ゾンビランドサガ~生きがいを求める元男はゾンビとなる 作:武藤 桜
これから二話ほどは原作でのコメディ回なので音楽は無しです。
ごめんなさい。
サガロック回では色々出しますので楽しみにしていてください。
愛視点
ゲリラライブから数日が経った。
篠崎竜輝。彼女(もとい彼)はダンスこそド素人だが曲のセンスと歌唱力はピカ一だった。
佐賀城、佐賀駅で見せた曲はどれも今まで聞いたことの無い曲で周りの目を引いた。
彼女は「空っぽなのが辛い」と言っていたが歌っているときはとても明るい顔をしていた。
そんなある日のミーティング。
「活動資金が尽きました…」
「はぁ!?」
篠崎のそんな叫びが全員の意見を代弁した。
「どういうことだよ!?お前ちゃんと財政管理してるのかよ!?」
「色々やりくりしてきたがさすがに生活費を抜くと活動資金がもうない…」
「なにシリアス風な顔で言ってんだよ!!」
「とにかくだ、今日から始まる知名度アップ作戦‼︎その先駆けとして、お前らにはある超有名企業のテレビCMに出演してもらう‼︎」
それはさておき、私たちの次の仕事はテレビのCM。巽の奴、そんな仕事を取り付けてくるなんて、意外とやるじゃない。有名企業っていうと、どの辺かな?この間の久中製薬も中々大きかったけど………
「答えはドライブイン鳥じゃぁぁぁぁぁぁい‼︎」
そんな事を思ってたら、まさかの全然知らない名前が出てきた。巽の方がトンチンカンだったのだ。
「「「は?」」」
「えっ………嘘やろ、マジか⁉︎」
「マジで〜す!はい、この映像ドォォン‼︎」
サキだけマジかよみたいな反応してるけどさ、全然知らないんだけど⁉︎時代が違いすぎるゆうぎりが知らないのはともかく、他のみんなの反応も薄いじゃん‼︎映像見たところで全然分かんないし‼︎ここそんな有名⁉︎
「マジで、マジでドラ鳥じゃねえか………っ‼︎」
「えっ、なんて………?」
「バカかお前‼︎あのドラ鳥だぞ、ぶっ殺すぞ‼︎」
「ごめん、分かんない………」
「リリィ知ってたけど行ったことな〜い。」
「信じられん、お前ら全員佐賀失格だぁぁぁぁぁぁ‼︎」
逆になんでリリィは知ってるのよ!それがむしろ凄いんだけど。サキだけ行ったことあるとか、完全に地方のローカル店じゃない!さくらは記憶戻れば知ってそうだけど、他の皆は知る余地無いでしょ‼︎佐賀出身じゃあるまいし‼︎
「確か、佐賀の焼肉屋だったか…?」
「竜輝、あんた知ってるの?」
「リリィと同じで名前だけなら知ってる程度だけどな」
「っていうか貴方何県出身なの?」
「埼玉だ」
以外にも都会寄りだった竜輝。
「で、いつ行くと⁉︎」
「今からじゃぁぁぁぁぁい‼︎」
「キタァァァァァァァァァァ‼︎」
ということで、謎にテンションが高いサキと幸太郎に連れられて、私たちはドライブイン鳥へと向かった。
向かった先では、地方にありそうな雰囲気の鶏肉のお店があった。鶏肉専門店は少し珍しいなと思いつつ、これのどこが超有名企業なんだと疑問になった。巽的には、佐賀で有名なら超有名に入るのかな?まあ佐賀のアイドルだし、その認識でも間違いじゃないか。
「なにやっとんじゃ、お前ら‼︎こっちこんか〜い‼︎」
「ドライブイン鳥の社長さんの、おな〜り〜!」
そんな事を思っていると、珍しく仕事している奈々子が巽と一緒にドライブイン鳥の社長を連れてきた。非常に穏やかな表情だ。さてと、挨拶するか………
「こんにちは、初めまして。」
「「「「こんにち………」」」」
「ちゃぁぁぁぁぁっす‼︎」
「うっさ…………」
いやサキの声デカっ⁉︎そこまで叫ばなくてよくない⁉︎リリィにもうるさいって言われてるし‼︎90度かってくらいのおじきまでしてるし。どんだけ嬉しいのよ………
「本日はありがとうございます。皆様には思う存分、うちの宣伝をしてもらいたいと思います。まずは中に入って、当店自慢の焼き肉を食べてください。」
ってマジで⁉︎焼き肉⁉︎やった〜、私の大好物じゃん!こんなところで食べられるなんて、ラッキー♪
「「「「ありがとうござい………」」」」
「ざーっす‼︎」
ということで、私たちはウキウキで店内に入ったのだった。
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篠崎視点
店に入ってからもひと悶着あった。皆焼肉好きなのか店長さんの話を聞かずに爆食いしているし、たえが肉を生食しだすので周りを驚かせた。
幸太郎の計らいで店の宣伝CMに出演することになったが息が合っていなかったりたえがセリフを先走ったり挙句の果てにサキの「主役を喰うつもりでいく」を別の意味でとらえたのか店のマスコットキャラクターの「コッコくん」に嚙みついたのだ。
「たえちゃん!!主役を喰うってそういう意味じゃないけん!!!」
「もうすでにコッコくんは涙目だからやめとけ!!」
全員でたえを取り押さえたがコッコくんは尻部分の着ぐるみを食いちぎられその部分をたえは飲み込んでしまったのだ。
そんなカオスすぎる状況なのにもかかわらず幸太郎が監督を説得してその場面を撮影していた。
撮影が終わり帰りに店長からお見上げをもらい俺達は帰路に就いたのだった。