ヒトヒトの実 モデル超人種 ゴールドマンを食った男の話   作:アルピ交通事務局

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一騎当千の虐殺王!の巻!

 

「さて、どの様に攻めますか?」

 

「やめておけ。お前が悪い、と言うわけでなく他が言うことを聞かない」

 

 日曜日を挟み月曜日になれば間もなく開戦の火蓋が切られる。

 具体的にはどういう風に攻めるのかを孔明は考えている様だがリグレットが孔明に作戦を出すことを止めるように警告する。

 

「50万から1500万までこちらもピンキリだな」

 

 覚えておけと言われた手配書の海賊以外、つまりはこちら側の海賊達を見て貴虎は呟く。

 私達以外にも海賊を雇っているぐらいは容易に想像はついていたが、向こう側と同じくピンキリが激しい。

 

「しかし流石と言うべきか、貴方が最も高額ですね」

 

「それ相応の腕自慢ならばそれに伴う額がついてくる……とは言え、億に至っていないのがやや不服だがな」

 

 この中で最も懸賞金が高額なのが私であることについて孔明が言ってくる。

 それ相応の腕自慢ならばそれに伴う金額という物がついてくる……まだ派手な動きはしていないからか5000万で納まっている。コレが大きい額なのか小さい額なのかが分からない。如何せん、物語で賞金額のインフレが激しかったりなにを基準にしているのかが分からん。

 

「作戦は作戦で私達だけで行う……リグレット、別に生け捕りをしなくても問題は無いな?」

 

「……出来れば生け捕りの方がありがたいが、相手が相手だけに難しいか」

 

 ちゃんと作戦を考えて戦わなければならないと貴虎は自分達だけでもちゃんとした作戦を取って戦おうとリグレットに海賊達を生け捕りにしなくても問題は無いかどうかについて聞いた。荒くれ者の集団である海賊が相手なので生け捕りは難しいことが分かっている。リグレット側からすれば本来の額の賞金を貰えるので生け捕りにしてほしいが……

 

「私の覇王色は頼らんのだな」

 

「貴方についていくと決めた以上は貴方に甘えてはならないことぐらいは重々承知です……貴方は強すぎるのですよ」

 

 貴虎も孔明も私の覇王色の覇気に頼るという事を一切頭に入れていない。

 覇王色の覇気について知らないからではなく、それを頼り続ければなにもいいことはないのを。相手側の最高賞金が2000万ベリーで悪魔の実の能力者でない事などを考慮すれば覇王色の覇気で威圧するだけで余裕でどうにかなるが……孔明も貴虎もここで貴重な経験を積みたいと思っている。

 

「悪魔の実の能力者が不在……リグレット、ここの兵器は向こうと同じと認識して構いませんか?」

 

「兵器は一緒の筈だ……稀にスゴい科学技術を持っている賞金首も居るが今のところは同じで、陸地での戦だ」

 

「そうですか……」

 

 孔明は何をするのかを考えた後に空を眺める。

 空は雲がややあるが晴天と呼ぶに相応しい天気だ……孔明は扇を持った後になにかを考える。

 

「貴虎、この前マンゴーの錠前を手に入れていましたね」

 

「ああ……他人の物だったが他の戦極ドライバーでも使えるシステムになっている」

 

「ならば、今回はマンゴーでの重戦を主体に……悪魔将軍、頼みたいことが……八卦炉を描いていただけませんか?」

 

「八卦炉?」

 

「こんな物です。地面に刻んでくれればそれで構いません」

 

 八卦炉と言われてもあまりピンと来ていないのでなんだと聞けば見せてくれる。

 八角形で真ん中に白と黒の陰陽の勾玉がある東洋のオカルトでよく見るアレ。奪った海賊船の海賊旗を悪魔超人軍のシンボルマークに切り替えた事から私に出来ると判断を下した。

 

「あの辺りに……貴虎、少々護衛をお願いします。そちらの方がそれらしい感じがしますので」

 

「……お前のことだ、なにかを考えているんだろう」

 

 何をするのかについては分からないが、なにかしらの作戦を考えている。

 八卦炉を描いてくれと頼まれたので私は指先から光線を出して描いてくれと頼まれた所に八卦炉を描いて貴虎は戦極ドライバーを装着しマンゴーロックシードを取り出した。

 

『マンゴー!』

 

「変身」

 

『マンゴーアームズ!ファイト・オブ・ハンマー!』

 

「では、参りますか」

 

 マンゴーアームズになった貴虎と孔明は私が描いた八卦炉のもとに走り出す。

 他の海賊達は既に動いている。賞金首の海賊を倒して賞金を稼ぐ、海賊の楽しさを誰かに教えて仲間にする、色々な理由が入り混じりながらも動いている。

 

「リグレット、武器は変えておけ」

 

「銃が一番殺りやすい」

 

「だろうな……だが、その銃ではいかん」

 

 孔明が戦に参戦せずにわざわざ八卦炉を描いてくれと言っている理由は何となくで読める。

 孔明が八卦炉を描いてくれと言った場所は相手側から見る事が出来る場所であり、当然孔明達にも襲いかかるが……貴虎がそこには居る。マンゴーアームズがどれほどの物なのか。

 

「ふっ!」

 

 マンゴーアームズのアームズウェポンであるマンゴーパニッシャーで軽々と相手の剣撃を受け止める。

 1人でなく複数の攻撃を受け止めており鍔迫り合いの様な物は特に発生しない。むしろどうやったら貴虎が倒れるのかと相手側が躍起になっている。

 

「分かっていた事だが、パワー系のアームズだな」

 

 盾がアームズウェポンであり付属品として無双セイバーがついているメロンアームズ。

 それと比べてマンゴーアームズはパワーを重視にした形態であり、攻撃を多少受けても問題は無いように出来ているのに……どういう金属かは知らないが銃弾も何発かは当たっているが軽々と受け止めている。

 

「月下砕」

 

 貴虎はそう言うマンゴーパニッシャーを振り下ろす。

 今まで防御を中心にしていた貴虎だったが攻撃に移り変われば刀等の武器で受け止めようとした者達は武器がパキンと砕かれる……単純に武器の質が悪いのと使い手が悪いの2つだろう。

 

「中々の腕前だな」

 

「当たり前だ、私に自らの意思でついて行くと決めたのだからそれ相応の強さは得ている」

 

 名前ばかりの海賊、悪行が大きい為に額が大きい、そういう海賊は居る。

 流石に億単位を超えれば悪行もそうだが、それ相応の実力は宿している……ただ、ここにはそのレベルの海賊は居ない。そのレベルでない海賊ならば相手にし続けてきた貴虎にとっては何人束になって来ようとも倒せる。

 

 リグレットは貴虎がここに居る海賊達よりも幾つか上のステップにいると強さを感じ取った。

 

「サンギャサンギャサンギャサンギャ!ウンババ!ウンババ!ウンバババ!」

 

「……あの女はなにをしている?」

 

「雨乞いだろうな」

 

「雨乞いだと?……雨のシステムが解明しているこのご時世、その気になれば雨雲すら作れると言うのに雨乞い等という根拠もなにのない非科学的な事をして、なにがしたいと言うんだ」

 

「奴はおそらくは刷り込みをしているのだろう」

 

 八卦炉の中で雨乞いをしている孔明についてリグレットは呆れているが、なにも考えていないわけではない。

 戦いについての刷り込みをしている……この状況下で最も来てほしくない現象、それが雨だ。雨が降ったらその時点で火薬を用いた武器は全滅だろう。この世界の爆発系統の殆どの武器は何故か進歩していなくて雨で火薬が湿気ればその時点で詰みだ。

 

「刷り込み……奴もそれなりに戦える筈だろう」

 

「ただ敵を倒すのならばそれは貴虎だけで出来る仕事だ。相手の闘志を削ぐことや見えない恐怖心を抱かせる……偉大なる航路では特に珍しい物でも無いが、この辺りには悪魔の実の能力者等が居ない。悪魔の実の能力を彷彿とさせる様な現象、それも自分達にとって不都合な事を起こせる者が居るのであればそれほど都合の良い話は無い」

 

 ただ純粋に戦えば確かに孔明でも首は狩れる。ただしそれだけだ。

 孔明の狙いがなんとなくで読めているのであえてこちら側から聞いてみる。

 

「リグレットよ、一騎当千と聞けばなにをイメージする?」

 

「1人で1000人分の兵力、1人で1000人を薙ぎ倒す猛者の事だ……違うのか」

 

「いや、その認識で間違いはない。だが、その一騎当千には更に次のステージが存在している……単純にその者が一騎当千の力を持っているだけでなく、その者が居るだけで1000の兵士を滾らせ、10000の相手の兵士を恐怖で震え上がらせる。奴はそれの下準備をしている」

 

「お前で済む話ではないか」

 

「それを言い出せば億単位の海賊を雇えばそれだけで終わる話だぞ」

 

 孔明は着実に仕込みをしている。

 相手を震え上がらせる準備はしていて……ある程度、周りから雨乞いをしているのだなと認知されたのであれば孔明は雨乞いを止めて戦いに参戦する。

 

「お前は動かないな……セレスティア側はお前に期待をしているのだが」

 

「それを言い出すのならばお前もであろう」

 

 セレスティア側の見晴らしのいい高台で戦局を見ている。

 セレスティア側の最大の戦力であると私を認識しているが特に動くことは無い。リグレットはその事について文句を言ってくるのだが動かないのはリグレットも同じだ。ゴロツキの集まりである海賊達には如何に優秀であっても指揮官等と言うものは不要だ。

 

「撃ちたくないのか?……インフェルシアの領民を」

 

「っ……」

 

 この戦争には海賊達だけが参戦しているわけじゃない。いや、むしろ海賊以外が多い。

 何処かの国の軍人でなく、このバンダイ王国のインフェルシア領の人間だ。

 

「この国のシステムについて少し調べさせてもらった。国民に点数をつけられ0になれば落とされる……まだまともな国だ」

 

 王が悪政や圧政を行っているわけではない。勤勉に働けと言っている。

 この国のスローガンはよく動き、よく学び、よく遊び、よく食べて、よく休む……それのどれか1つでも怠ったのならば蹴落とす。

 

「落ちた者にすらチャンスを与えているのだから」

 

 セレスティアかインフェルシアのどちらかに行くことが決まった者達はテストを受けるが誰でもテストを受ける権利を持っているわけではない。人間と言うのは実に愚かで口先だけでロクに動かない奴も普通に居る。だから、海賊の首を取って来て誠意を結果や行動で見せなければならない。

 

 この世界の人間は心1つで色々と変わる。ならばコレからは本当に生まれ変わると言う意思を示すのと同時に受験費用を手に入れる。

 実に理に適っている。

 

「……この国のシステムに弟と私は疑問を抱いていた。どうにか出来ないのかと何処かに可能性があると思っていたが、なにも見えなかった。弟はインフェルシア側になり、私はセレスティア側の人間になった。そして私は海賊に思想を染められた弟を撃ち殺した。温かい家庭に帰ることを夢見ていたのに、1人となってしまった……」

 

「ふん、結局のところはただの疲れている人間か……リグレットよ、銃は使うな。使えなくなる」

 

「これは、雨?」

 

 胸の内を少し話せばリグレットは疲れている人間だと分かったら孔明の仕込みが今発動した。

 ポツッとだが雨が降った……ポツポツポツと雨が降ってくる。突然の雨に困惑している銃等の火薬類を用いた兵器を使っている者達。視線の先には孔明と私が用意した八卦炉がある。意味深な儀式に意味深な絵……

 

「まさか、悪魔の実の能力者!?」

 

「天気を操る悪魔の実なんざ聞いたことがねえよ!?悪魔の実で一番稀少な自然系(ロギア)か!?」

 

 ありえない超常現象の1つを起こせるのが悪魔の実の力だ。

 悪魔の実の図鑑は非常に稀少で載っている悪魔の実が全てではない。悪魔の実の能力者がいるとなれば焦る……ロジャーが悪魔の実無しで頂点に行けたのだから悪魔の実無しでもと言う希望を持たない。ビッグ・マム、金獅子、白ひげ、カイドウの船には当たり前の如く悪魔の実の能力者が、そしてその悪魔の実の能力者に対して有効打の覇気を覚えている海賊が当たり前の如く居る。

 

「無知や中途半端な知識、知性はいかんな……」

 

 動く事が苦痛にはならないが火薬類がダメになるレベルの雨が降ってくる。

 空を見上げれば晴れているのではないのか?と晴天が見えるがそれでも雨が降っている

 

「なに、をしたんだ」

 

「別になんて事は無い、この雨自体はただの通り雨だ……孔明はあたかもそれを自分が巻き起こしたかの様に思わせた。自分はこういう超常的な力を使えるのだと見せびらかし、相手に偽りの恐怖心を抱かせる」

 

 ここに居るのは海賊達でもある。悪天候には慣れているかもしれないが、悪天候が敵であると言う事実には変わりようは無い。

 相手側の孔明を見る目が変わっている……孔明は扇を翳せば雷を落とした。ウェザリアの天候科学兵器だろう……コレで更に怯える。雷を受けてまともに動ける人間は居ない。

 

「さて、そろそろ私も動くか……貴様は銃だけの様だな。下がっておけ」

 

 通り雨からの孔明による雷、コレでこちらには天気を操る事が出来る人間が居ると思われる。

 貴虎も色々と敵を薙ぎ倒しているのでそろそろ私も、500万ベリー以上の海賊達を狩るかと戦場に降り立ち、圧倒的な力を見せつけた。

 

「殺すなとは言っていないが、お前達の今後を考えれば殺さなかった方がよかったのではないか?」

 

「ふん、私の力にまともに耐えられない奴が悪い」

 

 多くの海賊達を殺した。

 生け捕りの方が賞金が増えるのでリグレットからすれば活かして欲しかったのと金が欲しい私達からしても殺さないほうがと言ってくるが、名ばかりの海賊達で実力がまともに伴っていない。軽い水平チョップ一撃で死ぬとは流石の私も予想外だ。

 

 この事は外部に漏らさないが、セレスティア側は私の事を虐殺王と恐怖を抱いていた。




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