「…で、タケミチは皆持って行っちゃう気なのかな?」
「…何を言ってんのじゃお前は。」
ワタクシ、宮園武道は現在テスタロッサさんから尋問を受けていた。後ろにいる高町に視線を送るも、困り顔で首を横に振るだけ。
「これのことだよ!!」
そして見せられたのは持ってる力が力なだけに地上本部から単騎で竜を相手にできる監視役として俺も引き取りに立ち会った竜召喚師のキャロから送られてきた近況報告。現在自然保護隊にいる彼女とは俺はあれきりだったが俺にもよろしくとのことで送られてきたものらしい。
そこに映っていたのは彼女の竜フリードと一緒に笑う彼女と短いメール。
『お元気ですか。私は元気です。フリードもあなたを目標にして頑張っています。ヴォルテールもまたいつか語らいたいと言っています。いつか強くなってあの時の御恩をフェイトさんとタケミチおにいさんに返したいと思います。』
「これが何か?」
「おにいさん…」
「は?」
「私はまだフェイトさんなのに!」
「泣いちゃった。」
どないせっちゅうねん。それからなだめるのに苦労した。
一方遠い空で
「さあ、行こうフリード!今日も頑張ろう!」
少女は己の力と今日も向き合う。あの日、優しい手に包まれたから、力強い拳に力は怖いだけのものじゃないと教えてもらったから。
数年前___
俺はテスタロッサを乗せてフル装備のバリアジャケットを纏って飛んでいた。
「状況報告!」
『そ、それが正体不明の__』
切れやがった。
訳アリの子どもの引き取り、それだけのはずだった。それがこのありさまである。
「タケミチほんとに大丈夫?」
「心配すんな持久と耐久はお前と比にならないのはわかってるだろ。だから温存しとけ、ますますきな臭くなった来た。」
テスタロッサを乗せて吹雪から守りながら飛んでいると見えてきた。
白銀の飛竜が大量のガジェットドローンを相手に暴れていた。ここまで大分暴れたらしい。すでにガジェットドローンの残骸があちこちに転がっている。しかし多勢に無勢。しかも力任せに暴れていたらしく大群につかまり墜落していく。
そして俺たちは黒竜の召喚を目撃する。
「テスタロッサお前救助に行ってくれ。役割分担だ。」
「まさか相手する気!?」
「もう見つかってるし、俺らとあいつらが別だなんて区別つかんだろうし、すぐに群がってるガジェットドローンは片付け終わる。だから召喚士の子供を落ち着かせないと大変なことになる。なんでその間奴さんと遊んでるさ。温存させてやった分は働いてもらうってことで早よ行きな。」
「っ!無茶はしないで。」
駆けること雷神のごとし、すぐに見えなくなった相変わらずの速度だ。
「さて挨拶といこうか黒竜殿。俺は時空管理局陸士部隊所属、宮園武道二等陸尉。あんたの敵じゃない。」
しかし直後ガジェットドローンごと狙った炎に呑まれる。が、無傷。
「でもって炎は効かん。」
相手の警戒度が跳ね上がるのを感じながら考える。
胸糞悪い。下手人が狙ったのは恐らくこの状況。俺らが引き取りに来る日を知っていてわざわざ合わせて襲撃してきたのだろう。俺たちか黒竜かはたまた両方か。戦闘データかなんかを取りたくてこんな騒ぎを起こし、少女を追い詰めたのだ。
今すぐ見つけ出してとっ捕まえてやりたいが今やるべきことはただ一つ、これ以上の人的被害を出さずに黒竜にお帰りいただくこと。
「しゃあない。やるぞ仁王。黒竜様との大喧嘩だ。」
『承知』
黒鬼と黒竜の大喧嘩が幕を上げる。
外見ガイオウモン対ヴォルテール開幕
まぁデジモンの方は黒竜みたいなもんなんで黒竜対決みたいな面もあります。