ヒトヒトの実 超人種モデル ゴールドマンを食った男の話 作:アルピ交通事務局
「さて、改めて説明をしましょう」
コックを仲間にして東西南北の海で仲間が集まった。
リヴァースマウンテンに向かって偉大なる航路を冒険……とは行かず、南の海でリヴァースマウンテンから最も近い街に向かっている。仲間が集まってここは偉大なる航路に入るのではないのかと疑問を抱いている者達も居るので孔明が何故かと説明をする。
「悪魔超人軍は色々な所を巡って冒険をします……海賊王の一団のみが辿り着いたと言う最後の島、ラフテルに向かい
「それは聞いてますけど、なんで執着しないんすか?」
「
海賊王の秘宝を探しての冒険でなく、諸国漫遊の冒険であることを改めて説明する。
ハヤトはそれについては納得しているが、どうして執着しないのかを聞く。ひとつなぎの大秘宝はおそらくは純金や宝石等の目に見える明確な財宝ではない。重要な意味のある宝ではあるが、それだけである。ならば手に入れる価値はあまり無い。
ラフテルには私の天のダンベル以外の始祖のダンベルが嵌め込まれている祭壇がある。
その祭壇に天のダンベルを嵌め込めば私は消滅することになる。私の冒険が終わったなと感じれば祭壇に天のダンベルを嵌めるつもりだ。
「諸国漫遊と言っているが、航路は基本的には偉大なる航路だ……そこである物を手に入れなければならない」
「新世界用の
「なんすか、それ?」
「偉大なる航路は今まで何度かやってきたリヴァースマウンテンから始まり最後にラフテルに辿り着きます……偉大なる航路の島々は特殊な磁場を持っていて通常のコンパスが狂います。偉大なる航路では磁場を記録し次の島の針路を示す
「確か、リヴァースマウンテンから7つのルートの内の1つが示されるのだったな」
「ええ、その通りです……リヴァースマウンテンの磁気を記録し7つのルートの内の1つが
「新世界用の
「通常の
孔明の説明が再開され、ロビンが新世界用の
孔明は新世界用の
「この島が終われば偉大なる航路に入ります。私は新世界用の
「
「ええ。偉大なる航路には何があるか分かりませんので、なにか事件が起こる際に確実にその島に立ち寄ることが出来る様に
「ふむ……構わんぞ」
新世界で使われる
何故?とロビンが疑問を抱くので1回立ち寄った事がある島でなにかが起こる際に行くことが出来る様になりたいと言う。ワノ国の様に厄介な所にある国の磁気を記録した
「では、私からも……調理器具はザウスキッチンにあった物を持ってきている。悪魔超人軍の船員は私を含めたここに居る7名だけだが何れは増えるだろう。ならば食材に加えて食器類を少し購入したい」
「構わん」
元々は十数人程度の海賊達から奪った海賊船で食器類が完全に充実しているとは言い難い。調理器具はザウスが選び抜いた物をザウスキッチンから引き続き持ってきているが、食器類が足りない可能性が出てくる。
ザウスは念のためだと食器類の購入を申し出たので構わないとそれを承諾した。
「私は火薬類の補充をします」
「……」
「どうかしましたか?」
「いや、構わん。火薬類の補充をしてこい」
リグレットは自分の愛用の銃や大砲に使う火薬を買いに行く。
リグレットの銃はONE PIECE世界ではありがちな中世の銃、マスケット銃だ。雨に濡れたり濃霧などで湿気ればまともに使い物にならない銃だ。何処かの段階でマスケット銃でなく高性能な銃に変えなければならない。
「私は少し情報を集めよう……これから戦う可能性がある敵の情報を」
貴虎は街に出て海賊や海軍の噂を確認しに行くという。
それも私は承諾した。
「いいんすか?船長である将軍さんが船に残って」
「ここは南の海でリヴァースマウンテンに最も近い島だ。南の海出身の海賊達はここで最後の装備を終えて偉大なる航路に入る……信頼出来る部下はするべきことを見据えて動いた。ならばなにも言うまい」
航海士として必要な物を買いに行った孔明。狙撃手として必要な物を買いに行ったリグレット。シェフとして必要な物を買いに行ったザウス。副船長として情報を集めに行った貴虎。
船に残ったのは私とロビンとハヤトの3人で、ハヤトは船長である私に島に上陸しなくていいのかを聞いてくるが、各々が動いているのでなにかをすることは無い。
「それよりもロビン、お前は上陸しなくてよかったのか?……偉大なる航路に入る最後の島だ。何れまた立ち寄る可能性はあるものの、今の間に欲しい物があるのならばある程度ならば出すぞ」
「太っ腹ね。でも大丈夫よ。この前に買ってもらった本はまだ読み終わっていないし、この船にはまだ幾つか本はあるし孔明が書き写した本があるわ」
「そうか」
ロビンに島に上陸して本などの購入をしても構わないことを伝えるが、前に購入した本や元からこの船にある本、更には孔明が学者の役に立つだろうと用意していた書物があるから今のところは本が欲しいとは言わない。
遠慮しているのでなく、本当に必要と感じていないのだろう。ならば無理なことは言わない。
「ハヤトは欲しい物は無いの?」
「う〜ん……そうっすね……」
「ハヤト、ロビン、少し考えるのをやめろ……厄介なのが来たぞ」
ロビンが欲しい物はないのかをハヤトに聞けばハヤトはなにかないのかと考える。
しかし途中で私は会話を終わらせる。この船に近付いてくる高い戦闘能力を持った人間が数名やって来た。
「我が船になんの用だ?」
「悪魔将軍か……貴様の船にニコ・ロビンが乗船している事は知っている。大人しくニコ・ロビンを渡せ」
何時ものゴロツキの様な格好をしている海賊でなく、スーツに身を包んでいる一団。
私が船の上から何をしにきたのかを聞けばロビンが居ることを言われる。ロビンはピクリと反応をする。
「いきなりやって来て、政府の役人か?」
「……詮索は不要だ。もう一度言う。ニコ・ロビンを渡せ。貴様の船にニコ・ロビンが乗っている情報は掴んでいる」
スーツを着ている一団の1人に政府の役人かどうかを聞いた。
質問には答えずロビンを渡せと言ってくる。ロビンがゼロ・オリジン号に乗っている事も見抜いている。
「お前達の前にロビンが出てきていない。それが答えだ」
「そうか……ならば仕方あるまい」
数人の男達がジャンプしてゼロ・オリジン号に乗った。
貴虎達が居ない間にやって来るのはなんとも不幸か幸運か……
「私は白馬の王子様というわけではない。己の身は己で守れ」
「ええ、わかっているわ」
船に乗ってきた一団を覇王色の覇気で蹴散らしても構わないが、先に私はロビンに言っておく。
ロビンはこの船に乗せているが、鬼出しの釜に触れさせていない。あくまでもこの船の人間であり悪魔超人軍の一員ではない。だから船長としてロビンを守らない、と言うわけではないがこのままこの船に乗っていくつもりならば、それ相応に戦えなければならない。
ロビンはハナハナの実の能力でスーツを着ている男のスーツの襟に腕を生やした。靴にも手を腕を生やした。
靴に生やした腕でスーツの男を転ばした。スーツの襟に生やした腕でまるでキャメル・クラッチの様な関節技を使いゴキリとスーツの男の骨を折る。
「ふん!」
「ぐぉ!?」
ロビンが戦えているならばと私も戦う。
軽くストレートのパンチを浴びせれば相手は意識を失う。まだまだスーツの一団は居ると飛び蹴りをしてきた男の蹴りを回避し頭部を掴んだ
「ぎゃああ、ア、ァァ……」
頭部を掴み、男の生気を吸い取った。
元気が漲る肉体の艶が一瞬で消え去り窶れた。
「ヒィイ!?」
「ハヤト!?」
残りは1人かと思っていれば、ハヤトが最後の1人の攻撃を悲鳴を上げながら回避していた。
怯えた悲鳴をあげているのでロビンは驚いた。ハナハナの実の能力を使ってハヤトを襲っている最後の1人を倒した。
「ふん、所詮は口先だけか」
倒れて意識が無いスーツの一団を海に投げ捨てる。
多少は腕に覚えがあった様だったが、私からすれば大した相手ではなかった。
「ハヤト……大丈夫?」
「だ、大丈夫だよ……でも怖かった。なんか仏恥義理島で相手にしていた海賊達と明らかに雰囲気が違ってたっすよ!」
震えているハヤトに声をかけるロビン。
ハヤトは大丈夫と言うと一呼吸を置いて震えを止めた。怖かったと口にし今まで戦ってきた奴等とは異なることを言う。
「だろうな」
「だろうなって、将軍さん、なんか知ってるんすか?」
「アレは海軍でもその辺のチンピラでも海賊でもない。世界政府直属の諜報員だ……ロビンは世界政府に直接的に狙われている」
「世界政府にってマジすか!?」
「ええ、本当よ」
スーツの一団が今までとは異なる事を頷けばなんでと驚きながらもハヤトは聞いてくる。
さっきのスーツの一団について、そして狙いがロビンである事を軽く教えればロビンを見るハヤト。ロビンは本当だと頷いた。
「ロビン、なにしたんすか」
「しいて言うならば謎を解き明かそうとした、かしら」
「謎?」
「世界政府が隠したくて隠している事だ……にしても、お前はなんとかならんのか?」
「いや〜……すんません」
ロビンに関する話を話題をハヤトに切り替える。
操舵手として舵輪を握っている時は凄まじい覇気を感じるが、舵輪を握っていない今は何処にでもいるひ弱そうな青年だ。船に乗り込んできた世界政府の諜報員を相手に攻撃は回避し続けていたのだが、逆に自分から攻撃をすると言う事をしなかった。
乗り物に乗ってハンドルを握っている時のハヤトとそうでない時のハヤトとの覇気、と言うか戦闘能力に差が開き過ぎている。
操舵手としては超一流の腕を持っているハヤトだが、ハンドルを握っていない時は戦闘能力が低い。
私が何とかならないのかを聞いてみたがハヤトは苦笑いして軽く謝ってくる。
「確かこの船の武器庫には銃があった筈よ」
戦闘力が無いハヤトを見て、ロビンは船に銃があることを思い出す。
「いや〜僕、銃の腕はちょっと……昔、仏恥義理島の射的大会でブービー賞を取るぐらいにはヘタクソなんすよ」
銃を装備すれば多少はと考えたが、ハヤトは銃の腕が無い事を伝える。
ブービー賞と言うことは後ろから2番目……残念な成績だな。
「攻撃は全て回避していたわね」
「はい……バイクに乗って暴走族として走り続けていたおかげか相手の動きとか風の流れとか自然物が何処にあるとかはなんとなく分かるんすよ。さっきの人達も強かったですけど、攻撃の動きは読めたんで回避しました」
ロビンがさっきの奴等の攻撃は軽々と回避していた事を聞けばハヤトは動き等を感知出来る事を教える。
こいつ、暴走族として走っていたからか見聞色の覇気に開花しているな……
「すんません……将軍さん、バイクに乗っている時の僕に惚れ込んで操舵手にしたんすよね?……舵輪を握ってなきゃ何時もの調子が出なくて、このままじゃ戦闘で迷惑をかけちゃうっす」
「貴方の操船技術のおかげでここまで上手く航海出来ているのよ、卑下することは無いわ」
ハヤトが船に乗る際にリグレットが気にしていたこと、乗り物に乗ってハンドルを握った時とそうでない時のハヤトが大きく異なる。
乗り物に乗ったハヤトは覇王色の覇気を放つほどの力強さを感じるが、今のハヤトはそれとは真逆だ。戦闘方面で役立たない事を落ち込んでいるがロビンは他の面でハヤトは役立っているので落ち込むことは無いとフォローを入れる。
乗り物に乗ってハンドルを握った時とそうでない時のハヤトは大幅に変わるか……
「ハヤトよ、お前は乗り物に、例えばロボットに乗ってハンドルを握ったのならば戦えるのか?」
「勿論っすよ!……ああ、でもそんなの作れるのベガパンクぐらいっすよね」
乗り物に乗ってハンドルを握れば強くなるハヤト。
ロボットに乗ったら何時ものハヤトから切り変わるのかを聞けば勿論と頷いたがハヤトはそんなロボットは見たことが無いし、作れる人間もベガパンクぐらいだから簡単に手に入らないと落ち込んだ。
ロボットに乗ることさえ出来るのならば戦うことが出来るのは否定していない……ふむ……
「武器作りも視野に入れなければならんな」
刀、槍、斧、鎖、弓、牙の武器を渡したとしてもハヤトは使いこなせないだろう。
ハヤトにはロボットを用意する……ハヤトはベガパンクぐらいしかロボットは作れないと思っているが、ベガパンク以外にも作ろうと思えば作れる。ベガパンクの生まれ故郷であるバルモジアには色々と設計図が置いているからそれさえ手に入れればどうにかなる可能性がある。
バルモジアは何時かは立ち寄るとして……ロボット以外にも色々と作らないといけない。
貴虎は斬月に変身して戦う。孔明はウェザリアの天候科学兵器を使って戦う。リグレットは二丁拳銃で戦う。ザウスは人間を解体する用の包丁を使って人間を調理する。ロビンはハナハナの実の能力で戦う。
これからどういう仲間が増えるかが分からない。ハヤトの様な者が仲間になる可能性も高い。
自分の武器を持っていない船員達が戦える武器を街の武器屋で購入するのでなく、悪魔超人軍で開発する。
1つの武器でありながら剣、ハンドアックス、槍、鎌、レイピア、ナイフ、鉤爪、銃と十徳ナイフの様に使い分ける事が出来る武器の開発を。確かそんな武器があった筈だ。
「戻りました……新世界用の
最初に船に戻ってきたのは孔明だ。
新世界用の針が3つある
「流石は南の海でリヴァースマウンテンに最も近い島、本来ならばありえない食材もあった」
次に戻ってきたのはザウスだ。
大量の食材と食器類を買ってきたのだが、この島の街には南の海では採れないだ魚が売られていた事を喜んで報告する。
「火薬の補充は終わりました」
次に戻ってきたのはリグレットだ。
火薬等の物資の補充を終わったことを報告する。
「面白い情報が幾つか集まった」
最後に貴虎がメモ帳を片手に戻ってきた。
面白い情報が幾つか集まった事を事務的に報告しようとするが、それはリヴァースマウンテンに向かってからだ。
「将軍さん、命じてください」
「ああ……リヴァースマウンテンの双子岬に向かえ」
ハヤトが私からの命令が欲しいと言うので、リヴァースマウンテンの双子岬に向かえと言う。
船を港に停める為の錨やロープを外す。ハヤトは舵輪を握った。ハヤトは風貌が変わって叫んだ。
「じゃあ、行くぜ!目指すは偉大なる航路だ!」
悪魔超人軍の偉大なる航路での航海が始まる。
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