戒めの紛い物は方舟とともに。   作:しがないアオイナミ

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どうも初めまして。しがないアオイナミと申します。
最近ほかの方々の小説を読んで「あ、俺もやりたくなったな」と思って小説を始めました。
まだまだ初めてで誤字脱字が多々あるかもしれません。

温かい目でお願いします。
それでは本編へ、どうぞ。


プロローグ-方舟とともに。そして空虚(アリウス)を埋めて。

ここはアリウス自治区。

 

とても廃れた場所であり、建物もボロボロなまさに廃墟な街。

 

一般的に生徒や住民がいるはずもなく、ただネズミや虫がいるだけ。

 

 

 

 

 

 

___ただ、ある者たち(・・・・・)は違って。

 

 

 

 

アリウス分校

 

三大マンモス校「トリニティ総合学園」が作った分校のひとつ。

しかしそれはゲヘナとの抗争かなにかは知らないがいつの間にか廃校になり行方が消えた学校でもある。

 

ではなぜ、廃校になった分校が亡霊のごとく誰も知らずに存在しているのか。

 

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ギィィィィィィ.......

 

 

「......はぁ.....今日も疲れた.....」

 

アリウスの地下。そこには廃れた部屋の中である少女がドアを開けてそう言う。

 

戒野ミサキ

 

アリウス分校の生徒の一人であり、上の存在アリウススクワッドの一人。

黒髪、白いパーカーのダメージデザインで敗れたズボン。

そして所々痛々しい傷や痣、包帯が肌に付いていた。

彼女は、部屋にある引き出しに向かって歩く。

 

「....。」

 

引き出しを開ける。そこには鋭利な包丁だった。

 

スッ....。「っ.....」

 

ミサキは、自分の首に向かって包丁をわずか数センチまで近づける。

 

(どうせこのまま、地獄が続くなら、死ぬほうがマシ。それなら______

 

ダンッ

 

 

ドアの、力強く開ける音が聞こえた。

 

「...!?」

 

「ミサキッ!!」

 

錠前サオリ

長い黒髪をさらし、帽子とマスクをしているアリウススクワッドのリーダー。

アリウスの生徒たちを指揮、指導しているまさに上の存在。

しかし、ミサキやほかのスクワッドメンバーとは家族のような幼馴染の関係である。

現に、ミサキの自殺行為を止めている理由の一つとなっているからだ。

 

「なんでっ、またそんな事をして!」

 

「....リーダーには関係ないでしょ」

 

「何を馬鹿なことを言ってるんだ!確かにこの環境は苦しい極まりない!でも、まだ耐えてほしい....!お願いだ....!」

 

「......」

 

サオリは包丁を取り上げてミサキの両肩を両手で押さえてこう言う。

それは、ミサキを。家族を失いたくないという心配と焦りが混じる怒りだった。

 

しかし、それはミサキには慣れてしまったことだった。

 

「.......」

 

ミサキは、サオリに対し半目開きで睨む。

 

「....ッ!」

 

サオリは、ミサキの対応に対し、眉を顰める。

その時_______。

 

 

 

バチンッ

 

ミサキの頬から、甲高い音が部屋の中で鳴り響いた。

それは、サオリも自分でも何をしていたかわからなかった。

 

「なっ.....」

 

「....もういいでしょ」

 

「ッ!もう、勝手にしてくれ.....」

 

サオリは、自身の行動に後悔し、その場から離れようとする。

_____ミサキは、一人になってしまった。

 

(_____もう、どうでもいいや。

 

本当に、どうでもいい。)

 

ミサキは、目に光がなく、まるで希望を既に捨ててるようなうつろな表情で、空を見上げた。

自らの叩かれた頬を押さえ、穴だらけのソファにゆっくりと座る。

 

(死にたくても、何かに邪魔される。こんな風に生きるのもう嫌だな...。)

 

(リーダーにもあんな態度とって、私はもう死んだほうがいいのかもしれない。)

 

(こんな身体、本当に、いらない.....。)

 

(ほん、とう、にっ.....。_____

 

ミサキは、ソファの横に倒れ、己の睡眠欲に任せてしまう。

 

そして、ミサキの意識が消える.....。

 

 

 

 

 

 

 

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.......ん。

 

んぁ?ここはどこなんや。

 

暗くてわからんなぁ。おじはん(・・・・)夢でも見とるんか?

 

でもやることないし進むしかあらへんか....。

 

コツ、コツ、コツ。

 

自分の足音と自分の声しかないなぁ。これもう夢と認識してええんかいな。

 

.....あれ?そういやおじはん何やってたんやっけ。

 

確か大阪でブラブラ歩いてたら、知らんうちに意識途絶えて....。

 

もしやこれ走馬灯的な何かかいな!?それはちとまずくないか!?

 

急がなあかんわ!

 

ダッダッダッダッダッダッ........。

 

んむ....お、なんか見えたわ。

 

えーと、なんか青白い靄と、赤黒い靄と.....青緑の靄?

 

なんやろ。もうちょい進むか。

 

もっと。もっと。進む進む。

 

なんや...あの、小さな光。

 

握りしめれるサイズや....。

 

おじはんは、掴む。そして_______。

 

 

 

 

 

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「......んあ?」

 

起きた。やはり夢の中やったんやな。

 

.....あれ?ここどこやねん。

 

もしや誘拐!?おじはんそんな歳やないんやがなぁ。

 

「...でもホントに見覚えないねんな。てか首痛いわ。なんやねんこのソファ。ボロボロやないか。」

 

身体を起こす。

 

....そういや自分こんな身体軽かったっけな?

なんか不思議や....。

 

「なんか虎杖くんみたいな気分やわ...。」

 

てか声も高うなっとる。なんやねん、これぇ...。

 

...お、ここに鏡あるやん。洗面所もあるが、やっぱ汚いねん....。

 

自分の顔を、見てみる。

 

「.......。」

 

それは、黒髪で、まばらに紺色の髪の毛が所々ある、かわいい少女が映る。

 

「....えぇ?マジでなん?

 

 

異常すぎてびっくらポンやわ。」

 

彼の名は戒野弥一

 

もともとは人間の、ミサキの受肉者となった『紛い物』である。

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