ヒトヒトの実 超人種モデル ゴールドマンを食った男の話   作:アルピ交通事務局

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新型ドライバー!の巻!

 

 オークション会場の外に出れば、海兵達が居た。

 予想通りの展開ではあるが、海兵達はオークション会場に足を踏み入れずオークション会場前で足を止めていた。

 

「あいつは……賞金5000万ベリーの悪魔将軍!」

 

「果物戦士もいるぞ!」

 

「ふん、多少は名を上げたか」

 

 海兵の1人が手配書を見て驚いた顔をする。

 賞金5000万はまだこの辺りでは高額であり、多少は有名になったものだなと実感をする。

 

「何故ここに……いや、動くな!お前達は包囲されている!」

 

 オークション会場にどうしているのかが分からないが海兵は直ぐに銃を構える。

 威嚇射撃の1つでもしてくるかと思ったがそんな事はない。

 

「どうした?お前達の銃は飾りか?」

 

「な、舐めるな!」

 

 この世界は銃は本当に粗末な物が多い。

 海兵は銃を撃とうとするので見聞色の覇気で読んだが私は動かなくても誰も銃を当てる事が出来ないのが分かった。もう少し腕のある銃使いは居ないのかと思っているとカトリーヌが現れた。

 

「ふん、やはり居るか」

 

 西の海から仏恥義理島とこれで三度目となるカトリーヌとの会合。

 最早、運命の相手としか言いようがない。その様なものはあまり信じたくはないが……ガープとロジャーという一例があるからな。

 

「悪魔将軍、いえ、悪魔超人軍!オークション会場を」

 

「オークション会場は世界政府加盟国ではないぞ?」

 

「っ……」

 

 オークション会場を襲撃したことを指摘すればカトリーヌは罪状を読み上げるのをやめた。

 カトリーヌの倫理観では奴隷というのは間違っていると分かっており、心の中でこのオークション会場を襲撃して滅茶苦茶にした事を喜んでいる。

 

 あえてここは世界政府加盟国でない事を指摘すればカトリーヌは揺らぐ。

 揺らいでいるが戦極ドライバーを取り出してリンゴロックシードを取り出した。

 

『リンゴ!』

 

「変身」

 

『リンゴアームズ!Desire Forbidden Fruits!』

 

「リンゴか……将軍が送ったデザインにそんな物は無かったな」

 

「副船長さん、あの人は僕が相手をしますよ……あんな迷いのある刃、相手になりません」

 

 リンゴアームズを見て、過去に送ったデザインには無かったと思い出す貴虎。

 仮面ライダーイドゥン リンゴアームズに変身したカトリーヌの手は震えていてそれを見抜いた宗次は引き受けると仮面ライダーイドゥンに変身しているカトリーヌに挑む。

 

「お姉さん、迷ってますね」

 

「……」

 

「沈黙は肯定だよ……ここは外国だけど、文字通り治外法権。でも、そこで悲鳴を上げてる人達がいる」

 

 宗次は刀を、カトリーヌはリンゴアームズのアームズウェポンであるソードブリンガーを交わる。

 少し打ち合えば宗次はカトリーヌの剣に迷いがあるのだと見抜いた。治外法権であるこのオークション会場から脱走していく奴隷にさせられかけた人達を見て、良かったと安堵するのと同時に海兵としてやってはいけないことをしているという罪悪感に挟まれている。

 

「信念が無い刃じゃ、僕は斬れませんよ」

 

「ナメないで!確かにここは治外法権、だったら私達が法となって守らないといけない!」

 

「来ますか」

 

 宗次が軽く煽れば揺らいでいたカトリーヌは迷いを振り切ろうとする。

 リンゴアームズのもう1つのアームズウェポン、リンゴを模した盾でもあり鞘でもあるアップルリフレクターにソードブリンガーを戻して呼吸を整える。宗次がやってくるなと分かれば刀を構え……突撃してくるカトリーヌのソードブリンガーを受け止めた。

 

「捕まえた」

 

「これ、は!?」

 

「スゴいでしょう。コレは受ける、崩す、斬るの三連動作の1つ。僕が受け継いだ剣の1つ……このまま龍の尾に叩きつけられてください」

 

 受・龍尾刈りと言う剣術でソードブリンガーを中心にカトリーヌを抑え込む。

 崩・龍尾刈りと言う剣術でカトリーヌを剣を通じて浮かす。

 殺・龍尾刈りと言う剣術でカトリーヌの戦極ドライバーに向かって愛刀の則宗で斬り伏せる。

 

「っ、そん、な……」

 

「副船長さんと同じなら、それが無いと戦えませんよね?……どうですか、杉村さんが残した龍飛剣は」

 

 戦極ドライバーは綺麗な切断傷をつけられて破壊された。

 仮面ライダーイドゥンに変身していたカトリーヌは強制的に変身が解除され、必殺剣である龍飛剣が決まったことを誇らしげに語る宗次。

 

「これは驚いた。まさか旧式のドライバーとはいえ生身で勝てる人間が居るとは」

 

「お前は……」

 

「気をつけろ。奴は強い……なにより貴虎と同じ物をつけている」

 

 各々が海兵を蹴散らしていく中で1人の海兵が現れた。

 貴虎と同じく戦極ドライバーをつけている。ただそれだけでなく、海兵がやってきた時から感じていた強い2つの気配。1つはカトリーヌのものだったがもう1つはあの男のものだとリグレットは見抜いた。

 

『レモン!』

 

「変身」

 

『レモンアームズ!インクレディブル・リョーマ!』

 

「戦極ドライバー……それはカトリーヌか私以外には」

 

「ああ、使いこなせない物だったよ」

 

 仮面ライダーデューク レモンアームズに変身する海兵。

 戦極ドライバーはカトリーヌか貴虎にしか使いこなせない危険な物であり、回収する予定の物だ。カトリーヌと自分以外にも使いこなせる者は居るはずは無いと貴虎は言おうとするがその前に男は使いこなせない物だと素直に認めた。

 

「ならば、何故」

 

「君が戦極ドライバーを持って逃走した時の連絡、忘れたかい?君やカトリーヌの戦闘データをもとに更にアップデートをするという話を。何もそれは君達に限った話ではない。私の様な人間でも戦極ドライバーを使える様に調整したんだ。まぁ、直ぐに無駄になったが」

 

 自爆特攻をしようという考えでなく、普通に貴虎に挑む仮面ライダーデューク。

 レモンアームズのアームズウェポンであるレモンレイピアで攻撃をしてくるが斬月に変身している貴虎は軽々とメロンディフェンダーで防いでいる…………!

 

「貴虎、やるなら早くしろ。奴は本気ではない!」

 

 戦極ドライバーを完璧に使いこなしている貴虎とデュークに変身した男の間には力の差がある。

 このまま行けば貴虎が勝てるだろうが、それを予想しない程にデュークに変身している男は間抜けではない。

 

「驚いたね……その戦極ドライバーは色々と調整を怠っている。対する私の戦極ドライバーは私に合わせて調整をしているんだがね」

 

「お前と俺とでは研鑽の日々が違う!」

 

 無双セイバーとレモンレイピアがぶつかり合う。

 自分の予想ではこの時点で勝っているとデュークに変身している男は言うが、貴虎は戦極ドライバーを使って長い間戦い続けていたからこその経験値がある。

 

「ならその経験値の差とやらを埋めようじゃないか」

 

『レモンエナジー』

 

「っ、それは!」

 

「忘れたわけではないだろう。戦極ドライバーを回収して新しいベルトを作ると言う手筈だった。本来受け取るべき君が居なくなったからね、ありがたく使わせて貰うよ」

 

 デュークに変身したままの男は戦極ドライバーだけを外した。

 なにをするかと思えば設計図も何も送った覚えはないが紛れもなくゲネシスドライバーを取り出し、ゲネシスドライバーでのみ使うことが出来るロックシードの1つ、レモンエナジーロックシードを取り出した。

 

「変身!」

 

『レモンエナジーアームズ!ファイトパワー!ファイトパワー!ファイファイファイファイファファファファファイッ!』

 

「それは……」

 

「これこそが君の戦極ドライバーから採取した様々な戦闘データをベースに作り上げたゲネシスドライバー……先に言っておく。戦極ドライバーで変身したライダーではゲネシスドライバーで変身したライダーに勝つことは不可能。君の使っている錠前は全てクラスAのロックシード、しかし私のエナジーロックシードはクラスSだ」

 

『創世弓ソニックアロー』

 

 ベルトから音が鳴ればエナジーアームズの基本的なアームズウェポン、弓と刀が合体したソニックアローが出現した。

 デュークはソニックアローから光の矢を放つ。貴虎はメロンディフェンダーで防ぐが後方に弾かれる

 

「副船長さん!」

 

「コイツの相手は俺がする!海兵は無限に湧いてくる!逃走の準備を早くしろ!」

 

 ゲネシスドライバーで変身した仮面ライダーデューク レモンエナジーアームズと自分が変身している仮面ライダー斬月 メロンアームズでは本人でなく変身している道具に力の差があると貴虎は直ぐに感じ取った。

 宗次が力を貸すのではなく道を切り開く様に言うので宗次は助けに入らず道を作ることを決意すれば宗次は物凄い速さで海兵を斬っていき一本の道を作った。

 

「いけ!お前達!」

 

「逃げるぞ!」

 

「ここを抜ければ地獄は終わりだ!」

 

「何処でもいい、どっかに!」

 

 道を宗次が切り開けばリグレットが解放された奴隷に向かって叫ぶ。

 逃げれると宗次が切り開いた一本の道を走っていくのだが、デュークに変身している男はソニックアローを向ける。

 

「まったく、仕事を増やさないでくれ」

 

『イチゴ!』

 

 イチゴのロックシードをソニックアローに装填した。

 強い力を感じ取ったと思えばイチゴの形をしたエネルギー弾が出現し……イチゴが弾けて無数の光で出来たクナイの雨が降り注ぐが、貴虎がメロンディフェンダーを投げた。

 

「なに!?」

 

「俺のメロンディフェンダー少し特別でな、ふん!」

 

「っぐ……」

 

「そのベルトの登場には驚いたが、コイツは貰ったぞ」

 

「……ふ、クラスSのエナジーロックシードでなくクラスAのイチゴのロックシードなんて幾らでも代わりがある……それよりもカトリーヌ准尉、何時まで気絶したフリをしている?破壊されたのはベルトで君には対して傷がついていない筈だ」

 

 メロンディフェンダーで光のクナイの雨を防いで隙をついて貴虎は攻撃した。

 ソニックアローに装填されていたイチゴロックシードが落ちたので貴虎は回収し、道は切り開いたと走り出す。

 

「それが思ったよりも体が重くて」

 

「ふむ……まぁ、そういうことにしておくよ」

 

 途中で戦極ドライバーが破壊されたカトリーヌだったが、カトリーヌには大きなダメージは入っていない。

 戦極ドライバーが破壊されて少し傷を受けただけであり立ち上がる機会は常にあったが、カトリーヌはわざと立ち上がらなかった。

 

 宗次を先頭に奴隷達が次々と逃げていく。

 世界政府加盟国の人間ではない=人間ですらないと言う物騒な思想をカトリーヌは一切持っていない。人攫いに奴隷として売られかけた人達が無事に逃げれる為にと攻撃する事はしなかった。

 

 デュークに変身していた男はそれを見抜いていたが、あえて深くは聞かなかった。

 カトリーヌの流儀や正義を通したいからでなく、戦極ドライバーをこの世の誰よりも使いこなせる貴虎との貴重な戦闘データを作る事が出来た。ならば今はそれ以上はなにも望まない。

 

「全員、逃げたい所に行け!私達は出航する!」

 

 解放された奴隷達と一緒に港までやってきた。

 港には商船や表向きにはいい顔をしている者の船等無数にあった。この内のどれが当たりなのかは分からないが少なくとも奴隷の解放はしてやった。ここから次に生き残るかどうかまで面倒を見る理由は無い。

 

 海兵達は勿論追いかけてくるが気にせずに走る。

 私達に便乗する物は居ないだろうなと警戒しながらもゼロ・オリジン号に飛び乗る事に成功すれば船を即座に出航させる……のだが

 

「貴様、何故ついてきている?」

 

 ワトソンが何故かゼロ・オリジン号に乗船していた。

 仲間にするのも船に乗ることも許可をしていない。宗次が呼び込んだのかと問い詰めようとするがその前に斬月に変身していた貴虎が強制的に変身が解除されて膝をついた。

 

「コイツは酷い……直ぐに船医を」

 

「この船には医者は居ない!だが、医療器具ならある。幸いにも切り傷が複数あるだけだから」

 

「お嬢さん、バカを言っちゃいけない。切り傷は万病の始まりだ……医者が居ないってなら、代わりに治療させてもらうよ」

 

 貴虎が受けていた傷は思ってる以上に酷いのかワトソンは治療を急ぐ。

 私がフェイスフラッシュを使って治せばと思ったが、海軍の船が物凄い勢いでこちらに向かってきている。貴虎が倒れ、宗次やリグレットは戦っていて疲れている。ここは無理にフェイスフラッシュを使って体力を大幅に使うよりも海軍の船と戦える様にするべきかと考えていれば船は物凄い速さで動いた。

 

「んだコイツは!?」

 

 あまりにも急な速度で動いているので驚くハヤト。

 船に何かしらの特別な仕掛けは施していないので海流側になにかが起きている。まさかと思い海を見れば海流は不自然な流れを生み出している。

 

「まさか……」

 

 不自然な動きをしている海流を生み出せる存在など限られている。

 エルデンランドが目視出来なくなるレベルにまで引き剥がせば海流は安定し……イルカが跳ねた。

 

「貴様か……」

 

「……ええ……怪我、してる人が居るみたいよね?」

 

 イルカを見てやはりかと確信をする。

 あのイルカはバンドウイルカ、今回のオークションの目玉商品であるバンドウイルカの人魚と同じ魚だ。貴様かと声をかければ海の中から飛び出してバンドウイルカの人魚、カレンがゼロ・オリジン号に上陸し怪我をしている人達が居ると言う。

 

「……色々とあるが、今は貴虎が優先だ。貴虎の安否が確認出来るまで派手な航路は歩むな」

 

「あいよ!」

 

「貴虎をあれほどまでに傷つけるとは、相当な相手でしたね」

 

 貴虎を治療するのに専念したい。

 無理な海流に乗らずに安定した海流に乗れとハヤトに命じれば孔明は船内に目を向ける。カレンが先ほど向かったが、ワトソンが言うにはかなりの傷の様だが……最悪の場合は、フェイスフラッシュを使うか。




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