あまりのことに呆けていたリィンをデコピンで沈めたあともゆっくりなんてしていられない。あの魔王が収束を始めていたのは分かってる。今から出来ることはただ一つ。こちらの最大火力の射程範囲まで突っ込んでいくしかない。
「さあ決着の時だ。」
「一筋縄ではいかないとは思ってたけどなんというかこう、どんどん人の戦いから外れていってるよね。でもここまでやられたらもう認めるしかないのかな。…まあそれでも勝ちは譲らないけどね!」
リィンをふくめた3人が撃墜判定を受ける前からすでに収束を始めていた魔力素を、こちらに向かってとんでもない速度で向かってくる黒鬼を狙いを定めていく。そっちがそう来るなら最高のタイミングまで引き付けて、全力全開で迎え撃つ。
自身をロケットのそのものにして飛んでいく。魔法の火力を推力にして、この鎧の耐久性だから出せる空中分解ギリギリの速度で飛びながらこちらも最後の一振りのため仁王を鞘に収まった一見ただの打刀の状態に変形させる。ただの火力勝負では正面からぶつかれば押し負ける。だから面ではなく線。このまま突っ込み、切っ先に全火力を集中させた一刀にてあいつの全力全開ごと斬り伏せる。
瞬く間に二人の距離は縮まっていく。火力集中のために黒鬼の鎧と兜が弾け解除され、全身黒い着物の状態になる。そして一刀のもとに集う『
「万象灰燼」
「全力!全開!!」
「抜刀」
「スターライト!!」
「逢魔」
「ブレイカー!!!」
「…そして二人とも撃墜判定っと。」
ユーノが結果をまとめている。斬撃自体は通ったが俺自身を守り抜くには至らず、撃墜判定となってしまった。
「まだまだ改良の余地ありってことだな。」
「なのはの全力全開と相打ちできるもんを改良しようとすんじゃねえ。」
ヴィータが呆れて言う
「それにさ、あの戦い方マジでどうかしてるって。いや無理してるとかそういう方面じゃなくて、お前はアレか?生物兵器でもめざしてんのか?ほとんど記憶に無いしうっすらとだけどベルカにあんなんいた気がするぞ。あっちは知性も耐久も無かったと思うからなんならお前のほうがヤバい。」
「え?流石に古代ベルカと一緒にされんのは嫌なんだけど。」
「使ってんのが他人か自分かとか使い捨て前提か無理せず運用するかの違いぐらいだろ。いやなんで安定できてるんだおまえは。」
「そりゃ頑張って積み上げてきたものをうまく生かせてるからな。」
「…時々お前が怖い。」
ドン引きしてる…
「…で?賭けはどうするんだい?引き分けって形になるけど。」
ユーノが話を進めてくれてた。
「うち等はなんもいえんわぁ。」
「くやしいですう…」
「私も完敗だし言えないね…」
「わたしももう止めないよ、タケくん。」
対戦相手たちからはどうにか認めてもらえたようだ。
「とはいえ俺も落とされたからなぁ。まあなにかしらお願い事あったら聞くよ。」
三人はしばし悩んだ後
「「「それじゃあ…」」」
小分けにしながらなんとか書いたけどやっぱり短い;;
次回はお願い事を聞く回です