第一章終わりに近づいてますね。
では11話目!お楽しみください!
「じょ、城ヶ崎さんのお父さん!?」
僕は急いで涙を拭いた。
「ど、どうしたんですか?」
城ヶ崎さんのお父さんは城ヶ崎さんを見ると
「毎日毎日この公園に来るんだよ。娘は」
「毎日ですか?」
「そう。毎日。理由を聞いても『行かなきゃいけない気がするんだ。』って言うんだ。」
僕は城ヶ崎さんを見た。
城ヶ崎さんはただブランコを漕いでいた。
どこか悲しい目に見えた。
「貴璃斗くんは記憶転移って知ってるかね?」
「いえ。」
「記憶転移は脳移植の際にドナーの記憶の一部が引き継がれる事を言うんだ。」
「1988年、米国コネティカット州のイエール大学付属ニューヘイヴン病院で心肺同時移植手術を受けた少女が術後に嫌いな物が好きになったり男みたいな口調をした事例があるんだ。娘もどうやら記憶転移が起きたらしい。」
「そう…なんですか」
「ドナーの名前は確か『高橋愛美』」
「!?」
僕は驚いた。
ま、まさか姉さんじゃ!?
「君も同じ高橋だよね?娘から話を聞いた時は驚いたよ。」
「調べたら君のお姉さんだったんだね。」
と、城ヶ崎さんのお父さんはこちらを向いて
頭を下げた。
「本当にありがとう」
「え、そんな。頭を上げて下さい。僕が感謝される事なんて…」
そう。姉さんの言う事を聞いて死んでしまった時も立ち会えなかった僕が感謝される事なんて何も無い…。
「実は君がいつかこの事を知ったら渡すようにって彼女から預かってるんだ。」
と、懐から手紙を一つ取り出した。
渡されるとゆっくり手紙を開けた。
中を見ると…
涙が溢れた。
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きりちゃんへ!
約束果たせなくてごめんね!
実はもう治らないってお医者さんから言われてたんだ…。
もう私の体が他のドナーが必要な子供達に使われるって知ってるよね。
怒らないでよ?私が決めたんだから!
きりちゃんは気にする事は無いよ。
お見舞いに来るなって言ったのもお薬のせいでハゲになっちゃって恥ずかしかったから。
きりちゃん…妹の奈美ちゃんも構ってあげなよ!
私は一足先に天国に行ってます!
いつまでも見守ってるからね。
愛美より
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「うぐっ…う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!!!!!!」
その日僕は人生で一番大きく泣いた。
人目も構わず泣いた。
姉さんは僕を気遣ってくれてた。
そして妹の奈美も俺の為に色々してくれたのに…
なんで!なんでなんだよ!
涙が溢れてしょうがない。
僕は!僕は!
きっと…奈美は俺の事嫌いになってるよな。
そう思うと涙が止まらない。
すると
「ど、どうしたんですか!?」
どうでしたか!?
挿絵をちょいサボって更新早くしました!
(`・ω・´)ノ
城ヶ崎さんの存在大きくなってきましたね