私は、息をしていないヒノスをただお姫様だっこのように抱えて歩いている。
ヒノスの目は潰れ、両腕もない。
なぜ、こんなことになったのだろうか。
私がエデン条約であんな事しなければヒノスは死ななかった。
ヒノスの体の冷たさだけが酷く伝わってくる。
そうだ…
ヒノス、あの丘の花畑でよく寝てたよね…
なら…ヒノスは静かなとこがいいよね…
私はあの丘の花畑に向かって歩く。
道中、私は何度も泣き崩れそうになった。
けど、早くヒノスをあの花畑に連れて行かないとと思い、我慢した。
私は花畑に着いた。
そこは綺麗で、でも、見たくなかった。
見てたら、昔のヒノスが見えてくるから。
私は、ヒノスの寝ていた位置に穴を掘る。
何度も何度も土を掻き出す。
手が震えようが関係ない。
私はただ、ヒノスの為に穴を掘る。
数分後、私はヒノスが入れるほどの穴を掘り終え、ヒノスを震える手で抱え、穴に入れる。
私はヒノスの頬を撫でるように触り、呟く。
「さようなら、ヒノス。」
「そして、おやすみ、ヒノス。また、 出会える日まで。」
私は土をかけ、ヒノスを埋めた。
私は花畑から立ち去った。
どれくらい経った頃だったろうか。
甕星ヒノス、私の幼馴染が埋められた場所にはクロッカス、スイセン、白いタンポポが生えていた。
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こっからはサブタイトルの意味紹介してみようと思います。
第1話 変わらない日常
意味 平凡だけど、いつかは壊れてしまう。そんな意味です。
第2話 鐘は鳴ったが、鼓動は鳴り止んだ
意味 エデン条約、調印式が始まった合図の鐘は鳴ったが、甕星ヒノスの心臓の鼓動は鳴らなくなったという意味です。合図はちゃんと鳴ったけど、まさかのヒノスの死亡日を記録してしまった鐘の鳴った日とは…恐ろしいですね。
第3話 赤に染まった花の咲く身体
意味 第4話でヒノスの身体は花畑に埋められて、花の養分になるという意味です。
最終話 昔と変わらない、あの花畑であなたは眠っている
意味 あの丘にある花畑であなたは眠っているというタイトルと合うようにしました。花畑は昔と変わらない。変わったのはミカには無かった罪の意識と、ヒノスの身体。けど、ヒノスの死体を養分にして新たな花を咲かせたから花畑は変わった。少し矛盾しているのがいいと私は思いましたね。そんな意味です。
因みに、ケシの花、ヒガンバナ、シオン、ミヤコワスレ、白カーネーションの花言葉からヒノスの死はわかります。多分、最初からヒノスが死ぬことをわかってた人は居ると思います。
ケシの花の花言葉 休息・安らぎ
ヒガンバナの花言葉 また会う日を楽しみに・想うはあなた一人
シオンの花言葉 遠くにある人を想う・追憶・あなたを忘れない
ミヤコワスレの花言葉 短い恋・また逢う日まで・しばしの別れ・憂いを忘れる・しばしの憩い
白カーネーションの花言葉 私の愛情は生きている・純粋な愛
クロッカスの花言葉 信頼・あなたを待っています
スイセンの花言葉 私のもとへ帰って
白いたんぽぽの花言葉 私を探して・私を見つめて
です。
とりあえず、完結です。あざした!!
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