「最強の格闘者はありふれた職業になっても世界最強」   作:武藤 桜

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pixivで投稿していますがこちらでも連載していきたいと思います。誤字脱字があるかもしれませんが温かい目で見守ってください。


プロローグ~第一話「幼少期編~中学生編」

突然だが俺は死んだ。

 

横断歩道でトラックに轢かれそうな子供をかばったからだ。

ぶつかった直後、目を開けると真っ白な空間だった。

 

辺りを見渡すと机が一つあり台には一台のスマホがあった。

「貴方は自分の命を顧みず他者の命を救いました。褒美として指定した異世界に転生する権利、指定の特殊能力を差し上げます」と表示されていた。

異世界の項目は今まで見てきたポップカルチャーのアニメや漫画、映画作品など様々あり、その世界の主人公やヒロインに成り代わることもできるらしい。

俺が選んだ転生先は「ありふれた職業で世界最強」の主人公「南雲 ハジメ」

特殊能力は「ケンガンアシュラシリーズのあらゆる技を完全再現する力」と転スラのユニークスキル「格闘者」にした。

決定ボタンを押すと周りに強い光が差し込み、次に目を開けると、

「元気な男の子です!」

「ハジメ。私たちの愛する息子・・・」

俺は南雲ハジメになっていた。

『さぁ、俺は俺なりのやり方で人生を生きてやる!救える命があるなら救ってやる!!運命様上等だ!!!』

 

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第一話「幼少期編~中学生編」

南雲ハジメとして生まれ変わってから数年が経った。

ハジメは親の見ていないところでひたすら体を鍛え、「ケンガンアシュラシリーズ」の技を体現していった。

 

同時に前世から好きだったゲームや漫画製作に関しても親の協力でめきめき上達していた。

今日も俺は外に出て日課の筋トレをした。

「ケンガンアシュラシリーズ」の格闘者達の鍛え方を参考に細マッチョだが内面的に絞り込む鍛え方をした。

 

朝と夜に腕立て腹筋背筋スクワットを300回繰り返し行い、一日最低でも5キロのランニングも欠かさなかった。

漫画やゲームも前世の作品をオマージュした作品を親に見せると、

「とても斬新で克とても面白い!!お前は天才だな!!」

「すごくいいわ!!早速連載の準備始めないと!!!」

 

親にべた褒めされたが元々の原作者さん達に申し訳ない気分人もなる。

なので、その多数の作品に登場するキャラの技を独自理論で理解し、体現することで技を後世につなぐことにした。

 

周りには「少なくとも運動はできるから足手まといにはならないが何か突出して得意なことはないいたって普通の人」という認識を持たせるように努め、小学校過程を終えて中学生になった。

 

中学に入ってしばらくたったある日、コンビニに行くと強盗に襲われていた。

『なるほど、今日が香織の回想シーンで出てきた事件の日だったのか…』

 

後ろを振り返ると案の定白崎香織が立っていた。

『このまま傍観することもできるけど。は~。やるしかないか…』

 

「おい!今すぐナイフを捨てろ!!」

 

ハジメは堂々とした態度で強盗犯に降伏勧告を言った。

 

「五月蝿いぞクソガキ!!テメーから殺してやる!!!!」

 

ナイフを振り回して襲ってくる強盗犯の腕を右腕で止め左腕で正拳突きを放った。

 

「おごはぁ!!」

 

鳩尾に直撃したのか犯人はナイフが手から零れ落ちうなだれてしまった。

 

「店員さん。こいつが気絶してる間に早く警察呼べよ…」

 

ハジメはそう言い残してコンビニを後にした。

 

『凄い…!あんなに冷静に敵に立ち向かえるなんて…』

 

香織はそんなことを思いながらハジメに一目ぼれしていた。

 

それから数日が経ったある日。

「あなたが南雲ハジメね。いきなりで悪いけど私と勝負してほしいの」

香織の親友である八重樫雫がハジメの前に現れた。

「俺は今までこれと言って運動神経がいい感じの活躍はしてこなかった普通のモブなんだがそれが何で剣道部主将が勝負に誘うんだ?」

 

「香織から聞いたわ。貴方、ナイフを持った強盗を一撃でしかも素手で倒したらしいわね。

今までこれと言って目立たなかった君がそんなことができるなんて未だに信じられないけど私の親友がそんなウソつくはずもない。だから一度勝負してあなたの力がどれくらいの物なのか知りたいのよ」

 

『なるほど、八重樫とのつながりの始まりがどういうものなのか疑問だったけどこれで納得できたよ…』

 

「いいぜ。今日の放課後にでも勝負しようぜ…」

 

そして放課後、八重樫家の道場。

 

「一つ聞くけど。なんであいつらもいるんだよ…」

 

「何か悪いか?俺もお前が強盗を素手で倒したなんて信じられないからな。この勝負を見たくなった」

 

「右に同じだぜ!!」

 

「よくわからないけど鈴もちょっと見てみたい」

 

道場にはありふれた職業で世界最強のポンコツ勇者役の天之河光輝、光輝の親友で筋肉バカの坂上龍太郎。光輝グループのマスコットポジションの谷口鈴の三人がいた。

 

「ルールは簡単。私は得意な剣道、貴方は好きな武道の技を使って戦う。気絶もしくは降参するまで試合続行よ」

 

八重樫は剣道の防具を身に着けながらそう言っていた。

 

「なるほど、確かに簡単だ。まぁ、中学剣道大会優勝者で神童の名をもらった奴と遣り合えるチャンスもないし。少しは楽しめそうだな…」

 

「なかなか余裕ね。まぁ嘘か誠かナイフ相手にひるまず一撃で人を倒すなら少し納得だわ」

 

「おい!こっちは準備いいぜ。レフェリーを頼む」

 

ハジメは制服の上着を脱ぎ棄て構えを取る。

 

「防具はつけないのね」

 

「あんなの重いし動きにくくてしょうがねぇからな。それにそもそも必要ねぇ!俺はこの全身が防具であり武器なんだよ!」

 

「見上げた度胸ね。その顔いったいどれぐらいで崩れるか楽しみだわ!!」

 

「それでは用意!始め!!!」

 

「先手必勝!面ぇぇん!!!!!」

 

観戦していた誰もが「八重樫の一発KO勝ちだと予想していただろう。だが、

「まぁ剣道家相手ならこの技の方がゆうこうだわな」

八重樫は転んでいた。

 

「一体何が起こったんだ・・・?」

 

「もう一度!面ぇぇん!!!!」

ドテン!と音を立てまたしても八重樫は転んでいた。

 

「まさか合気道か!?」

 

「どういうことだ龍太郎?」

 

「南雲の奴八重樫の攻撃を受け流すと同時に足蹴をして転ばせたんだ!」

 

「嘘だろ!?そんなことありえるのか?!?雫の剣撃速度は全国大会でも負けなしの速さなのにそれを見切ったって言うのか!?」

 

「シズシズが速いってことは鈴でも知っていることだけどそれをあんな涼しい顔で受け流したの!?」

 

「凄い…!やっぱりあの時は見間違えじゃなかったんだ!!」

 

『南雲君は強い・・・!!』

 

「とりあえずお前の剣道の腕は一応分かったこっちも一発どついてやるよぉ。それに耐えたら見せてくれ八重樫流の剣術ってやつおよぉ!!」

 

ドン!!

 

爆発音じみた音と共にハジメは一瞬で八重樫の目の前に立ち掌底を鎧の上に打ち込んだ。

 

ドパン!!

 

ドサリ!

 

八重樫の着ていた胴着の背中部分がはじけ飛びそのまま八重樫は倒れた。

 

「雫ちゃん!!」

 

「雫!!大丈夫か!?」

 

「おい!南雲!!雫に何をしたんだ!?」

 

とても率直で当たり前な質問だった。天乃河達には一瞬大きな音がしたと思ったら雫が倒れているとしか認識できていなかった。

 

「簡単なことだよ。強力な衝撃を体内に打ち込んで中の酸素を1㏄残らず排出させた。それだけだ」

「そんな馬鹿な!?じゃあ雫は・・・」

 

「大丈夫だ加減はした。その内意識を取り戻すはずだってもう起きたのかよ…」

 

「え、え。大丈夫よ・・・。勝負を…、続けましょう」

 

「おいおい!そんな怪我で立つな雫!!」

 

周りからしたら八重樫は重症でとてもじゃないが試合を続行できるような体ではなかった。

 

「黙ってて光輝。これは私の意地の問題なの!!言われた通り立ち上がったわよ。さぁ、勝負よ。貴方の武術と私の剣術。どっちが上か白黒はっきりさせましょう!!!」

 

「いいねぇ。最高だよお前!敬意を表して俺も手加減無しの一撃でケリをつけてやるよ。だからお前も出し惜しみなく全力の最強の技で向かってこい!!実際立ち上がれたところで酸素を全排出した影響で携帯感は消えてないだろ・・・」

 

「えぇ。確かに立ち上がれたけど立っているのがやっとなぐらいだしもってあと一撃技を出せるかってぐらいなのよ。だからあなたの言う通り全身全霊の技であなたを倒す!!!」

壊れた剣道甲冑を脱ぎ捨て剣を構える八重樫の目には「絶対に勝つ!!」という気概の炎がともっていた。

 

「来い!!全力で相手してやるよ!!!」

「八重樫流剣術・奥義!!  剣華繚乱!!!!」

両方向から8連の、鏡合わせのような高速の16連の斬撃がハジメを襲う。

 

「なるほど、確かに実践的で流麗で強力な技だ。でも…」

ドゴオオオン!!!

「俺にはまだ届かないな」

 

二虎流 金剛ノ型   鉄砕!!!

 

「ゴファ!!」

バタン!

八重樫は吐血しながら倒れていた。

「緊張感のある良い勝負だったぜ。ありがとうな」

ハジメはそれだけ言い残して身支度を始めた。

観戦していた他の連中は何一つ言えなかった。

八重樫流のしかも奥義を使った攻撃を無傷でしのぎ切り倒したのだ。

ただただ、南雲ハジメの底知れない強さに愕然としていたのだった。

 

しかし南雲ハジメ本人は『一太刀だけだが確かに届いたぞ』と心の中で八重樫に敬意を表した。

 

それからハジメの学校での立場は一変した。

天乃河グループと対等に話をしたり、一緒に行動したりするなどこれまでスクールカースト中位だったハジメが一気にカースト上位メンバーになっていたのだ。

 

といってもハジメ自身も個人的にやりたいこともあるのでいつも一緒というわけではなかった。

『高校に入ったら本格的に行動開始だけどそれ以前にこっちからできることを少しでも進めよう』

 

それは原作で心のよりどころがあらば救えることができた人物を救う事。

もっとも檜山のような「本当に救えねないクズ」に手を差し伸べる気は無く清水や中村の二人を救うことに考えを回した。

 

清水に関しては最もシンプル。中学生時代から関り合いを持ち心のよりどころを作れば原作のような「自分だけが特別な環境」を渇望することはないだろう。

 

中村に関しては最も難航した。そもそも原作で語られた中村の家庭崩壊の時期がちゃんと示されているわけではなくそれ以前に中村家の家庭事情は一人の中学生が介入してどうこうなる次元の事情ではなかった。

結果、家庭崩壊で中村が傷を負う瞬間を止めることはできずせめてと思い天乃河達と一緒に中村と交友を深め心の傷をいやせるように努めるのだった。

 

そして、時は流れてハジメは高校生になり。異世界転移の時期を迎えた。

『ここが最初のターニングポイントだ。ここからできる限りの命を救いつつハッピーエンドまで持っていく。運命様上等だ!!!』

 

 

 

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