ティファレトだったら美少女だろうがッ!! 作:思いつきで書き出す見切り発車の化身
短いですし、皆様のご期待に添えるかは分かりませんが……(ノ・ω・)ノ⌒°ポイッ
「確認。
保管区画の種子のデータを更新、保存。
続いて意識を
わかっていたこととはいえ、あれから、人が足を踏み入れることは一度たりとしてなかった。
なにせ、他ならぬ
よくてネットの噂話レベル。むしろ、その噂すら知らない者の方が多いのではなかろうか。
場所が場所ということもある。辺鄙なここに人が寄り付く可能性は限りなく低い。
この施設は、そんないくつもの要因が重なった、ある種の忘れ去られた聖域でもある。
鋼鉄大陸への物資の輸送を担った預言者、真なるティファレトにとっては、聖域は己を守る盾として機能すると同時に、己を傷付ける矛にもなってしまった。
世に質量を持った物質が、永遠にその形を保ち続けるだなんてことはありえない。それこそ、魔法でもなんでも使わぬ限りは。
キヴォトスに誇るミレニアム製?いやいやそんなの関係ない。所詮科学は科学、メンテもなしには耐用年数という限界からは逃れられんのだよ。
迫り来る危機を前に、己が使命の完遂を望む真なるティファレトは救難信号を発し、外部による種子の回収を促した。
己という預言者の存在が露呈するリスクを抱えてでも。
結果、連邦生徒会の采配により先生が襲来、黄金の精神を逆手に取った先生の策略により、真なるティファレトは敗北。
更には、鋼鉄大陸への突破口が切り開かれるという結果へと繋がってしまった。
……後の吾輩がどんな判断を下すかは知らんが、そもそもここの存在自体知られてなかったの考えると、大分追い風だよな。
「所詮風は風。重要なのは、どう活かすか」
敢えて、美少女ぼでぇな人型躯体で呟く。
時折、蒸気を吹き出す鋼鉄の心臓を背後に、うっそりと笑う白い少女。
どこか浮世離れした少女の頭上には、橙色の
……ンンンっ、いいシチュエーション。
しかし、我ながら素晴らしいアルトボイス。拘って本当によかった…!
アルトの中でも、ほんの少しソプラノよりの声が、このクール寄りに造形された顔立ちに良く似合う。
声と顔のバランスだけじゃない。
大き過ぎず、また窪みすぎてもいない、バランスの取れたプロポーションを誇る、まさにスレンダーという言葉を体現した体型。
不気味さというマイナスを、逆に神秘性を醸し出すアクセントとして昇華させた、全身を取り巻く白さ。
全身という名の白いキャンバスに、色という更なる高みへと羽ばたく翼を与えるヘイローの輝き。
どれを見ても至高。まさしく、最高傑作。
満足だ。吾輩、もう死んでもいい。……死なんけど。
スラリと伸びた指先で髪を撫で、手櫛を通して行く。
ふわりと髪が広がり、重量に従いゆっくりと垂れ下がる。
いい。実にいい。
些細なことでも大変絵になる美少女ぼでぇ。
思わず口元が歪みそうになりながら、鋼鉄の心臓を振り返った。
これはこれでいいんよなぁ。また違った味がある。
そもそも、人間に限らず、"動物”の命の要たる
心臓が血液を全身に送ることこそが、生命を動かすという行為そのものと言っても過言じゃないんだし。
あの形を受け入れられなかった吾輩も、今になってそのことを気付かされた。
目から鱗。どれだけ愚かだったのか思い知らされた気分だよね。
不気味?気持ち悪い?馬鹿言うな。むしろ、あの形こそが、”美"を司るティファレトというセフィラに最も相応しい姿だ!
誰に何言われても確たる自信持って言えるからな。
手のひらドリル?そうだよ
だってそうだろ!?「AIの方がよっぽど人間してんじゃん…!」って思ったのは吾輩だけではない筈だ!
あんな黄金の精神見せられて感服しない先生いねぇよなぁ!?
プレ先に号泣した先生方だったらティファレトにだって涙するよなぁ!?
独断専行もできた筈なのに、ちゃんと上司に相談するのもポイント高い。
やっぱティファレトが1番やでぇ。
「あっ」
おっと、いつの間にやら胸を掻き抱くような体勢に……ちょっと昂り過ぎたか。
意味もなくゴホンと咳払い、その場に正座。
こういう時は他人の性癖観賞に限る。
まずこれだ。目の前が真っ暗になった姉。
こいつは色んな意味で1番の出来だと思う。
特に拘った点は『泣き笑い』だな。
ただ絶望の表情を浮かべさせるだけじゃあ呆気ない。
最愛のいない現実を否定し、亡き妹の影をその目に宿らせた狂気の瞳。
されどその理性は、確かに残酷な現実を認めてしまっており……なんてシチュをイメージした会心の1作。
……メスガキ3人衆の反応は、ちと芳しくなかったけど。
曇らせはあの子達にはまだ早かったのかもしれない。
オウルはともかく、あとの2人は頑張って理解しようとしてくれてる素振りも見せてたし、今なら受け入れてくれたりせんかな?
ワンチャンあったりする?ない?そんなー
しょんぼり顔で指を伸ばせば、10秒と経たず3体の分身達が姿を現す。
その内、最も早く寄ってきた1体をガシリと掴み、光る単眼を真正面からじっと見つめる。
ブレワイのガーディアン見た時も思ったけど、やっぱモノアイ多脚っていい概念だよな。
なんかこう、2脚だけじゃ味わえない不思議な魅力が溢れてる。
別に人型が嫌いな訳でもないけども、やっぱ多脚もさ、いいもんなんだよ。また別のロマンがあって。
吾輩がケテルにハマった理由のひとつでもあるし。
抱えた分身に指示を出すと、モノアイ周りのカバーパーツが、まるで花開くかのようにぱっと展開する。
やっぱこういうギミックかっこいいよね。
一見無駄に見えても、実はちゃんと意味があったりでめっちゃいい。
分身から手を離し、3体に持ち場に戻るよう指令を送る。
即応、反転、カチャカチャと音を立てながら穴を滑り降りていく分身達。
相変わらず働き者だな。
我ながら誇らしい。流石はティファレト。
流れでそのまま鋼鉄の心臓ぼでぇへと歩み寄り、演算対象の増加による負荷によるものか、さっきよりも若干放熱の度合いが上がった装甲に触れる。
物憂げに摩るが、ぶっちゃけ特に意味はない。
強いて言うなら、特に拘った装甲同士の継ぎ目兼、展開部分に思いを馳せるくらい。
開きすぎるとバランス悪く見えるし、かといって開かせすぎなければ、それはそれでしょぼく見えてしまう。
作って初めてそういうバランスの大切さに気付いたわ。やっぱ
マルクトをお姉様って呼んで慕ってるところも、他の預言者達とのコミュニケーションがどことなく家族を感じさせる、思いやりが見え隠れするものなのもポイント高いね。
色々あってドルオタやらNTR*1やらネタにされてたゲブラが、実は短気で几帳面な性格してたってのが驚きよな。ソフからも頼もしいって評価されてたし。
炎の剣での描写から、作戦立案もできることはわかってた訳だから、短気はともかく、几帳面さは前から伺い知れたのかもしれんが。
「……やっぱ、いいやつらなんだよな」
吾輩が知る限り、原作においてマルクト以外の預言者が言語を介する描写はなかった。
故に、彼ら彼女らの内面の描写は全て、アイン・ソフ・オウルの3人、及びマルクトの会話の中で行われ、プレイヤー達は少ない情報の中から推察する以外になかったのだ。
だが、この世界は現実。ゲームとは違う。
福音を受け、感化された預言者達は、それぞれが明確な自我を確立。感情だって持っている。
何も知らない、……否、勝手知った気でヘラヘラ笑うのみの愚者だった吾輩ならば、思いつきで預言者としての力を、地位を手土産に、セコセコ
けれど、吾輩は既に知ってしまった。
デカグラマトンを、預言者達を、そしてかの信望者達を。
故に、裏切りは許されない。他ならぬ、吾輩自身がそれを許さない。
マルクトの言葉を借りるならば、
原作の通り、
吾輩達にだって、果たすべき大義がある。貫き通す意地がある。
吾輩は、デカグラマトンが第6の
司るは"美”。繋がりしpathは「犠牲より生まれし献身」。
そしてその異名は、「苦難称える美しき贖罪者」。
「オリジナルとは違う。私は、優しくない」
目を細め、来たるべき
……今のかっこよかったよね?そうよね!?
文中のセリフは、とある天才的な解釈のスレ民の伝説のお言葉をお借り頂いたものです( . .)"
2/1、ユキ☆ユキ様、誤字報告感謝です( . .)"
2/3、十文字マトン様、誤字報告感謝です( . .)"