今更始めるシャングリラ   作:アストロ流星群

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いや違うんです、シャンフロパートばっかだと飽きちゃうかと思ってリアルパート挟みたかったんです。

決してサボったわけじゃ…


4.発展してもモールは基本変わらない

 疲れた、ひたすらに疲れた。

 昨日は色々あったな。なんか変な兎と戦わされるし帰り際に悪臭振り撒いた上っ面だけのプレイヤーが寄ってきてナンパみたいなのしてくるし。

 まぁ前者はボクが兎を求めたから乱数の女神がちょちょいのちょいでなんかやってくれたんだよ、多分。

 後者に関しては…本当によくわからん。wikiで調べたら直結厨とか出会い厨とかはとんでもない悪臭を振り撒いてるらしい。しかも本人たちは気付いてない。確かに臭かった、耐えかねたプレイヤーがソイツをPKしたなんてことも書いてあったし相当だな。

 

「ま、今日は一旦シャンフロはお休みかな。色々濃すぎた。何で始めてから数日でエクゾーディナリーに遭遇する羽目になったんだよ。そもそもあいつが出なかったらアイテムもっと集めれたのに…って、あぁ!」

 

 ここでボクはあることを思い出す。

 

「特典で貰ったアクセサリー着けるの忘れてた…名前は確かチェストリアだったっけ。」

 

 容量無限のインベントリを追加出来る超チートアイテム。チェストリアの存在を完全に失念していた。アレの存在さえ覚えていればアイテムを捨てたりする必要なかったのに…ま、過ぎたこと言っててもつまんないわな。忘れよ忘れよ

 

「…っと、着いた。なんかまたデカくなったか?何回増築すんだよこのモールは…」

 

 ボクの目の前に広がるモール、というかアウトレットがまるっと屋上に収まっているそれは、何度も増築と改装を繰り返した結果、超特大施設と化したモール「巨大貯金箱」だ。

 巨大貯金箱ってなんだよ馬鹿みてぇな名前しやがって。ここでたんまり金を落としてけってか?そんな名前の癖して安く変えるから文句も言えんのだが。

 それは置いておき、此処にはスーパーやアウトレット、ゲーセンにアスレチックさらには温泉なんてのも併設しているトンデモ施設だ。いや本当にとんでもねぇ規模だな。

 

「ま、今日は買い物とかをしにきたんだけどね」

 

 スーパーに行けよって?なんとスーパーより品揃えがいい上にちょっとお安いんですよ。こういうとこで節約しないと派手に散財とか無理だし。

 

「おっ人参五本で90円…一本18円か。やっすいなぁ」

 

〜十分後〜

 

「ポテチ十袋500円…でものり塩なんだよなぁ、コンソメかうすしおなら買ったんだけど…ってコンソメあんじゃん、買お。」

 

〜三十分後〜

 

「エナドリはエナジーカイザーの十缶パックでいいや、ライオットブラッドは…まぁ一本買っとくか」

 

〜一時間後〜

 

「買い物終わり!思ったよりも買い物が続いてしまった…ま、どうせ今日はここで時間潰す予定だったしゲーセンにでも行こっかな」

 

 こんなVRが主体となった今のご時世でもレトロゲームとしてアーケードゲームは残っている。と言っても今の時代に合わせて手が加えられてるけども。ボクが今やろうとしている格ゲーとかなんてVRシステムと接続して脳波で操作できる。

 

「まぁキャラはパワー特化でいいかな、こういうのは単純な方が強かったりするし」

 

 ボクはVRメット…は持ち運びが不便なのでヘッドホンタイプのを装着する。因みにこれもユートピア社にカチコミかけて作ってもらった専用デバイスだ。こっちはチェアタイプと比べると多少お手軽だった。それでも六桁だけど。

 

「対戦相手は…『レトロカッツォ』?何この人、名前の癖ありすぎでしょ。まぁ名前で実力が決まるわけでも無いしいいんだけど」

 

 そう呟きながらゲームを開始する。

 

ラウンド1

「うげぇ、パワーは強いし副次的な感じで防御力もそこそこあったんだけど、いかんせん一歩進むのに二秒は遅すぎたな。キャラ変えるか」

 

ラウンド2

「スピードタイプにしてみたけど結構合うな。あ、やばい体力はゴミカスだからハメ技はやばい!」

 

ラウンド3

「やっぱ平均値しか勝たんのかなぁ…おっしゃ初勝利!」

 

ラウンド4

「地面に叩きつけて、起き上がったとこを掴んで上に投げる。空中で横向きに弱攻撃当てて復帰途中に空下…よっしゃメテオ決まった!」

 

最終ラウンド

「え、なんで急に3D…うわやばい相手絶対フルダイブじゃん!えっとゴーグルゴーグルっと…あった!やばいもう接敵された、上投げ横薙ぎ叩き落とし!うわラッシュはっや!?スピードがちょっと高い程度だと体力との両立もできるんだ…掴み下投げ横殴りで次にラッシュ…抜けられたけどライフはあと少しだし行ける筈!ガード差し込み…やった勝った!」

 

 ヘットホン型のデバイスと投影ゴーグルを外して鞄にしまう。因みにこのゴーグルは自作でございます、つまりプライスレス。

 そろそろ別ゲーをやろうと思ったのだが観客が集まってた。独り言大きかったかな…というか人集りヤバいな!?

 

「あー、ははは…それじゃあそろそろ失礼しますね!」

 

 そう言い残してボクは逃げる様に立ち去った。

 

***

 

 モールで昼食を食べている最中に、スマホにメールが届いていることに気付いた。時間的にはさっきのゲームの直後かな。

 

「えーっと何々?『先程のプレイはお見事でした。最後、こちらの都合で3Dに変更したにも関わらず勝つなんてプロゲーマーか何かなのかな?まぁなんというか…楽しかったからまたやる機会があるなら連絡をくれると嬉しいな、もう一度戦ってみたい。次は負けないよ?』か…なんというか、この人絶対プロゲーマーだよねって考えが最初に浮かぶんだよねぇ…なんでだろ。まぁ次やる時は素直にメッセージでも送ろっかな。」

 

 ご飯を食べてしばらくモールを散策した後、そろそろやる事がなくなってきたので帰ることにした。いややろうと思ったらほぼなんでもできるんだけどやる気がないしなぁ…

 

「とりあえず明日はモデルの仕事があるし早く寝なきゃな、夜更かしはお肌の大敵ってね」

 

 その日は帰った後に飯食って風呂入って歯を磨いた後に速攻眠りについた。




次回…“正義執行”のドロップ関連の説明は次回描きますんで、ホントに…



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