ヒトヒトの実 超人種モデル ゴールドマンを食った男の話   作:アルピ交通事務局

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伝説の料理王、その名はザウス!の巻!

 

「おぅ、また仲間が増えたみたいだな」

 

「ああ」

 

 リヴァースマウンテンにやってきてクロッカスと再会する。

 新たに仲間に加わったハヤトを見て、優秀な仲間が加わったのだと喜んでいる。

 

「それで、そいつは……操舵手か?」

 

「はい〜この船の操舵手を務めさせて貰っているハヤトです」

 

「ふむ……他の奴等は確か」

 

「副船長だ」

 

「航海士です」

 

「狙撃手だ」

 

 ハヤトを見て操舵手かどうかを聞いてくるクロッカス。

 ハヤトはそうですよと笑えばクロッカスは他の奴等の役職は確かと思い出そうとし、貴虎は副船長、孔明は航海士、リグレットは狙撃手である事を伝える。それを聞いたクロッカスは少し呆れていた。

 

「お前等な、コックを仲間にしろよ!長い航海では食事は一番の娯楽になる可能性だってあるんだ……と言うよりは今までどうやってたんだ」

 

「一応は私達は料理は出来るには出来る……とは言え、栄養学や食材を一切無駄にしない事等の料理人の様な専門的な知識は無いが」

 

 船にコックが居ない事についてクロッカスはツッコミ兼指摘をしてくる。

 今までどうやっていたかを聞かれれば答える。私達は一応は料理が出来る。とは言えそれは素人の料理であり、料理人の料理ではない。

 

「次に向かうのは南の海だ……そこでコックを仲間にするつもりだ」

 

「そうか」

 

「自分で作る飯もいいが、やはり料理人の料理を食べたい」

 

 クロッカスに次に向かうのが南の海であることと、料理人の料理が食べたいことを伝える。

 美味い料理を作ってくれる完璧なコックが見つかればいいなとクロッカスは私達が南の海に向かうのを見送った。

 

「しかし、将軍……どうするんだ?コックを探そうにも、アテなんて何処にも無いぞ」

 

「ハヤトの時は手配書で情報を知りましたが、今回は何処にもアテはありませんね」

 

 南の海で航海をしていれば貴虎が最後に必要なコックをどうするのかを聞いてきた。

 ハヤトの時はハヤトの手配書を見て興味を抱いたので仏恥義理島に向かうことが出来たが、ここ最近のニュース等を確認してもコック候補の料理人は見当たらない。

 孔明はアテが無いと言う。

 

「なに、旅をしていたら見つかるだろう」

 

「将軍様、近くに島があります。物資補給と情報収集を兼ねて向かいませんか?」

 

「ああ、そうしろ」

 

「この位置は……このまま真っ直ぐ進んでください」

 

「あいよ!」

 

 リグレットが南の海の地図を手にして、近くに島がある事に気付く。

 情報収集及び物資補給を兼ねて立ち寄らないかを提案するのでそれを承諾。孔明が方角を示せば船は突き進んでいき……島が見える所にまでやって来た……が、止まった。いや、ハヤトが止めた。

 

「どうかしたの?」

 

「ロビン、アレを見な……海賊船が停まってやがる」

 

 急に船を停めた事に疑問を抱くロビン。

 ハヤトが船を停めた理由として港に海賊船が停まっていると言うので、孔明が望遠鏡を取り出した。

 

「アルティメットアイ!」

 

 望遠鏡で海賊船を見る孔明に続き私もアルティメットアイで海賊船を見る。

 悪魔超人軍とは異なり髑髏の海賊旗を掲げている船だった。

 

「将軍の旦那、喧嘩と洒落込むかい?」

 

「あの海賊旗は……船長が賞金首の様ですが30万ベリーです」

 

「その様な小物を狙うつもりは無い。どうでもいい無駄な争いはしない……船を別の場所に停める事は出来るか?」

 

「誰に物を言ってんだ!お安い御用だぜ!」

 

 島に上陸はしたいと思っているが、海賊船の隣にゼロ・オリジン号を着けるのは良くないことだ。

 30万ベリーの小物を相手にしたとしても大して意味が無いと船を港町とは反対側に停めた。

 

「ふむ……」

 

「どうした?」

 

「いえ、ここは自然の光学迷彩だと思いましてね。ここならば誰かが船番として残らずともいいと感じまして」

 

 島の港町の反対側は森だった。孔明は森を少し観察した後にここならば誰かが襲撃してくることはないのだと進言する。

 ならばとこの島に全員で上陸をするか事を決めて全員で上陸した。

 

「いいか、騒ぎは起こすなよ……自分達は海賊だと威張って愚かな真似はするな」

 

「そんな事はしませんよ。ところでお小遣いとかどうします?蓄えって結構あるんすよね」

 

「1人3万ベリーだ」

 

「ヒャッホウ!……でも、この街ってどんな街なんですかね」

 

「それを聞くのは野暮と言うものですよ」

 

 仏恥義理島から別の島に行くことが初めてなのでワクワクしているハヤト。

 島に上陸して色々と見るんだと楽しそうにしていてお小遣いを要求してくるので貴虎が3万ベリーだとそれぞれに3万ベリーを渡す。3万ベリーを手にした事で喜ぶハヤトだが直ぐにこの島はどんな島なのかと気にしている。

 

「ハヤト、ワクワクしているのは構わないが……万が一は考えておけよ」

 

「万が一ってなんのことっすか?」

 

「……私達以外にも海賊が上陸しているのだぞ。温厚な海賊は中には居るが、大抵は一般人に手を出す過激派が多い。過激派と遭遇した場合の戦闘もありえるんだ」

 

「あ、それもそうですね」

 

「……普通は怯えないのか?」

 

「いや〜仏恥義理島じゃ当たり前でしたから」

 

 ワクワクしているハヤトにリグレットは万が一、他の海賊達の戦闘を想定しておく事を伝える。

 ハンドルを握っていないひ弱なハヤトならば怯えるかと思っていたが、あっさりと受け入れている。怯えないのかをリグレットは聞けば仏恥義理島じゃ当たり前の事だったと答える。

 

「ハードな人生を送ってるわね……」

 

 海賊との戦闘があるかもしれない話になったが特に怯えず日常茶飯時で流したハヤト。

 東漢連合総長の名前は伊達ではなく、海賊との戦闘は当たり前だと言ったのでロビンはハヤトがハードな人生を歩んでいたとボヤく。

 

 船を停泊させて、島を歩く。

 市街地がどちらにあるのかは分かっており、そこを目指して歩いていけば特に問題らしい問題は全く起きずに市街地に辿り着いた。

 

「ふむ……」

 

 街を散策する。なにか目ぼしい目立つものでもあるのかと散策する。

 しかし……特にこれといった目立つ物は存在していない。

 

「ここって、海賊相手にも堂々と商売するのね」

 

 唯一、目立つものと言えば海賊を相手に堂々と商売をしていたことぐらいだ。

 とは言えそれは特別に珍しいわけではない。海賊に対して絶対に物を売ってはいけないと言う法律は存在していないのだから。

 

「なんだ、普通の島か」

 

「偉大なる航路ならば独自に文明が発展した島や国がありますが、ここは南の海です。早々に面白い物はありませんよ」

 

 街を散策したが、特にこれと言って面白いものが無くて少しショックを受けるハヤト。

 孔明は東西南北の海で面白い物は早々に無い事を伝えつつも情報を集める事を視野に入れていれば魚屋の主人と海賊が揉めているのを見かけた。

 

「おい、今日採れた魚で一番の魚が鮭ってのはどういうことだ!もっとこう、マグロとか鯛とか色々とあるだろ!」

 

「確かにマグロや鯛と比べれば鮭は劣るように見えるがな、コイツは1万匹に1匹しか居ないと言われる鮭児なんだよ!」

 

「なんだか揉めてますね」

 

「この街は海賊を相手に普通に商売をしている。暴動を起こせば街の人間が対処するだろう」

 

 鮭よりもマグロや鯛の様な高級魚はないのか、適当な事を言って粗悪品を売りつけるんじゃないのかと海賊は疑っている。

 今日採れた魚で一番の魚はこの鮭だと、ただの鮭ではない事をアピールする魚屋の主人。

 

「ホントだろうな」

 

「くだらねえ嘘は言わねえよ」

 

「これよりも良い魚をザウスの奴に売ってねえだろうな?」

 

「んなことしてねえよ……鮭児はこの一匹だけだからな。疑うなら他のところに売るぞ」

 

「っち!買った!」

 

 海賊は疑うが、この鮭こそ今日採れた魚で一番である事を主張する。

 疑いを続けるのならば売らないと言うので、海賊は舌打ちをしながらも財布を取り出して鮭を買った。

 

「この鮭が1万匹に1匹しかいねえ最高の鮭ってなら、今度こそはザウスの奴は頷く筈!行くか!」

 

「自分達で食べるんじゃないのね」

 

 鮭を購入した海賊はニヤリと笑みを浮かべた。

 自分達で食べるのでなく、誰かに食べさせるのだと会話の内容からロビンは察した。

 

「ザウス?」

 

「どうした?」

 

「いえ、どっかで聞いたことがある名前だなって」

 

 海賊が鮭を振る舞う相手であろうザウスと言う名前について何処かで聞いたことがあると心当たりがあるハヤト

 

「お前は東の海の仏恥義理島出身で、ここは南の海で仏恥義理島と縁もゆかりも無い島だろう?」

 

「そうなんですけど、どっかで聞いたことが……何処だったかな?」

 

 仏恥義理島とは縁もゆかりも無い島で、ザウスと言う名前に心当たりがあるのはおかしいと貴虎は言う。

 なにかと勘違いをしているんだろうと軽く流していくが、ハヤトはザウスと言う名前を何処かで聞いたことがある。しかし思い出す事が出来ない。

 

 私達は街を色々と散策をしたが、目ぼしい物などは無い。

 物資を補給して、この島よりも大きい島や料理人に関する情報を集めるかと考えていると腹が鳴った。

 

「先ずは飯にするか」

 

 情報を集めるのもいいが、腹を満たす事も大事だ。

 来たばかりの島で、目立つ物は無い。なにがオススメなのかは分からないので先ほどの魚屋の元に向かった

 

「いらっしゃい……っと、賞金首の海賊か?……金を払うなら魚は売るけど、そうじゃねえなら覚悟しとけよ」

 

「その様なくだらない真似はしない……この島に来たばかりなのだが、この島で一番美味い飯屋はあるか?」

 

「一番美味い飯屋だって?そりゃあ、ザウスのザウスキッチンだよ……ぶっちぎりの美味ささ」

 

「あ、思い出した!」

 

 魚屋の主人にこの街で一番美味い飯屋を聞けばザウスキッチンと言うお店を勧められる。

 ぶっちぎりの美味さだと誇らしげに語っている姿、そしてザウスキッチンと言う明らかに飯屋だと分かる名前を聞いてハヤトは思い出したと言う。

 

「そのザウスって、もしかして料理王ザウスさんの事じゃないっすか!?」

 

「おぉ、よく知ってるな。もう随分と昔に表から姿を消してこの島でひっそりと店を経営しているってのに」

 

「そりゃ、あの料理王ザウスなんすから有名っすよ!!」

 

 ザウスが誰なのかを思い出して魚屋の主人に聞けばそのザウスで間違いないと頷いた。

 ハヤトは料理王ザウスは有名だと言っているが、ハヤトだけが知っていて私達はその名を聞いたことは無い。

 

「そのザウスと言う男はそんなにスゴいのか?料理王などという異名を持っているが随分と大層な異名だが」

 

 ザウスの名前を聞いてもピンと来ず、ザウスの二つ名である料理王に懐疑的なリグレット。

 私達もザウスについては知らないので、ハヤトがザウスについて説明をする。

 

「ザウスさんは東西南北の四つの海の料理を極め、ハンバーガーの様なジャンクフードからフカヒレの姿煮の様な高級料理まであらゆる料理が作れる料理人で、世界政府加盟国の王族お抱えの料理人を始めとする腕自慢の料理人達と料理勝負をして全戦全勝をして料理人っす!店を持たずに出張料理人として各地に出張して料理を振る舞っていたんすけど、ある時から噂を一切聞かなくなったんすよ!」

 

「兄ちゃん、よく知ってるな……ザウスの奴はある時この島に現れてザウスキッチンって名前の店を立ち上げたんだ。ちょっと変わった店でもあるが、極上の店だ。この島は海賊相手に商売しているありふれた島だが、ザウスキッチンだけは外の世界に向けて誇れる店だぜ」

 

 ハヤトが料理王ザウスの凄さについて語り、魚屋の主人がザウスのザウスキッチンがこの島で唯一誇れる島である事を告げる。

 東西南北四つの海の料理を極め、ハンバーガーの様なジャンクフードからフカヒレの姿煮の様な高級料理まで何でも作れるか……ふむ

 

「ザウスキッチンに向かうか」

 

「仲間に……いや、違うか。腹がへったな」

 

 魚屋の主人がこの島で一番美味い飯屋であるザウスキッチンに向かうことを決める。

 貴虎がザウスを仲間にしようと考えているのかを聞こうとするが腹が鳴った。私はザウスをコックとしてスカウトしたいのでなく、純粋に腹を空かせているからザウスキッチンに向かうことを決めたと理解した。

 

 孔明達も腹を空かせていて、ザウスキッチンに向かう。魚屋の主人が言うには島のはずれにザウスキッチンがあるようだ。




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