黒鬼が選択したのは各個撃破。そして3人ともそれぞれ一発で自分を撃墜判定にできる手段は持っている。そのなかでフェイトを選んだのは速度をもって近接で自分と張り合える手段を持つ者の排除を優先したからである。奇襲したその場でフェイトの撃墜判定をとること事態はできただろう。それをしなかったのはその場で撃墜してしまえば気づいた二人に辺り一帯ごと消し飛ばされるだろう。あいつらにはそれができる。
ゆえに自分が実行するべきは「優秀な狩人たちを一人ずつ巣に引きずりこみ、居場所を感づかれる前に喰いつくす怪物」そう認識し、一人目を今まさに手にかけようとしていた。
「ソニックフォームも使わせない。このまま押し切る。」
「ぐうううぅ!」
近接で張り合えるのは速度を出し切れていることが前提条件。ここまで押し込められればフェイト単身で脱出する術はなく、そのまま押し切られるのみであった。
「いいえ!やらせません!」
氷の妨害を正面から受けて引き離されるまでは
それ自体はすぐに打ち払いダメージも極々わずか、しかしそんなことよりも問題なのは今敵が孤立していないことだった。
「八神がフェイトにつかせたのか。」
リィンがフェイトの服から顔を出す
「その通り!わたしもいつまでもマイスターにべったりだけじゃありません!そしてあなたとフェイトさんの正確な位置はなのはさんに報告ずみです!」
はやては当初の予定が破綻したとき、フェイトを最も優先して狙われることに感づいていた。ゆえに正体不明のの火矢の雨が降ってきたとき、リィンをフェイトに預けていた。
「なるほど、つまり」
魔王による精密砲撃が迫っていた。
怪物の巣は一変。ビル群だった場所は地上150センチ以上は砲撃によってそぎ取られ丸裸にされていた。
「胸から上を吹き飛ばすつもりかあいつは。」
足を突き刺し、身を屈め防御を張りで大ダメージを回避。しかし、その姿はさらされてしまった。
「ほんまここぞというときの感がええなあ、普通に避けようとしてたら終わってたのになあ!」
後方上空から声がし、両腕がそれぞれ別の術式で拘束される。はやてが上空から、リィンが左方から押さえつけているがそれ自体はすぐに引きちぎることは容易だ。しかしそれよりも、さっきまで正面にいたフェイトがクラウチングスタートのように自身の発射体勢を整え終わっていた。ソニックフォームで。
「最速の一撃で貫く!!」
鎧は依然健在。フェイトは砲撃より、自身の最速を脳天にぶつけることで突破しようとしていた。
鎖を引きちぎってから回避は不可能。防御も撃墜判定を逃れるところまで抑えるのは困難。雷そのものと見紛うほどの一撃が撃ち込まれる直前。
「はっけようい。」
そんな言葉が聞こえた気がして、次の瞬間
目の前には、はやての顔があった。
そしてそのまま、2人を炎が飲み込んだ
「流石の鋭さ。だが軽い。あとな、兜の角は飾りじゃねえんだ。」
「…すくいあげて投げ飛ばした?」
誰の言葉か、観客側でも信じられないといった様子だった。
いったいどれほどの魔力と筋力の制御、そしてセンスがあればあんな所業が可能なのか。
「なあシャマル?あいつって人間だよな?」
「…」
ヴィータの問いに対してシャマルは即答できなかった
難産&短くてごめんなさい。まだ続くんじゃ
そういや今日節分やんけ、まぁ鬼は外というか、内だったものが外になったけどこれがシンクロニシティってやつか
ちなみに今年の恵方は南南東ですってよ