超かぐや姫! 解説プラス二次創作置き場   作:水逸咲

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ゆるっと超えかぐ 33〜36話

33話 ECサイトは決済らくらく

彩葉はかぐやを店から引きずり出して、人気が無いとみるや路上でお説教を始める。

「あぁもう早食いして出てきちゃったじゃない! 何で家から出てくんのー!」

「だってつまんないんだもーん」

言っても分からない様子に、彩葉は完璧に生きるための耐えの重要性を説く。

「あのね、そんな風に生きてると自滅するよ? 大自然の厳しさ! それサバンナでも同じ事言えんのー! って、これヤチヨが言ってたんだっけな?」

「あっ出たヤチヨ、ねえこれどうやって使うの?」

すっかり大きくなった手のひらに、眼鏡ケースもといスマコンケースが。

「スマコン? 私のもの持ってきても、網膜認証だからかぐやは使えないよ」

「彩葉のノートパソコンがくれた! ねえ使い方教えて!」

「あげてません、ノートパソコンが? ノートは網膜認証じゃないから、変なとこ触らないなら使っても、ん?」

よく見るとケースがまるで新品のように美しい。

「ううん? これ彩葉のノートパソコンが、即日配達した!」

「怖いこと言ってる? これもしかして怖いこと言ってる!?」

 

 

 

 

 

34話 言葉遣い

彩葉は急いでウォレット残高を確認すると、正気とは思えない3桁の数字が並ぶ。

「あっ、うぅっ、死ぬ気で貯めたんですけど」

「あぇっ……」

本気の感情を滲ませたら、流石にかぐやは事の重大さを理解し始める。

「452円って、使用金額ではなくて!? あのでっかいチャームが、オマケでついてくるキラキラなお菓子を買ったのよね!? 暗いところで光る骨っ子サウルスとかと一緒のやつ買うたやんな!?」

「あぁうあのあの……」

本気で怒ると訛りが出てしまう。かぐやの何も言い返してこない様子は自分を思い出して苛つくが、しかしここでガン詰めしたら、そのまんま自分と母のやりとりになると思ってブレーキがかかる。

「ええんや、赤ちゃんは自由なもん。勉強になった、お金の使い方、上手なったねぇ〜。次は、FXにレバレッジでもかけちゃうんかな〜? 彩葉お母さんはエナドリ買ってくれたほうが、助かるんやで〜」

「ぴえっ、あうっ、あうあぁっ」

 

 

 

 

 

 

35話 帰り道

まだ明るい帰り道を彩葉は、胸を張らなきゃと思いつつほんの少し肩を落として歩く。

「また死ぬ気で貯めるからいいんだ」

「あのあのっ、かぐやもっ、死ぬ気で頑張るよぉ!」

調子の良いことを言って、まるで……。

「もう、隠してること、ないやんなー?」

「あ……」

かぐやの表情と動きが何も隠せていない。

「このまま無言で帰りたくないんなら」

「帰りたくないなら……?」

「……口の軽さを発揮するなら今だけだよ」

あの人のように締め上げる事は出来そうもない。これはそういうポーズなんだと、少し演技がかった方法で口を割らせる。

「あのあの、そのねっ?」

ホントにまだ言えてない事がある様子に、彩葉は心臓が縮みながら立ち向かう。

「…………聞きましょう」

 

 

 

 

 

36話 消えかける乙女心

家に帰ったらかぐやは、感情を引きずることなく明るさを取り戻している。

「できたよ〜、じゃーん♡」

「これもウォレットで、え、えっ。驚異の1人3皿」

消えていったお金たちと、台所に残るお片付けしてない鍋たちが彩葉の心を吹雪かせる。

「はいっ」

「何なのよ、うまいじゃないのよ。久しぶりなおいしいごはんで、体が喜びに満ちていくじゃないのよほほ……」

これは食材がいいのか、それとも栄養不足だからなのか彩葉は夢中で食べていく。

「いまだけは私のこと、皿ペロ女なんて思わないでちょうだいね」

「思ってないよ」

1回机に顔を伏せたあと、止まらずスプーンを口に運び続ける。

「口いっぱいに頬張るハムスターみたいだねって、思わないでちょうだいね」

「かぐやも一緒だから、美味しく食べよ♡」

 

 

 

 

 

 

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