プロの作家先生はもちろんハーメルンにおいてもクロスオーバーや読者参加型の作品を描かれている方々に心よりリスペクトを覚えます。
コトコトと鍋の鳴く音とコーンスープのほのかに甘い香りで水瀬拓海は目を覚ました。目に入って来たのは華美なシャンデリアが吊り下げられた高く奥行きのある天井。驚いて周りを見渡すと白と金のベットフレームが高級感を際立たせているキングサイズのベットの上だった。
自分は路地裏で倒れていたはずなのにどうしてこんなところにいるのだろうと拓海はただ困惑するしかなかった。そんな拓海の困惑を背中で感じたのか鍋を見ていた2人の女性が拓海に声をかける。
「よかった、お目覚めになられたんですね。」
1人はお淑やかを感じさせる棘のない言葉遣いと微笑み。白い素肌に艶やかな黒髪をショートに切り揃えた姿はまるで人形の様でもあり創作物にありそうな令嬢の様でもあった。
「おー、起きた起きた。アンタも運がいいねー。梨々子が見つけてなかったら今頃どうなってたか分かんないよ?」
もう1人は艶やかな茶髪をポニーテールに纏めており、しなやかで筋肉質なボディーに拓海はスポーツがきっと得意なのだろうと思った。
「だって…傷だらけで雨に打たれてて…可哀想だったんだもん。」
「うわー…梨々子。アンタそこら辺に捨てられてる子犬に餌やって連れて帰って来るタイプでしょ?辞めな?」
(その理屈だとオレは捨て犬と同レベルってことになるんだけど…?)
「そ、そんなことないよ智花!私、猫ちゃんだって拾って来たことあるもん!」
(多分そういう意味で言ってないと思う…)
拓海の胸中のツッコミと同じことを思ったのか智花と言われたポニーテール少女は深くため息を吐くとアンタの男を見る目の無さとその天然だけは親友のあたしにも理解不能だわとどこか遠くを見る様な目でポツリと言った。親友ならではの困りごとがもしかしたら過去にあったのかもしれない。
しばらくお淑やか女子の梨々子とポニーテール少女の智花がどこか噛み合わない漫才の様なやり取りを取り残された感覚で流し見た後、梨々子は不意に拓海に話を振ってきた。
「ところであなたお名前はなんで言うんです?」
「みなせ…水瀬拓海です。」
「私は綾川梨々子です。隣にいるのは親友の尾瀬智花さん。よろしくお願いしますね。では拓海さん私今から一つ質問してもよろしいですか?」
「は、はい。」
まるでバイトの採用面接の様な雰囲気が三人の間に漂うが豪勢なキングサイズのベットとシャンデリアがその雰囲気をもれなくぶち壊している。
「あなたはどうしてあんなところで倒れていたんです?」
「ホントそれよ。アンタ何かトラブルにでも巻き込まれた感じ?」
困ったことになったと拓海は思った。全てを彼女達に話すわけにはいかないし、話したところで信じて貰えるかも怪しい。全て嘘を話そうか?いや、それは無理だ。ボロを追求されれば信じて貰えるどころか疑われかねない。
拓海は、んーと眉間に皺を寄せて唸ることしか出来なかった。
それを2人は傷ついたショックで記憶が抜け落ちてしまったのだと解釈したのか無理して思い出すことはないからゆっくり休めば良いと諭してくれた。性格が正反対な部分を持つ2人だが面倒見の良さは同じらしい。
「水瀬さん、記憶が戻るまで私のお屋敷で過ごされるのはどうでしょうか?幸い食べるものも部屋も苦労している訳ではありませんし。」
「苦労も何も梨々子の家、スーパー金持ちじゃん。日本一レベルだと思うよ。だって梨々子のお父さんあのBURKの司令官だし。」
「BURK?」
聞き覚えのない言葉に拓海は無意識に聞き返した。そしてその行動の迂闊さに思わず口を手で覆った。今、尾瀬はあのBURKと言ったのだ。まるでこの世界でBURKという存在を知らないということがあり得ないとでも言いたげな物言いだった。その言葉を聞き返すのは流石に怪しまれるかもしれない。
「アンタBURK知らないのか!?こりゃ相当記憶を失っちゃってるのかもな。」
良かった。この尾瀬という少女はやや直情的ではあるが人として猜疑心に塗れている訳では無さそうだ。拓海は安堵した。
「んー。それならウルトラ記念博物館に行ってみるのはどうでしょう?小学校の遠足とか学生の社会見学の定番として一度は訪れる場所ですし、BURKやウルトラマンに関しての資料も多いですから記憶を取り戻す良い機会になるかもしれません。」
(ウルトラ記念博物館?ウルトラマンって奴の博物館に学校行事で行く…?そんなの聞いたこともないぞ?この世界はほんとにオレの知ってる世界なのか?)
拓海は今いる世界の特異さに目眩がしながらも何とか綾川の話に耳を傾けている。その様は単位を落とし掛けている大学講義を何とか挽回しようとする苦学生さながらである。
「じゃあ決まり!あたしも梨々子も今日は夜まで暇だし一緒について回ってあげる。」
尾瀬がテキパキと話をまとめいそいそと荷造りを始めている。そのフットワークの軽さと強引さは月島に似たものを感じた。そういえば月島は今どこで何をしているのだろうと拓海はお節介焼の同期生に思いを馳せた。彼女は自分と一緒に巻き込まれたはずだ…どこからで自分と同じように路頭に迷っているのかもしれない。
「水瀬さんは大分記憶が抜け落ちてしまっているかもしれませんから身の回りの介抱が出来る方が必要ですね。丁度今朝から私の家に新しいメイドが来ましたから彼女を同行させますね。」
「さっすがスーパー金持ち…次元が違うわ。」
(今時ドラマでもないよな…メイドなんて。)
3人のいる部屋の扉がノックされる。綾川が入って下さいと声をかけるとリボン付きのカチューシャ(ホワイトプリムというらしい)に膝下ほどの黒いスカートに両肩にフリルがついた白いブラウスに赤い棒ネクタイをつけたメイドが拓海の前に姿を見せると恭しく一礼した。その姿に拓海は目を見開き驚愕した。メイドの動きの流麗さに驚いたのではない。そのメイドの顔に身に覚えがあったのだ。
「月島!?お前月島なのか!?」
「あれ?水瀬君!?こんなところで何してるの?」
「それはこっちのセリフだよっ!」
ーーーーーー
「では水瀬と月島は友達ってことでいいわけ?」
「まぁ、そういう感じです尾瀬さん。」
「梨々子お嬢様、水瀬君とは同じ釜のご飯を食べた仲なんです!」
「まぁ…!!水瀬さんの介抱役としてこれ以上ない人選ね。」
「あっ、綾川さん。真に受けないでください。月島が自炊したご飯を彼女に誘われて一緒に彼女の部屋で食べたことがあるだけです。」
拓海は慌ててフォローするが全くフォローになっておらず余計に尾瀬と綾川を困惑させる。
「ご飯を女の子の部屋で一緒に食べる?しかも女の子から誘われて…?」
「水瀬さんと月島さんってその…お友達…なんですよね?」
「はい!もちろんただの友達ですよ梨々子お嬢様!」
「梨々子、あたし友達の定義がイマイチ分かんなくなっちゃったよ。」
「私も少し自信無くしそうです…友達って何なんでしょう?」
「多分月島の距離感がおかしいだけなので気にしない方がいいと思います。」
「みーなーせ君、その悪いお口縫い付けてあげようかなぁ〜?」
ウルトラ記念博物館に向かうまでのリムジンの中はまるで遠足に行く子どもの一団の様に話が弾み4人は親交を温めた。
ウルトラ記念博物館に着いた拓海と月島を待っていたのは綾川、尾瀬の熱血レクチャーである。げんなりする拓海とは対照的に月島はニパーッと笑いながら場に適応し相槌を打ち、懐かしいーなどと嘘八百な感嘆の声を上げる。ここがアカデミー賞の審査会場なら彼女間違いなく主演女優賞を取れるだろう。改めて見せつけられた月島の社交性の高さに拓海は舌を巻いた。
そんな綾川達からの熱血レクチャーのおかげで拓海は今いる世界が自分のいる世界とは異なること、そして今の世界における最も常識的で重要な価値観であるウルトラマンとBURKについて何となくではあるが理解することが出来た。
この世界は生活する上での価値観や通貨などのシステムは自分の世界のほぼ同じと言ってもいい。
大きく異なるのは異星人の侵略やトラブルが頻発する世界であること。そしてそれと戦う組織BURKとウルトラマンというはるか彼方の銀河からやって来ては地球を守り続ける化け物地味た巨人がいる世界であるということだ。因みに月島に綾川達が言ってることが理解出来たのかと聞くともち!ダイジョーブ!ノリと勢いで何とかなったよーとのことだ。ウルトラマンばりのとんだ化け物である。
ただまだ疑問点もある、何故自分のスマホはこの世界では使えないのか、通貨や金融システムなどは同じなのにお金を引き出すことが出来ないのか…この世界に来させられた際に壊れたのだろうか。現時点で仮説の一つもまともに立てられそうになかった。
拓海はショーウィンドウに並ぶウルトラマンの再現模型に目を移す。その中の一つに勇ましいファイティングポーズを構えながら怪獣と対峙するウルトラマンカイナの模型もあった。
3年前、怪獣戦車を追って飛来。1度消息を断つが再び姿を現し1年の間怪獣や怪人達と戦い続けた。その後ウルトラマンアキレスにその任を託す。現在も時折危機に現れ戦うことがある。手刀を中心とした格闘術『BURK式軍隊格闘術』を得意としておりその正体はBURKの関係者なのではないかとの推測も一部から上がっているがBURKから公式なコメントは発表されていない。荒々しさの中にも確かな正義の情熱を感じさせるウルトラマンである。そうショーウィンドウ外に解説文が添えられている。
戦い完敗した苦い記憶が想起され背中にヒヤリとした汗をかきながら拓海はその模型をじっと見つめる。次もし戦うことがあるとするなら自分は勝つことができるのだろうか。そもそも論戦いたくないというのが本音ではあるが…。
「あら、水瀬さんはカイナが気になりましたか。」
「気になるというか何というかその…ハハハハ。」
曖昧に微笑んで茶を濁す拓海に構わず綾川は自身とウルトラマンカイナとの思い出を語り始める。自分が高校生の時に訪れていたウルトラ記念博物館周辺に怪獣戦車が襲来し人々が危機に瀕した。人々は絶望し想い人の風祭弓弦も一時行方不明になってしまう憂き目を見たがウルトラマンカイナの出現で全てが好転した。怪獣戦車は倒され人々に希望が戻り、風祭弓弦も無事発見された。自分にとってウルトラマンカイナは恩人、いや自分の人生を変えてくれた存在であると。
「綾川さんにとってウルトラマンカイナ、いえウルトラマンは神にも等しい様な存在なんですか。」
「フフフ、そんな大仰なものではありませんよ。きっといつの時代のウルトラマンも地球に生きとし生けるものの為に戦って来たのだと思います。その姿が人々の希望となってこの地球を守り続けているんだと私思ってます。」
「もしかしたらBURKもウルトラマンもこの地球を守る希望の一つに過ぎないのかも。地球の人たちの希望はもっと力強くて大きい…そんなものなのかもしれません。」
「希望……」
拓海の視線と綾川の瞳が交わる。そこに映っていたのはウルトラマンへの羨望ではなく、この地球で生き抜こうとする揺らぐことのない力強い意志だった。
ーーーーーー
ウルトラ記念博物館から戻った拓海に待ち受けていたのは綾川家いや綾川邸で定期的に開かれる晩餐会の知らせだった。拓海は部屋で大人しく休んでいますと言ったが綾川がいけません、人と話すことで記憶が想起されることもあるかもしれませんから1人で閉じこもるのは良くないですよと頑なに受け入れてくれず半ば根負けした形で晩餐会に綾川の友人枠として招かれることとなった。
しかし拓海には晩餐会のドレスコードが分からない。晩餐会はドラマやアニメの世界でしかないと思っていた側の人間だ、分かるはずもない。しかしながら拓海のお世話係メイドの月島は理解出来ており、晩餐会なんて女の子の憧れだよ憧れと目を輝かせテンションが爆上がりしている。拓海は月島のこの世界への適応能力の高さに半ば畏敬の念すら覚え始めたがそれを口に出すことは慎んだ。
そんなこんなで拓海は月島同伴のもとフォーマルドレスとそれに合いそうなネクタイを選ぶことになった。
「スーツってどれも同じじゃないの?あっ、これとかカッコいい。」
「水瀬くん、それモーニングコート。昼間専用の正装だよ。晩餐会に着ると浮くとか以前にマナー違反。」
「月島、何でそんなこと知ってるの?もしかしてお嬢様?」
「違う違う、ファッションは女の子の基本のキなの。格好がキマると気分も上がるじゃない。」
「ふーん、そういうもんかな。」
「水瀬くんがそういうのに無頓着過ぎるだけだと思うよ。同じような服いつも着回してるでしょ。知ってるんだからね。」
「…ヨクゴゾンジデ」
拓海は月島からの湿っぽい視線から気まずそうに顔を逸らした。服を決める時間は拓海にとって日々煩わしさを感じるものでしかなかったし、周囲もそんなに注目してみていないだろうともたかを括っていたが月島の目は誤魔化せないらしい。
「うーん、ネクタイは赤より青系かな。淡い青よりこういう濃いめの青とか良いかも。水瀬くん海好きだし。」
群青色の生地に白ドット柄のネクタイを片手に月島は1人でブツブツと衣装選びに没頭している。別に自分が着るわけでもないのに悩むなんて不思議な奴だ。きっとそんな奴だからこそ友達になれたんだろうけど。
「月島は海好きなのか?」
「うーん、どうだろ?あまり良い思い出もないし。」
「私たちが小さい頃に海に怪獣が出たのって覚えてる?その時あたしその近くの浜辺にいたの、お母さんたちと一緒にね。」
「怖くて怖くて足も動かなくって…ただお母さんに抱きついて泣いてた。もう死んじゃうだって小ちゃいなりに分かってたんだと思う。」
「けど、青の巨人が助けてくれた。あたしは死ななかった。その代わり海が怖くなっちゃった。プールとかも正直…苦手。」
「大学に入ってすぐ友達に海に誘われてさ。もう昔のことだって、もう何年も怪獣出てないしきっと大丈夫だって言い聞かせて行ったの。そしたら…また怪獣が出た。あたしって特異体質か何かって感じ。ハハハ…笑えるでしょ?」
伏せ目がちに乾いた笑いを浮かべる月島の姿に拓海はかける言葉を見つけられずただ黙っている。喉まで上がって来ているのに口が開かない。じいちゃんとの別れの時も今も気の利いたセリフの一つも発せないこの口は本当に役立たずだ。
「でもまた青の巨人に助けられた。それであたしはまだ生きてる。なんというかかんというか不思議なものですなぁ〜。はい、この話おしまいっ。」
戯けた様に話を締めると月島は拓海に似合うと見たてたフォーマルドレス一式を手渡すと部屋から出ていこうと背を向けた。拓海は思わず声をかけると月島は着替えの時に女の子居たらおかしいでしょ、それとも着たことないから御着替え出来ないのかなぁ?と上目遣いしながら悪戯っぽく笑って見せた。バカにするなよと拓海が返すと月島は自信満々にフフンと小さく鼻を鳴らした。
「それにしてもつくづく水瀬くん役得だよねぇ。あたしのメイド服見れるなんてそうそう無いよ?」
そう言うとばっちりポージングを決めて来る。さっきまでの陰鬱な雰囲気は一体なんだったのだろう。
「もしスマホが使えてたら何枚か写真撮らせてあげてもよかったのに〜一枚2000円で。」
「そんなことしないわ、ってか値段高っ!?」
拓海は月島の賽の目の様に変わる表情と仕草についていけなくなって来ていた。たが初めて月島小夜という人間の一端に触れた気がする。心に薄暗い澱みが溜まっていく感覚を覚えながら拓海は部屋を出ていく月島を無理矢理な笑顔で見送った。
ーーーーーー
拓海は着替えながら心の中で女神ヴァルナに声をかけた。一つ聞きたいことがあったからだ。
その声に応える様にヴァルナはペンダントの中から少女の姿で拓海の前に姿を現した。
「ワシが一休みしている間に随分色々あったみたいじゃの。質問の前にその辺り詳しく聞かせよ。」
拓海はこの世界にはウルトラマンとそれを支える世界的武装組織が存在しており日々怪獣と対峙していてそれがこの世界の日常なのだと伝えた。ヴァルナは時折俯きながらふむふむと特に驚く様子もなく頷くと別の世界に飛ばすとは数奇な事もあるもんじゃ、理(ことわり)の異なる世界…それ故にワシも実態を持って動けると言うことかと呟いた後に拓海に質問は何かと尋ねた。
拓海はヴァルナに月島小夜が自身に語った話を詳細に伝えた後、彼女が幼少期に逢った青の巨人は前のペンダントの持ち主だった祖父の重光だったのかと問うとヴァルナはそうじゃと答える。その言葉に拓海は俯きながらそっかとだけ応える。その歯切れの悪い言葉にヴァルナは不快感を覚えた。
「何故そんなことを聞くんじゃ?ガールフレンドの心の傷を細かく分析したいのか?随分良い趣味しとるのぉ。」
「そんなんじゃない!ただ…ただ、今のオレは月島の事もまだイマイチよく分からないし、じいちゃんみたいに戦えるか自信もない。この前はたまたま怪獣倒せたけど、次は分からないし。さっきみたいに負けるかもしれないし…。」
徐々に声も小さくしどろもどろになっていく拓海にヴァルナは深くため息を吐き、黙っていればまだまだ続きそうな辛気臭い話を強制終了させる。
「あのなぁ、タクミ。今お主がやらねばならんのは重光と自分を比べることでも小娘の昔話におセンチになることでもないぞ?」
「まして今なんて異世界のど真ん中じゃぞ悩んどる場合か?しゃんとせいタクミ!」
「……ゴメン。」
俯きがちに謝る拓海にヴァルナもどことなく居心地の悪さを感じたのか捲し立てるのを止めて語りかける。
「…どうしても悩みたいならそれでも良い。ただ今の小娘の側に居てやれるのは重光でもワシでもない。タクミ、お主だけなんじゃ。それは忘れるな。」
「……分かったよ。ありがとう。」
ヴァルナは拓海の表情から憂いが消えたのを感じ取った。また気落ちする前に話題を変えることにした。彼女はこう見えても一応は女神の端くれ慈悲の一つくらいは持ち合わせている。
「それはそうとワシが一休みしてる間に随分と格好も様変わりしてるのぉ。こういうのを馬子にも衣装と言うのじゃろう。重光が昔教えてくれたわ。ハッハハ。」
「そうだそうだ。そーだった。前々から鏡を見せてあげたかったんだ。はいどうぞ。」
拓海はそう言うと姿鏡をヴァルナの前に置くとさっきの折檻の仕返しとばかりに口を開く。
「オレが馬子にも衣装なら女神様は馬子以下でしょ。どのドレスもお子様体型の女神様にはの大き過ぎて着れないんだから。」
ヴァルナは数秒押し黙り口を真一文字に結んで肩を振るわせた。そして拓海を睨みつけたかと思えば拓海の左頬に向かって鉄拳制裁。
右斜め後ろに吹っ飛んでいく拓海にヴァルナは金切り声を上げた。
「不敬ぞぉぉぉぉぉ!!」
雨が続いてますね、秋というより雨季ですね。
気候変動の怖さ感じます、極端過ぎる。
お身体に気をつけてお過ごしください。