思い出はいつも記憶の中に   作:キミ魔手まろ

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愛美の過去を振り返ります。
4話なので話も進んで来ました。
最後まで読んで下さいね!


愛美の過去

「ここはどこだ…」

僕は真っ黒な世界に居た。

どこまでも果てしない真っ黒な。

そこに女の子が座っていた。

「ん?愛美…愛美なのか!?」

応答は無い。

「おい!愛美!返事しろよ!」

僕は手を伸ばした。

だが、愛美はどんどん離れて行く。

「待てよ!待ってくれよ!」

愛美はもう豆粒程に小さくなっていた。

「待てよ…愛美!!まなみィィィ!!!!!!!!!!」

「はっ!」

僕は愛美の部屋で寝ていたようだ。

外は朱色に染まっていたからおそらく夕方だ。

愛美は僕の膝に寝ていた。

その姿は今にも壊れそうな脆い雰囲気をしていた。

僕は愛美を起こす事にした。

「おい。起きろ。」

愛美を揺すった。

すると

「…。やめて…。行かないで…。」

僕はその言葉の意味は分からないが恐らくあれであろうと言う予測は出来ていた。

あれが起きてから愛美は変わってしまった。

そう。5年前のあの時…

ー5年前ー

 

「ふざけないでよ!」

ガシャン!と言う皿の割れる音と同時に男の声がする。

「うるさい!」

「あなたがそんなんだから…」

「俺のせいか。そうなのか!」

その喧嘩を影から見ていたのは僕達だった。

愛美はいつも震えて僕の服を握っていた。

「もう…良いわよ…出てってやるわよ!」

その声と同時にふすまが開いた。

最近、母さんと父さんはいつも喧嘩をしている。

原因は父さんのギャンブル癖だった。

暇さえあればギャンブルをしていた。

だが、それ以外は立派な父さんだった。

遊んでくれるし勉強も教えてくれる。

そんな父さんが好きだった。

母さんは身支度をしている。

その頃は身支度をしている意味も分からなかった。

母さんは僕達を連れて家を出た。

母さんは泣いていた。

愛美も泣いていた。

僕も訳が分からないが涙が溢れた。

なぜ泣いてしまうのか分からなかった。

だが、胸が一杯になり代わりに涙が溢れた。

寂しいと言うより…こう…心の隙間が増える孤独感からと言うか。

 

 

それからだ。

愛美は変わった。

寂しい悲しいキツイなどの弱音を吐かなくなった。

きっと寂しいはずなのに。きっと悲しいはずなのに。

 

 

僕は膝で寝ている愛美を見た。

「我慢してたんだな…弱音を吐いたら家族が居なくなると思って…」

僕は愛美を優しく撫でた。

すると愛美がピクリと動いた。

愛美は静かに目を開けた。

寝ぼけているのか目をパチパチさせて僕を見る。

そして

「えっ!?」

愛美は飛び起きた。

「え!?なんで糞アニ…お兄ちゃんがここに!?」

おい。今糞アニキって言おうとしただろ。

「は!?え!?」

僕は動揺している愛美を見た後

そっと抱きしめた。

「お前はお前で良い。俺は弱音を吐いても良いと思うぞ。たとえ家族みんな居なくなっても俺だけは居なくならない。お前を離さない。」

僕がそう言うと愛美は一瞬笑った。

「はあ!?ふざけないでよ!何がお前を離さない。よ!シスコンもここまで来るとキモイよ!」

僕はいつもの愛美を見て安心した。

「ヘイヘイ。じゃあ早く着替えろよ」

僕が部屋を去ろうとした時

「ありがとう…」

「へ?」

「な、何も言ってないわよ!」

僕は本当は聞こえていた。その感謝の一言はスゴク嬉しかった。

僕は何か忘れてる気がした。

「あれ?何か忘れてるような?うーん…まあいっか。」

 

< 一方その頃城ヶ崎さんは>

「遅いから先に行ったけど結局学校来なかったな〜。貴璃斗くん。くしゅん!」

 

 

<貴璃斗家にて>

「ちょっと!あんた城ヶ崎さんに聞いたわよ!学校休んだらしいじゃない!」

「あ。」

「あ。じゃないわよ!」

 

 




どうでしたか?
1話でまとめられて良かったですw
5話も書いて行きますがこのままだと早く終わっちゃいそうです。ネタを考えなくては…
では5話も見て下さいね!
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