ティファレトだったら美少女だろうがッ!!   作:思いつきで書き出す見切り発車の化身

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(。・ω・)ノどもー駄作ですー


鋼鉄大陸防衛戦略(趣 味 の 時 間)

「ティファレトは無事に到着したね。まぁ、アレを無事といっていいのかは……ちょっと疑問だけど」

 

「ティファレトが言うには、今はあの躯体(カラダ)が本体とのことですからね。記憶や人格データの破損は確認されていませんし、無事といって相違ないかと」

 

「で、ででも、ティファちゃんが無事で、本当によかったです」

 

アインの安堵が多分に込められた一言に頷く2人。

 

「しかしまさか……こんな形で役に立つ日が来ようとは」

 

「ちょっと、いやかなり意外だったんだけどね」

 

顎に手を当てるオウルと、微妙な表情を浮かべるソフ。

 

「ティファちゃんは、最初からこうなることがわかっていたのでしょうか…?」

 

「あのボディを逃がす算段は付けてたみたいだし、その可能性はあるよね」

 

「敗北を想定して行動するのは間違いではありません。最も、勝って欲しかったのが本音ではありますがね」

 

顔を突き合わせて話し合う3人へと、ゆっくりと近付く影がひとつ。

 

「何はともあれ。今は、ティファレトの無事を喜びましょう」

 

「「「お姉様!」」」

 

マルクトである。

 

「仲間を、家族を失わずに済んだのです。このことを喜ばずに何を喜べばいいのか」

 

目を閉じ、手を重ねた。

 

「そうですね……しかしお姉様、悠長なことを言っている暇もありませんよ。彼等はコンテナの軌道から、この鋼鉄大陸の座標を割り出す筈です」

 

オウルは僅かに顔を顰める。

 

「もしこのまま直行で向かって来るとすれば、イェソドとぶつかることになるね」

 

「イェソドちゃんは、自分の意思で多次元バリアの外に陣取っていますからね」

 

その場にいる全員が、かの純白の預言者の姿を思い浮かべた。

 

「……イェソドは、勝てるでしょうか」

 

「あれだけ対策してたティファレトが負けた以上、楽観視はできないよね……」

 

「イェソド本人は、どう思っているのでしょう?」

 

「少しお待ちくださいね。今イェソドちゃんに聞いてみます」

 

回線を開き、件の預言者へとコンタクトを取るアイン。

 

「いざという時は、我が…」

 

「お待ちください、お姉様!まだ全ての作業(・・)が終わった訳ではないのです!焦りは禁物ですよ…!」

 

「そうだよ!もしここでお姉様を失ったりしたら、私達は…!」

 

「お、お姉様?いなくなったり、しませんよね…?」

 

オウルとソフの必死の懇願。

 

アインに至っては、イェソドとの会話すらも中断して、2人に加わっている。

 

「アイン、ソフ、オウル……わかりました。あなた達に心配をかけるような行動は取らないと、約束します」

 

妹達の気持ちは理解した。

 

そしてマルクトは決断する。

 

預言者である以前に、この子らの姉として。己が成すべきことを成すのだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソロモン(鋼鉄大陸)よ!私は帰ってきた!

 

若干という言葉では収まりきらない申し訳なさを覚えながらも、到着後に真っ先に行ったのは当然ながら種子に関することだった。

 

コンテナから運び出した種子達を、今や鋼鉄大陸そのものとなったネツァクへと託し、一時的な管理を請け負って貰ったのだ。

 

マイホームごと己の戦力、資源その他諸々が失われてしまった以上、悲しい話、今の私には種子の管理に割くリソースなど残されていない。

 

その為、ネツァクの寛容さは大変有難かった。

 

ネツァクは、私の失態に憤ることもなく、ただ静かに話を聞いてくれた。あろうことか面倒であろう種子の管理すらも請け負ってくれたのだ。

 

私は思った。

 

なんて暖かいのだろうと。

 

三姉妹や預言者達からすれば、ティファレト()は己のエゴを押し通した結果、大失態を晒した戦犯だ。

 

当然ながら、彼ら彼女らには私を糾弾する権利がある。

 

私とて、道中どのような罰を受けるか、罵詈雑言を浴びせられるか戦々恐々していたものだ。

 

それが、蓋を開けてみればこれ。

 

……まぁ、ネツァク以外は違うのかもしれないが。その時はその時だろう。

 

あまりにも致命的で、尚且つ度が過ぎていたのだから。

 

客観的に、改めて己の行動を鑑みて、深い溜め息を吐いた。

 

最も、溜め息を吐きたいのは彼女らの方だろうからな。要請に応じ、大人しく回線を開く。

 

『無事に到着しましたか』

 

「はい。此度の失態、このティファレト、申し開きのしようもございません」

 

『ううん。ティファレトだけの責任じゃないよ。私だって悪かったから』

 

「元を辿れば、全てが私に行き着きます。ソフ様が責任を感じることはございませんよ」

 

見るからに申し訳なさそうな顔してるが、本当に責任を感じることないからな?

 

かの世界でもそうだったが、私の意思を尊重してくれた彼女には感謝しかない。あとクソ申し訳ない。

 

『ありがとう。オウルにも言われたけど……うん、胸が軽くなるって、こう言うことなんだね』

 

『ふふ。とりあえず、直接お話しませんか?』

 

『そうですね。という訳ですので、ティファレト』

 

「承知しました」

 

という感じで、三姉妹+お姉様との会話を終えた今。

 

私に与えられた区画は、そっくりそのまま、再建造中の鋼鉄の心臓ボディが鎮座する予定のエリアである。

 

例のイベントでのティファレトの配置そのものとも言える。

 

ネツァクの意思一つで現れる、大小様々な工具や整備機械。

 

それらを駆使し、早急に取り掛かるべきタスクに取り組む。

 

まずは、これまでに設計、改造を施した手製の軍勢達の再製造を行う。

 

これはデータさえ入力すれば、あとは機械がオートで済ませてくれるので比較的楽である。

 

問題となってくるのは、それ以外の事柄。

 

現状、必要最低限の戦闘能力しか保持していないこの美少女ぼでぇの性能強化。及び武装類の新造。

 

トラップ類の設置。

 

対カウンターハックプログラム。

 

……実際に戦ってわかったことがある。

 

はっきり言って、先生らは理不尽だ。

 

最初こそ、私の策略にまんまとハマり、追い詰められた彼ら彼女ら。だが、彼女達のその後の行動は、私の想定など容易く上回ってきた。

 

適応速度が桁違いだったのだ。

 

人間(ヒト)は学習する生き物。それはわかっている。

 

だが、よもや短時間で弱点部位を正確に射抜くようになるなど、あまりにも想定外が過ぎてハゲそうだった。

 

ハゲたら泣くけど。

 

エージェント2人が即座に弱点ぶち抜いてくるのはいい。そういう訓練積んできたんだなと納得できる。

 

けどなぁ、ゲ開部とさ、特にリオカイチョが百発百中でぶち抜いて来るのはなんなんだ???

 

つか、会長アンタリロードもロクにできてなかったろ。

 

ドジと戦績は比例しない?うるさいわ。

 

とにかく、だ。

 

これから生み出す兵力達は、文字通り私の生命線となる。

 

計算だけでは駄目だ。理屈で考えても駄目なのだ。

 

あの先生を止めるためには、単なる機械の発想だけでは足りないのだから。

 

「生物故の柔軟性と、機械の合理性を」

 

ロマン兵器は現実ではただのロマンでしかない。

 

けれど、そのロマンを現実へと落とし込むことさえできれば、それは机上の空論ではなく、現実の冷たさを有する兵器として結実する。

 

我々預言者に搭載されていた、数多の武装類がそれを証明している。

 

結局後塵を拝し続けている以上、ただのロマン兵器では意味が無いということも同時に証明されているがな。

 

一般市民にはかなり有効なのは間違いない。それは確か。

 

だが、敗北は敗北。でももへちまもない。

 

我々の目的を達成する上で、上位層との激突は不可避のもの。

 

こうして負けている以上、どの道彼女達(キヴォトス最高峰)に勝つことなど夢のまた夢だったのだろう。

 

というか、今思うとマジで勝てるビジョンが浮かばない。特にホシノとかホシノとかホシノとか

 

映像ではなく、文章が直で表示されるタイプのゲームという都合上、制限が掛けられていた描写が、ヌルヌル動くアニメで遂に解禁。

 

近接鬼なイオリを始めとする、原作よりも一層強キャラ感が増した"一部”

 

その一部の中でも、最早代表者といっても過言ではない存在となったかの暁のホルスである。

 

おじさん形態を何とかできても、「私はまだ変身(臨戦)を残している」で消し飛ばされそうなキヴォトス最強の神秘である。

 

……インフレ進みすぎじゃんね!

 

現状動いているのは特異現象捜査部だけだが、ネツァクの侵食が進めば進むほど状況は変化していく。

 

どうせ最後には、どこぞの最終章の如くキヴォトス中から戦力が集結して来て蹂躙されるのだと思うと、今のうちに敗北を味わっておいてよかったような気がしてならない。

 

神秘を獲得したといえど、所詮我々は機械。

 

そうあるべしと定められた思惑を逸脱した性能は獲得できない。

 

無理矢理の機能拡張はやろうと思えばできるが、それで暴走したら元も子もないからな。

 

「再戦時にはシャーレの先生の無力化を最優先に。とにかく、あの大人をなんとかしなければ勝利はありえない」

 

催涙弾だろうが睡眠ガスだろうがなんでも使う。

 

アロプラに妨害されちゃ意味がないから、事前の箱のバッテリー削りも重要になってくるか。

 

技術のミレニアムが同行している以上、パワーエクステンダー*1化されてる可能性も頭に入れておかねばな……

 

ビームは積極的に回避されたところを見るに、一定の効果があったのは確実。

 

ただ、撃ちすぎるとこっちがガス欠するという点も無視できない。

 

ふむ?古典的だが、織田信長の三段撃ちで行くか。

 

どうせ防衛戦になるのは目に見えている。

 

各種予備パーツ、それとパワーパック本体の予備も近くに配備しよう。

 

「面をビームで、点を狙撃で射抜けばある程度動きを止められるかも」

 

膠着したところにこの体で奇襲を掛け、先生を無力化……ここが現実的な落としどころか。

 

まだ美少女ぼでぇは晒したことないから、運動性とかも向こうには知られてない筈。

 

右腕に睡眠ガスと煙幕仕込んどこ。

 

左腕には武装コネクタを。スタンガンとしても使えたら尚よし。

 

コネクタに接続する武装はどうするか……せっかくの運動性を活かすなら近接一択だけども。

 

でも下手に近接で纏めると死角が生まれかねないのがなぁ。

 

いっその事、アイアンマン2のウォーマシンみたいにガトリングガンでも付けるか?

 

銃身に小型カメラとセンサー積んで、通常時はAI操作で、最大稼働時だけ私が並列演算で直接動かせば……そうだ、右腕にも内蔵火器付けて弾種選択式にしよ。

 

そもそも、わざわざガスと煙幕のためだけに貴重な右腕の枠を潰すのは勿体ないからな。そうしよう。

 

形はシュバルゼッテの腕部リボルバーみたいな感じで行くか。

 

で、左腕に付ける近接武装はどうしようか。

 

あまりにデカすぎて、ガトリングの稼働の妨げになるのは頂けない。鉄血の大型メイスとかはダメだな。

 

折り畳み式の両刃剣とか作れないか?欲を言うならパルスブレードも必殺技としてぶち込みたい。

 

……時間的猶予はそんなにない。とにかく作ってみよう。

 

ケセドを通じて得られた、Divi:Sionの技術を応用した自動工場。

 

駆動音を響かせる無数の機械群により、次々と兵器が量産されていく。

 

完成された様々な兵器は、即座にそれぞれの持ち場へと配備され、来たる時を待つ。

 

今現在進行形でブラック体現中の製造ライン達は、暫くの間兵力補充に注力させる腹積もりだ。

 

まぁ、そもそも作る量が作る量だからな。

 

ケセドレベルの軍勢を要求した以上、かなりの時間を要するのは自明の理。

 

赤熱化するレベルで酷使したところで、美少女ぼでぇ用の試作兵装類にそのリソースを充てられるようになるのは、当分どころかかなり先であることは火を見るより明らか。

 

オートメーション化されたライン相手に、私ができることもないしな。

 

出せる指示も全て出し切った。

 

問題が発生したりしない限りは、私がすべきことなどない。暇な時間の誕生である。

 

さて、暇な時間には何をする?

 

他にも色々仕事あんだろサボってねぇでとっとと働けと言われればそれまでだが…生憎の話、私は仕事詰めだと息が詰まって苦しくなってしまう人間(機械)なんだ。

 

モチベもなく仕事を続けてミスをするよりは、ちょっとの休憩を挟んだ方が建設的だろう。

 

なら、少しくらいは趣味に時間を投じたって許されると思わないか?

 

とはいえ、だからといって、暇になったからとわざわざ種子達を引っ張り出してもらうのはあまりにも忍びない話だ。

 

仮に出してもらったとして、なにができるという話にもなる。ぶっちゃけ1文無しだからな、私。

 

バカに付き合ってやれる暇など向こう(ネツァク)にも無いだろうからし、そもそも考えるだけ無駄だが。

 

自問自答の末、己をバカと定義付けた私は考えた。

 

鋼鉄大陸ならではのモノといえば、いったいなにがあるだろうかと首を傾け、ふと思いついたのがひとつ。……そう、あれだ。

 

ズバリ――――ケイちゃん美少女ぼでぇ〜!

*1
ガンダムSEEDに登場する高出力パワーパックシステム。バッテリーがすごく長持ちする




ニンゲンそう簡単には変われない

3/28、ソーシロー様、ababa様、天城様誤字報告感謝です(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”
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