップ、メガブーメラン!スロットイン!』

 

「メガブーメラン!!」

 

 熱斗が次のチップを転送すると、ロックマンの腕にブーメランと発射台が出現する。マグナモンに狙いを定めると発射台からブーメランを発射し、回転しながらマグナモンに向かって飛んでいく。

 

「ふっ!」

 

 マグナモンは慌てることなく飛んできたブーメランを掴み取り、逆に投げ返してロックマンをブーメランの刃で切り裂いた。

 

「ぐあっ!」

 

『ロックマン!バトルチップ、リカバリー!スロットイン!』

 

 リカバリーチップを転送してロックマンのダメージを回復させ、体勢を整える。

 

「強い・・・!」

 

『まだまだ!!バトルチップ、バリアブルソード!フミコミザン!』

 

 腕を変幻自在の黄金のソードに変化させたロックマンは、刃をマグナモンに向けて振り下ろし、X状に切り裂こうする。

 

「ふっ!」

 

 マグナモンは振り下ろされた刃を、腕を交差して防ぐことで受け止め、ロックマンの動きを止める。

 

『そのまま連撃だ!バトルチップ、エンゲツクナイ!スロットイン!』

 

 触れた瞬間から相手の体力を削っていく毒(バグ)が組み込まれた刃がロックマンの周囲に出現し、ロックマンを中心に回転しながらマグナモンを斬り付けようとする。

 

「はっ!」

 

 マグナモンはバリアブルソードを片腕で防ぎながらもう片方の腕でクナイを掴んでロックマンを斬り付けようとする。

 

『バトルチップ、エリアスチール!』

 

 クナイの刃が届く前にその場を離脱し、ロックマンはマグナモンと距離を取って体勢を立て直す。

 

『攻撃が届かない・・・隙が無さすぎる!』

 

「バスターを撃っても大したダメージにはならなそうだ・・・。」

 

『なら火力を上げるまでだ!クロスチェンジ!ヒートクロス!』

 

 熱斗がクロスシステムを起動すると、ロックマンの姿に変化が起こる。

 かつて戦ったネットナビ、「ヒートマン」を彷彿させるボディがロックマンの身体に装着され、炎の扱いに長けた姿である「ヒートクロス」への変身が完了する。

 

「ヒートアーム!」

 

 ロックマンのバスターから放たれた火炎放射がマグナモンに迫り、マグナモンを飲み込もうとする。

 

「ライトオーラバリア!」

 

 マグナモンは両腕を突き出し、発生させたオーラで火炎放射を防ぐ。

 

「これも防ぐのか・・・!」

 

『なら更に火力を上げるぞ!バトルチップ、バスターアップ!スロットイン!』

 

 バスターの攻撃力を上昇させるバトルチップが転送され、ロックマンの放つ火炎放射の威力が上昇する。

 

「くっ・・・!」

 

 上昇した熱量に、マグナモンは苦悶の表情を浮かべながらもオーラの制御に集中する。

 

「効いてる!」

 

『このまま押し切るぞ!バトルチップ、ヘルズバーナー!スロットイン!』

 

 ロックマンの放つ火炎放射より強力な炎を放つバトルチップが転送されると、ロックマンのバスターから更に威力と熱量を持つ火炎放射が放たれる。

 

「これ以上は・・・耐えきれない!ぐああっ!?」

 

 マグナモンの張っていたオーラが破壊され、業火に飲まれてダメージを負う。

 

「やった!バリアを突破した!」

 

『やったぜロックマン!』

 

「ぐっ・・・やるな!」

 

『大丈夫か?マグナモン。』

 

「ああ。こんなのかすり傷だ。」

 

『認めようぜ。コイツらの強さを。』

 

「そうだな。認めよう。この二人は強い。だから・・・。」

 

『ああ。そろそろ幕引きと行こうぜ。』

 

「これで決める!」

 

 ユーリの言葉にマグナモンはエネルギーをチャージし始め、一気に決めるべくエネルギーを体内で練り上げる。

 

『ロックマン!何だかヤバそうだ!このまま一気に決めるぞ!』

 

「熱斗くん!プログラムアドバンスを!」

 

『バトルチップ、メガキャノン!トリプルスロットイン!』

 

 熱斗とロックマンは勝負を決めるべく、バトルチップを転送してプログラムアドバンスを発動させる。

 ロックマンの両腕は巨大なキャノン砲が形成され、照準をマグナモンに合わせて狙いを定める。

 

「『プログラムアドバンス!ギガキャノン!!』」

 

 巨大なキャノン砲から放たれたエネルギーの奔流がマグナモンを飲み込まんとするが、エネルギーの充填が終わったのか、マグナモンも最大の必殺技を放つ。

 

「エクストリーム・ジハーーード!!」

 

 ロックマンの砲撃とマグナモンの光線が激突し、辺りのエリアの地形が変形するほどの衝撃波が発生する。

 少しの拮抗の後、ぶつかり合った時に生じたエネルギーが最高潮に達し、辺り一帯を吹き飛ばすほどの大爆発が起きた。

 

「はぁ、はぁ・・・。」

 

「・・・・・・。」

 

 爆発によって発生した煙が晴れると、二つの影がはっきりと顕になる。

 片方は膝を付き、息を荒く吐きながら視線を相手から外さないロックマン。

 もう片方は、黄金の鎧に黒い跡を付けながら腕を組んで堂々と立っているマグナモン。

 膝を付いているロックマンに向かってマグナモンは歩き出し、腕を伸ばして手を差し出す。

 

「えっ?」

 

「ありがとう。いい勝負だった。」

 

「・・・うん!」

 

『ありがとう皆。素晴らしいデータが取れた。』

 

 差し出された腕を掴んだロックマンは立ち上がり、マグナモンと握手を交わす。その様子を見ていた祐一郎はプログラムを終了させ、マシーンの中にいるロックマンとマグナモンをプラグアウトさせる。

 

「お疲れ、ロックマン。」

 

『ありがとう、熱斗くん。』

 

「ブイモン。体に不調は無いか?」

 

『ああ。強いて言うなら腹減った。』

 

「後で腹一杯食わせてやるよ。とにかくお疲れ。」

 

 それぞれのパートナーをPETとスマホに戻し、労りの言葉をかけると祐一郎が声をかける。

 

「お疲れ様。熱斗、ロックマン。そしてユーリとブイモンも。」

 

「なに。いいってことよ。こっちも色々と良い経験が出来た。」

 

『ああ。ネットナビとの戦い、面白かったぜ!』

 

「それは良かった。では、私の研究室に戻ろう。さっきの話の続きをしたい。」

 

「と、そうだったな。わかった。」

 

 祐一郎に促され、ユーリは祐一郎の仕事部屋に戻ろうとすると、熱斗がユーリに声をかける。

 

「ユーリさん。」

 

「何だ?」

 

「ありがとう。俺のわがままを聞いてくれて。」

 

「いいってことよ。光博士にも言ったが、俺達に取ってもいい経験になったんだ。それでイーブンってことよ。」

 

「へへ。」

 

「話は済んだかな?では行こう。」

 

 熱斗との会話が終わり、今度こそ祐一郎の仕事部屋へと行くのであった。




待たせてしまったうえに短くて申し訳ない。
デジモンとネットナビの強さはこのくらいでいいのかな?
クロスオーバーさせる上で戦闘シーンの描写でネットナビとデジモンの強さをいい塩梅に仕上げたいのですが、ちょっぴり不安です。
次回はなるべく早く上げるように頑張ります。
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