ゾンビランドサガ~生きがいを求める元男はゾンビとなる   作:武藤 桜

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楽曲コード入れないといけないのか分かりませんがとりあえずサイトで持ってきた楽曲のコードを最後につけておきます。これで大丈夫なのかコメントください。


第五話

篠崎視点

ガタリンピックから数日、今度は久中製薬での仕事で温泉街に行くことになった。

何でも慰安旅行でのゲストが急に来られなくなった為こちらに声がかかったのだ。

ホテルに荷物を預けると幸太郎が久中製薬の人と話す間、時間が空いたので町を探索することになった。皆であちこち回り途中で足湯を見つけたので一緒に入ることにした。

 

「にしても、私らどうやって生き返ったの?日本って火葬でしょ」

「「「「・・・!!!」」」」

 

足湯につかりながら語らっていると愛がそんな疑問を上げた。

 

「そもそも巽さんって何者なんですか?」

「えぇ!?何で私!?」

「あんたが一番最初に目ぇ覚ましたんでしょ?」

「そうだけで全然知らん人よ!」

「どうせ無駄だろ。あいつに聞いてもどうせ突っぱねられるだけだし…。それ以前に俺らの生き返り方なんて知らに方が吉だろ。もし、生贄とかそういうたぐいの方法で蘇ったって形なら色々不味いだろ…」

「…。確かに」

 

俺の率直な見解に皆も「自分がどうやって生き返ったのか」という疑問には一端蓋をすることにした。

 

「そういう風に言うけど、あんたは自分がどうやって生き返ったのか疑問に思わないわけ?」

「あのな、俺は自分が一番嫌いなんだよ。だから、生き返ったのかって疑問以前に俺がこの体にいるなら本来いるはずの魂がどうなったのかについて疑問があるんだよ!!」

「それも確かにね…」

「あんときグラサン、ちゃんと手順通りやったって言ってたよな」

「聞きたいんだけどあんた生前何してたの?あの楽器演奏技術なら音楽業界にいたの?」

「いいや。学生だ。学校を卒業して春から社会人になるって矢先に工事現場の鉄骨につぶされて死んだ。享年二十だ」

「・・・!!ごめんなさい」

「良いんだよ。どうせ、社会人になったって周りに迷惑をかけるごく潰しになるだけだっただろうしな」

「なんでそんなこと言うと?あんなに楽器演奏できるのに」

「そうですよ。どこかの音楽営業の会社に入れば十分稼げるはずですよ」

「それはこの肉体だからできることなんだ。生前は楽器演奏も歌もからっきしダメで音楽を楽しむ程度だったんだよ」

「もしかしてリュウちゃんの体、生前音楽やってたのかな☆?」

「生前に染み付いた感覚でありんしょうか?」

「俺自身、ズルだって薄々思ってんだよ…。昔は何一つまともにやり遂げたことの無いただの負け犬が大勢の前で我が物顔で演奏するなんて・・・ってな」

「・・・そんな、・・・自分を「負け犬」だって言うようなことしないでよと!!」

「さくら…」

「私は自分が生前に何をしてたのか全然思い出せないとよ…。でも、「自分はできない」って決めつける言葉を聞くとどうしても胸が苦しくなる。良く分からないけど「そんなこと認めたくない!!」って考えてるのは分かるとよ!!お願いだから自分を卑下しないで!!」

 

さくらのそんな言葉は俺の心に突き刺さる言葉だった。

ずっと自分を否定しながら生きてきた。挫折するたび自分を卑下して投げ出していた人生。でも、この体でゾンビになって何かを。やってみたいって思うことを見つけられた。

 

「分かった。自分を嫌いでいるのには変わりないが、少しだけ自分と向き合ってみるよ」

「よっかたと…!!」

 

~~~~~~~~~~~~~~~

サキ視点

足湯での一悶着の後、ホテルに戻ってきたウチ等はさっそく久中製薬の「サガシップZ」を使い体の疲れを取り夜の本番を迎えた。

「目覚めRETURNER」を歌い場は盛り上がり、アンコールをもらえた。

 

「竜輝!!思いっきりかませ!!!」

「頼んだわよ」

「おう!!!」

 

竜輝はギターを手に取り演奏を開始した。

 

「いつも迷惑ばかりかけるけど

いつも散々困らせちゃうけど

それでも隣にいてくれる

君のそばにずっと」

 

「曖昧な言葉じゃ

真面目な君には伝わらない

頑丈なそのハートを

覗いてみたい

融かしてみたい

そんな時こんな魔法はどうかな?

何が出るかな?

やっちゃえ!

せーの!

Try Try Try

あやふやだって

いいの!いいの!

Witch one to pick

Watch me do magic

あらら想像以上の展開

もう止められないのよ

ごめんなさい」

「溢れる想いで空回り

振りかけるhappyなイメージ

で振り回すfancyなマジック

また君に

くどくど言われちゃうけどほら

こんなDay by dayがいい

あの日から

Falling in love with you

変わらないから

ずっとOnly you

だからほら

うだうだしてる場合じゃないの

掴めハッピーエンディング

いつまでも

隣で笑っていたいのよ」

 

「いつも仲間はずれで

ひとりぼっちの毎日

そんな私の前に

現れた君は

同じ寂しさを

抱えている

とてもとても優しい人

今も心配事は多いけど

もう私も君もひとりじゃない

騒がしくて愛しいこの日々が

ずっと続きますように

飛ばせhappyなイメージ

とびきりのfancyなマジック

また君に

くどくど言われそうだけれど

そんなDay by dayがいい

あの日から

Falling in love with you

気付いて欲しいの

Loving you

だからこそ

うだうだしてる場合じゃないの

次はどんなプランニング

そしてまた今日もハプニング

明日はどんな

おかしなことが起こるかな

ずっと隣で見ててね」

 

皆で歌った曲と違った雰囲気だったのか客に受けて大盛況だった。

歌詞を聞いているとどこか生前の自分を思い出してこそばゆいが。

夜になり皆が寝静まった後、さくらと純子を誘って温泉に入ったが入ってきた一般人にゾンビ顔を見られて大騒ぎになった。

貼ったまま温泉に入って剥がれた「サガシップZ」で滑った状態でゾンビ顔を見たオバさんに近づいた瞬間オバさんは恐怖が限界に達したのかそのまま気絶しウチと頭だけの状態のさくらは急いで部屋に戻っていった。

 

翌日。グラサンがタイアップの申し出がおじゃんになったらしく、原因は昨日の夜見つかったオバさんが久中のタイアップを頼んだ人でウチ等を見たショックで昨日からのことを全部忘れたようだ。

 

「次やったら坊主…」

 

そんな脅しを受けながら雑誌で温泉のやらかしを書かれた記事を見るウチ等だった。

 

選曲番号:1118-47

 

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