超かぐや姫! 解説プラス二次創作置き場   作:水逸咲

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ゆるっと超えかぐ 29〜32話

29話 はよ食えとは言われない

目の前には映えまっしぐらなイチゴのパンケーキが、デデンと存在感を示す。

「彩葉ノートで赤点回避記念」「お礼の品で〜す」

「「ご査収くださ〜い」」

ナイフとフォークは持ったが食べ慣れないメニューに、どう手を動かせばいいのか正解が分からない。

「ロカっ、マミっ、これ普通に食べたほうがいい? ていうかどうするのが普通?」

「それはライブのリアクション的な?」

「彩葉はグルメ食レポの研究までするんだ〜」

恐る恐るナイフで引いてみるが、ひと口サイズに切り分けるのがまず難しい。

「ちょっと食べ方分かんない。終わったあとお皿グチャグチャになってそう」

「カメラ目線は最初と最後くらいでいいかな、ワキは締めてたほうが所作綺麗かも」

「◯摩呂さんじゃないからね、おいしさ味わってる顔は控えめでいこ〜」

 

 

 

 

 

30話 ワザップ彩葉ルノ

彩葉が真下を睨みつけながらフォークを動かすと、何者かがシュバッと高速でパンケーキを奪い取る。

「いただきまえっ、あっ!?」

「あ〜むっ、うんうんうん、うんま〜! あはは!」

こちらが考えてやろうとしてた美味しい食べ方を、急に現れてしまった宇宙人が全部やってしまい、彩葉は衝撃に目が点になる。

(何故ここにいる!? そして食べ方うまっ! いやその前に、あなたを窃盗及びパンケーキ横取り罪で訴えます! 理由はもちろんお分かりですね? こんなにも期待が膨らんでたところで奪い取り、しかも食べちゃって返還を不可能にしたからです! 覚悟の準備を、しておいたほうがいいんだからね!)

 

 

 

 

 

31話 ユアネーム

宇宙人はこれもシェアだよねって陽気にご挨拶してくる。

「よっ彩葉!」

「え〜かわいい、彩葉の友達?」

「彩葉の服着てる〜」

この服はリーズナブルなお店に連れてってもらい、さらにはそこで2人に見繕ってもらって買ったやつだ。

「やっ、別にっ、そのっ、ちょっといとこがっ、泊まりに来ちゃっててっ。つきっ、築地から来ててっ」

「うん、月から来たのっ!」

「へ〜築地か〜」「お名前は?」

なんとか先回りして怪しさを隠せたと思ったら、基本中の基本情報が抜けてて彩葉は慌てる。

「名前はぁ〜、電信柱子かな! ごめんこれはひどいわ、かぐやでいいよもう」

「なんでワンクッション入れちゃったの!?」

「彩葉疲れてるなら休もう? はいパンケーキ食べて食べて」

 

 

 

 

 

 

32話 頭を隠せばどっか出る

「かぐや、かぐやか〜! うぇへへへへ〜、これがパンケーキ!? 彩葉のとは全然ちがーう!」

「パンケーキ好き? はい、これもどうぞ。かぐやちゃん彩葉のところに泊まったんだ?」

かぐやはまだ生後3日だから、彩葉はついつい口を挟んでしまう。

「あぁロカっ、甘いものあまりあげなくていいから……。じゃなくてっ、かぐやは余計なこと喋らないでっ」

「えー余計なことってー、なにがーどこがー?」

このままだとある事無いこと喋りそうなので、いったん耳元で内緒話する。

(私学校では完璧優等生で通ってるの! 変なこと言わないでね! あと自分の正体もバレないように!)

「は〜い、そうそう彩葉のお家に泊まってるんだ〜」

一応話を合わせてくれたが、宇宙人かぐやの動きが止まらない。

「これが、彩葉が寝たあとやってるムーンウォークだよ〜。そしてこれが〜、彩葉がいない部屋でやってたスクワット!」

「私を巻き込まないで説明できるだろそれはぁ!」

 

 

 

 

 

 

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