思い出はいつも記憶の中に   作:キミ魔手まろ

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記念すべき10話目です!
とても嬉しい(`・ω・´)ノ
ここまで書けたのは見てくださる皆様のお陰です(* ̄▽ ̄*)
では、10話目!最後まで読んで下さいね!


忘れていた記憶は蘇る

僕は走っていた。

ただひたすら誰かの為で無く自分の為に

学校から家へ帰るだけなのに

だが、走らなければいけない気がした。

人混みを割いて通り息を切らしても走る。

普段通っている本屋も今は見向きもせず

走って走って。

商店街を抜けて左へ曲がり交差点を右に行き住宅街を疾走した。全力だ。

僕は家に着くと勢いよく止まった。

鞄から鍵を取り出し息を切らしながら鍵を開けた。

僕は家に着くとただいまも言わず妹の部屋に向かった。

妹の部屋の前に着くとノックをした。

中から「どうぞ」と言う声を確認するとドアを開けた。

中には雑誌を読んで座っている妹が居た。

妹はこちらを見ると雑誌を閉じた。

「どうしたのお兄ちゃん?」

妹は僕の顔をじっと見つめる。

「ああ。質問がある」

「良いけど。」

と不思議そうな顔をしているが承諾した。

「愛美」

「うん」

「僕に何か隠してないか?」

妹は僕の真剣な眼差しを察したのか

座り直し

「ないよ。」

と答えた。

「本当に無いんだな?」

「うん。ないよ」

僕は妹に写真を見せた。

「この子知ってるよな?」

僕は写真の女の子を指さした。

「うん。いつも遊んでた子だよね?」

「ああ。この子の名前…覚えてるか?」

妹はうーん…と悩むとやがて答えた。

「覚えてないや。」

僕はうつ向き言った。

「嘘だ。お前は嘘をついてる」

「本当だよ。10年前の話だよ?覚えてないよ」

「お前は嘘をつくと必ず手と足を組む癖がある。」

妹は急いで下を見ると確かに手と足を組んでいた。

「!!」

妹はすぐ直した。

僕は妹の肩を掴み言った。

「教えてくれ。頼む。俺は今知れなかったら絶対後悔する。」

妹は少し考えると

ボソッとつぶやいた。

「その…写真の女の子は…私達のお姉ちゃんだよ…」

僕は衝撃が走った。

姉さん。あの写真の子が姉さん。

なぜ今まで気づかなかったんだ。

なぜ…分からなかったんだ?

「お姉ちゃをは…癌を抱えててね…手遅れって言われたの…だけどお兄ちゃんだけは納得しなくてお姉ちゃんのお見舞いにお兄ちゃんだけは行かなかったんだ…」

嘘だ。

「お姉ちゃんのお葬式にも出なくて…」

やめろ。

「やがてお兄ちゃんは重度の心の病を抱えて」

やめてくれ

「記憶を改ざんしたの」

もうやめて

「私を姉さんにして姉さんを友達にして…」

やめてくれよ!

「でもね!お兄ちゃんは悪くないんだよ!そうしなきゃいけなかったんだから!」

「やめろよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「っ…」

 

 

気づいた時には家を出ていた。

聞かなきゃ良かったと言う後悔と記憶を改ざんしなきゃ心が保てなかった無力感で走っていた。

本当は薄々気づいていた。

だが、確認したかった。

安心したかった。

僕は泣いていた。自分への怒りが溢れて涙が溢れてきた。

僕はある所に無意識に向かっていた。

行く途中記憶がどんどん溢れてきた。

姉さんと遊んだ記憶。姉さんと喧嘩した記憶。姉さんと笑った記憶。姉さんと泣いた記憶。

どれも大切な記憶。

そして何故か公園に来ていた。

そうか。ここは姉さんと良く遊びに来た公園。

 

あそこのジャングルジムでは良く探検ごっこをした。

あっちの滑り台では良く妹が泣いてたっけ。

そして…あのブランコでは…

 

キィィィィィ。キィィィィィ。

ブランコを漕ぐ音が聞こえた。

見に行くとそこには城ヶ崎さんが居た。

ブランコでは…

 

 

 

 

 

ー7年前ー

「約束だからな!」

その日姉さんと僕は公園に居た。

「ああ!約束だ!私の病気が治ったらここでまた会おう!」

「だからお見舞いには来るなよ」

「なんで?」

「また会えるんだ。それに私の弱った姿なんて見せたく無いからな!」

「うん!分かった!」

「よし!約束だ!ゆびきりげんまんだ!」

『ゆびきりげんまん♪嘘ついたら針千本のーます♪指切った!』

「絶対だよ!」

「ああ!」

 

 

 

 

結局、姉さんは約束を果たせず死んでしまった。

僕はそんな姉さんが許せず姉さんの葬式にも行かなかった。

今、思うと姉さんは僕を悲しませないようにお見舞いに来るなと言っていたのかも。

城ヶ崎さんは姉さんと似ていた。

決して悪い事はしなくて。どこか強くて。いつも予想外な事をしている。

そんな姉さんが好きだった。

 

すると

「何を泣いているんだね?」

驚き後ろを向くと

そこには城ヶ崎さんのお父さんが居た。

 




ついに正体が分かりましたね!
なんだか僕もドキドキしてきました(`・ω・´)ノ
では次回で会いましょう!
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