地獄の黒鬼 咆哮す   作:町コアラ

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デバイス視点です


楽しい楽しい同窓会

 ここに一つのデバイスがある。白と黒2つの勾玉に深紅の紐を通した首飾り型のデバイスは今はその主人から隔離されていた。ここは地球。主人は仲間たちからの詰問を受けている。

 

 我が名は〈仁王(におう)倶利伽羅(くりから)〉我が主人、宮園武道のデバイスである。仁王は制作者に、俱利伽羅はベルカ式カートリッジシステムを組み込む際マリエル殿から合うような名前を賜った。普段は仁王と呼ばれている。そもそもなぜ和名なのか、我が主人と出会うまで長らく休眠状態であったため詳細は定かではないが地球に流れ着いた後で作られたといったところであろう。製作者に関しては名を賜ったことぐらいしか覚えていない。

 

 

 

 

 …思えばここまで色々なことがあった。我が主人が5歳の頃に倉から見つけ出してもらい適性を持っていたことから目覚める事となった。当時はおかしな暴走をさせないための訓練程度であった。それからしばらくして我が主人が小学1年の頃、庭にて山猫状態で行倒れていたリニス嬢が拾われ契約、それから二人で我が主人を育てる事となった。デバイスの知識に明るいのでとても助かった。2年生のころ我が主人の両親が他界、救助隊であったお二方はこどもを守り亡くなったとのこと、悲しくはあるが誉ある最期であった。当時の高町家をはじめ、まわりの人々にとても助けられた。その後は人間態のリニス嬢が「親戚のおばさん」となることで親代わりとなり暮らしていた。

 

 そして我が主人が3年生になってPT事件が起きる。ジュエルシードの存在にいち早く気づいた我々は魔導士業を本格稼働させることとなった。

 

「父さんたちに誇れる人間でいたい」

 

 我が主人はそう言っていた。

 

 ユーノ殿が念話にて応援要請をしてい時別の場所でジュエルシードの化け物を狩っていたため少々遅れて駆け付けたところなのは嬢が砲撃にてジュエルシードの化け物を消し飛ばしているところに遭遇。一息ついているなのは嬢の背後を襲わんとする残存敵を斬り伏せる。これがユーノ殿や魔砲少女のなのは嬢との出会いであった。そこからフェイト嬢たちとの出会い、クロノ殿たちとの出会い、プレシアの居城での死闘、そして錯乱するプレシアの攻撃からフェイト嬢をかばい1度目の死に瀕する重症を負う。

 

 そして我が主人は死に際にて魂を知覚することとなる。いわゆるレアスキルへの目覚めである。我が主人は近くに地縛霊のような状態でとどまっていたプレシアの娘のアリシア嬢の魂を一時的に卸し、最後の会話を実現することに成功しその場をおさめた。アリシア嬢は消えたがあれを成仏と称するのだろうか。我が主人はこの頃からタフネスに優れていたため戻ってこられた。思えばこの頃から傷を負うことへ躊躇いが無くなっていったと感じる。

 

 さてPT事件は解決に向かうもリニス嬢も重要参考人のため親の役割を持つものが地球からいなくなってしまうこととなる。我が主人はアースラとともに異界に渡り、嘱託魔導士として異界で働くことを選択する。リンディ提督からはあまり働かせたくないと渋面をされていたが、頼れる親類もおらず、どのみち将来手に職を付けることを考えれば今のうちにコネを作りたいと説得していた。通信教育という体で日本基準の勉強をしながら異界で働くため。地球とは一時別れを告げる事となる。

 

 その後のプレシアの最期は穏やかなものであったという

 

 そしてクロノ殿の下で働き、闇の書事件にかかわることになり、二度目の瀕死の重傷を負うこととなる。

 

 なのは嬢とフェイト嬢が襲われリンカーコアを蒐集されたということで町を巡回中、ヴォルケンリッターに襲われるもそれ自体は回避受け流しに徹して情報収集と取り囲むまでの時間稼ぎはできる技量は持っていた。

 

 あの猫畜生姉妹の妨害にあうまでは

 

 鉄槌の騎士と剣の騎士の大技を受け流す直前に割り込まれ、リンカーコアに直接ダメージを負ってしまうすぐに振り払うも受け流しを前提としていたカートリッジ使用の攻撃を二人分もまともに喰らってしまった。リンカーコアを蒐集され、我がコアも重症を負い、闇の書完成の直前まで意識を失う重症を負う。

 

 そして死に際に掴んだ、掴んでしまった。魔力の核心そして自らの魂の本質。瀕死による成果を二度も得てしまった。

 

 目覚めた後、俱利伽羅の名前を新たに賜った我とともに、自らの主を取り込み、泣きながら戦う闇の書との対峙、前に出て戦っていたため、一時闇の書内部に囚われ、【幸せな夢】を見せられ

 

 我が主人はキレタ。救助よりも自分を優先する両親を見せられたのだ

 

 それは物凄い有様であった。こんな侮辱は無いと我が形態を一振りの極大刀に変化させ、カートリッジを三つ使い、闇の書内部にて放った。それがはやて嬢を解放する一因となり、切り離されたナハトヴァール討伐でも活躍した。

 

 その後、我が主人は夜天の魔導書を空に還す役割を買って出た。当時は侮辱の意趣返しといっていたが、なのは嬢とフェイト嬢に介錯させることに対する怒りが大半であった。そして焼いた。夜天の魔導書を、リインフォース殿を残して。

 

 「用があるのは魔導書だけだ。管制機の人格だけなんて好きにすりゃあいい。戦うことはおろか本としての仕事もできねえからな。」

 

 二度の瀕死による最大の成果と言っていいだろう。魂のみを昇華転写させてしまったのだ。無論ポンポンできるわけではない。内部に取り込まれてある意味で一時的つながりを持ったうえで莫大な気力と魔力、体力を使い本人たちから見えなくなったタイミングで気絶。クロノ殿に回収してもらった。

 

 このような成果が現状の自らを省みてるんだかいないんだかな状態を作りだしてしまったものと思われます。これでおおよそ話せることは話したはずです。…そろそろ我が主人を解放願います。皆々様。

 

 

 

 そこには女性陣に囲まれ、正座をさせられた黒鬼が涙目で顔を真っ赤にして震えていた。

 




仁王のカートリッジはショットガンシェルだよ
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