地獄の黒鬼 咆哮す   作:町コアラ

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全開からそれなりに時間が経ちました。エリオくん周りに女子ばっかりだけど兄貴分とかいたらどうなってたかな。10歳で6課の環境とかやばいでしょ。


男同士だからこそできるノリってあるよね

 

 『地獄の黒鬼』呼ばわりも受け入れつつある今日この頃。本日は身内の連中のなかじゃ貴重な男子の新入り、エリオとの訓練の日である。

 

「それじゃあ行くよアニキ!」

「おお、どっからでもいいぞー」

 

 今日は鎧フル装備ではなく軽量バージョンの着物。仁王は二刀の小太刀の形態。今では一撃の威力を上げるためにくの字型のようにに変形した異形の大太刀の二刀流スタイルが主だが、初めて変身したときは体格、力量に合っていた小太刀が主武装であったため、ある意味では本来の形態である。カンを忘れないようにこういう時に使うようにしている。

 エリオは縦横無尽に駆け回り、(ストラーダ)で打ち込んでくる。しかし早い。今8歳そこらのはずだけど9歳時点の俺より速い。将来テスタロッサ超えるかこりゃあ。

 

「ちょっと前より速度あがってるな。当時の俺超えてるな。すげえぞ。」

「そんなこと言いながら足を全く動かずに捌ききってるじゃないか!」

「そこはそれ、速さ以外はお粗末なとこ出てきてるぞ。ほいそこ。」

「わっ!?」

 

 突っ込んできたところをちょいとバランスを崩す。そうすると自身の速度で地面に顔から突っ込んでいく。が、すぐに立ち上がる。

 

「っくっそお!」

「その意気だ。そら、もっと打ち込んで来い。」

 

 エリオと出会ったのはテスタロッサに紹介されてのこと。引き取ったあと、関係は良好ではあるものの、やはり性別の壁を感じるとのことで相談されたのが始まりだった。はじめはテスタロッサにアドバイス、それからだんだん本人と通信で会話したりして、それでも初めて面と向かって会うときには、ガチガチに緊張していた。

 

「よお、宮園武道だ。面と向かっては初めましてだな。改めてよろしく。」

「ぼ、僕がエリオ・モンディアルです。よ、よろしくお願いします!」

(でっっかあ !?)

*当時の時点で武道の身長は190㎝を超えている

「そんな緊張すんなよ。気楽にやろう。」

「は、はい!」

 

それからしばらくして________

 

「フェイトさんの距離が近いんです!!」

「あー」

 

 溜まってたんだろう。次々不満とまではいかないが言いづらいことを吐き出すエリオ。姉としてみるには恩や尊敬が勝ち。母親というにはあまりにも年が近い。そんな恩人にたいしてなんとも言い難いものが積みあがっていた。

 

 その後。男同士じゃないと分かりにくい漫画の話とか、強くなってフェイトさんに恩返ししたいとか時々会って話すようになり、そのうち稽古に付き合うことも出てきた。そんなある日の稽古後に一緒に公衆浴場で風呂に入っていると。

 

「あ、あの、アニキってよんでいいですか?」

 

 風呂の熱さか気恥ずかしさか、顔を真っ赤にしたエリオが消えそうな声で聞いてきた。

 趣味にしている漫画の中に熱血系の義兄弟が出てくるものがあって憧れたのだそう。そういうものに俺を選んでくれたのが正直めっちゃ嬉しかった。

 

「弟ができるなんて予想もしてなかったな。」

 

 ちょっと泣きそうになってしまった。 

 その後風呂上りに、地球から輸入されたの文化の一つの瓶牛乳で兄弟の盃の代わりとした。

 

 

 

 

「エリオ取られだーーーー!!」

 

 泣きながら高町のとこに駆け込んだテスタロッサがいたらしいが、恩人要素が強すぎるのだ。もう何年かは身内として気安く接してもらうのはまってあげなさい。

 




はい。ここのオリ主が兄貴分になることで、原作よりも主にフィジカル面で強くなるエリオ君でした。将来的に重武装化していくのに速さが衰えないエリオくんがいたとか。やはり筋肉。筋肉はすべてを解決する。
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